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2022年3月

木管五重奏 ブレジェイロ(ろくでなし)タンゴ

木管五重奏 ブレジェイロ(ろくでなし)タンゴ
Brejeiro, Tango
エルネスト・ナザレ

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
金管五重奏版、サックス五重奏版、クラリネット五重奏版、鍵盤打楽器とベース四重奏版は発売中です。
「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を、ぜひお楽しみください。

木管五重奏 ブレジェイロ(ろくでなし)タンゴ
Brejeiro, Tango
エルネスト・ナザレ

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「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を、ぜひお楽しみください。

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参考音源
https://youtu.be/1TMxhsnRVLE

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https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

 この曲はナザレの作品で "Tango" と副題がついた2番目の曲で、この後 "Tango"、"Tango brasileiro" といった
ナザレを特徴付ける一連の名曲の始まりの作品とも言える初期の傑作です。
この曲によってナザレは一躍有名になったと言える人気曲で、また後には(1903年頃)詩人で歌手でもあったCatullo da Paixao Cearenseにより
歌詞がつけられ、"O sertanejo enamorado" という題名の歌で更に有名になりました。
また、当時のパリ共和制警備軍軍楽隊のレパートリーにもなったとの文献があります。
イ長調、A-A'-B-A-A'形式。南国的な明るい雰囲気の曲で、ふわっとしたAの旋律と、華やかなホ長調のBの雰囲気が、ナザレの天性の才能が溢れ出るような名曲です。
テンポは決して急がず、ゆったり演奏しましょう。

「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を知らずしてブラジル音楽は語れません。
南国ののどかな風光と、アフリカの野性的なエネルギーと、ロマンティシズムが渾然と混じり、甘美で、ちょっぴり切ない独特の音楽が聞こえてきます。
ミニョーネはこう述べています。「私は1917年頃にEduardo Soutoの楽譜店でナザレに会ったことがある。ナザレは自作曲を決して急がず、
カンタービレで弾いていた。彼はこう言っていたよ、『私の作品はあちこちでメチャメチャに弾かれている。みんな速く弾きすぎだ。
特に "Apanhei-te, Cavaquinho" は酷いことになっている。あの曲はゆっくりと、左手はカヴァキーニョを思い浮かべてアルペジオで弾くもんだ』と。」

エルネスト・ジュリオ・ナザレー (Ernesto Julio Nazareth (またはNazare とも), 1863年3月20日 - 1934年2月4日)は、ブラジルのピアニスト・作曲家です。
一生をリオ・デ・ジャネイロで過ごしました。「ブラジル風タンゴ」やショーロなど、国内の民族音楽に影響されたピアノ曲を量産しました。
そのような作曲姿勢から、しばしば「ブラジルのショパン」と呼ばれています。ピアノ以外の音楽教育は学ばなかったため、
残された作品はサロン小品と声楽曲ばかりであり、管弦楽曲や室内楽・カンタータやオラトリオのような分野の大作はなく、作曲技法も必ずしも洗練されていません。
しかしながら、民衆音楽の影響のもとに切り開いた独自の素朴な詩境は、のちにヴィラ=ロボスから、「ブラジルの魂」と称賛されました。
中産階級ながらもあまり豊かでない下級官吏の家庭に生まれ、ショパンを愛する母親からピアノの手ほどきを受けました。
早い年齢でたぐい稀な音楽的才能が認められ、家族ぐるみで付き合いのあったアフロ=アメリカンの作曲家、
リュシアン・ランベールにも音楽の手ほどきを受けました。
1873年に母親が亡くなってからもピアノを学び、間もなく作曲も手がけるようになりました。
最初の出版作品のポルカ『ボセ・ベン・サービ"Voce Bem Sabe"』 (あなたはよく御存知)は、14歳になるまでに作曲・出版されました。
その後は、ショーロの楽士たちとたむろして、敏感で独特なリズム感を身につけました。マシシェ maxixe やルンドゥ lundu 、ショーロ choro 、
アフリカ系住民のダンスなど、さまざまな民族舞曲に影響されました。

長年ナザレーは、映画館オデオン座の待合室でピアニストとして働き、ここで最も有名な作品の一つ『オデオン』を作曲しました。
外国から数少ない音楽家がブラジルを訪問した際、オデオン座のナザレーの演奏を見学したといわれています。

1920年代初頭には、音楽ショップにピアニストとして雇われました。顧客が購入する際に持ち寄ってきた楽譜を見ながら、演奏し、
客の要望に沿うかどうかを確認して見せるのが任務でした。客の中に、ナザレー作品の楽譜を手ずから弾こうとする者がいると、止めさせて、
解釈が誤っていると苦情を言うのが常だったそうです。

ナザレーは、心底からのブラジル人音楽家であり、音楽は楽しまれるべきであるとして、それ以上を望みはしませんでした。
ほとんど独学であり、音楽活動のほとんどは、劇場や映画館の伴奏ピアニストとして、あるいは小劇場のアンサンブルでのピアニストとして、
演奏するのに振り当てられました。
そのような劇場アンサンブルの楽団員の知り合いには、後の大作曲家ヴィラ=ロボスがいて、当時はチェリストとして活動していました。
ナザレーはショーロの発展のおおもとであり、ヴィラ=ロボスは、これに基づき、後に自らの創作活動を繰り広げていったのです。

ナザレーは、ブラジルの民族音楽以外にも明らかに影響されていて、子供時代にむさぼるようにして学んだショパンの影響が中でも顕著です。
また、1869年にきら星のようにリオ・デ・ジャネイロにデビューして、瞬く間にブラジル楽壇を席巻したゴットシャルクの作風もナザレーにはお馴染みでした。
作品には、19世紀ヨーロッパのクラシック音楽の豊かな和声法がこだましながら、ナザレーの生地ブラジルの、シンコペーションをともなう
民族舞曲のリズム法に織り込まれてゆくのが認められます。そのうえ、アメリカ合衆国のラグタイムや初期のジャズの、小気味よいリズム感も健在である。これらの要素を統合して一つの有機体へとまとめ上げたことがナザレー独自の能力で、結果的には、ピアノ曲のレパートリーだけでなく、20世紀の音楽にも重要な貢献を果たしている。

