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2021年2月

サックス五重奏+ドラムセット「オール・ザ・シングス・ユー・アー」

サックス五重奏+ドラムセット「オール・ザ・シングス・ユー・アー」All The Things You Are
君は我がすべて Jerome Kern

編成はアルト2本、テナー2本、バリトンに加えてドラムセット(省略可)です。
クラリネット五重奏、木管五重奏、にも変更可能です。
金管五重奏は発売中です。

スタンダード・ジャズの名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。

サックス五重奏+ドラムセット「オール・ザ・シングス・ユー・アー」All The Things You Are
君は我がすべて Jerome Kern

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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/71YKEbGzXCo

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

この曲はミュージカルのための歌曲(ラブ・ソング)なのですが、
ジェローム・カーン作曲、オスカー・ハマースタイン二世の作詞で、1939年のミュージカル
「ヴェリー・ウォーム・フォー・メイ(五月にしては暑すぎる)」のために書いた曲です。
今でも多くのジャズ・ミュージシャン(下例)に演奏されています。

1 エラ・フィッツジェラルド
2 キース・ジャレット・トリオ
3 コールマン・ホーキンス
4 ジョニー・グリフィン
5 ブッカー・アーヴィン
6 パット・メセニー
7 スコット・ハミルトン
8 チェット・ベイカー
9 クリフォード・ブラウン
10 ビル・エヴァンス
11 バド・パウエル
12 セロニアス・モンク
13 シダー・ウォルトン
14 ハンプトン・ホーズ
15 マッコイ・タイナー
16 ブラッド・メルドー
17 チャーリー・パーカー
18 ディジー・ガレスピ―
19 デイブ・シルドクラウト
20 ハンク・モブレー&リー・モーガン
21 レニートリスターノ
22 アートペッパー&ウォーン・マーシュ
23 ポール・デスモンド&ジェリー・マリガン
24 リー・コニッツ W/マリガン&ベイカー
25 デイヴ・ブルーベック&アンソニー・ブラクストン、リー・コニッツ
26 渡辺香津美
27 ジミー・レイニー
28 タル・ファーロウ
29 デール・ブラニング&ビル・フリーゼル
30 グラント・グリーン
31 渡辺貞夫
32 フィル・ウッズ
33 ジャック・ジョーンズ
34 マイケル・ジャクソン

カーンとハマースタインのコンビは、1927年のミュージカル「ショーボート」の大ヒットで確固たる名声を得ました。
しかし、このミュージカル「ヴェリー・ウォーム・フォー・メイ」は、わずか59回で終るという大失敗となりました。
ミュージカルの祖と称される大作曲家のジェローム・カーンは、この失敗のためにブロードウェイを去ることとなりました。
オスカー・ハマースタインも同様に、これで彼の作詞家人生は終ったと評されました。

このミュージカルはあまりの失敗作ゆえに、記されているものはほとんどないようなので、
どんなものだったのか今となっては調べることは困難ですが、
当時のブロードウェイ・ミュージカルには受け入れられない難解さがあったのかも知れません。
この曲を見ると、そのミュージカルの内容が推測できる難解なものとなっています。

しかし、この曲はジャズの曲として知らない人がいないくらいの、代表的な大スタンダード・ナンバーになりました。
ただ、インスト(演奏)のものがほとんどで、それもかなり速いテンポで演奏されますが、
歌としてはゆったりとしたバラードでしか歌いようのないものです。
メロディーとしては音域が広く歌詞も難解のため、難易度の高い歌曲です。

ジェーロム・カーン54歳、オスカー・ハマースタイン二世44歳のとき、この最低の作品から生まれた曲が、
大スタンダード・ナンバーとして66年の歳月を経た今も輝き続けるということになりました。
大ヒットしたからといって必ずしもスタンダード・ナンバーとして残るとは限りません。
当時全く評価もされなかったものが大スタンダード・ナンバーとなるといった良い例です。

このオスカー・ハマースタイン二世の詞には、あまりにも比喩的で意味が広い表現の言葉が多く
自由に人それぞれ、自分の思いを歌に重ね合わせて共感できるという魅力がある曲です。

「君は星を明るくする天使の輝きのようだ。君がいるということは僕にとって一番大切なことなんだ」
「いつの日か、君をこの腕に抱く日が来て、君のすべてが僕のものになったとき、
僕にとって、それは至福のときだと感じることだろう」

私はこの曲に、春の訪れとともにやってきた恋の始まりの予感に夢を描くという、
春と恋の訪れに胸をときめかせる、甘酸っぱいういういしさを感じます。
春を恋の始まりにたとえ、やがて春は終わり夏が来て、秋が来て冬が来るといった、
恋の始まりと季節の移り変わりを重ね合わせています。


オール・ザ・シングス・ユー・アー
All The Things You Are
邦題:君は我がすべて

作詞:オスカー・ハマースタイン二世
作曲:ジェローム・カーン
1939年

《歌詞大意》
君は、希望に満ちた春の訪れを知らせるキスのようなもの
寂しい冬が、どんなに長く感じられたことか
君は、息を止まらせるほどの夕闇の静けさだ
恋の歌が始まろうとする予感の、かすかな振るえを感じる

君は、星を明るくする天使の輝きのようだ
君がいるということは、僕にとって一番大切なことなんだ

いつの日か、君をこの腕に抱く日が来るだろう
そして、君のすべてが僕のものになったとき、
僕にとって、それは至福のときだと感じることだろう

《歌詞・和訳》
All The Things You Are

Time and again I've longed for adventure,

いつも,何度も,冒険に思い焦がれてきた.

Something to make my heart beat the faster.

私の胸を高鳴らせてくれる,そんな冒険に.

What did I long for? I never really knew.

いったい何を渇望していたのだろう.私には何も分かっていなかった.

Finding your love I've found my adventure,

あなたの愛を見つけて,私は自分の冒険を見つけた.

Touching your hand, my heart beats the faster,

あなたの手に触れると,私の胸は高鳴るの.

All that I want in all of this world is you.

私がこの世界で欲しいのは,ただあなただけ.


CHORUS

You are the promised kiss of springtime

あなたは,来たるべき春の訪れ

That makes the lonely winter seem long.

孤独な冬を長く感じさせる,そんな春の訪れ.

You are the breathless hush of evening

あなたは,夕暮れどきの,息もつけぬほどの静寂

That trembles on the brink of a lovely song.

美しい歌をうたう間際に打ち震える,そんな静寂.

You are the angel glow that lights a star,

あなたは星を照らし出す,天使の光.

The dearest things I know are what you are.

私の知っているもっとも大切なこと.
それは,あなたについてのこと.

Some day my happy arms will hold you,

いつの日か,私の腕があなたを抱きしめ,

And some day I'll know that moment divine,

そして,至福とは何かを知るでしょう.

When all the things you are, are mine !

あなたのすべてが私のものになった,その時には.

