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2022年1月

木管六重奏 オックスフォード伯爵の行進曲:ウィリアム・バード

木管六重奏 オックスフォード伯爵の行進曲:ウィリアム・バード
The Earle of Oxford's Marche
William Byrd

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bs.Cl.、Bsn.です。
Bsn.はSt.Bs.で演奏可能です。
金管六重奏版、サックス六重奏版、クラリネット六重奏版は発売中です。

ルネサンス期のシンプルで壮麗な響きをぜひ味わってください。

木管六重奏 オックスフォード伯爵の行進曲:ウィリアム・バード
The Earle of Oxford's Marche
William Byrd

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bs.Cl.、Bsn.です。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

William Byrd (c.1543-1623)
ウィリアム・バード
バードはエリザベス一世に代表されるテューダー朝を代表する音楽家で、師のトマス・タリスとともに、
英国教会音楽の黄金時代を築きました。20歳でリンカーン主教座聖堂オーガニストに就任、
29歳で王室礼拝堂オーガニストに就くなど、教会音楽の指導的役割を担うかたわら、
1575年にはタリスとともにエリザベス女王から楽譜印刷及び販売の独占権が与えられ、
多くの作品を作曲・出版しました。教会合唱曲としては、ミサ曲3曲、モテット集3巻78曲、
グラヂュアーレ集3巻109曲にのぼります。

本作は、1581~91年頃に書かれたヴァージナル(チェンバロに似た小型の鍵盤楽器)のための
曲集「戦い」中の1曲です。
この曲は「The Marche before the Battle(戦いの前の行進曲)」という別なタイトルをもっています。
バードは他の曲にもかなり描写的なタイトルをつけています。
Tuttiのトニック和音で勇壮に始まり、次第に戦いのマーチという副題にふさわしい盛りあがりを見せます。
”ブラスの神様”フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(PJBE)のメイン編曲者エルガー・ハワースは、
「戦い」全体を編曲していますが、この曲は単独で演奏されることが多い曲です。
PJBEのトレードマーク的な意味合いが強い、壮麗で堂々たる作品です。

ヴァージナル(virginal)
チェンバロの一種で17世紀半ば以前の英語でチェンバロ族一般を指します。
ヴァージナル(英: virginal [virginals], 独: Virginal)は小型の撥弦鍵盤楽器で、弦が楽器の長辺および鍵盤と平行に張られているものを指します。
特に長方形の楽器を指すこともあります。一般に弦は一組のみで、手前に低音、奥に高音の弦が張られています。
イタリアのヴァージナル(あるいはスピネット)は、長方形、あるいは多角形のケースで、突き出た形の鍵盤を持つものが多く見られます。
フランドルのヴァージナルは、鍵盤が本体の左側に位置するスピネット型と、右側に位置するミュゼラー型(muselar, muselaar)に分けられます。
どちらも一般に長方形で鍵盤が窪んだ場所に位置し本体から突き出ていません。

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  2022/01/21   animato

金管五重奏と打楽器のための『ウィーンはいつもウィーン』

金管五重奏と打楽器のための『ウィーンはいつもウィーン』
Wien bleibt Wien!
Johann Schrammel

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tuba    、ドラムスです。
打楽器を省略して金管五重奏として演奏可能です。
クラリネット五重奏版、サックス五重奏版、木管五重奏版は発売中です。

スポーツテーマでおなじみのウィーン・マーチをコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

金管五重奏と打楽器のための『ウィーンはいつもウィーン』
Wien bleibt Wien!
Johann Schrammel

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tuba    、ドラムスです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

『ウィーンはいつもウィーン』(Wien bleibt Wien!)は、オーストリアの行進曲です。
シュランメル音楽のヒットナンバーで日本でもよく聴かれるマーチです。

この曲はオーストリアのヴァイオリン奏者ヨハン・シュランメル(ドイツ語版)により1877年に作曲されました。
当初はヴァイオリン、コントラバス、ギターによるシュランメル音楽として作曲されたましたが、
のちに吹奏楽に編曲されました。各種編曲譜も出版されています。

19世紀後半のウィーンでは、ヨハン・シュランメルと弟ヨーゼフのシュランメル兄弟を中心としたアンサンブルが、
各地のワイン居酒屋ホイリゲや宿屋で演奏を行い人気を博していました。
同時代の作曲家には、ウィーンのワルツ王と称えられたヨハン・シュトラウス2世やヨハネス・ブラームスらがいて、
彼らもシュランメル兄弟による演奏に心酔したと伝えられています。
シュランメル兄弟の死後も、その音楽スタイルは「シュランメル音楽」という形式として歴史にその名を残すこととなりました。
シュランメル音楽はオーストリアやハンガリー、モラヴィアなどの様々な民族音楽の影響を受けていて、
民謡や行進曲、ワルツやポルカなどの舞曲なども取り入れられています。
楽器構成としては、ヴァイオリンやフィドル、ダブルネックのコントラギター、G調の小クラリネットが用いられ、
時にはアコーディオンやハーモニカが加わることもあります。