ナザレーはショパンやその他のヨーロッパの作曲家から霊感を受けたように、逆に自らも、間接的とはいえ、ヨーロッパの作曲家に何かしらの影響を与えています。
フランス人作曲家のダリユス・ミヨーは、自伝の中で、ブラジル滞在中にリオ・デ・ジャネイロの映画館でナザレーがピアノを演奏する風景を回想しています。
ミヨーはその音楽のリズムにたちどころに虜となって、ブラジル音楽をきわめてやろうと決心したというのです。
その最終的な成果こそが、ミヨーのピアノ曲『ブラジルの想い出 Saudades do Brasil』でした。

ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ばれていますが、作品に副題を好んでつけた点で、ショパンとは違っています。
ショパンやフォーレよりもヨーロッパのサロン音楽の伝統に忠実だったといえます。
しかしながら19世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパではサロン小品にフランス語の題名をつける慣習がまだ根強く残っていたのに対して、
ナザレーは母語のポルトガル語に固執しました。
また題名によって、ドビュッシーやラヴェルのように、美術や文学からのインスピレーションをほのめかしたり、
リストのように詩的な連想を暗示することもありませんでした。
ナザレーの曲名には、しばしば第三者にとって謎めいた響きをもつものもありますが、それらは実在するスポーツチームやダンスクラブ、雑誌名など、
ナザレーの日常生活の周辺から切り取られたものばかりです。このような意味で、ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ぶよりは、むしろ
「ブラジルのクープラン」と呼んでこそふさわしいかも知れません。

およそ300曲のピアノ小品において、ナザレーはみごとに、大衆的なブラジル舞曲のエッセンスを捕まえています。
ナザレーは、厳密には都会の聴衆のために作曲したのですが、その作品には、(ブラジルで奴隷制が廃止された1888年以降の作品でも、)
アフリカ系民族音楽の豊かな影響が息づいています。ほとんどの曲に、スコット・ジョプリンが発想したようなシンコペーションが使われています。
ナザレーのピアノ曲には、ブラジルのありとあらゆるダンスが盛り込まれています。マシシ(英語版)、バトゥーキ(英語版)、 サンバ、
そして中でも重要なのがタンゴです。後に世界中を熱狂させ、席巻したタンゴが、ブラジル生まれだったというだけでなく、
実際にはナザレー自身の創り出したジャンルだったという証拠になるからです。
もしそれが間違いだったとしても、「ブラジル風タンゴ」の発展のほとんどにナザレーがかかわっていて、このジャンルに優に100曲を残しています。

最も有名な作品に、『ブレジェイロ(ろくでなし)"Brejeiro"』『アメノ・ヘゼダ"Ameno Reseda"』『バンビーノ(赤ん坊)"Bambino"』
『トラベッス(腕白坊主)"Travesso"』『フォン・フォン"Fon-Fon"』『テネブローズ(暗闇)"Tenebroso"』があります。
ナザレーが初めて「ショーロ」と呼んだ作品のうち、『アパニェイチ・カヴァキーニョ(頑張れカバキーニョ)"Apanhei-te Cavaquinho"』は、
さまざまな楽器アンサンブルによって演奏できる、古典的名作です。

晩年になって完全に聴覚を失うと、創作活動にも支障をきたしましたが、それでもブラジル国内ではなかなかナザレー人気は衰えませんでした。
ゴットシャルクやジョプリンを評価する人たちなら、ナザレーの残した魅力的な宝石たちをきっとたちまち気に入るに違いありません。

作曲者の死後から半世紀を経た近年になって、ナザレー作品を集めたアルバム制作が世界的にも相次いでいて、最近では伝記や、
作曲者に関するCD-ROMも発表されています。ナザレーは、クラシックとポピュラー音楽にまたがって活動したことから、ナザレーのピアノ曲は、
クラシックの学び手にも、ポピュラー音楽の学び手にも、有用な教材とされつつあります。

アトリエ・アニマート
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  2022/03/31   animato

Solo+金管四重奏 歌劇「グリゼルダ」第2幕 「お前を讃える栄光のために」C dur

Solo+金管四重奏 歌劇「グリゼルダ」第2幕 「お前を讃える栄光のために」C dur
ジョヴァンニ・ボノンチーニ
Per la gloria d’adorarvi
from Griselda Act 2
Giovanni Bononcini

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、TubaおよびSoloパートです。
同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Fl.、Pic.Ob.、Mallet Perc.など)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
Tubaは1オクターブ下げて演奏できます。
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め4種類から選ぶことができます。
クラリネット四重奏版、サックス四重奏版、木管四重奏版は発売中です。

イタリアのバロック音楽の美しい愛のアリアを、ぜひお楽しみください。

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ジョヴァンニ・ボノンチーニ
Per la gloria d’adorarvi
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

 イタリアのバロック音楽の作曲家ジョヴァンニ・ボノンチーニ(Giovanni Bononcini, 1670-1747)の作品です。
彼はボローニャの聖ジョヴァンニ大聖堂で楽長職を務める等の活動をし、多くのオペラやミサ曲を作りました。
1720~32年まではロンドンに滞在し、一時はヘンデルとライバル関係にあったそうです。
 この曲は、元は彼のオペラ作品「グリゼルダ」(Griselda、1722年作)の中のアリアでした。
グリセルダは、ジョヴァンニ・ボノンチーニが作曲した3幕構成の歌劇です。
報われなくても一途に相手を想う気持ちが歌われています。
現在ではオペラが上演されることはありませんが、この曲だけは単独歌曲として声楽コンサート等でよく歌われています。

●ボノンチーニについて
『グリゼルダ(Griselda)』を作曲したジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670-1747)は、
モデナ出身のイタリア・バロック音楽の作曲家で、チェリストです。
父はヴァイオリニストで作曲家のジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ、
弟は作曲家のアントニオ・マリア・ボノンチーニという音楽一家の出身です。一族が音楽家だったバッハを彷彿とさせますね。
ボローニャでチェロを学び、その後、オペラの作曲を手掛けるようになってから、ミラノ、ローマ、ヴェネツィア、ベルリン、
ロンドン、ウィーンの各地にてオペラの上演を行いました。晩年はウィーンで過ごし、その地で没しました。