アトリエ・アニマート
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  2021/02/08   animato

金管五重奏 組曲「ブルレスケ」VI. Menuet 1

金管五重奏 組曲「ブルレスケ」 変ロ長調 TWV 55:B8
Ouverture Suite Burlesque in B-Flat Major, TWV 55:B8
VI. Menuet 1 メヌエット1

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット五重奏、木管五重奏、サックス五重奏にも変更可能です。

ドイツ・バロック期の名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

金管五重奏 組曲「ブルレスケ」 変ロ長調 TWV 55:B8
Ouverture Suite Burlesque in B-Flat Major, TWV 55:B8
VI. Menuet 1 メヌエット1

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参考音源
https://youtu.be/e6dL3RL9Ybg

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

I. Ouverture 序曲
8曲にわたる組曲「ブルレスケ」の序曲です。「ブルレスケ=バーレスク(Burlesque)」とは、
有名な作品を風刺したり、その作品のテーマをこっけいに描いたりする
文学・戯曲・音楽のジャンルです。しばしばパロディやパスティーシュと言い換えられ、
読み手(あるいは聞き手)に高い教養が求められるジャンルといえるでしょう。
文学や戯曲ジャンルとしての「バーレスク」という言葉は17世紀後半から用いられ、
その後アメリカにおいてバラエティ・ショーの形式による見世物を指すようになりました。

近年、バーレスクという言葉を頻繁に耳にするようになったのは、やはり映画『バーレスク』の影響でしょう。
映画『バーレスク』はクリスティーナ・アギレラが映画初主演を務めるということで話題を呼び、
アギレラのカッコイイ歌声とダンスは全世界を魅了しました。
映画『バーレスク』のような華やかなショーガールが出演するアメリカ式のバーレスクは、
1860年代から1940年代にかけて人気を博しました。

II. Scaramouches スカラムーシュ
スカラムーシュ(Scaramouche、本名:チベリオ・フィオレッリ、Tiberio Fiorelli、Fiorilliとも。1608 - 1694)は、イタリア、フランスの喜劇役者です。
17世紀フランスにおいて、最も有名な喜劇役者の1人でした。彼の演技はモリエールにも影響を与えたと伝えられています。
スカラムーシュ【(フランス)Scaramouche】 とはイタリアの即興喜劇(コメディア‐デラルテ)の
道化役です。黒い衣装をつけ、ほらをふき、空いばりする臆病者です。
17世紀の名優フィオリリによって完成された役柄です。
2歳のルイ14世とのエピソードが次のように伝えられています。
スカラムーシュが2歳になる王太子の部屋に伺候したとき、泣きわめく王太子を持て余すアンヌ・ドートリッシュに、幼児をなだめる許可を得て、
スカラムーシュは、なんともおかしなしかめ面や顔つきを王太子にして見せたので、誰にもまねできないそのしぐさに王太子は泣き止んだだけでなく、
笑い出してしまった。その挙句、こんなに滑稽な場面で、王妃様が大変お喜びになったせいか、
王太子はスカラムーシュの手と衣服にお漏らしをしてしまわれた。おかげで王妃をはじめ、
その部屋に居合わせた貴婦人も貴族も皆が大笑いしたのでした。
このころスカラムーシュは32、3歳でしたが、宮廷に伺候するたびに王太子のもとへ参上するよう命令を受け、
王太子をこよなく楽しませたので、王太子も大いに彼を気に入られ、その後イタリアから喜劇役者たちを呼ばれるときには
必ずスカラムーシュに声がかかったのでした。

III. Harlequinade ハーレクイネード
Harlequinade(ハーレクイネード)とは、ハーレクイン(Harlequin)が主役の無言劇を意味します。
ペドロリーノの後身である,ゆるい白い服に白塗りのピエロ(19世紀パリでドビュローが有名にした〈悲しき道化〉)。
逆にイギリスでは,19世紀初頭クリスマス・パントマイム(別名ハーレクイネードharlequinade)で活躍した名クラウン,
グリマルディのグロテスクな衣装と化粧。そして彼の影響を受けたおなじみの赤いつけ鼻のサーカス・クラウン。

IV. Colombine. Con Grave コロンバイン
イタリアのコロンバイン、コロンバインは、1530年頃にイタリアのコメディア・デラルテで生意気で巧妙な使用人の少女として生まれた
演劇のキャラクターとして知られています。 彼女のイタリア語の名前は「LittleDove」を意味します。 
彼女の衣装には帽子とエプロンが含まれていましたが、コメディアマスクはめったになく、通常はトスカーナ語で話していました。 
フランスの劇場では、キャラクターは女性のメイドで興味深くなり、カサンドレ、パンタロン(パンタルーン)、ハーレクイン、ピエロとは反対の
さまざまな役割を果たしました。 ブリティッシュコメディーでは、彼女は通常、パンタロンの娘またはその類であり、ハーレクインに恋をしていました。 
20世紀のミュージカルコメディのスーブレットは、コロンバインのキャラクターのバージョンです。

V. Pierrot. Viste ピエロ
ピエロとは西洋の道化役の一種。原型はルネサンス期のイタリアの即興喜劇コメディア・デラルテの、のろまでずうずうしい居候の道化役ペドロリーノ。
17世紀後半にパリのイタリア人劇団によってフランス化され、白いだぶだぶの衣装を着て顔を白塗りにし、
男子名ピエールの愛称を名のってボードビルやバレエで活躍しました。19世紀にはパントマイムの名優ドビュローがこの役柄をさらに洗練して、
まぬけだが繊細なロマンチストで恋に悩み哀愁に満ちたピエロ像を完成させました。
またサーカスでは、より活動的な役柄であるプルチネッラやアルレッキーノの要素が加えられ、イギリスのクラウンとも混ざり合って、
ひだ付きの襟飾りと目や口の周りの赤い化粧が強調された道化となりました。そのいずれもが多くの作家や画家の題材にもなり、典型として定着し、
その伝統はジャン・ルイ・バローやマルセル・マルソーによって現代に伝えられています。
また,無声映画のチャップリンや現代のパントマイム,バレエに受継がれ,また,しばしば絵画や音楽の題材となっています。
人前で、こっけいな振る舞いをする人。笑いものになるだけの人を指す言葉としても用いられています。

VI. Menuet 1 - Menuet 2 二つのメヌエット
この二つのメヌエットは楽しげな曲に挟まれた3拍子の舞曲で、どちらか一方を演奏するように指示があります。
メヌエットは 「ミニ」 という言葉から派生して付けられた名前です。
メヌエットとは3拍子の踊りのための曲で、メヌエットが流行した17世紀に踊っていた人は、身に付けていた帽子やカツラが落ちないように、
小さなステップをせわしくこまめに踏みながら踊っていました。そこで「小さい」を意味する “mini (ラテン語起源)/menu (フランス語起源)”、
そして“-etto/-et”を付けて 、「メヌエット」と名づけられました。
メヌエットは、みんなではしゃぐために踊られていた「ブランル」という踊りに起源を持つといわれています。
その踊りがだんだんと上流階級で人気が高まり、流行に敏感だったフランスの王様ルイ14世(1643?1715)が好んで踊り、有名になりました。
ルイ14世は、毎晩寝る前にメヌエットを12曲踊る というのを日課にしていました。メヌエットとは小さなステップが多く、1曲だけでなかなか息切れしてしまいます。
ルイ14世はそれを毎日12曲も踊っていましたから驚きです。
メヌエットの音楽そのものは優雅に聴こえますが、その踊りは大変ハードなものだったようです。

VII. Mezzetin en Turc メズタン トルコ風に
「メズタン」とはイタリアのコンメディア・デッラルテという即興仮面喜劇の有名なキャラクターであり、
パリのステージで定着したものです。ストックキャラクターのブリゲーラ(道化)の一変型であると考えられています。
メズタンは16世紀に初めて登場します。
おせっかい好きで不正直、そして報われない恋に心を痛める役柄でした。
メズタンは熟達した策士でトラブルメーカーであり、必要とあらば暴力行為を犯すこともありますが、
概してブリゲーラに比べ穏やかで、特に晩年は寛大で洗練された性格でした。
多くの場合、メズタンは音楽好きで、歌と踊りがとても得意です。その時々で彼のキャラクターは大きく異なり、
忠実な使用人の時もあれば、主人の失墜をたくらんでいたり、うそつきの夫の時もあれば、妻にだまされることもあります。
また、ブリゲーラよりも女性への関心が強く、時にはナンパする姿も見られます。
この終曲はテレマンお得意の民族色豊かな、トルコ風の曲となっています。