兄ヨハン・シュランメル(1850-1893.6.17)と弟ヨーゼフ・シュランメル(1852-1895)は彼らのヴァイオリンと
友人の弾くコントラ・ギターとのトリオ”ヌスドルファー”を結成し、ウィーンのワイン酒場ホイリゲやカフェを
流しで演奏していました。その後1878年には高音のG管クラリネットを加えた編成で”シュランメル・カルテット”となり、
1891年にはボタン式アコーディオンも入り、シュランメルスタイル、いわゆる”シュランメルン”として定着しました。
ウィーンといえばシュトラウスが有名ですが、シュランメルの音楽はウィーン子に自分たちの音楽として今でも親しまれています。

原題にはで感嘆符「!」がつきますが、日本語訳題では省かれていることが多いようです。
日本では朝日放送テレビ・ラジオ(ABC)で長い間スポーツテーマとして使用されていて、
キー局・TBSあるいはテレビ朝日のスポーツテーマ曲(『コバルトの空』『朝日に栄光あれ』)の差し替えとして
使用されていました。

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  2022/01/20   animato

サックス五重奏 第一組曲 作品28 から2.間奏曲

サックス五重奏 第一組曲 作品28 から2.間奏曲
Suite for Military Band Op.28
Gustav Holst

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
金管五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。
上記の各編成八重奏+打楽器で第二組曲も発売中です。

ホルストのイギリス情緒豊かな名曲を、ぜひお楽しみください。

サックス五重奏 第一組曲 作品28 から2.間奏曲
Suite for Military Band Op.28
Gustav Holst

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

吹奏楽のための第一組曲(Suite for Military Band)作品28は、グスターヴ・ホルストが作曲した吹奏楽のための組曲です。
第1組曲変ホ長調作品28aと第2組曲ヘ長調作品28bの2曲があります。

当時はまだ吹奏楽というジャンルが完全には確立されておらず、イギリス軍楽隊もオーケストラからのアレンジ曲などを中心に演奏していました。
そんな中でホルストは管楽器と打楽器の編成からなる「第1組曲」「第2組曲」を書いたわけですが、やはり編成の関係もあって作曲された当初から
すぐに取り上げられたわけではありませんでした。
しかし、1920年代に入ってから公の場で演奏されるようになってくると、「第1組曲」「第2組曲」共に徐々に評価を上げるようになります。
そしてついには他の作曲者にも管楽器・打楽器の編成で独自の曲が構成できることを認識させるに至ります。
そういった点でホルストが吹奏楽の歴史において果たした役割は非常に大きいと言えるでしょう。
「吹奏楽の原点」とでも言ってもよい作品です。

ホルストは吹奏楽曲を複数残していますが、これらの組曲はその中でも初期の作品であり、ブラスバンドのための『ムーアサイド組曲』(1928年)などより
20年ほど前に書かれました。フレデリック・フェネルは「この作品における楽器法は、バンド編成を念頭に考え抜かれている」
「もしこのスコアを真に理解したならば、それは音楽と指揮というものすべてを理解したのと同じだ」と述べていて、
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』、パーシー・グレインジャーの『リンカンシャーの花束』などと並び、
吹奏楽の分野における古典的な演奏会用作品としてきわめて重要な作品です。

2曲を揃えた世界初録音は、フェネルとイーストマン・ウィンド・アンサンブルによって1955年に行われました。

第1組曲
1909年に作曲されたとされるが、作曲の事情や目的ははっきりしていません。王立軍学学校(英語版)、通称ネラー・ホール(英語: Kneller Hall)で
1920年6月20日に公開演奏されたことが確認されています。娘のイモージェン・ホルストの調査によると、1909年には演奏が行われていたとされます。
初出版は1921年です。1948年のブージー・アンド・ホークス社による版が慣用版として広く使われてきましたが、これには多くの変更が含まれていて、
1970年に自筆譜が公開されたことによって、1984年以降に複数の「原典版」が出版されています。

ホルストの自筆譜の時点ではオプションのパートが多く設けられ、多様な編成に対応できるように書かれています。
このこともあって、校訂によって楽器編成には違いが見られます。
ホルスト自筆譜では最小編成では19人(打楽器を含む)で演奏することができます。自筆譜ではこれらのパートの下に
ピアノ譜(コンデンススコア)が書かれていました。

全3楽章。各楽章のすべての主題は第1楽章の冒頭動機(二度-五度)から派生したもので、一種の循環形式で作られています。
また対位法の技術も活用され、全体に緊密に構築されています。第1楽章にバロック時代の形式が用いられているのは、
この時期にホルストがヘンリー・パーセルの作品の研究を行っていたこととの関連が指摘されています。

第1楽章 シャコンヌ
Allegro moderato 変ホ長調 3/4拍子 変奏曲形式
爽快感のある簡潔なテーマを繰り返しつつ、装飾的な変奏を被せていきます。雄大な展開が素晴らしい曲です。

第2楽章 インテルメッツォ
Vivace ハ短調 - ハ長調 2/4拍子 - 4/4拍子 - 2/4拍子 - 4/4拍子 三部形式
冒頭に現れるリズミカルで躍動的なテーマがなかなか格好よく、軽快に進んでいきます。
中ほどで民謡風のテーマが現れ、その後、これら2つのテーマのモチーフが組み合わされ、展開されます。