実は、オペラ『グリゼルダ』(1722)は、今日では、その中のアリア「お前を讃える栄光のために(Per la gloria d’adorarvi)」のみが
歌い継がれています。それも、パヴァロッティ、カレーラス、サザーランドといった錚々たる歌手達ばかり。
再演されることはないのですが、ストーリーは次のような内容です。

農民出身であるヒロイン、グリゼルダは、シシリア王に見初められ妻となったのは良かったものの、
身分の違う結婚に反対する反乱勢力からの圧力で、王はグリゼルダとの離縁を余儀なくされてしまいます。
そして波乱の展開の最後には、王と復縁できるというもの。

脚本はアポストロ・ツェーノですが、詩人のパオロ・アントニオ・ロッリがツェーノのテキストを改定しています。
そして「お前を讃える栄光のために」は、グリゼルダの娘、アルミレーナの恋人であるエメストのアリアです。
朗々とアルミレーナへの愛を歌い上げるこのアリアは、名だたる歌手達によって演目のひとつに選ばれやすい歌です。
なお、同じ脚本をもとに、ジョバンニの弟のアントニオ・マリア・ボノンチーニ、ビバルディ、アレッサンドロ・スカルラッティといった
大作曲家達が、同名のオペラを作曲しています。
おそらく、『グリゼルダ』を冠すると、そのオペラにお客が入るという、当時は、とても人気があった脚本であったに違いありません。
この曲は愛がテーマです。愛の苦悩を抱きつつも、愛する喜びの思いが歌われたとても華やかな一曲です。
大変華やかで明るく情熱的に演奏したい一曲です。音楽大学の声楽専攻を希望する受験曲としてもよく取り上げられています。

歌詞
イタリア語(原詩)    
Per la gloria d’adorarvi
voglio amarvi o luci care.
amando penero;
ma sempre v’amero nel mio penare.

Senza speme di diletto
vano affeto e sospirare:
mai vostri dolci rai
chi vagheggiar puo mai e non v’amare?

(日本語訳)
お前を愛する名誉のために
私はお前を愛したい あぁ!いとしい瞳よ!
愛しつつ苦しもう!
だが、ずっと愛していよう! そう、苦しみつつも!

幸せを得る希望もなく
むなしいこの愛は ただ溜め息だけ。
けれどお前の目の甘美なまなざしに
心を奪われてしまった者は、
どうしてお前を愛せずにいられるのだ?

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  2022/03/30   animato

クラリネット四重奏 デンマーク王子の行進曲

クラリネット四重奏 デンマーク王子の行進曲
The Prince of Denmark's March
Jeremiah Clarke

編成はCl.3本、Bs,Cl.です。
サックス四重奏版、木管四重奏版、金管四重奏版は発売中です。

明るく晴れやかなイングランドの行進曲を、ぜひお楽しみください。

クラリネット四重奏 デンマーク王子の行進曲
The Prince of Denmark's March
Jeremiah Clarke

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

この曲は「トランペット・ヴォランタリー」として知られていますが、原曲はチェンバロ曲でタイトルも「デンマーク王子の行進」です。
『トランペット・ヴォランタリー(Trumpet Voluntary)』は、ジェレマイア・クラーク作曲のチェンバロ曲「デンマーク王子の行進曲」を
H.パーセルがトランペット用に編曲して有名になった曲です。
「ヴォランタリー」とは、教会の礼拝前後とその合間に演奏されるオルガンの曲のこと。結婚式のBGMとしても用いられることがあります。
クラークが〈ハープシコードのためのエア選曲集〉という当時の曲集に寄せた、この《デンマーク王子の行進曲 The Prince of Denmark's March》と呼ばれる曲が元です。
また、大英図書館に収蔵のクラークの管楽器のための組曲のなかにも、この〈デンマーク王子の行進曲〉が含まれているため、
元来トランペットと管楽器のアンサンブルのための曲として生まれたとも考えられます。

ジェレマイア・クラーク(Jeremiah Clarke, 1674年 - 1707年12月1日)は、イングランドの作曲家です。鍵盤楽器のために作られた『デンマーク王子の行進』が最も有名です。
この曲はアン女王の夫カンバーランド公ジョージのために作られ、一般には『トランペット・ヴォランタリー』の名で知られていますが、
長い間ヘンリー・パーセルの作だとされてきました。

ジェレマイア・クラーク1674年にロンドンで生まれたとされています。セント・ポール大聖堂でジョン・ブロウに師事した後、王室礼拝堂のオルガン奏者となりました。
しかし、身分が上の美しい女性に恋したことから銃で自らの命を絶ちました。クラークのポストの後任にはウィリアム・クロフトが就任しました。

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  2022/03/29   animato

サックス三重奏 シュペールのソナタ・イ短調

サックス三重奏 シュペールのソナタ・イ短調
Sonata in a moll
Daniel Speer

編成はアルト、テナー、バリトンです。
トロンボーン三重奏版は発売中です。
バロック期の壮麗な響きをコンサートのオープニング・ピースに、ぜひどうぞ。

サックス三重奏 シュペールのソナタ・イ短調
Sonata in a moll
Daniel Speer

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ダニエル・シュペール - Daniel Speer
Georg Daniel Speer(1636年7月2日-1707年10月5日)は、ドイツの作曲家であり、バロックの作家です。
シュペールはブレスラウ(現在はポーランドのヴロツワフ)で生まれ、ドイツのゲッピンゲンで亡くなりました。
ダニエル・シュペールは17世紀末に南ドイツ地方で活躍していました。
音楽理論家としても教科書や理論書を出版しています。「四声ソナタ」のほか、三重奏の「二つのソナタ」も
トロンボーン奏者にはお馴染みの曲です。曲は単純なつくりですが、ハーモニーや細かいパッセージに高い技術が要求されます。
バロック時代の美しい響きをお楽しみ下さい。