ドイツ・バロック期最大の人気を誇った作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマン[1681-1767]の音楽の明快さは、
その実生活の多彩をきわめた華やかさと密接に関わっているとはよく指摘されるところです。
 テレマンは12歳でオペラを作曲するほどの早熟な天才でしたが、ライプツィヒ大学では法学を学び、
同時に聖トマス教会では礼拝用の音楽も作曲、さらにはオペラの作曲もおこない、学内ではオケを組織し、
新教会のオルガニスト兼音楽監督に就任するなど、キャリアの最初から実にマルチな活躍ぶりでした。
 23歳のときにはプロムニッツ伯爵の宮廷楽長に就任し、伯爵の好みでもあるフランス風な管弦楽組曲を数多く作曲、
伯爵の避暑地ではポーランド系の民俗音楽やジプシー音楽に接して大いに刺激を受けます。
 27歳の時にはアイゼナハの宮廷楽長に赴任し、宮廷礼拝堂楽団を組織し、カンタータ・チクルスなどで君主の厚遇を得ますが、
31歳の年にはこうした宮廷生活に別れを告げ、帝国自由都市フランクフルト・アム・マインの教会の楽長に就任。
さらに9年後、40歳の年には、終生の活動の地となるハンザ自由都市ハンブルクに移って、その後46年間に渡って、
都市音楽監督兼ヨハネスカントールとして、オペラに公開コンサート、教会音楽や自作の出版にと縦横無尽に活躍したということです。
 テレマンの創作の背景にあったのは、当初は宮廷であり、やがて市民社会に変わっていくということですが、
そうした市民社会の豊かな音楽環境があればこそ、『ターフェルムジーク』のような画期的な作品も登場したのでしょう。
 作風も変化しています。宮廷では対位法やフランス趣味を意識していたテレマンも、市民社会に出てからは、
より自由な音楽を志向するようになり、数多くの楽器奏法にも精通していたという特技を生かして実に多彩な音楽を書き上げていきます。

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  2021/02/07   animato

クラリネット六重奏+ アイリッシュ・ジグ・メドレー

クラリネット六重奏+ アイリッシュ・ジグ・メドレー
Irish Jig Medley

編成はクラリネット5本、バスクラリネットに加えてフィールドドラム(省略可)です。
クラリネット1stはフルートに変更可能です。クラリネット3rdはオーボエに変更可能です。
クラリネット4thはアルトサックスに、クラリネット5thはテナーサックスに変更可能です。
バスクラリネットはファゴットまたはバリトンサックスに変更可能です。

アイルランドの陽気な作品をコンサートピースに、ぜひどうぞ。

クラリネット六重奏+ アイッシュ・ジグ・メドレー
Irish Jig Medley

編成はクラリネット5本、バスクラリネットに加えてフィールドドラム(省略可)です。
クラリネット1stはフルートに変更可能です。クラリネット3rdはオーボエに変更可能です。
クラリネット4thはアルトサックスに、クラリネット5thはテナーサックスに変更可能です。
バスクラリネットはファゴットまたはバリトンサックスに変更可能です。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

アイッシュ・ジグ・メドレーにはアイルランド民謡の4曲がメドレーになっています。
1.Merrily Danced The Quaker's Wife
2.The Irish Washerwoman
3.Jig
4.The Blackhorn Stick

アイッシュ音楽の種類 ジグ
アイルランド(アイリッシュ/ケルト)の音楽では「Reel (リール)」や「Jig (ジグ)」といった多くの種類のリズムの曲が演奏されています。
アイリッシュ音楽=ダンス音楽です。
「明るく楽しい曲」「酒場で演奏される曲」といったイメージが強いアイリッシュ音楽ですが、もともとは踊りの伴奏として作られた音楽です。
各地方に伝わる伝統的なダンスの伴奏として、独自の表現をもつ音楽が作り上げられました。
近年ゲームやアニメ、映画作品においてアイリッシュ音楽はしばしば使われていますが、よく踊りながら曲が奏でらるシーンを見かけます。
有名なものではタイタニックでディカプリオが踊るシーンや塔の上のラプンツェルでラプンツェルが街中で踊るシーンなど。
現在は楽器だけでセッションすることが大半を占めていますが、奏者はダンス音楽であることを強く意識しています。
旋律は歌うのではなく踊る。これこそがアイリッシュ音楽の醍醐味です。

アイリッシュ音楽の定番「ジグ」は6/8拍子で速いテンポで八分音符3つを一つの単位としてリズムを取ります。
8分の6拍子で奏でられる快活で明るい曲調はまさに心躍る音楽です。
一口にジグとにいっても「ダブルジグ」「シングルジグ」「スリップジグ」といった種類があり、それぞれに特徴があります。
最もメジャーなのはダブルジグであり、一般的にジグというとダブルジグを指すことが多いです。
ジグは「タタタ タタタ」というリズムが続いていきますが、タタタの真ん中の音がやや短いです。
これにより、疾走感のある前のめりのリズムが生まれます。

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  2021/02/06   animato

金管五重奏+ドラムセット「オール・ザ・シングス・ユー・アー」君は我がすべて

金管五重奏+ドラムセット「オール・ザ・シングス・ユー・アー」君は我がすべて
All The Things You Are
Jerome Kern

編成はトランペット2本、ホルン、トロンボーンまたはユーフォニアム、
チューバに加えてドラムセット(省略可)です。
クラリネット五重奏、木管五重奏、にも変更可能です。
サックス五重奏は発売中です。

スタンダード・ジャズの名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。

金管五重奏+ドラムセット「オール・ザ・シングス・ユー・アー」君は我がすべて
All The Things You Are
Jerome Kern

編成はトランペット2本、ホルン、トロンボーンまたはユーフォニアム、
チューバに加えてドラムセット(省略可)です。
クラリネット五重奏、木管五重奏、にも変更可能です。
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参考音源
https://youtu.be/PdU7PQZe18s

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

この曲はミュージカルのための歌曲(ラブ・ソング)なのですが、
ジェローム・カーン作曲、オスカー・ハマースタイン二世の作詞で、1939年のミュージカル
「ヴェリー・ウォーム・フォー・メイ(五月にしては暑すぎる)」のために書いた曲です。
今でも多くのジャズ・ミュージシャン(下例)に演奏されています。

1 エラ・フィッツジェラルド
2 キース・ジャレット・トリオ
3 コールマン・ホーキンス
4 ジョニー・グリフィン
5 ブッカー・アーヴィン
6 パット・メセニー
7 スコット・ハミルトン
8 チェット・ベイカー
9 クリフォード・ブラウン
10 ビル・エヴァンス
11 バド・パウエル
12 セロニアス・モンク
13 シダー・ウォルトン
14 ハンプトン・ホーズ
15 マッコイ・タイナー
16 ブラッド・メルドー
17 チャーリー・パーカー
18 ディジー・ガレスピ―
19 デイブ・シルドクラウト
20 ハンク・モブレー&リー・モーガン
21 レニートリスターノ
22 アートペッパー&ウォーン・マーシュ
23 ポール・デスモンド&ジェリー・マリガン
24 リー・コニッツ W/マリガン&ベイカー
25 デイヴ・ブルーベック&アンソニー・ブラクストン、リー・コニッツ
26 渡辺香津美
27 ジミー・レイニー
28 タル・ファーロウ
29 デール・ブラニング&ビル・フリーゼル
30 グラント・グリーン
31 渡辺貞夫
32 フィル・ウッズ
33 ジャック・ジョーンズ
34 マイケル・ジャクソン

カーンとハマースタインのコンビは、1927年のミュージカル「ショーボート」の大ヒットで確固たる名声を得ました。
しかし、このミュージカル「ヴェリー・ウォーム・フォー・メイ」は、わずか59回で終るという大失敗となりました。
ミュージカルの祖と称される大作曲家のジェローム・カーンは、この失敗のためにブロードウェイを去ることとなりました。
オスカー・ハマースタインも同様に、これで彼の作詞家人生は終ったと評されました。

このミュージカルはあまりの失敗作ゆえに、記されているものはほとんどないようなので、
どんなものだったのか今となっては調べることは困難ですが、
当時のブロードウェイ・ミュージカルには受け入れられない難解さがあったのかも知れません。
この曲を見ると、そのミュージカルの内容が推測できる難解なものとなっています。

しかし、この曲はジャズの曲として知らない人がいないくらいの、代表的な大スタンダード・ナンバーになりました。
ただ、インスト(演奏)のものがほとんどで、それもかなり速いテンポで演奏されますが、
歌としてはゆったりとしたバラードでしか歌いようのないものです。
メロディーとしては音域が広く歌詞も難解のため、難易度の高い歌曲です。