第3楽章 マーチ
Tempo di Marcia 変ホ長調 - 変イ長調 - 変ホ長調 2/2拍子 三部形式
「マーチ」は、いかにもマーチという感じでありながら、どことなくもの悲しさの付きまとうテーマと、民謡風のテーマから成ります。
結尾ではやはり2つのテーマが組み合わされ、さらには「シャコンヌ」のテーマのモチーフも再登場します。
軽快なマーチのテーマに乗って民謡風テーマが雄大に奏される様は壮観で、全曲を締めくくるにふさわしい結びです。

ホルストはスコアの冒頭に「各楽章は同一のフレーズで構成されているため、この組曲は休みなしに通して演奏されることを望む」と記しています。
個々の楽曲の造形は緻密、楽曲の配置も絶妙、極めて入念に設計された構成を持った音楽です。
「間奏曲」と「マーチ」で現れる民謡風のテーマは「シャコンヌ」のテーマから派生した創作です。ホルストは1900年代中ごろに、
学友のヴォーン・ウィリアムズらと共にイギリス各地の民俗音楽の採取と研究を行っていますが、その優れた成果のひとつが組曲第1番であると言えます。
 この作品の民俗的な節回しの旋律の醸し出す独特の哀感は、イギリス音楽ファンには堪えられない魅力です。
管楽器の表現力の豊かさも特筆すべきもので、吹奏楽の醍醐味を存分に味わえる作品でもあります。全曲の演奏時間は約11分です。

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  2022/01/19   animato

木管四重奏 ファンタジア 'オンザヘキサコード'a4 VdGS No.10

木管四重奏 ファンタジア 'オンザヘキサコード'a4 VdGS No.10
Fantasia on the Hexachord VdGS10 
アルフォンソ・フェッラボスコ2世
Ferrabosco Jr., Alfonso

編成はOb.、Cl.2本、Bsn.です。Ob.はFl.でも演奏可能です。
金管四重奏版、サックス四重奏版、クラリネット四重奏版は発売中です。

イギリス・バロック期の作品を演奏で味わいたいものです。
発声練習やコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

木管四重奏 ファンタジア 'オンザヘキサコード'a4 VdGS No.10
Fantasia on the Hexachord VdGS10 
アルフォンソ・フェッラボスコ2世
Ferrabosco Jr., Alfonso

編成はOb.、Cl.2本、Bsn.です。Ob.はFl.でも演奏可能です。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ファンタジア 'オンザヘキサコード'a4、VdGS No.10はアルフォンソ・フェッラボスコ2世によってヴィオールのために書かれました。
ヴィオール、ヴィオラダガンバはフレットと弦中空の木製ボディとペグボックスを備えた楽器です。
この曲は上声部に出てくるドレミファソラのような6つの全音階を元に、自由な形式のファンタジアです。
上声部の全音階は半音ずつ上がって8回繰り返されます。

ルネッサンスとバロックの時代のファンタジア(幻想曲)は、即興曲のように、厳密な音楽形式の教科書の規則に従うことはめったにありません。
この用語は、16世紀に最初に音楽に適用されました。最初は、特定の作曲ジャンルではなく、想像力に富んだ音楽の「アイデア」を指していました。
16世紀の器楽ファンタジアは声楽モテットの厳密な模倣でした。ポリフォニックソロファンタジーは、リュートと初期のキーボード用に広く作曲されました。
ウィリアムバードやオーランドギボンズなどの作曲家は、リコーダーやヴィオールの優れた例でジャンルを拡大しながら、
多くのキーボードファンタジアを書きました。

当時は「ヘキサコード」といって Ut - Re - Mi - Fa - Sol - La の6つの音の名称をもちいて音程を得る習慣(ソルミゼーション)がありました。
Si には実際の音楽ではナチュラルとフラットの2種類がよく用いられており、これらの音を取るために、ヘキサコードを移動させる手法を用いていました。
例えば Si ナチュラルの音程を取りたい場合、Ut - Re - Mi - Fa - Sol と読み、Sol を Ut に読み替えると、
「Do Re Mi Fa Sol La Si Do」(イオニア旋法)の音程を得ることができます。Fa を Ut と読み替えれば Si フラットが得られます。
ヘキサコードでは Mi - Fa にしか半音が存在しないので、半音を必要とするところに Mi - Fa を割り当てて音程を測るということです。
このように音程を相対的に測る方法は、今日での 「移動ド」 の考え方に似ています。

アルフォンソ・フェッラボスコ(1575年頃-1628年3月)は、イギリスの作曲家であり、イタリア系のヴィオール奏者でした。
彼はルネッサンス時代とバロック時代の境界線にまたがっています。
フェッラボスコは、イタリアの作曲家アルフォンソフェッラボスコの長老の非嫡出子であるグリニッジで生まれました。
彼の母親は、後に長老のアルフォンソが結婚したスザンナ・シモンズだったのかもしれません。年下のフェッラボスコは、エリザベス1世の宮廷のメンバーであるゴメルヴァンアウスターワイクの後見人の下に残されました。アルフォンソ長老は、彼が妻と一緒に引っ越してきたイタリアで、アルフォンソに若いアルフォンソを送るように頼んだが、女王は彼がイギリスにとどまるように主張した。フェッラボスコは、1592年にアウスターワイクが亡くなるまで、ゴマー・ファン・アウスターワイクの世話を続けました。このとき、彼は宮廷音楽家として長いキャリアをスタートさせました。