1687年に彼はミドルバロック音楽を理解するのに役立つと考えられている音楽に関する論文を発表しました。
彼の音楽への執筆は、1世紀以上にわたってドイツのバロックトロンボーン作品に影響を与えました。
作曲家として、例えばSpeerはトロンボーンのための音楽を発表しました。キーボードの小品も残っています。
彼は金管五重奏のためのDie Bankelsangerliederのソナタ第29番で最もよく知られています。
この曲は、結婚式やフォーマルな機会によく演奏されます。彼は教会ソナタに金管楽器を用いたことで有名です。


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  2022/03/28   animato

鍵盤打楽器四重奏「無言歌集」第8巻 Op.102より第3番「タランテラ」

鍵盤打楽器四重奏「無言歌集」第8巻 Op.102より第3番「タランテラ」ハ長調
Lieder ohne Worte, Op.102 MWV U195
(Mendelssohn, Felix)

編成はGlock.、Xylo.、Vib.、Marim.です。
クラリネット五重奏版、金管五重奏版、木管五重奏版、サックス五重奏版は発売中です。

メンデルスゾーンが書いた軽快な舞曲を、ぜひお楽しみください。

鍵盤打楽器四重奏「無言歌集」第8巻 Op.102より第3番「タランテラ」ハ長調
Lieder ohne Worte, Op.102 MWV U195
(Mendelssohn, Felix)

編成はGlock.、Xylo.、Vib.、Marim.です。
クラリネット五重奏版、金管五重奏版、木管五重奏版、サックス五重奏版は発売中です。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

フェーリクス・メンデルスゾーンが作曲した一連のピアノ独奏のための「無言歌集 第8巻 作品102」の第3曲です。
ドイツ・ロマン派の瑞々しい抒情を味わえる作品です。
ワーグナーが「第一級の風景画家」と言ったように、メンデルスゾーンは情景描写や標題音楽の作曲において才能を発揮しています。

この“言葉のない歌曲”、「無言歌」、という形でメンデルスゾーンは心象風景や感情描写までも、表現しました。
歌曲風の旋律をもった器楽曲であるため、旋律線をはっきりと浮き立たせ、抒情的に演奏すると良いでしょう。
メンデルスゾーンが活躍したこの時期、ブルジョアジーの家庭を中心に、ピアノが教養として普及しました。
そのため、家庭で気楽に弾ける作品が多く作られたましたが、この《無言歌集》もその一つです。

《無言歌集》は各6曲ずつの計8集からなり、生前に出版されたのは、第6集までです。第7集は、1851年、第8集は1867年に出版されました。
1832年、第1集を出版したときには、メンデルスゾーンは、《ピアノのためのメロディー》と記していて、
《無言歌集》の名称をもつようになったのは1835年に第2集を出版してからのことでした。

標題をもっているものが多いのですが、作曲者自身によってつけられたものはわずかです。
実際、メンデルスゾーンは標題をつけることによって、音楽的な想像力が限定されることを嫌っていたようです。

第8巻は第7巻と同様に、この曲集もメンデルスゾーン死後に出版されたものです。
この曲集にも、メンデルスゾーンによってつけられた標題はありません。

3曲目は、ハ長調「タランテラ」 / op.102-3 (1845)です。
クリスマス用の小品として作曲されたものと考えられています。
メンデルスゾーンは、イタリアの情熱的舞曲に強い関心を示していて、ここでは、イタリア風の六拍子の快速な舞曲を用いています。
和音できざむ伴奏部は非常に軽く演奏します。
演奏時間:1分30秒

次にその他も含めた第8巻です。
1.ホ短調「寄る辺なく」 / op.102-1 (1842)
2.ニ長調「追憶」 / op.102-2 (1845)
3.ハ長調「タランテラ」 / op.102-3 (1845)
クリスマス用の小品として作曲されたものと考えられています。
メンデルスゾーンは、イタリアの情熱的舞曲に強い関心を示していて、ここでは、イタリア風の六拍子の快速な舞曲を用いています。
和音できざむ伴奏部は非常に軽く演奏します。
4.ト短調「そよぐ風」 / op.102-4(不明)
5.イ長調「楽しき農夫」 / op.102-5 (1845)
タランテラと同日に完成され、同様に、クリスマス用の小品として作曲されたとされています。
「子供のための小品」という名称でも知られ、よく親しまれています。主題のかけあいや、声部の交替がみられます。
6.ハ長調「信仰」 / op.102-6(不明)

タランテラ (tarantella) は、イタリア・ナポリの舞曲です。
3/8または6/8拍子のテンポの速い曲で、曲名は、タラントという町の名前に由来します。また、同じ町の名を由来とする毒蜘蛛のタランチュラに噛まれると、
その毒を抜くために踊り続けなければならないとする話から付けられたという説もあるほか、その毒の苦しさゆえに踊り狂って死に、それを表現したという説もあります。

タランテラの歴史は中世にまで遡ることができ、より古い形式のダンスが起源とされます。
マンドリンやタンバリンの演奏に合わせて踊られますが、1つのスタイルに固まるまでいろいろなリズムが存在しました。
ショパンやリストなども、タランテラを作曲しています。

タランテラは、1人で踊ることよりはグループ、特にカップルや女性のペアで踊られることが多い円舞曲です。
最初は右回りに踊りますが、曲の一区切り毎に回る方向も左になり、テンポも速くなります。これが何回か繰り返され、
遅れずについていくのがだんだん難しくなっていきます。
タランテラは舞台ではヘンリック・イプセンの『人形の家』、映画では『ゴッドファーザー』などに登場します。

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  2022/03/27   animato

木管六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第3曲 ノートル・ダム(聖母)への祈り

木管六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第3曲 ノートル・ダム(聖母)への祈り
Suite Gothique, Op.25
3. Priere a Notre-Dame
Boellmann, Leon

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bs.Cl.、Bsn.です。
サックス六重奏版、クラリネット六重奏版は発売中です。
フランス・ロマン派によるオルガンの名曲を、ぜひお楽しみください。

木管六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第3曲 ノートル・ダム(聖母)への祈り
Suite Gothique, Op.25
3. Priere a Notre-Dame
Boellmann, Leon