ジェーロム・カーン54歳、オスカー・ハマースタイン二世44歳のとき、この最低の作品から生まれた曲が、
大スタンダード・ナンバーとして66年の歳月を経た今も輝き続けるということになりました。
大ヒットしたからといって必ずしもスタンダード・ナンバーとして残るとは限りません。
当時全く評価もされなかったものが大スタンダード・ナンバーとなるといった良い例です。

このオスカー・ハマースタイン二世の詞には、あまりにも比喩的で意味が広い表現の言葉が多く
自由に人それぞれ、自分の思いを歌に重ね合わせて共感できるという魅力がある曲です。

「君は星を明るくする天使の輝きのようだ。君がいるということは僕にとって一番大切なことなんだ」
「いつの日か、君をこの腕に抱く日が来て、君のすべてが僕のものになったとき、
僕にとって、それは至福のときだと感じることだろう」

私はこの曲に、春の訪れとともにやってきた恋の始まりの予感に夢を描くという、
春と恋の訪れに胸をときめかせる、甘酸っぱいういういしさを感じます。
春を恋の始まりにたとえ、やがて春は終わり夏が来て、秋が来て冬が来るといった、
恋の始まりと季節の移り変わりを重ね合わせています。


オール・ザ・シングス・ユー・アー
All The Things You Are
邦題:君は我がすべて

作詞:オスカー・ハマースタイン二世
作曲:ジェローム・カーン
1939年

《歌詞大意》
君は、希望に満ちた春の訪れを知らせるキスのようなもの
寂しい冬が、どんなに長く感じられたことか
君は、息を止まらせるほどの夕闇の静けさだ
恋の歌が始まろうとする予感の、かすかな振るえを感じる

君は、星を明るくする天使の輝きのようだ
君がいるということは、僕にとって一番大切なことなんだ

いつの日か、君をこの腕に抱く日が来るだろう
そして、君のすべてが僕のものになったとき、
僕にとって、それは至福のときだと感じることだろう

《歌詞・和訳》
All The Things You Are

Time and again I've longed for adventure,

いつも,何度も,冒険に思い焦がれてきた.

Something to make my heart beat the faster.

私の胸を高鳴らせてくれる,そんな冒険に.

What did I long for? I never really knew.

いったい何を渇望していたのだろう.私には何も分かっていなかった.

Finding your love I've found my adventure,

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Touching your hand, my heart beats the faster,

あなたの手に触れると,私の胸は高鳴るの.

All that I want in all of this world is you.

私がこの世界で欲しいのは,ただあなただけ.


CHORUS

You are the promised kiss of springtime

あなたは,来たるべき春の訪れ

That makes the lonely winter seem long.

孤独な冬を長く感じさせる,そんな春の訪れ.

You are the breathless hush of evening

あなたは,夕暮れどきの,息もつけぬほどの静寂

That trembles on the brink of a lovely song.

美しい歌をうたう間際に打ち震える,そんな静寂.

You are the angel glow that lights a star,

あなたは星を照らし出す,天使の光.

The dearest things I know are what you are.

私の知っているもっとも大切なこと.
それは,あなたについてのこと.

Some day my happy arms will hold you,

いつの日か,私の腕があなたを抱きしめ,

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  2021/02/05   animato

木管七重奏 カプリオール組曲 第1曲 バス・ダンス

木管七重奏 カプリオール組曲(Capriol Suite)
第1曲 バス・ダンス(Basse-Danse) Allegro moderato、ニ短調
Peter Warlock (1894 - 1930)

編成はフルート2本、オーボエ、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネット(バス・クラリネット2本)です。
逆の変更(ファゴット2本)も可能です。
また、オーボエ→クラリネットも変更可能です。

ルネッサンスの香り濃厚な作品をぜひ演奏表現してください。

木管七重奏 カプリオール組曲(Capriol Suite)
第1曲 バス・ダンス(Basse-Danse) Allegro moderato、ニ短調
Peter Warlock (1894 - 1930)

編成はフルート2本、オーボエ、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネット(バス・クラリネット2本)です。
逆の変更(ファゴット2本)も可能です。
また、オーボエ→クラリネットも変更可能です。

ルネッサンスの香り濃厚な作品をぜひ演奏表現してください。

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https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/GliDbrf67co

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Capriol: Suite for String Orchestra (1927) - Based on Dance Tunes from Arbeau's "Orchesographie"(1588):
『カプリオール組曲』(Capriol Suite)は、イギリスの作曲家ピーター・ウォーロックによって1926年10月に作曲された組曲です。
ウォーロックの最も人気のある作品の1つです。もとはピアノ連弾のために書かれ、後に管弦楽と弦楽合奏のためにそれぞれ編曲されました。

 カプリオール組曲は,1588年に出版されたアルボーのオルケゾグラフィ(Orchesographie,舞踏体系)の舞曲を元にウォーロックが組曲にしたものです。
1925年にこの本の英訳版が出版された際に,ウォーロックは音楽関連部分の翻訳を行いました。その2年後の1927年,カプリオール組曲を作曲しています。
 オルケゾグラフィは,この時代のダンスの踊り方を楽曲とともにまとめた指南書です。二人の対話形式になっており,
一人前の法律家だがお嬢様方との付き合いが苦手なカプリオールが,アルボーにダンスを習うという形で話が進行します。
カプリオール(Capriol)とは,ダンスの動作のひとつでジャンプして足を前後に開く動作を指します。
ウォーロックは,このダンス動作にちなんだ登場人物の名前を曲名としたわけです。

 カプリオール組曲は6つの曲から成り,それぞれがオルケゾグラフィに紹介されている舞曲を原曲に近い形で使用していますが,
それらに対位旋律,高声部,コーダなどが付け加えられています。出版時の編成は弦楽合奏のほかピアノ連弾のものがありましたが,
1928年にはウォーロック自身がオーケストラにも編曲しています。その後,Stanley Taylorによりリコーダーにも編曲され,
こちらも重要なレパートリーとなっています。 
作品はブルトン人作曲家ポール・ラドミローに捧げられました。
全6曲によって構成されています。演奏時間は約10分ほどです。

1.Basse-Danse Allegro moderato、ニ短調
2.Pavane Allegretto, ma un poco lento、ト短調
3.Tordion Con moto、ト短調
4.Bransles 、 Presto 、ト短調
5.Pieds-en-l'air 、 tranquillo、ト長調
6.Mattachins (ソードダンス) Allegro con brio、ヘ長調

1. バス・ダンス(Basse-Danse)
 フランス語の“basse danse”は,「低い踊り」の意味で,これはスペインの跳躍する踊りアルタ・ダンサ(alta danza)と対照的に,
足を床にすべらせるように踊られたことによります。起源は14世紀,吟遊詩人の時代の南フランスやスペインに遡り,15世紀後半にはイタリアの宮廷や,
当時繁栄したブルゴーニュ公国の宮廷で一世を風靡しました。男女のペアが行列を作り抑制された雰囲気の中で踊られたそうです。
オルケゾグラフィでは「バス・ダンスはレヴェランス(会釈)をして男性が女性からお別れする事で終り。
アンコールとしての後半部分の繰り返し“retour”を踊るように,女性が踊りを始めた位置に戻してあげる」と述べられています。
しかし,アルボーの時代にはすでに旧式の踊りになっていました。
 アルボーの提示したバス・ダンスは,16世紀前半に活躍した作曲家クローダン・ド・セルミジ(Claudin de Sermisy,1495年頃~1562年パリ)のシャンソン,
“Jouyssance vous donneray”「あなたに楽しみをさしあげましょう」からの編曲です(Air de la basse-dance, p34-37)。
ウォーロックはその中から3つのメロディを用い,最初のメロディを繰り返した後,4つ目のメロディの代わりに短いコーダで締め括っています。