王冠連合の後、彼はヘンリー王子の家庭教師になり、50ポンドの給料で花婿になりました。
フェッラボスコは、1604年1月に行われたアンオブデンマークの仮面劇「12人の女神のビジョン」の歌を作曲して収入を得ました。

フェッラボスコは、黒の仮面劇(1605)を含むいくつかのプロジェクトでベン・ジョンソンと協力し、
他のいくつかの仮面劇のために音楽を書きました。
彼の音楽は詩の設定の数を含め、1609年にジョン・ブラウンによって出版されたジョン・ダンとトマス・キャンピオンのほか、
リュートとヴィオール音楽。彼は頻繁に新しい朗読バロックスタイルで書き、イタリアに行ったことはありませんでしたが、
彼は現代のイタリア音楽をよく知っていました。

フェッラボスコの若者の評判は、主にヴィオラ奏者としての彼の腕前に基づいていて、
さらにヴィオラコンソートのための彼の作曲にも基づいています。
これらは非常に慣用的な作品であり、多く作曲しましたが、知識をひけらかすことはありませんでした。
フェッラボスコはまた、コプラリオと並んでタブ譜でリラヴィオラ音楽を書いた最初の一人であり、
リラヴィオラのためのレッスンの本を書きました。

フェッラボスコは継続的に債務を抱えており、テムズ川を砂利で浚渫したり、迷惑をかけた人々に罰金を科したりするなど、
テムズ川のさまざまな権利を含む計画の失敗に関与していました。
彼は1628年3月に亡くなり、その月の11日、故郷のグリニッジにあるセントアルフレッジ教会に埋葬されました。

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  2022/01/18   animato

クラリネット六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第1曲 導入‐コラール

クラリネット六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第1曲 導入‐コラール
Suite Gothique, Op.25
1. Introduction-Choral
Boellmann, Leon

編成はCl.4本、Bs.Cl.、Bsn.です。
サックス六重奏版、木管六重奏版は発売中です。
フランス・ロマン派によるオルガンの名曲を、ぜひお楽しみください。

クラリネット六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第1曲 導入‐コラール
Suite Gothique, Op.25
1. Introduction-Choral
Boellmann, Leon

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

レオン・ボエルマン(1862年~1897年)のオルガンのための作品「ゴシック組曲」の曲集です。
ボエルマンの代表作品です。第1楽章「導入‐コラール」、第2楽章「ゴシック風メヌエット」、
第3楽章「ノートルダムへの祈り」、第4楽章「トッカータ」の全4楽章からなります。
第3楽章の静かな祈りから一転して、4楽章のトッカータは、闇の世界に引き込まれていきそうな神秘的な作品で、
特に有名な曲です。

1. Introduction-Choral
2. Menuet gothique
3. Priere a Notre-Dame
4. Toccata

ゴシック組曲 Op. 25 - 第1曲 導入‐コラール
ゴシック組曲 Op. 25 - 第2曲 ゴシック風メヌエット
ゴシック組曲 Op. 25 - 第3曲 ノートル・ダム(聖母)への祈り
ゴシック組曲 Op. 25 - 第4曲 トッカータ

L.ボエルマンはフランスのオルガニスト、作曲家です。E.ジグーにオルガンを学びました。
19世紀のフランスのオルガンは,カヴァイエ=コルによって,よりオーケストラの音響に近いものに改良されました。
このゴシック組曲は彼の最も有名な曲で、フランスロマン様式の本質を要約していて、フランス近代のオルガン音楽の特徴もよく表しています。

18世紀末のフランス革命の混乱により、フランス国内のオルガンの多くは、教会とともに破壊されてしまいました。
しかし、19世紀の中ころになると、教会の再建に併せて新型のオルガンが設置されはじめ、フランクやサン=サーンスらは、
こうしたオルガンに新たな可能性を求めて、多くの作品を作り出しました。
これら「フランス・オルガン楽派」と呼ばれる作曲家たちの流れに属するのが、レオン・ボエルマン(1862~1897)です。

彼は、ニーデルメイエ宗教音楽学校でウジェーヌ・ジグーらに師事しました。同門にはフォーレがいます。
1871年に優秀な成績で卒業した彼は、パリのサン・ヴァンサン=ド=ポール教会でオルガニストを勤めました。
1885年からは、母校で教鞭を執るとともに、作曲家やピアニストとしても活躍し、将来を嘱望されたが、35歳の若さで亡くなりました。