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bs.Cl.、Bsn.です。
サックス六重奏版、クラリネット六重奏版は発売中です。
フランス・ロマン派によるオルガンの名曲を、ぜひお楽しみください。

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この曲はレオン・ボエルマン(1862年~1897年)のオルガンのための作品「ゴシック組曲」の曲集です。
ボエルマンの代表作品です。第1楽章「導入‐コラール」、第2楽章「ゴシック風メヌエット」、
第3楽章「ノートルダムへの祈り」、第4楽章「トッカータ」の全4楽章からなります。
第3楽章の静かな祈りから一転して、4楽章のトッカータは、闇の世界に引き込まれていきそうな神秘的な作品で、
特に有名な曲です。

1. Introduction-Choral
2. Menuet gothique
3. Priere a Notre-Dame
4. Toccata

ゴシック組曲 Op. 25 - 第1曲 導入‐コラール
ゴシック組曲 Op. 25 - 第2曲 ゴシック風メヌエット
ゴシック組曲 Op. 25 - 第3曲 ノートル・ダム(聖母)への祈り
ゴシック組曲 Op. 25 - 第4曲 トッカータ

L.ボエルマンはフランスのオルガニスト、作曲家です。E.ジグーにオルガンを学びました。
19世紀のフランスのオルガンは,カヴァイエ=コルによって,よりオーケストラの音響に近いものに改良されました。
このゴシック組曲は彼の最も有名な曲で、フランスロマン様式の本質を要約していて、フランス近代のオルガン音楽の特徴もよく表しています。

18世紀末のフランス革命の混乱により、フランス国内のオルガンの多くは、教会とともに破壊されてしまいました。
しかし、19世紀の中ころになると、教会の再建に併せて新型のオルガンが設置されはじめ、フランクやサン=サーンスらは、
こうしたオルガンに新たな可能性を求めて、多くの作品を作り出しました。
これら「フランス・オルガン楽派」と呼ばれる作曲家たちの流れに属するのが、レオン・ボエルマン(1862~1897)です。

彼は、ニーデルメイエ宗教音楽学校でウジェーヌ・ジグーらに師事しました。同門にはフォーレがいます。
1871年に優秀な成績で卒業した彼は、パリのサン・ヴァンサン=ド=ポール教会でオルガニストを勤めました。
1885年からは、母校で教鞭を執るとともに、作曲家やピアニストとしても活躍し、将来を嘱望されたが、35歳の若さで亡くなりました。

彼の最もよく知られている作品は、1895年につくられたオルガンのための『ゴシック組曲(作品25)』で、
オルガン音楽の分野では、最も有名な作品のひとつです。

曲は「序奏とコラール」「ゴシック風メヌエット」「ノートルダム(聖母)への祈り」「トッカータ」の4曲からなります。
第1曲は、重厚な交唱的効果の序奏。第2曲は軽く勢いのあるメヌエット。第3曲は静かで信仰心に満ちた祈り。
第4曲は絶え間なく動き,最後に大きな盛り上がりを見せるトッカータです。
特に、第4曲「トッカータ」が有名ですが、第3曲の「ノートルダムへの祈り」は、温かで静謐な美しさにあふれていて、趣き深い1曲です。
演奏時間はおよそ15分です。

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  2022/03/26   animato

金管五重奏 ショパン前奏曲 第4番 Op.28-4

金管五重奏 前奏曲 第4番 Op.28-4
ショパン :24のプレリュード(前奏曲集) CT169 ホ短調
Chopin, Frederic:24 preludes Prelude No.4 e-moll Op.28-4 CT169

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット五重奏版、サックス五重奏版、木管五重奏版は発売中です。

ショパンの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

金管五重奏 前奏曲 第4番 Op.28-4
ショパン :24のプレリュード(前奏曲集) CT169 ホ短調
Chopin, Frederic:24 preludes Prelude No.4 e-moll Op.28-4 CT169

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

フレデリック・ショパン作曲の前奏曲(ぜんそうきょく、Prelude)は、ピアノのための作品。24曲の前奏曲から成る曲集と独立曲2曲の、計26曲です。
ショパンの前奏曲は以下の26曲です。

24の前奏曲作品28 24 Preludes
前奏曲嬰ハ短調作品45 Prelude
前奏曲変イ長調(遺作)Prelude

いずれも非常に短い小品す。ここでいう前奏曲とは、何かの前奏ではなく、前奏曲風の作品、または、
J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集にある前奏曲(第1巻、第2巻ともに前奏曲とフーガ(遁走曲)の一対で24の長短調すべてに対応する48曲が含まれる)のような作品、
というような意味です。前奏曲は形式にとらわれない自由な転調、劇的な展開を見せバッハの時代には革命的な内容でした。
また24の調を使用するというのも前例のないことであり、ショパンが前奏曲と銘打ったのは作曲者への敬意だけでなくその革新的な内容に挑もうという意図がありました。

24の前奏曲作品28は、1839年1月にマジョルカ島で完成しました。完成の時期はユリアン・フォンタナ宛の手紙によって確認できますが、
着手の時期については明らかでなく1831年から1838年まで諸説あります。出版は1839年の9月になされ、フランス版はカミーユ・プレイエルに、
ドイツ版はヨゼフ・クリストフ・ケスラーに献呈されました。24曲がすべて異なる調性で書かれていますが、これはJ.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集に
敬意を表したものといわれています。しかし、曲の配列は異なっていて、ハ長調 - イ短調 - ト長調 - ホ短調 …と平行短調を間に挟みながら5度ずつ上がっていくという
順序になっています。ラフマニノフ、スクリャービン、ショスタコーヴィチも後に同様な前奏曲集を創作しています。

アンコールピースとして個別に演奏されることもありますが、現在ではむしろ24曲全体で一つの作品と考える考え方が主流であり、全曲通して演奏されることが多い作品です。
また曲の構成もほとばしる感情をむき出しにするものもあれば、優雅さや穏やかな心を感じさせるのもあり、全曲通して聞いていても聴衆に単調さを感じさせません。
演奏時間は全曲で40~45分程度です。

