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2022年7月30日

金管五重奏と打楽器のためのスザート・ダンスリー組曲 Vol.2

金管五重奏と打楽器のためのスザート・ダンスリー組曲 Vol.2
Danserye Danses Vol.2
Tielman Susato

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaに加えて打楽器2名です。
管楽器1パート2名ずつ+打楽器2名で演奏すれば
場面ごとに音量変化がつけられて効果的でしょう。
その場合は12名で演奏することになります。
繰り返しの際は装飾音などで様々なバリエーションを楽しみましょう。
サックス五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。
スザート・ダンスリー組曲 Vol.1も発売中です。

中世・ルネッサンス音楽のシンプルで楽しげなメロディーを、ぜひお楽しみください。

金管五重奏と打楽器のためのスザート・ダンスリー組曲 Vol.2
Danserye Danses Vol.2
Tielman Susato

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaに加えて打楽器2名です。
管楽器1パート2名ずつ+打楽器2名で演奏すれば
場面ごとに音量変化がつけられて効果的でしょう。
その場合は12名で演奏することになります。
繰り返しの際は装飾音などで様々なバリエーションを楽しみましょう。
サックス五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。
スザート・ダンスリー組曲 Vol.1も発売中です。

中世・ルネッサンス音楽のシンプルで楽しげなメロディーを、ぜひお楽しみください。

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お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/dHFVrk7eUEA

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ティールマン・スザート(Tielman Susato 1500年頃 - 1562年頃)は、ルネサンス期の作曲家で、
アントウェルペンにおける器楽奏者、出版業者です。
スザート(1550~1562)はフランドル地方のアントワープを中心に活動した作・編曲家です。
しかし彼自身の作曲した代表作といったものはなく、むしろ活版印刷機を用いて器楽編曲と自作曲を出版した、
いわゆる楽譜出版者としての方が有名です。
彼の名を有名にしているのは、フランドル(現在のオランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域)において
最初の音楽出版社を設立した功績でしょう。
1551年に出版された「ダンスリー」と呼ばれる曲集は、当時のヨーロッパで親しまれていた作者不明の
シャンソン、ポピュラー・ソングおよびポピュラー・ダンスなどのメロディをもとに編曲・編集し印刷出版されたものです。
なおこの曲集は、スザートが出版した唯一の舞曲集であると考えられていますが、
その素晴らしさから現在に至るまで多くの人々に親しまれ、彼の名を不動のものとしています。
今回「ダンスリー」を編曲するにあたって「原典」に近い楽譜、ショット社から1936年に出版された
F.J.ギースベルト(Giesbert)校訂の楽譜を使用し、次の6曲(全11曲)をセレクトしました。

6.ロンド IX
7.私の望み
8.アルマーニュ(アルマンド)VIII
9.それは大きな間違い
10.パッセ・メディオ〔パッサメッゾ〕
11.ベルジュレ・サン・ロック

以下はVol.1に収録
1.モリスク(モーロ風)
2.四拍子のブランル
3.ファゴット
4.ロンド II "わが友"
5.パヴァーヌ IX "戦い"

打楽器が、リズムをくり返しますが省略可能です。
当時、太鼓とタンバリンはとても重要な楽器とされていました。楽譜上で書かれていない部分でも、
複数の楽器を組み合わせて演奏するのも良いでしょう。
全38曲からなるこの曲集は、ありとあらゆる古楽器を駆使して描かれた舞曲によって構成されています。

次のような映画にスザートの楽曲が使われました。
娼婦ベロニカ(マーシャル・ハーコヴィッツ1998)
インポスターズ(スタンリー・トゥッチ1998)
エリザベス(シェーカル・カプール1998)
エリザベス ゴールデン・エイジ(シェカール・カプール2007)    
絵の中のぼくの村(東陽一1996)
暗殺(チェ・ドンフン2015)    
楽隊のうさぎ(鈴木卓爾2013)

16世紀、ヨーロッパ、美術、建築、文学、思想の世界では自由闊達に様々な形で花開く時代に突入しました。その豊かな文化の中で、
民衆が踊り楽しんだ音楽がこの楽譜集「ダンスリー」です。素朴で哀愁を帯びたメロディを聴きながら、ルネサンス時代を感じながら、
その時代に思いをはせて楽しめる曲集です。
これらの曲は今のオランダやフランス周辺で民衆が踊る時に使われていたものです。
当時、教会では禁止されていた「踊り」が街の中では楽譜集が出版されるほど盛んにおこなわれていたということも興味深い史実です。
その頃、日本は安土桃山時代。少しずつ西洋文化が日本にも伝わり始めた頃です。火縄銃やカステラが西洋から伝わった頃になります。
それらを想像しながら聴いてみるのも面白いでしょう。
「踊り」の音楽ですから、打楽器なども付け加えることで、より踊りやすく、聴きやすく、楽しくなっています。
このような、楽しい「ルネサンス舞曲集」なのですが、吹奏楽を経験されていた方はこれらの曲を演奏したことがあるかも知れません。
「スザートのルネサンス舞曲」というタイトルで、金管五重奏曲として幅広く演奏されています。
世界のブラスのトップ・プレーヤーたちの名演もたくさんCDとして出ていて、
吹奏楽コンクールのアンサンブル部門では定番の曲になっています。
小学校、中学校で学んだリコーダーアンサンブルの定番楽曲でもあります。
ルネサンス期、16世紀のヨーロッパ地方で流行していた旋律を、ダンス曲としてアレンジされた楽しい楽譜集、
スザートの『ダンスリー』はブラス・アンサンブル「ルネサンス舞曲集」でおなじみのメロディのオリジナル楽譜として、
一方では、リコーダー愛好家にとってはバイブルとなっている作品です。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2022/07/30   animato