2. パヴァーヌ(Pavane)
 パヴァーヌとは北イタリアの古都パドヴァ(Padova 古名:パヴァ)を語源とするイタリア起源の踊りで「パドヴァ風の踊り」を意味します。
2拍子で男女のペアで威厳のある行列をつくって踊られ,オルケゾグラフィには「踊りやすい舞曲で,
踊り手たちの列が舞踏会場を2~3回まわるまで続くように演奏される」と記述されています。
アルボーは“Belle qui tiens ma vie”「我が命をささえる麗しの人よ」という作者不明の歌曲が原曲と思われる4声部とドラムによるリズムからなるパヴァーヌを紹介しています(Pauane a quatre parties, p30-32)。
ウォーロックは冒頭にドラムのリズムを提示した後に,この4声のメロディをそのまま使用しています。

3. トゥルディオン(Tordion)
 トゥルディオンは16世紀の前半に盛んであったフランスの踊りです.3拍子で,リズムは「8分音符三つ/8分音符,8分休符,8分音符」。
しかしトゥルディオンもバス・ダンスと同様にアルボーの時代には目立った存在ではなくなっていました。アルボーの若い頃,16世紀の半ばまでには盛んで,
バス・ダンスの後によく置かれたのは確かですが,パヴァーヌとガイヤルドのように音楽的なつながりを持って複雑な器楽曲となることはありませんでした。

4. ブランル(Bransles)
 ブランル(branle)は「揺れる」を意味するフランス語,ブランレ(branler)に由来しています。15世紀後半にバス・ダンスのステップの一つとしてこの名前が現れ,
16世紀の代表的な舞曲となりました.この踊りは,あらゆる階級で用いられ,西ヨーロッパの各地に現れましたが,主な舞台となったのはフランスです。
陽気で誰にでも踊る事が出来たことから広く流行したようです。基本的には男女の組みが輪を作って左回りに踊るいわゆる「輪舞」でした。
 アルボーは23ものブランルを紹介していますが,ウォーロックはその中から,ブランル・サンプル(Branle Simple, p71),
ブルゴーニュのブランル(Branle de Bourgoigne, p73),オル・バロワのブランル(Branle du hault Barrois, p73-74),
ブランル・クペ「ピナゲイ」(Branle couppe appelle Pinagay, p75),ブランル・クペ「シャルロッテ」(Branle couppe appele Charlotte, p76)の
5つのブランルを組み合わせて使用しています。

5. ピエ・アン・レール(Pieds en l'air)
 最初の1フレーズは「ポワトゥーのブランル」(Branle de Poictou, p79-80)のものですが,その後の3フレーズはオルケゾグラフィには無く,
ウォーロックが展開させたものと思われます。
 「ピエ・アン・レール」(pied en l'air)とは,ダンスで重心を片脚にかけた際に,残った空中にあるもう一方の脚のことを指します。

6. マタシャン-ソード・ダンス(Mattachins - Sword Dance)
 前半は「道化師たち」という踊り(Air des Bouffons, p99-104)の変奏曲です。オルケゾグラフィでは「踊り手たちは小さな胴鎧をつけて,
房飾りの肩章とつるしを絹地の上のベルトにつけている。彼等の兜は金色の厚紙でできていて,腕はむき出し.足の上には鈴をつけている。
右手に剣,左手には盾を構える。2拍子の独特な旋律で踊り,剣と盾のガチガチ鳴る音を伴う」と記載されています。
 後半にはメロディがなく,ウォーロックの尊敬していたバルトークのような不協和音の衝突がありますが,これは剣と盾のぶつかり合う騒々しさを示しているようです。

 「カプリオール」という名前は、16世紀のフランスの聖職者、トワノ・アルボー(1525-1595)の著書「オルケソグラフィー」
(舞踏記譜法、1588年、著者と教え子の対話形式で書かれた、舞踊ステップの解説書)に出てくる教え子の名前「カプリオール」に由来しています。
それぞれの舞曲は、この本を元に書かれており、20世紀の作曲家ウォーロックが書いた16世紀風舞曲集といえます。
 アルボーの生きた16世紀は、実は、バッハ(1685~1750年)よりも100年以上前、我々から見るとどちらも同じ「昔」に見えてしまいますが、
流行っていた舞曲も違うし、同じ名前の舞曲でも内容が異なるものもあります。普段聞きなれた舞曲とは、違った魅力を発見することができます。

この曲の作曲者ピーター・ウォーロック(Peter Warlock)は、1894年、ロンドン生まれのイギリスの作曲家で、「ウォーロック」という名は作曲用のペン・ネームで、
本名はフィリップ・ヘセルタイン(Philip Heseltine))といいます。
音楽評論家フィリップ・アーノルド・ヘゼルタイン(Philip Arnold Heseltine, 1894年10月30日 - 1930年12月17日)が、
作曲家として用いた筆名です(“warlock”とは「魔法使い」の意味である)。 
彼はいくつかの器楽用の小品を残しています。中でも「カプリオール組曲(Capriol Suite)」は恐らく彼の最もよく知られた作品で、
弦楽オーケストラ用、管弦楽用、ピアノ連弾用の版が存在します(この他にもさまざまな組み合わせの編曲がありますが、
これらはウォーロック自身の編曲ではありません)。また弦楽セレナードも代表作の一つにあげられます。

ピアノ独奏のためにも、ケルト民謡を編曲した「民謡前奏曲集」(Folk-song preludes)の一作品があります。 
ウォーロックの音楽の好みは幅広く、ルネサンス音楽からバルトークまで好んだ。彼自身の作品の性格は、
初期には洗練されたヴィクトリア朝様式やエドワード朝様式の模倣であり、その後次第に、より対位法的で、
旋法と独特な和声付けを特徴とするきわめて個性的な様式を確立しました。

ウォーロックは本名をフィリップ・ヘゼルタイン(正しくは「ヘスルタイン」と発音する由) Philip Heseltine といい、
音楽評論などを執筆する際はこちらの名をもっぱら用いています。上に挙げたディーリアスのモノグラフはしたがってヘゼルタイン名義による著作ということになります。
同業者とのいざこざから,1917年よりこのペンネームを使用し始めたようです。ディーリアスと親交があり声楽曲を多く書いていますが金銭的には恵まれず,
1930年,36歳の若さでガス自殺してしまいました。

1894年、というからディーリアスよりも三十年以上あとにロンドンで生まれ、イートン校やオックスフォードで学びながらアマチュアとして作曲に勤しみました。
ケルト文化や16世紀のエリザベス朝音楽、カルロ・ジェズアルドなどに深い関心を寄せる傍ら、ディーリアスやクィルターら同時代の先輩作曲家の静謐なスタイルに共鳴し、
自らは主に歌曲と合唱曲を作曲しました。概して抒情的で穏やかな作風です。
素人作曲家ゆえ長大な楽曲はひとつもありません。

幼いころからグレ・シュール・ロワンに住む伯父の紹介でディーリアス(イギリスの作曲家)と交わり、彼の影響を強く受けました。
このことは、初のディーリアス評伝の出版したり、自身の弦楽セレナーデをディーリアスの60歳の誕生日に捧げていることなどにも表れています。
100曲以上優れた歌曲を残しましたが、器楽作品は少なく、余りある才能に恵まれながら自殺でこの世を去ったことが今なお惜しまれます。

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  2021/02/04   animato

金管四重奏 ラ・パロマ

金管四重奏 ラ・パロマ(キューバ民族舞曲)
Cuban racial dance music
La Paloma

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.(Tuba)です。
クラリネット四重奏、木管四重奏、にも変更可能です。
サックス四重奏は発売中です。

陽気で明るいキューバの民族舞曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

金管四重奏 ラ・パロマ(キューバ民族舞曲)
Cuban racial dance music
La Paloma

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.(Tuba)です。
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『ラ・パロマ La Paloma』は、19世紀スペインの音楽家イラディエルが作曲したキューバの民族舞曲(ハバネラ)・ラテン音楽です。
イラディエル(Sebastian Yradier/1809-1865)の楽曲は、スペイン国内のみならずアメリカ、メキシコでも大成功を収め、国際的なハバネラ・ブームに火を点けました。
中でも、キューバ訪問後の1860年頃に作曲した『ラ・パロマ』がとりわけ有名です。