ショパンの24の前奏曲は、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」から大きな影響を受けたと言われていて (彼はバッハを尊敬していた)、
平均律における24の全ての調性を用いて書かれています。
その曲の配列は ハ長調を起点として5度循環形式となっており、ハ長調の次に平行調のイ短調、 その次に完全5度上のト長調とホ短調、という並びになっています。
その後も順次♯記号が1つずつ増えていきますが、第13番を嬰へ長調 で書き、第14番を変ホ短調と、ここで♯記号から♭記号に変え、
♯と♭の総数が同じになるように対称に 配置させています。

ショパンの前奏曲は、一曲一曲が極めて簡潔に書かれていますが、そのなかに豊かなロマンを たたえた美しい楽想が絶え間なく流れ出て、
聴く者の心に真っ直ぐに流れ込んできます。穏やかな長調 の作品と激情ほとばしる短調の作品が交錯してドラマが築き上げられていくところも大きな魅力で、
この作品は「雨だれの前奏曲」だけでなく、是非最初から最後まで聴き通してもらいたい作品です。 
一つの作品としての必然的な大きな流れとして聞こえてくるはずです。興味深いのはショパンが 24の各々の調性に対してどのように感じていたかを感じ取ることができる点です。

なお、作曲の時期については一般に1836年から1839年と言われていて、「雨だれの前奏曲」を含め 本作品にまつわる、
マジョルカ島「ヴァルデモーザの僧院」での数々のエピソードはかなり信憑性の低い推測かも知れません。
事実、ショパンは、ジョルジュ・サンドとマジョルカ島への逃避行を決意したとき、この作品はほとんど書き上げており、出版社と契約を交わし、
その出版の前金と受けとって、それを 旅費の一部に当てていたようです。

第4番 ホ短調
Largo、2分の2拍子。単調な右手の旋律を左手の半音階和声が支えています。作曲者の葬儀のときに演奏されたといわれていて、
第6番と共にルイ・ジェームズ・アルフレッド・ルフェビュール=ヴェリーがオルガンで演奏しました。
左手の連打の伴奏に乗って右手が物憂い旋律を奏でます。その憂鬱なハーモニーは微妙に色調が変化し、 
悲痛な叫びのクライマックスを終えると徐々に静まっていき、うなだれるように終わります。
ショパンの涙の味のする素晴らしい作品で、「マジョルカ島のヴァルデモーザ僧院」で作曲されたような趣を強く感じます。
冒頭に「espressivo;表情豊かに」の指示が書き込まれています。前奏曲集全24曲の中で、「espressivo」の指示があるのは、唯一この曲だけです。
そもそも,ショパンは自分の作品を演奏する際には,どの作品であっても「espressivo」であることを求めました。
ショパンの作品を演奏するときには、「espressivo」と書かれていなくても、「espressivo」で演奏するのが当然なのです。
にも関わらず、ショパンはあえて「espressivo」と書き込んでいます。ショパンが、いかにこの曲に想いを込めて演奏してほしかったのか。
その強い願いが「espressivo」の書き込みから伝わってきます。

また、一つ(または2~3音)下の音へ下る音型を”ため息の動機(モチーフ)”といいます。
バロックの時代から多くの作曲家が用いてきました。J.S.バッハは多くの作品で”ため息のモチーフ”を用いています。
モーツァルトの交響曲第40番の冒頭のメロディも”ため息のモチーフ”が使われています。
ブラームスの交響曲第4番の冒頭のメロディも”ため息のモチーフ”が使われています。
右手の旋律は,いわゆる”ため息のモチーフ”が静かに何度も同じ音で繰り返されています。
古来より多くの作曲家が用いてきた”ため息のモチーフ”ですが、ふっと音が下に下るたびに、切なさや儚さ,静かな憂いが噛み締められます。
この作品は極限まで余分なものが削ぎ落とされていて、それでも和声の移ろいゆくさまや色彩豊かな響きに溢れている曲になっています。

「果たして、彼の不安は激しいものであったが、凍りついてしまったように、絶望の果ての落ち着きのなかにあった。そして、涙を流しながら、美しいプレリュードを弾いていた。」
~ジョルジュ・サンドの回想より~

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  2022/03/25   animato

クラリネット五重奏 サラバンドIII

クラリネット五重奏 サラバンドIII
Sarabande III
Giuseppe Tartini 

編成はCl.4本、Bs,Cl.です。
金管五重奏版、サックス五重奏版、木管五重奏版は発売中です。

イタリア・バロック音楽の美しい名曲を、ぜひお楽しみください。

クラリネット五重奏 サラバンドIII
Sarabande III
Giuseppe Tartini 

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini, 1692年4月8日 - 1770年2月26日)は、イタリアのバロック音楽の
作曲家・ヴァイオリニストです。

彼はイストリア半島のピラーノ(現・スロベニア領ピラン)出身。タルティーニの両親は彼をフランシスコ会の修道士にしようとしていたらしく、
そのために彼は基礎的な音楽の教練を受けていた。彼はパドヴァの大学で法律を勉強し、またそこでフェンシングの名手となりました。
1710年に父親が没した後、タルティーニはエリザベッタ・プレマゾーレ(Elisabetta Premazore)と結婚しました。
彼女は、もし彼の父親が生きていたならば、社会的身分の低さと年齢差ゆえに結婚に反対したであろう女性でした。
運悪く、エリザベッタはコルナーロ家の有力な貴族の寵愛を受けており、その貴族はすぐにタルティーニに誘拐の罪を押しつけました。
タルティーニはパドヴァを後にしてアッシジの聖フランシスコ修道会に入り、そのことで訴追から逃れることができました。
そして、この間に彼はヴァイオリンの演奏を始めたのです。

1716年にタルティーニがフランチェスコ・マリア・ヴェラチーニの演奏を聴いたとき、彼はその演奏に強い印象を受け、自分の技能に不満を抱き、
そのために彼は逃げるようにアンコーナへ移り住み、練習のために自室に閉じこもったという逸話があります。