彼の最もよく知られている作品は、1895年につくられたオルガンのための『ゴシック組曲(作品25)』で、
オルガン音楽の分野では、最も有名な作品のひとつです。

曲は「序奏とコラール」「ゴシック風メヌエット」「ノートルダム(聖母)への祈り」「トッカータ」の4曲からなります。
第1曲は、重厚な交唱的効果の序奏。第2曲は軽く勢いのあるメヌエット。第3曲は静かで信仰心に満ちた祈り。
第4曲は絶え間なく動き,最後に大きな盛り上がりを見せるトッカータです。
特に、第4曲「トッカータ」が有名ですが、第3曲の「ノートルダムへの祈り」は、温かで静謐な美しさにあふれていて、趣き深い1曲です。
演奏時間はおよそ15分です。

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  2022/01/18   animato

金管四重奏 マーラー:さすらう若人の歌 から 第2曲「朝の野を歩けば」

金管四重奏 マーラー:さすらう若人の歌 から 第2曲「朝の野を歩けば」
Lieder eines fahrenden Gesellen

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
サックス四重奏版、木管四重奏版、クラリネット四重奏版は発売中です。

マーラーによる清涼感溢れる朝の風景を演奏で味わいたいものです。
コンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

金管四重奏 マーラー:さすらう若人の歌 から 第2曲「朝の野を歩けば」
Lieder eines fahrenden Gesellen

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
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マーラーによる清涼感溢れる朝の風景を演奏で味わいたいものです。
コンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「さすらう若人の歌」はマーラー初期の歌曲集で、統一のテーマによって作曲された最初の連作歌曲集です。
初めピアノ伴奏で書かれ、後にオーケストラ伴奏に編曲されました。曲は4曲からなり、マーラーの最も有名な作品の一つとなっています。
「さすらう若人の歌」は、マーラー自身がある手紙の中で語っていますが、歌手のヨハンナ・リヒターにささげた
青春の情熱の思いを表現しています。
手紙では、「ぼくは一連の歌曲を書いた。それらは全て彼女に捧げたものだ。彼女は僕のことを知らないけれど、
これらの歌は彼女が知っていることを歌っている」と言っています。
マーラーの詩はいかにも若々しい、素朴でロマンチックなものです。

第1曲:恋人の婚礼の時 Wenn mein Schatz Hochzeit macht
第2曲:朝の野を歩けば Ging heut' morgens ubers Feld
第3曲:僕の胸の中には燃える剣が Ich hab' ein gluhend Messer
第4曲:恋人の青い目 Die zwei blauen Augen

第2曲「朝の野を歩けば」
曲集中で最も陽気な楽曲です。実際にも歌われているのは、鳥のさえずりや牧場のしずくのような何気ないものの中で、
美しい自然界を練り歩く喜びであり、「これが愛すべき自然ではないというのか?」という自問自答がルフランで繰り返されます。
しかしながら、男は最後になって、恋人が去ってしまった以上、自分の幸せが花開くこともないのだと気づいてしまいます。
管弦楽伴奏版は、繊細な音色操作が行われ、高音域で弦楽器やフルートが利用され、トライアングルもかなり活用されています。
この曲の旋律は交響曲第1番の第1楽章にも利用されました。

Ging heut morgen ubers Feld,
Tau noch auf den Grasern hing;
Sprach zu mir der lust'ge Fink:
"Ei du! Gelt?
Guten Morgen! Ei gelt?
Du! Wird's nicht eine schone Welt?
Zink! Zink!
Schon und flink!
Wie mir doch die Welt gefallt!"

Auch die Glockenblum' am Feld
Hat mir lustig, guter Ding',
Mit den Glockchen, klinge, kling,
Ihren Morgengrus geschellt:
"Wird's nicht eine schone Welt?
Kling, kling! Schones Ding!
Wie mir doch die Welt gefallt! Heia!"

Und da fing im Sonnenschein
Gleich die Welt zu funkeln an;
Alles Ton und Farbe gewann
Im Sonnenschein!
Blum' und Vogel, gros und Klein!
"Guten Tag,
ist's nicht eine schone Welt?
Ei du, gelt? Schone Welt!"

Nun fangt auch mein Gluck wohl an?
Nein, nein, das ich mein',
Mir nimmer bluhen kann!

今朝、野を行くと、
露がまだ草の上に残っていた。
こう、陽気な花鶏(アトリ)が話しかけてきた。
「やあ君か! そうだろう?
おはよう、いい朝だね! ほら、そうだろ? 
なあ君! なんて美しい世界じゃないか?
ツィンク! ツィンク!
美しいし、活気に溢れてるよなあ!
なんて、この世は楽しいんだろう!」

それに、野の上のツリガネソウは
陽気に、心地よく、
その可愛らしいツリガネで、キーン、コーンと、
朝の挨拶を鳴り響かせた。
「なんて美しい世界じゃない?
カーン、コーン! 美しいものねえ!
なんて、この世は楽しいんだろう! ああ!」

そして、陽の光をあびて
たちまち、この世は輝きはじめた。
あらゆるものが音と色を得た?
陽の光をあびて!
花も鳥も、大きいものも小さいものも!
「こんにちは、いい日和だね、
なんて美しい世界じゃないか?
ほら君、そうだろう? 美しい世界だろう!」

では、いまや私の幸せも始まったのだろうか?
いいや、いいや、私の望むものは
決して花開くことがない!