タイトルの「ラ・パロマ」とは、スペイン語で「鳩・ハト」を意味します。日本のガス器具メーカー「パロマ」の社名も同じ意味です。
ちなみに、フランスの作曲家ビゼーは、イラディエル作曲のハバネラ『El Arreglito』をスペインの民族音楽と誤解して、歌劇『カルメン』の有名なアリア「恋は野の鳥」に流用しています。
歌の主題の「神が私をお守りください。ゴンサロは鳩です。」は、白い鳩がヨーロッパでは知られていなかった時代の、
ダリウス1世がギリシアに侵攻する前の紀元前492年に起こった一つの挿話的な出来事にその起源があるとされています。

マルドニオスの指揮のもとでのペルシア軍は、アトス山の近くで嵐に遭い、そしてギリシア人達が沈み行くペルシア船団から逃げ飛び去って行く白い鳩の群れを眺めたときに滅亡しました。
このことがそれらの鳥たちが海で亡くなった水軍兵の愛の伝言を家に運んでいたという考えを想起させました。
死と別れを乗り越える最後の愛の絆の誘いがラ・パロマに反映しています。その歌詞が原文どおりではないにもかかわらず、
その歌の精神は、どのような解釈でも出来得るものであり、死と愛を含めて孤独を伴った別れを表現することができる歌なのです。

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  2021/02/03   animato

木管七重奏 カプリオール組曲 第2曲 パヴァーヌ

木管七重奏 カプリオール組曲(Capriol Suite)
第2曲 パヴァーヌ(Pavane) Allegretto, ma un poco lento、ト短調
Peter Warlock (1894 - 1930)

編成はフルート2本、オーボエ、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネット(バス・クラリネット2本)です。
逆の変更(ファゴット2本)も可能です。
また、オーボエ→クラリネットも変更可能です。

ルネッサンスの香り濃厚な作品をぜひ演奏表現してください。

木管七重奏 カプリオール組曲(Capriol Suite)
第2曲 パヴァーヌ(Pavane) Allegretto, ma un poco lento、ト短調
Peter Warlock (1894 - 1930)

編成はフルート2本、オーボエ、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネット(バス・クラリネット2本)です。
逆の変更(ファゴット2本)も可能です。
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Capriol: Suite for String Orchestra (1927) - Based on Dance Tunes from Arbeau's "Orchesographie"(1588):
『カプリオール組曲』(Capriol Suite)は、イギリスの作曲家ピーター・ウォーロックによって1926年10月に作曲された組曲です。
ウォーロックの最も人気のある作品の1つです。もとはピアノ連弾のために書かれ、後に管弦楽と弦楽合奏のためにそれぞれ編曲されました。

 カプリオール組曲は,1588年に出版されたアルボーのオルケゾグラフィ(Orchesographie,舞踏体系)の舞曲を元にウォーロックが組曲にしたものです。
1925年にこの本の英訳版が出版された際に,ウォーロックは音楽関連部分の翻訳を行いました。その2年後の1927年,カプリオール組曲を作曲しています。
 オルケゾグラフィは,この時代のダンスの踊り方を楽曲とともにまとめた指南書です。二人の対話形式になっており,
一人前の法律家だがお嬢様方との付き合いが苦手なカプリオールが,アルボーにダンスを習うという形で話が進行します。
カプリオール(Capriol)とは,ダンスの動作のひとつでジャンプして足を前後に開く動作を指します。
ウォーロックは,このダンス動作にちなんだ登場人物の名前を曲名としたわけです。

 カプリオール組曲は6つの曲から成り,それぞれがオルケゾグラフィに紹介されている舞曲を原曲に近い形で使用していますが,
それらに対位旋律,高声部,コーダなどが付け加えられています。出版時の編成は弦楽合奏のほかピアノ連弾のものがありましたが,
1928年にはウォーロック自身がオーケストラにも編曲しています。その後,Stanley Taylorによりリコーダーにも編曲され,
こちらも重要なレパートリーとなっています。 
作品はブルトン人作曲家ポール・ラドミローに捧げられました。
全6曲によって構成されています。演奏時間は約10分ほどです。

1.Basse-Danse アレグロ・モデラート、ニ短調
2.Pavane Allegretto, ma un poco lento、ト短調
3.Tordion Con moto、ト短調
4.Bransles 、 Presto 、ト短調
5.Pieds-en-l'air 、 tranquillo、ト長調
6.Mattachins (ソードダンス) Allegro con brio、ヘ長調

1. バス・ダンス(Basse-Danse)
 フランス語の“basse danse”は,「低い踊り」の意味で,これはスペインの跳躍する踊りアルタ・ダンサ(alta danza)と対照的に,
足を床にすべらせるように踊られたことによります。起源は14世紀,吟遊詩人の時代の南フランスやスペインに遡り,15世紀後半にはイタリアの宮廷や,
当時繁栄したブルゴーニュ公国の宮廷で一世を風靡しました。男女のペアが行列を作り抑制された雰囲気の中で踊られたそうです。
オルケゾグラフィでは「バス・ダンスはレヴェランス(会釈)をして男性が女性からお別れする事で終り。
アンコールとしての後半部分の繰り返し“retour”を踊るように,女性が踊りを始めた位置に戻してあげる」と述べられています。
しかし,アルボーの時代にはすでに旧式の踊りになっていました。
 アルボーの提示したバス・ダンスは,16世紀前半に活躍した作曲家クローダン・ド・セルミジ(Claudin de Sermisy,1495年頃~1562年パリ)のシャンソン,
“Jouyssance vous donneray”「あなたに楽しみをさしあげましょう」からの編曲です(Air de la basse-dance, p34-37)。
ウォーロックはその中から3つのメロディを用い,最初のメロディを繰り返した後,4つ目のメロディの代わりに短いコーダで締め括っています。

2. パヴァーヌ(Pavane)
 パヴァーヌとは北イタリアの古都パドヴァ(Padova 古名:パヴァ)を語源とするイタリア起源の踊りで「パドヴァ風の踊り」を意味します。
2拍子で男女のペアで威厳のある行列をつくって踊られ,オルケゾグラフィには「踊りやすい舞曲で,
踊り手たちの列が舞踏会場を2~3回まわるまで続くように演奏される」と記述されています。
アルボーは“Belle qui tiens ma vie”「我が命をささえる麗しの人よ」という作者不明の歌曲が原曲と思われる4声部とドラムによるリズムからなるパヴァーヌを紹介しています(Pauane a quatre parties, p30-32)。
ウォーロックは冒頭にドラムのリズムを提示した後に,この4声のメロディをそのまま使用しています。

3. トゥルディオン(Tordion)
 トゥルディオンは16世紀の前半に盛んであったフランスの踊りです.3拍子で,リズムは「8分音符三つ/8分音符,8分休符,8分音符」。
しかしトゥルディオンもバス・ダンスと同様にアルボーの時代には目立った存在ではなくなっていました。アルボーの若い頃,16世紀の半ばまでには盛んで,
バス・ダンスの後によく置かれたのは確かですが,パヴァーヌとガイヤルドのように音楽的なつながりを持って複雑な器楽曲となることはありませんでした。

4. ブランル(Bransles)
 ブランル(branle)は「揺れる」を意味するフランス語,ブランレ(branler)に由来しています。15世紀後半にバス・ダンスのステップの一つとしてこの名前が現れ,
16世紀の代表的な舞曲となりました.この踊りは,あらゆる階級で用いられ,西ヨーロッパの各地に現れましたが,主な舞台となったのはフランスです。
陽気で誰にでも踊る事が出来たことから広く流行したようです。基本的には男女の組みが輪を作って左回りに踊るいわゆる「輪舞」でした。
 アルボーは23ものブランルを紹介していますが,ウォーロックはその中から,ブランル・サンプル(Branle Simple, p71),
ブルゴーニュのブランル(Branle de Bourgoigne, p73),オル・バロワのブランル(Branle du hault Barrois, p73-74),
ブランル・クペ「ピナゲイ」(Branle couppe appelle Pinagay, p75),ブランル・クペ「シャルロッテ」(Branle couppe appele Charlotte, p76)の
5つのブランルを組み合わせて使用しています。