タルティーニの技能は非凡な成長ぶりを見せ、1721年にはパドヴァのイル・サント礼拝堂付きの指揮者(カペルマイスター)に、彼が希望するならば
他の団体で演奏してもよいという契約つきで任命されました。

1726年にタルティーニはヴァイオリン教室をはじめ、ヨーロッパ中の学生達を引きつけた。徐々に彼は和声と音響学の理論に興味を持つようになり、
1750年以降生涯にわたって、彼は多くの学術論文を発表しました。

おそらく、タルティーニの最も有名な作品は《悪魔のトリル》でしょう。このソロ・ヴァイオリンソナタは、数多くの高度な技術を要求される
ダブルストップのトリルが必要とされ、近代の規範をもってしても難易度の高い曲です。
ある逸話によれば、タルティーニはアッシジに居た頃「自分のベッドの足元で悪魔がヴァイオリンを弾いている」という夢にインスピレーションを得て
このソナタを書いたと言われています。 今日の研究では作風の考察から1740年代後半以降の作との説が有力です。
また古代ギリシア・ローマ伝説をもとにしたヴァイオリン・ソナタ《捨てられたディド》もあります。

タルティーニの作品は、ほぼ全てがヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタです。例外的にヴィオラ・ダ・ガンバをソロとする協奏曲も書いています。
多くの同時代のイタリア人達とは異なり、タルティーニはオペラや教会音楽は全く作曲していません。
タルティーニの音楽は、学者達にとって不確かなものです。それは、彼が決して原稿に日付を記入しないことや、
過去に執筆されたあるいは既に演奏を終えた作品にさえ修正を加えたことなどにより、作品が制作された時期や修正が行われた時期、
その修正の範囲などを定めるのが難しくなっているためです。ドゥニアス(Dounias)とブレイナード(Brainard)の2人の学者が、タルティーニの作品を、
音楽の様式上の特徴に基づいて時期別に分類することを試みています。

作曲家としての活動に付け加えて、タルティーニは非常に実用性を好む音楽理論家でした。彼は、弦楽器に特に有用な聴覚現象である差音の発見者とされています。
彼は自らの発見を、論文Trattato di musica secondo la vera scienza dell'armonia(パドヴァ、1754年)で発表しています。

20世紀のイタリアの作曲家ルイージ・ダッラピッコラは、タルティーニのテーマをもとにした《タルティニアーナTartiniana》という小品を作っています。
タルティーニは音楽史上重要な位置を占めていますが、ほとんどのミュージシャンには「悪魔のトリル」ヴァイオリンソナタの作曲家としてのみ知られています。タルティーニは1692年にイストリア半島で生まれ、ピラノ市(現在はスロベニアのピラン)の政府高官の息子でした。彼の両親は彼が非常に若いときにタルティーニのために出家生活を選択しましたが、1708年に彼は音楽の指導のコースを追求するために彼の事務訓練を拒否しました。しかし、すぐに彼は法学部の学生としてパドヴァ大学に入学したようで、若い頃は訓練を受けた音楽家よりも決闘者や剣士として有名でした。まだ正式に神権の候補者であるにもかかわらず、タルティーニは1710年に結婚し、それによってパドヴァの司教の怒りを被り、しばらくの間アッシジの修道院に身を隠す必要があることに気づきました。彼は時間を有効に活用しました。明らかに彼は音楽を厳密に研究し、1714年までにアンコーナのオペラオーケストラに就職したようです。

1715年に妻と再会したタルティーニは、その後数年間、ヴァイオリンのテクニックを磨こうとして過ごしました。
伝説は、彼が器用さの同じ驚くべき偉業を達成することができるまで、彼が巨匠フランチェスコ・ベラチーニが演じて、
孤立して生きることを決心したのを聞いたということです。 
1720年までに、彼はパドヴァのセントアンソニーでオーケストラのソリストおよびリーダーとして従事しました。 
1740年に腕の怪我が彼のキャリアを深刻に制限するまで、タルティーニは当時の主要なヴァイオリニストとして広く評判を築いていたにもかかわらず、
聖アンソニーでの職務を果たしました。彼は1723年から1726年の間にプラハを長期訪問しました。
1765年に聖アンソニーから正式に引退したタルティーニは、1768年に苦しんだ軽度の脳卒中が彼をさらに無力化するまで、教師として活動を続けました。
タルティーニはベートーベンの誕生の年である1770年に亡くなりました。

タルティーニはヴァイオリン演奏の重要な学校の創設者であり、その後ピエトロ・ナルディーニやヨハン・ゴットリーブ・ナウマンなどの
著名な生徒たちによって広められました。彼は作曲家としての名声を求めていなかったため、タルティーニの音楽は彼の生涯でほとんど出版されませんでした。
約135のヴァイオリン協奏曲と200を超えるヴァイオリンソナタ(ただし、一部は偽物です)はまだ原稿の形で生き残っています。
わずかな神聖なボーカル作品(彼の人生の最後の年に作曲されたスターバト・マーテルなど)といくつかのシンフォニア、トリオソナタ、
4部構成のソナタがタルティーニのかなりの成果を締めくくっています。
ヴァイオリニストおよび作曲家としての活動に加えて、タルティーニは年月が経つにつれて音響と調和の理論にますます興味を持ち、
1754年の理論論文Trattato di musica secondo la vera scienza dell'armoniaは、現代の調和的思考を説明しようとしています。
倍音列の用語と、そのシリーズの「サブトーン」のタルティーニ自身の発見を促進するため。
その高尚な意図にもかかわらず(またはおそらくそれらのために)、Trattatoは特に正確または有益なテキストではありません。
しかし、それは音楽家にとって注目に値する研究です。
サラバンドIIIは、もともとヴァイオリンとキーボードのために作曲されました。
イタリア・バロック音楽の穏やかで美しい旋律が終始、曲を包み込んでいます。

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  2022/03/24   animato

サックス五重奏 ブリキの兵士のパレード

サックス五重奏 ブリキの兵士のパレード
The Parade of the Tin Soldiers
Jessel Leon

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
金管五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版、鍵盤打楽器四重奏版は発売中です。
可愛いパレードの様子を、ぜひお楽しみください。

