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2022年7月17日

クラリネット五重奏と打楽器のための幻想的描写曲「ペルシャの市場にて」

クラリネット五重奏と打楽器のための幻想的描写曲「ペルシャの市場にて」
In a Persian Market
Albert William Ketelbey

編成はCl.4本、Bs,Cl.です。
打楽器はドラムセット1名で演奏可能です。
Tamb.、S.D.、Cym.、B.D.を分けて演奏することもできます。
サックス五重奏版、木管五重奏版、金管五重奏版は発売中です。

ノスタルジックな情感あふれる名曲を、ぜひお楽しみください。

クラリネット五重奏と打楽器のための幻想的描写曲「ペルシャの市場にて」
In a Persian Market
Albert William Ketelbey

編成はCl.4本、Bs,Cl.です。
打楽器はドラムセット1名で演奏可能です。
Tamb.、S.D.、Cym.、B.D.を分けて演奏することもできます。
サックス五重奏版、木管五重奏版、金管五重奏版は発売中です。

ノスタルジックな情感あふれる名曲を、ぜひお楽しみください。

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参考音源
https://youtu.be/67W_MTlGP8M

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https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ケテルビー《幻想的描写曲「ペルシャの市場にて」》
『ペルシャの市場にて』(ペルシャのいちばにて、英: In a Persian Market)は、イギリスの作曲家
アルバート・ケテルビーが1920年に作曲した合唱付きの管弦楽曲です。
作曲者によって『情景的間奏曲 (Intermezzo-Scene)』という副題が付けられています。

ペルシャの市場にて
ケテルビー(Albert William Ketelbey/1875-1959)
『ペルシャの市場にて In a Persian Market』は、イギリスの作曲家アルバート・ケテルビーが1920年に作曲した管弦楽曲。
序奏部は、砂漠から近づいて来る商人のキャラバン隊が街の市場(スーク)に到着するシーンに始まります。
そして男声合唱による「バクシーシ、バクシーシ」という物乞いの声など市場の喧騒を表わした展開部を経て、
曲は一転哀愁に満ちた印象的な旋律の高まりによってクライマックスを迎えます。
その後、このテーマを繰り返しながら、再び砂漠の彼方に去って行く
キャラバンを表現するモチーフによって消えていくように静かに曲は終わります。(最後のトゥッティの主和音のみフォルテシモ。)
ケテルビーの作品中でも最も有名な曲であり、ノスタルジックな情感あふれる曲想はクラシック音楽入門の小品として多くの人に親しまれています。

1920年、当時放送局のディレクターを担当していたケテルビーが、とある番組の穴埋めのために急遽作曲したといわれています。
中東の大国ペルシャの市場の風景が、出入りするラクダの隊商や蛇使い、占い師、
物乞いなどを思わせる曲のモチーフによってノスタルジックに表現されています。
モデラート、イ短調、4分の2拍子。演奏時間は約6分ほど。

この曲には元々男声合唱が含まれますが、オーケストラ楽員が歌って演奏、また合唱を省いて演奏されることもあります。
オルガンやハープの持ち込みが困難な場合はカットする場合やハープが入らないこともまれにあります。
男声合唱の「アッラーの神よ、お恵みを」という物乞いの呼び声の内容や「あっちへ行け!」と追い払う歌詞があります。

The camel-drivers gradually approach the market; the cries of beggars for “Back-sheesh"are heard amid the bustle.
The beautiful princess enters carried by her servants,(she is represented by a languorous theme, given at first to clarinet and cello,
then repeated by full orchestra) _she stays to watch the jugglers and snake-charmer.
The Caliph now passes through the market and interrupts the entertainment, the beggars are heard again,
the princess prepares to depart and the caravan resumes its journey; 
the themes of the princess and the camel-drivers are heard faintly in the distance and the market-place becomes deserted.

駱駝を牽く隊商は次第に市場に近づく。
雑踏の中に「バックシーシュ」という物乞いの叫び声が聞こえる。
美しい王女は、召使いらに連れられて、市場に入る。
大道芸人のショーが見える。
蛇使いの前を通る。
カリフはショーを中断して、さっさと市場を通り抜けると、また物乞いの声が聞こえる。
王女は、旅立ちの準備が終わり、キャラバンは旅を再開する。
王女と隊商のテーマは遠くにぼんやり聞かれ、
人けのない静かな市場になる。

曲中では、
“Back-sheesh Allah" 物乞いが「チップをねだるかけ声」で「アッラーの神よ、お恵みを」という感じ。
“Empshi"は、“get away" 「退散せよ」「あっちへ行け!」
の男声合唱が入ります。

異国情緒たっぷりの「ペルシャの市場(いちば)で」。
まるで実際にその場にいるかのように、光景が浮かんできます。それもそのはず。
楽譜には「らくだに乗ったキャラバンが近づいてくる」「市場の大道芸人たち」と細かい場面設定が書きこまれています。
わずか6分ほどの中で、ある日のペルシャの市場の様子を10もの場面でわかりやすく展開します。
それはまさに紙芝居のような音楽作品です。作曲したのは、イギリスの作曲家ケテルビー。彼は「エジプトの秘境で」「中国寺院の庭で」など、
具体的な場所や情景が目に浮かぶような「描写(びょうしゃ)音楽」を数多く残しました。
そんな彼の代表作が「ペルシャの市場で」。親しみやすいケテルビーの音楽は、クラシック音楽入門の小品として
今も愛されています。

ケテルビーは1875年、イギリスの工業都市バーミンガムに生まれました。作曲や編曲でその名をはせ、イギリスクラシック音楽界の
未来を担うホープとして大きく期待されます。しかし、自作のクラシック音楽はなかなか出版にこぎつけることができませんでした。
市民社会が成熟しつつあった20世紀初頭のイギリスでは、人々の音楽の趣向も変わり始めていたのです。
37歳のときに書いた小品「幻のメロディー」がある音楽コンクールで1位を獲得します。この時、彼は時代が新しい音楽を求めていると感じました。
これを機にケテルビーは大衆向けの音楽を次々と生み出していきます。45歳の時に書いたのが「ペルシャの市場で」です。
遠い異国の情景を誰もが簡単にイメージできるこの作品は瞬く間に大ヒットとなりました。クラシックからライトミュージックへ。
時代の波を巧みにとらえたケテルビーは、新しい音楽でより多くの人々の心をつかんでいったのです。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2022/07/17   animato