5. ピエ・アン・レール(Pieds en l'air)
 最初の1フレーズは「ポワトゥーのブランル」(Branle de Poictou, p79-80)のものですが,その後の3フレーズはオルケゾグラフィには無く,
ウォーロックが展開させたものと思われます。
 「ピエ・アン・レール」(pied en l'air)とは,ダンスで重心を片脚にかけた際に,残った空中にあるもう一方の脚のことを指します。

6. マタシャン-ソード・ダンス(Mattachins - Sword Dance)
 前半は「道化師たち」という踊り(Air des Bouffons, p99-104)の変奏曲です。オルケゾグラフィでは「踊り手たちは小さな胴鎧をつけて,
房飾りの肩章とつるしを絹地の上のベルトにつけている。彼等の兜は金色の厚紙でできていて,腕はむき出し.足の上には鈴をつけている。
右手に剣,左手には盾を構える。2拍子の独特な旋律で踊り,剣と盾のガチガチ鳴る音を伴う」と記載されています。
 後半にはメロディがなく,ウォーロックの尊敬していたバルトークのような不協和音の衝突がありますが,これは剣と盾のぶつかり合う騒々しさを示しているようです。

 「カプリオール」という名前は、16世紀のフランスの聖職者、トワノ・アルボー(1525-1595)の著書「オルケソグラフィー」
(舞踏記譜法、1588年、著者と教え子の対話形式で書かれた、舞踊ステップの解説書)に出てくる教え子の名前「カプリオール」に由来しています。
それぞれの舞曲は、この本を元に書かれており、20世紀の作曲家ウォーロックが書いた16世紀風舞曲集といえます。
 アルボーの生きた16世紀は、実は、バッハ(1685~1750年)よりも100年以上前、我々から見るとどちらも同じ「昔」に見えてしまいますが、
流行っていた舞曲も違うし、同じ名前の舞曲でも内容が異なるものもあります。普段聞きなれた舞曲とは、違った魅力を発見することができます。

この曲の作曲者ピーター・ウォーロック(Peter Warlock)は、1894年、ロンドン生まれのイギリスの作曲家で、「ウォーロック」という名は作曲用のペン・ネームで、
本名はフィリップ・ヘセルタイン(Philip Heseltine))といいます。
音楽評論家フィリップ・アーノルド・ヘゼルタイン(Philip Arnold Heseltine, 1894年10月30日 - 1930年12月17日)が、
作曲家として用いた筆名です(“warlock”とは「魔法使い」の意味である)。 
彼はいくつかの器楽用の小品を残しています。中でも「カプリオール組曲(Capriol Suite)」は恐らく彼の最もよく知られた作品で、
弦楽オーケストラ用、管弦楽用、ピアノ連弾用の版が存在します(この他にもさまざまな組み合わせの編曲がありますが、
これらはウォーロック自身の編曲ではありません)。また弦楽セレナードも代表作の一つにあげられます。

ピアノ独奏のためにも、ケルト民謡を編曲した「民謡前奏曲集」(Folk-song preludes)の一作品があります。 
ウォーロックの音楽の好みは幅広く、ルネサンス音楽からバルトークまで好んだ。彼自身の作品の性格は、
初期には洗練されたヴィクトリア朝様式やエドワード朝様式の模倣であり、その後次第に、より対位法的で、
旋法と独特な和声付けを特徴とするきわめて個性的な様式を確立しました。

ウォーロックは本名をフィリップ・ヘゼルタイン(正しくは「ヘスルタイン」と発音する由) Philip Heseltine といい、
音楽評論などを執筆する際はこちらの名をもっぱら用いています。上に挙げたディーリアスのモノグラフはしたがってヘゼルタイン名義による著作ということになります。
同業者とのいざこざから,1917年よりこのペンネームを使用し始めたようです。ディーリアスと親交があり声楽曲を多く書いていますが金銭的には恵まれず,
1930年,36歳の若さでガス自殺してしまいました。

1894年、というからディーリアスよりも三十年以上あとにロンドンで生まれ、イートン校やオックスフォードで学びながらアマチュアとして作曲に勤しみました。
ケルト文化や16世紀のエリザベス朝音楽、カルロ・ジェズアルドなどに深い関心を寄せる傍ら、ディーリアスやクィルターら同時代の先輩作曲家の静謐なスタイルに共鳴し、
自らは主に歌曲と合唱曲を作曲しました。概して抒情的で穏やかな作風です。
素人作曲家ゆえ長大な楽曲はひとつもありません。

幼いころからグレ・シュール・ロワンに住む伯父の紹介でディーリアス(イギリスの作曲家)と交わり、彼の影響を強く受けました。
このことは、初のディーリアス評伝の出版したり、自身の弦楽セレナーデをディーリアスの60歳の誕生日に捧げていることなどにも表れています。
100曲以上優れた歌曲を残しましたが、器楽作品は少なく、余りある才能に恵まれながら自殺でこの世を去ったことが今なお惜しまれます。

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  2021/02/02   animato

金管五重奏 組曲「ブルレスケ」V. ピエロ

金管五重奏 組曲「ブルレスケ」 変ロ長調 TWV 55:B8
Ouverture Suite Burlesque in B-Flat Major, TWV 55:B8
V. Pierrot. Viste ピエロ

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット五重奏、木管五重奏、サックス五重奏にも変更可能です。

ドイツ・バロック期の名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

金管五重奏 組曲「ブルレスケ」 変ロ長調 TWV 55:B8
Ouverture Suite Burlesque in B-Flat Major, TWV 55:B8
V. Pierrot. Viste ピエロ

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット五重奏、木管五重奏、サックス五重奏にも変更可能です。

ドイツ・バロック期の名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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I. Ouverture 序曲
8曲にわたる組曲「ブルレスケ」の序曲です。「ブルレスケ=バーレスク(Burlesque)」とは、
有名な作品を風刺したり、その作品のテーマをこっけいに描いたりする
文学・戯曲・音楽のジャンルです。しばしばパロディやパスティーシュと言い換えられ、
読み手(あるいは聞き手)に高い教養が求められるジャンルといえるでしょう。
文学や戯曲ジャンルとしての「バーレスク」という言葉は17世紀後半から用いられ、
その後アメリカにおいてバラエティ・ショーの形式による見世物を指すようになりました。

近年、バーレスクという言葉を頻繁に耳にするようになったのは、やはり映画『バーレスク』の影響でしょう。
映画『バーレスク』はクリスティーナ・アギレラが映画初主演を務めるということで話題を呼び、
アギレラのカッコイイ歌声とダンスは全世界を魅了しました。
映画『バーレスク』のような華やかなショーガールが出演するアメリカ式のバーレスクは、
1860年代から1940年代にかけて人気を博しました。