サックス五重奏 ブリキの兵士のパレード
The Parade of the Tin Soldiers
Jessel Leon

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ブリキの兵士のパレード(Die Parade der Zinnsoldaten)は、木製の兵士のパレードとも呼ばれ、
1897年にドイツの作曲家レオンイェッセルによって
書かれた人気のある陽気な行進の形をした器楽のキャラクター作品です。
日本では「キューピー3分クッキング」のテーマ曲として有名です。

おもちゃの兵隊のパレードはもともとソロピアノのために作曲されました。
イェッセルは後に1905年にオーケストラのために作品123として出版しました。
今日では、マーチングバンド、コンサートバンド、小さなオーケストラ、
そして非常に多様な代替楽器にも人気のある曲です。

1920年代初頭以来、この作品は米国で非常に人気があり、世界中で頻繁に演奏され、録音されています。
バラード・マクドナルドの英語の歌詞で、1922年の作品から「木製兵士のパレード」という曲も作成されました。
1922年、おもちゃの兵隊のパレードのインストルメンタルバージョンは、カールフェントンのオーケストラによって
演奏されたヒットシングルでした。
ヒットバージョンは、1922年にヴィンセントロペスオーケストラによって、1923年にポールホワイトマンと
彼のオーケストラによっても録音されました。

「木製兵士のパレード」:毎年恒例のラジオシティクリスマススペクタキュラーのロケッツ
イェッセルの非オペラ作品の1つは、世界中でまだ広く演奏され、録音されています。オーケストラまたは軍楽隊の
「おもちゃの兵隊のパレード」(Die Parade der Zinnsoldaten)の陽気な行進です
ブリキの兵士のパレードは、1920年代初頭に、ニキータ・バリエフのLa Chauve-Souris寄席ショーで、
「木製の兵士のパレード」というタイトルで国際的に普及しました。1923年、リー・ド・フォレストは、
撮影木製の兵士のパレードデフォレストでは、Balieffの会社によって行われました。
この映画はその年にニューヨーク市で初演され、
米国議会図書館のモーリスゾウアリーコレクションに含まれています。
1920年代半ばまでに、この作品はカールフェントン、ヴィンセントロペス、ポールホワイトマンのオーケストラによって録音され
たヒットシングルになりました。それ以来、広く演奏され、録音されてきました。たとえば、同じ名前のベティブープの 映画は、
1933年に音楽で作成され、ロケッツはそれ以来、毎年恒例のラジオシティクリスマススペクタキュラーで
作品の独自の振り付けバージョンを実行しています。
英国で長年使用されたBBCのラジオの子供の時間シリーズ導入するToytownの話をもとにしています。
使用された録音は、ニューライトシンフォニーオーケストラによるものでした。

レオン・イェッセル(1871年1月22日? 1942年1月4日)は、オペレッタと軽いクラシック音楽のドイツの作曲家でした。
今日、彼は人気のある冗談の行進の作曲家として国際的に最もよく知られています。
「おもちゃの兵隊のパレード」は「木製兵士のパレード」としても知られています。イェッセルは、何百もの軽いオーケストラ曲、
ピアノ曲、歌、ワルツ、マズルカ、行進曲、合唱、その他のサロン音楽を書いた多作の作曲家でした。
彼は多くのオペレッタでかなりの称賛を獲得しました。
特に、今日でも人気のあるSchwarzwaldmadel(黒い森の娘)です。
イェッセルは生まれつきユダヤ人であったため(23歳でキリスト教に改宗)、1920年代後半のナチズムの台頭により、作曲は事実上終了し、
非常に人気のあった彼の音楽作品は抑圧されました。そしてほとんど忘れられました。

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  2022/03/23   animato

木管五重奏 ジ・エンターテイナー

木管五重奏 ジ・エンターテイナー
The Entertainer
Scott Joplin

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
サックス四重奏、バリチューバ四重奏、鍵盤打楽器四重奏、クラリネット五重奏、金管五重奏は発売中です。

落ち着いた雰囲気のラグタイムをコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

木管五重奏 ジ・エンターテイナー
The Entertainer
Scott Joplin

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
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エンターテイナー(英語: entertainer)は、
自身の特技、演技、芸、パフォーマンス、マジック、音楽などを披露し、観客を楽しませる或いは笑わせることで
接待するコメディアン、ミュージシャン、マジシャンを指します。
「ジ・エンターテイナー」(The Entertainer)は、1902年にスコット・ジョプリンによって
作曲されたピアノのためのラグタイムです。後に、1973年のアカデミー賞受賞映画『スティング』のテーマ曲として
使用されたことをきっかけに、1970年代のラグタイム復興の一端を担うこととなりました。

「ジ・エンターテイナー」には「ラグタイム・トゥー・ステップ」(A rag time two step)という
副題がつけられています。これは、1911年頃に流行したダンスの一種で、
当時作られたラグタイム曲に良く用いられていたものです。最初はハ長調ですが、途中からヘ長調の部分もあります。
曲の構成はA-B-A-C-Dの形態で、メロディは繰り返しの際に1オクターヴ上にするよう指示されています。

サッカー日本代表やJリーグの各クラブのサポーターのチャントとしてよく使われています。
また、それ以前にはプロ野球オリックス・ブレーブスの応援歌にも使われていました。
最近では、高校野球の応援歌としても使われる他、千葉ロッテマリーンズでも応援歌として使われています。

スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1867年 - 1917年4月1日)はアメリカ合衆国のアフリカ系アメリカ人の作曲家であり、
ピアノ演奏家。ラグタイムで有名な演奏家・作曲家であり、
「ラグタイム王」(King of Ragtime)と呼ばれています。
作風は陽気ではちきれそうな活気に満ちた音楽、心を揺さぶると同時に両足が反応せずにいられない音楽、
聞く者全てに微笑みがこぼれる音楽と例えられます。

ラグタイムとジョプリンへの1970年代の熱狂的リバイバルは終わりを告げましたが、
スコット・ジョプリンの音楽は今やスタンダードともいえる
レパートリーであり、現代の生活にとけ込んだ音楽なのです。

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  2022/03/22   animato