『さすらう若者の歌』と『冬の旅』
 マーラーと長年にわたり親しい信頼関係にあったナターリエ・バウアー=レヒナーによれば、「マーラーは、常に
苦悩と非常に過酷な内的体験からだけ作品が萌え出たと語った」そうです。
とりわけ『さすらう若者の歌』は、作曲者自身の詩ということもあって、マーラーの体験が色濃く現れた作品です。
確かに詩作品には、詩人自らの思いが何らかの形で織りこまれていることが多く見られます。
シューベルトの連作歌曲『美しき水車小屋の娘』および『冬の旅』の詩人で知られるヴィルヘルム・ミュラー(1794~1827)は、
彼の最初の詩集『同盟の華』冒頭詩で、「己を明かすこと それは詩人の喜び」と綴りました。
もちろん詩には体験が直接描かれるのではなく、詩人の豊かな知識や教養の上に、韻律が考慮された上で詩句が選ばれ、
追憶や苦悩などの個人的な心情が込められているのです。

 1883年からマーラーが音楽監督として働いていたカッセル歌劇場のコロラトゥーラソプラノ歌手ヨハンナ・リヒターへの失恋を、
マーラーは、1885年1月1日に友人フリードリヒ・レーアに当てた手紙の中でほのめかしました。「僕は連作詩を書いた。さしあたり6篇あって、
すべて彼女に捧げられている。彼女はこれらの詩を知らないのだが、この連作詩は、彼女が知っている以外の何を、彼女に語ることができるだろう。
最後の詩を同封しよう。ことば足らずで、わずかな部分さえ伝えることができないのだが。─ これらの詩は、あたかも、運命を負った遍歴
職人が旅に出て、あてもなくさまようかのようにまとめられている」。
 この手紙で「詩」と訳したことばは、原文では Lied/Liederです。叙情詩 Lyrik が竪琴すなわちリラLyraを伴って吟じられることに
由来するように、元来、詩と音楽は切り離せないものであり、その伝統が残っていたため、ゲーテやミュラーの時代には、詩も歌曲も
Lied/Liederと表現されることが普通でした。マーラーのことばもその流れを受け継いでいます。

この手紙を書いた時、マーラーはすでに作曲を手がけていたと考えられものの、
「ことば足らず」と書かれていることから、少なくともレーアに同封するのは詩と思われます。後にマーラーはこれら6篇の詩から4篇
による歌曲集を完成しました。『さすらう若者の歌』において、失恋をした遍歴職人が、暗闇の中、独り寂しく旅に出て
リンデの樹(リンデンバウム/西洋菩提樹)の下で憩いを見出すという筋は、おそらくミュラーの『冬の旅』を意識したものでしょう。
音楽においても、『冬の旅』と同じニ短調で始まります。しかし先に掲げた手紙が真冬に書かれたものであったのに、マーラーの詩は
春の風景とともに歌われます。『冬の旅』では、花が枯れ、川も路面も凍結し、旅人の凍てつく心と自然が同様であるのに対し、
マーラーの春の旅では、小鳥の歌、花々、緑の野など、活き活きとした自然と旅人の心の対照が顕著となっています。恋人を失い、時間と
ともに悲しみが癒えるどころか、喪失感は増すばかり。花々が咲き誇り、小鳥の声が聞こえると、かえって孤独と悲哀に満たされる……。

 もっとも『さすらう若者の歌』では、第1曲前半に、アルニムとブレンターノによって編纂された『少年の魔法の角笛』の
「愛しい人が婚礼をあげるとき」が、冒頭から第2節まで取り入れられています。マーラーは、この詩句を使い、一部変更や加筆をして
第1曲をまとめ、『冬の旅』と同様、「さすらい」、「リンデの樹」、「遍歴職人」といった、ドイツ語詩独特の情緒を表現しながら、
連作歌曲を作り上げたのでした。

マーラーの詩では、同語韻や不規則な押韻が多い。第3曲では脚韻を踏まず、頭韻すなわち強音を持つ音節の始頭音が互いに同じ音による
押韻が考慮されているものの、韻を踏んだ語同士の関係が深いとはいえず、詩を詩として読むには、音楽的とは言えません。
けれどもマーラーは、詩で言い尽くせない感情を、自ら作曲で表現することができました。『さすらう若者の歌』においては、
詩と音楽がどの歌曲集にも増して切り離せないものと言えるでしょう。この詩と音楽の一体感が、歌曲史や文化史において、
この作品をかけがえのないものにしているのです。

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  2022/01/16   animato

サックス四重奏 3つの歌:モーリス・ラヴェル 3. ロンド

サックス四重奏 3つの歌:モーリス・ラヴェル 3. ロンド

Trois Chansons 
1. Nicolette(Nicolet) 1. ニコレット
2. Trois beaux oiseaux du Paradis(Three lovely birds from Paradise) 3羽の美しい極楽鳥
3. Ronde(Rondelay) 3. ロンド

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
木管四重奏版、クラリネット四重奏版、金管四重奏版は発売中です。

色彩豊かなラヴェル作品をコンサートピースに、ぜひどうぞ。

サックス四重奏 3つの歌:モーリス・ラヴェル 3. ロンド

Trois Chansons 
1. Nicolette(Nicolet) 1. ニコレット
2. Trois beaux oiseaux du Paradis(Three lovely birds from Paradise) 3羽の美しい極楽鳥
3. Ronde(Rondelay) 3. ロンド