II. Scaramouches スカラムーシュ
スカラムーシュ(Scaramouche、本名:チベリオ・フィオレッリ、Tiberio Fiorelli、Fiorilliとも。1608 - 1694)は、イタリア、フランスの喜劇役者です。
17世紀フランスにおいて、最も有名な喜劇役者の1人でした。彼の演技はモリエールにも影響を与えたと伝えられています。
スカラムーシュ【(フランス)Scaramouche】 とはイタリアの即興喜劇(コメディア‐デラルテ)の
道化役です。黒い衣装をつけ、ほらをふき、空いばりする臆病者です。
17世紀の名優フィオリリによって完成された役柄です。
2歳のルイ14世とのエピソードが次のように伝えられています。
スカラムーシュが2歳になる王太子の部屋に伺候したとき、泣きわめく王太子を持て余すアンヌ・ドートリッシュに、幼児をなだめる許可を得て、
スカラムーシュは、なんともおかしなしかめ面や顔つきを王太子にして見せたので、誰にもまねできないそのしぐさに王太子は泣き止んだだけでなく、
笑い出してしまった。その挙句、こんなに滑稽な場面で、王妃様が大変お喜びになったせいか、
王太子はスカラムーシュの手と衣服にお漏らしをしてしまわれた。おかげで王妃をはじめ、
その部屋に居合わせた貴婦人も貴族も皆が大笑いしたのでした。
このころスカラムーシュは32、3歳でしたが、宮廷に伺候するたびに王太子のもとへ参上するよう命令を受け、
王太子をこよなく楽しませたので、王太子も大いに彼を気に入られ、その後イタリアから喜劇役者たちを呼ばれるときには
必ずスカラムーシュに声がかかったのでした。

III. Harlequinade ハーレクイネード
Harlequinade(ハーレクイネード)とは、ハーレクイン(Harlequin)が主役の無言劇を意味します。
ペドロリーノの後身である,ゆるい白い服に白塗りのピエロ(19世紀パリでドビュローが有名にした〈悲しき道化〉)。
逆にイギリスでは,19世紀初頭クリスマス・パントマイム(別名ハーレクイネードharlequinade)で活躍した名クラウン,
グリマルディのグロテスクな衣装と化粧。そして彼の影響を受けたおなじみの赤いつけ鼻のサーカス・クラウン。

IV. Colombine. Con Grave コロンバイン
イタリアのコロンバイン、コロンバインは、1530年頃にイタリアのコメディア・デラルテで生意気で巧妙な使用人の少女として生まれた
演劇のキャラクターとして知られています。 彼女のイタリア語の名前は「LittleDove」を意味します。 
彼女の衣装には帽子とエプロンが含まれていましたが、コメディアマスクはめったになく、通常はトスカーナ語で話していました。 
フランスの劇場では、キャラクターは女性のメイドで興味深くなり、カサンドレ、パンタロン(パンタルーン)、ハーレクイン、ピエロとは反対の
さまざまな役割を果たしました。 ブリティッシュコメディーでは、彼女は通常、パンタロンの娘またはその類であり、ハーレクインに恋をしていました。 
20世紀のミュージカルコメディのスーブレットは、コロンバインのキャラクターのバージョンです。

V. Pierrot. Viste ピエロ
ピエロとは西洋の道化役の一種。原型はルネサンス期のイタリアの即興喜劇コメディア・デラルテの、のろまでずうずうしい居候の道化役ペドロリーノ。
17世紀後半にパリのイタリア人劇団によってフランス化され、白いだぶだぶの衣装を着て顔を白塗りにし、
男子名ピエールの愛称を名のってボードビルやバレエで活躍しました。19世紀にはパントマイムの名優ドビュローがこの役柄をさらに洗練して、
まぬけだが繊細なロマンチストで恋に悩み哀愁に満ちたピエロ像を完成させました。
またサーカスでは、より活動的な役柄であるプルチネッラやアルレッキーノの要素が加えられ、イギリスのクラウンとも混ざり合って、
ひだ付きの襟飾りと目や口の周りの赤い化粧が強調された道化となりました。そのいずれもが多くの作家や画家の題材にもなり、典型として定着し、
その伝統はジャン・ルイ・バローやマルセル・マルソーによって現代に伝えられています。
また,無声映画のチャップリンや現代のパントマイム,バレエに受継がれ,また,しばしば絵画や音楽の題材となっています。
人前で、こっけいな振る舞いをする人。笑いものになるだけの人を指す言葉としても用いられています。

VI. Menuet 1 - Menuet 2 二つのメヌエット
この二つのメヌエットは楽しげな曲に挟まれた3拍子の舞曲で、どちらか一方を演奏するように指示があります。
メヌエットは 「ミニ」 という言葉から派生して付けられた名前です。
メヌエットとは3拍子の踊りのための曲で、メヌエットが流行した17世紀に踊っていた人は、身に付けていた帽子やカツラが落ちないように、
小さなステップをせわしくこまめに踏みながら踊っていました。そこで「小さい」を意味する “mini (ラテン語起源)/menu (フランス語起源)”、
そして“-etto/-et”を付けて 、「メヌエット」と名づけられました。
メヌエットは、みんなではしゃぐために踊られていた「ブランル」という踊りに起源を持つといわれています。
その踊りがだんだんと上流階級で人気が高まり、流行に敏感だったフランスの王様ルイ14世(1643?1715)が好んで踊り、有名になりました。
ルイ14世は、毎晩寝る前にメヌエットを12曲踊る というのを日課にしていました。メヌエットとは小さなステップが多く、1曲だけでなかなか息切れしてしまいます。
ルイ14世はそれを毎日12曲も踊っていましたから驚きです。
メヌエットの音楽そのものは優雅に聴こえますが、その踊りは大変ハードなものだったようです。

VII. Mezzetin en Turc メズタン トルコ風に
「メズタン」とはイタリアのコンメディア・デッラルテという即興仮面喜劇の有名なキャラクターであり、
パリのステージで定着したものです。ストックキャラクターのブリゲーラ(道化)の一変型であると考えられています。
メズタンは16世紀に初めて登場します。
おせっかい好きで不正直、そして報われない恋に心を痛める役柄でした。
メズタンは熟達した策士でトラブルメーカーであり、必要とあらば暴力行為を犯すこともありますが、
概してブリゲーラに比べ穏やかで、特に晩年は寛大で洗練された性格でした。
多くの場合、メズタンは音楽好きで、歌と踊りがとても得意です。その時々で彼のキャラクターは大きく異なり、
忠実な使用人の時もあれば、主人の失墜をたくらんでいたり、うそつきの夫の時もあれば、妻にだまされることもあります。
また、ブリゲーラよりも女性への関心が強く、時にはナンパする姿も見られます。
この終曲はテレマンお得意の民族色豊かな、トルコ風の曲となっています。

ドイツ・バロック期最大の人気を誇った作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマン[1681-1767]の音楽の明快さは、
その実生活の多彩をきわめた華やかさと密接に関わっているとはよく指摘されるところです。
 テレマンは12歳でオペラを作曲するほどの早熟な天才でしたが、ライプツィヒ大学では法学を学び、
同時に聖トマス教会では礼拝用の音楽も作曲、さらにはオペラの作曲もおこない、学内ではオケを組織し、
新教会のオルガニスト兼音楽監督に就任するなど、キャリアの最初から実にマルチな活躍ぶりでした。
 23歳のときにはプロムニッツ伯爵の宮廷楽長に就任し、伯爵の好みでもあるフランス風な管弦楽組曲を数多く作曲、
伯爵の避暑地ではポーランド系の民俗音楽やジプシー音楽に接して大いに刺激を受けます。
 27歳の時にはアイゼナハの宮廷楽長に赴任し、宮廷礼拝堂楽団を組織し、カンタータ・チクルスなどで君主の厚遇を得ますが、
31歳の年にはこうした宮廷生活に別れを告げ、帝国自由都市フランクフルト・アム・マインの教会の楽長に就任。
さらに9年後、40歳の年には、終生の活動の地となるハンザ自由都市ハンブルクに移って、その後46年間に渡って、
都市音楽監督兼ヨハネスカントールとして、オペラに公開コンサート、教会音楽や自作の出版にと縦横無尽に活躍したということです。
 テレマンの創作の背景にあったのは、当初は宮廷であり、やがて市民社会に変わっていくということですが、
そうした市民社会の豊かな音楽環境があればこそ、『ターフェルムジーク』のような画期的な作品も登場したのでしょう。
 作風も変化しています。宮廷では対位法やフランス趣味を意識していたテレマンも、市民社会に出てからは、
より自由な音楽を志向するようになり、数多くの楽器奏法にも精通していたという特技を生かして実に多彩な音楽を書き上げていきます。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2021/02/01   animato