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2023年10月1日

木管四重奏 カンツォン第6番 - 野山は花の賑わいによるラルチェナジーナ

木管四重奏 カンツォン第6番 - 野山は花の賑わいによるラルチェナジーナ
アドリアーノ・バンキエーリ
Canzon sesta "sopra vestiva i colli" L'Alcenagina 
Adriano Banchieri

編成はFl.(Ob.)、Ob.、Cl.、Bsn.です。
サックス四重奏、クラリネット四重奏、金管四重奏版は発売中です。

イタリア・バロックの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

木管四重奏 カンツォン第6番 - 野山は花の賑わいによるラルチェナジーナ
アドリアーノ・バンキエーリ
Canzon sesta "sopra vestiva i colli" L'Alcenagina 
Adriano Banchieri

編成はFl.(Ob.)、Ob.、Cl.、Bsn.です。
サックス四重奏、クラリネット四重奏、金管四重奏版は発売中です。

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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/o4ivVhHRIY4

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

●アドリアーノ・バンキエリ(Adriano Banchieri)は、イタリアのルネサンスからバロック初期にかけて活動した音楽家で、
作曲家、作曲理論家、教育者として知られています。

生涯と経歴: 1568年9月3日にボローニャで生まれ、1634年4月24日に同地で亡くなりました。彼はフランシスコ会の修道士でもありました。
ボローニャでは音楽教育を受け、その後は多くの異なる職業に従事しましたが、音楽が彼の主な関心事でした。

作曲家としての業績: バンキエリは宗教音楽や世俗音楽の両方で作曲を行いました。
特に彼の世俗音楽は、コメディア・デッラルテと呼ばれるイタリアの舞台芸術に影響を受けており、笑いと軽妙な雰囲気が特徴です。
彼は多声音楽や器楽曲、宗教的なモテット、ミサ曲、モテット集などを作曲しました。

コメディア・デッラルテとの関わり: バンキエリはコメディア・デッラルテの音楽化に貢献しました。
彼はこの舞台芸術に音楽的な要素を取り入れ、劇中歌や合唱、ダンスを提供しました。
特に、彼の作品「La pazzia senile」や「Il Zabaione musicale」などが知られています。

音楽理論家としての業績: バンキエリは音楽理論の分野でも活躍し、いくつかの著作を執筆しました。
彼の著作『重唱音楽のための新しいルール』("L'organo suonarino")は、当時の器楽音楽に関する重要な文献とされています。
この著作では、器楽奏法や楽器の使い方について詳細に記述されています。

教育者としての影響: バンキエリはボローニャの修道院で音楽教育を担当し、多くの学生に音楽を教えました。
彼の教育的な活動は音楽の普及と発展に貢献しました。

アドリアーノ・バンキエリは、その多才な業績により、イタリア音楽史の中で重要な存在とされています。
彼の音楽は、ルネサンスからバロックへの移り変わりの時代の特徴を反映しており、その多様性と創造性が称賛されています。

●カンツォンはルネサンスからバロック期にかけてのイタリアの音楽形式で、通常は声楽曲で、多声の合唱やソロ、器楽のために作曲されました。
カンツォンは軽快なリズムや旋律を特徴とし、しばしば愉快で軽妙な気分を醸し出すことが求められました。

●「ラルチェナジーナ」は、アドリアーノ・バンキエリ(Adriano Banchieri)によって作曲された作品です。
正式なタイトルは "La Rachelechinata - Canzon Terza sopra un basso solo" で、しばしば "L'Alcina" とも呼ばれます。
これは、バンキエリが創作したカンツォン(cansone)の一つです。
ノヴァ・ミュージセス・オーガニカ・タブラトゥーラ第3巻から第1番としても知られています。

「ラルチェナジーナ」は、バロック期の音楽様式に属し、バンキエリが舞台芸術のコメディア・デッラルテから影響を受けて作曲した作品です。

作曲家アドリアーノ・バンキエリ: バンキエリは16世紀から17世紀にかけてのイタリアの作曲家で、音楽理論家や教育者としても知られています。
彼はコメディア・デッラルテの音楽化に興味を持ち、その軽妙さやユーモアを音楽に取り入れた作品を多く作曲しました。

カンツォンの特徴: カンツォンは、軽快なリズムや旋律を持つ楽曲形式で、多声合唱や器楽、舞台音楽として用いられました。
カンツォンの多くは軽妙な雰囲気を持っており、歌詞の内容に合わせた遊び心豊かな音楽が特徴です。

コメディア・デッラルテへの影響: コメディア・デッラルテは、16世紀から17世紀のイタリアの演劇形式で、
劇中に登場人物の笑いを誘う要素を取り入れた舞台芸術です。バンキエリはこれを音楽に応用し、
キャラクターの特徴やコメディックな場面を音楽で表現しました。

「ラルチェナジーナ」は、その軽快なリズムや明るいメロディ、遊び心のある構成などが、バンキエリの音楽の特徴を示しています。
この作品を通じて、バンキエリの音楽の創造性とユーモアが魅力的に表れています。

●「Canzoni alla Francese」(カンツォーニ・アッラ・フランチェーゼ)は、ルネサンス期からバロック期にかけての音楽様式です。
これはイタリア語で「フランス風のカンツォン」という意味であり、特定の形式の音楽作品を指します。

この様式は、フランスの宮廷音楽とその特徴的な特徴を取り入れて、イタリアの音楽に影響を与えました。

ダンスの要素: Canzoni alla Franceseは、フランスの宮廷ダンスからの影響を受けています。
フランスのダンスはエレガントでリズミカルな特徴を持ち、これが作品のリズムやフレーズにも影響を与えました。

緩やかなリズム: これらのカンツォーニは、通常、緩やかなリズムと舞踏的な性格を持っています。
フランス風の舞踏は優雅さと品位を重視しており、それが曲のテンポやリズムにも表れています。

多声性と対位法: イタリアの音楽様式である多声音楽と、フランスの対位法とを組み合わせたものです。
対位法的な技法は、カンツォーニ・アッラ・フランチェーゼにも適用され、複雑な対位法的なテクスチャが見られます。

器楽と声楽の組み合わせ: Canzoni alla Franceseは、声楽と器楽の両方による演奏が行われました。
歌詞がある場合は声楽、ない場合は器楽として演奏されることがありました。

装飾的な要素: フランス風の影響から、作品には繊細な装飾やオーナメントが含まれることがあります。
これにより、作品の美的価値が向上しました。

Canzoni alla Franceseは、音楽の様式が国境を越えて交流し、新しいアイデアとテクニックが取り入れられた一例です。
この様式は、イタリア音楽史の発展において重要な役割を果たしました。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2023/10/01   animato