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Trois Chansons、M 69は、モーリス・ラヴェルがアカペラ合唱団のために作曲したもので、彼自身が作詞しています。
ラヴェルは第一次世界大戦の勃発に応えて1914年12月に作曲を開始しました。そこで彼はフランスのために戦うために参加することを望んでいました。
彼は何ヶ月も待っている間、16世紀のフランスのシャンソンの伝統で3曲の歌詞と音楽を書き上げました。
彼は1915年に作品を完成させ、1916年にデュラン社によって出版されました。曲は1917年に初演され、
ルイ・オベールが指揮した合唱アンサンブルによって演奏されました。

ラヴェルは16世紀の伝統的なフランスのシャンソンを彷彿とさせるテキストと音楽で戦争に反応しました。
彼は人気のある古風な韻を用いて自分で歌詞を書きました。
彼は3曲を3人の人々に捧げ、「ニコレット」は軍隊に関係したトリスタン・クリングソールに、
「3羽の美しい極楽鳥」は数学者で社会主義の政治家であるポール・パンルヴェに捧げました。 
この作品は、音楽学者のマルセル・マルナットが作成したモーリス・ラヴェルの作品リストの第69番に登録されています。

3つの歌(シャンソン)はアカペラ合唱団のためのラヴェルの唯一の作曲です。
歌詞と音楽
3曲すべてに共通するテーマは喪失であり、ユーモアと皮肉が込められています。
「ニコレット」では、牧草地で花を摘む少女がオオカミとページから逃げ出しますが、銀を差し出す年配の紳士に純真さを奪われてしまいます。
「3羽の美しい楽園の鳥」では、愛する人が戦地にいる少女は、青、白、赤の鳥(フランスのナショナル・カラー)の贈り物を受け取り、彼が死んだことを理解するのです。 
「ロンド」では、若者は年配の男性と女性の警告に対する敬意の無さを表現しています。

歌詞はルネサンス音楽の雰囲気を思い起こさせ、プラーガルなリズムと古代のフレージングの変化を伴う同様に古風な音楽によって支えられており、
音楽と言葉に密接に関連しています。音楽はルネッサンスのシャンソンとマドリガーレを想起させます。

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  2022/01/15   animato

クラリネット四重奏 イタリア協奏曲 BWV 971 第1楽章

クラリネット四重奏 イタリア協奏曲 BWV 971 第1楽章
Bach, Johann Sebastian:Italienisches Konzert BWV 971

編成はCl.3本と、BsCl.です。
BsCl.はBsn.に変更可能です。
木管四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。
第3楽章も
クラリネット四重奏版、木管四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。

バッハの情緒豊かな名曲を、ぜひお楽しみください。

クラリネット四重奏 イタリア協奏曲 BWV 971 第1楽章
Bach, Johann Sebastian:Italienisches Konzert BWV 971

編成はCl.3本と、BsCl.です。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

1735年、バッハは『クラヴィーア練習曲集』第2巻を世に送り出しました。
二段鍵盤のために書かれたその第1曲が「イタリア趣味による nach italienischem Gusto」、通称《イタリア協奏曲》とよばれる作品です。
明朗快活な両端楽章と優美な緩徐楽章、急-緩-急の3楽章からなり、これら3つの冒頭の音型は明確な関連を持っています。
出版譜には強弱記号すなわち「f」と「p」が珍しくも書き込まれていますが、これは楽器自体が出すべき音量を表すのではありません。
当時のコンチェルト・グロッソ(複数の演奏グループが交代ないし合奏しながら進む協奏曲)の慣習にならえば
トゥッティとソロの転換を、二段鍵盤のチェンバロ上では鍵盤の変換を指示するものです。
それは、音量の変化というよりも音色の変化であり、近代的なピアノにおいてはチェンバロ以上に豊かな表現が可能です。
この作品が現代において広く愛されている理由でもあります。
しかし、イタリアのヴィヴァルディの様式に代表されるような器楽協奏曲をチェンバロの上に写したものとは少し趣が違います。
バッハが出版譜に記した「f」と「p」からは、リトルネッロ(反復される部分)とエピソード(展開される部分)、
独奏と伴奏のパートの交代が明確には見えません。
第1楽章では、確かに両端部のリトルネッロははっきりしていますが中間部では、絡み合う様々な旋律線の中から幾度も
主要楽節が湧き上がろうとしながら、完全に主題を再現するには至らず、フレーズは切れ目を見出さないまま進んでゆきます。
バッハはここで単純明快な対比よりも自由で複雑な展開を望んだのです。

こうした点から、この作品はイタリア的な音型や語法をふんだんに取り入れた作品と言うべきです。
第1楽章冒頭のリズムは、18世紀前半にハンブルクに活躍した著述家J. マッテゾンによれば「最新の流行」であり、
第2楽章におけるオスティナート(同じリズム型や旋律型を繰り返す伴奏)に支えられた装飾豊かなアリアは、
ヴィヴァルディの作品そのものを思い起こさせます。バッハと同時代の美学者J. A. シャイベが
「外国人たちにとってほとんど模倣すべくもない」と賞賛したように、初期古典派のクラヴィーア・ソナタへと結実します。

この曲は魅力的で躍動感にあふれたバッハ演奏でグレン・グールドの演奏が一世を風靡しました。
ダイナミックな強弱と緩急を自在に操り、ピアノによるバッハをこれほどまでに魅力的に表出した、まさに不世出の演奏家と言って良いでしょう。

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  2022/01/14   animato

木管・弦バスのための「ロマンス」第2番変ホ長調 作品50:ベートーヴェン

木管・弦バスのための「ロマンス」第2番変ホ長調 作品50:ベートーヴェン
Beethoven - Romance No.2 Op.50

編成はSolo Fl.、Ob.2本、Bsn.2本、Hn.2本、Cl.2本、A.Sax.2本、T.Sax.、Bs.Cl.、St.Bs.です。
14名で演奏可能で、原調はへ長調です。

ベートーヴェンの甘美な作品をコンサートピースに、ぜひどうぞ。

木管・弦バスのための「ロマンス」第2番変ホ長調 作品50:ベートーヴェン
Beethoven - Romance No.2 Op.50

編成はSolo Fl.、Ob.2本、Bsn.2本、Hn.2本、Cl.2本、A.Sax.2本、T.Sax.、Bs.Cl.、St.Bs.です。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

この曲はベートーヴェンが1798年に作曲したヴァイオリンと管弦楽のための小曲です。
穏やかでやさしい旋律に心洗われるヴァイオリンの名曲です。
この曲の冒頭のメロディはだれでも、一度はどこかで耳にされたことがあるのではないでしょうか。
その旋律の美しさによって様々な編成のために編曲されています。
作曲順ではロマンス第1番ト長調より「第2番」の方が先ですが、
旋律の際立った美しさからも一般には「第2番」の方がより広く親しまれています。
曲はヘ長調、Adagio、4分の4拍子です。
冒頭主題はF-A-G-B-G-F-Eの付点リズムと装飾音のついた甘美な曲調です。
ヴァイオリンがE弦の高音域で単旋律を奏でるように作られています。
ロンド形式のヘ短調部分も含めて優美な雰囲気を終始失わず、曲全体の統一感を味わうことが出来ます。

ロマンス(ロマンツェ)とは、抒情的・甘美な旋律に表現の主眼が置かれた器楽曲のジャンル名の一つです。
形式が自由で様々な規模の作品が存在しています。
内容的・性格的には、バロック音楽のエールの延長上にありながら、主情的で甘美な内容を最大の特色とする点において、
19世紀のさまざまなキャラクター・ピースのはじまりになったと言えます。
とりわけ無言歌はフランス語で“Romance[s] sans paroles”と呼ばれるように、ロマンスを母胎として産み出されています。
有名なロマンス作品としては、モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第2楽章、
映画「アマデウス」で使われたモーツァルト『ピアノ協奏曲第20番』第2楽章、ドヴォルザーク『ロマンス ヘ短調』などが知られています。
シューマン夫妻はピアノ独奏や室内楽のためのロマンスを好んで作曲し、とりわけロベルト・シューマンによるオーボエとピアノのためのロマンス集や、
クララ・シューマンによるヴァイオリンとピアノのためのロマンス集は、佳作として再評価されるようになりました。
モーツァルトは《ニ短調のピアノ協奏曲》の緩徐楽章を「ロマンツェ」と呼んでいて、
ショパンの2つの協奏曲の中間楽章もモーツァルトの前例に倣って、ロマンスと呼ぶにふさわしい音楽をくり広げています。
グリーグの《ピアノ協奏曲》やラフマニノフの《ピアノ協奏曲第2番》の中間楽章も、実質的にロマンスと見なして差し支えありません。

ベートーヴェンの様式は3期区分されることがよくあります。現在では、ボン時代の作品の研究が進展し、「初期」「中期」「後期」に
「ボン時代」を加えた4期区分で考えるのが一般的となっています。芸術家の伝記と創作の関係は、一筋縄では片付かない複雑な問題ですが、
芸術家に注目が集まる前提に創作があるのは当然です。


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  2022/01/13   animato

Solo+金管四重奏 誰も寝てはならぬ:歌劇「トゥーランドット」より

Solo+金管四重奏 誰も寝てはならぬ:歌劇「トゥーランドット」より
Puccini:Nessun Dorma from 'Turandot'

編成はTp.、Hn.、Tbn. or Eup.、TubaおよびSoloパートです。
同梱のSoloパート楽譜は
in C版(Ob.、Mallet Perc.などFl.、Pic.は1オクターブ上げて)、
in C低音版(Tbn.、Eup.、Bsn.、St.Bs.など、Tuba.は1オクターブ下げて)、
in B版(Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.、Tp.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当することができます。
木管四重奏版は発売中です。
歌劇「トゥーランドット」よりハイライト 吹奏楽譜も発売中です。

異国情緒溢れるプッチーニのアリアをさまざまな楽器の演奏で味わいたいものです。
コンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

Solo+金管四重奏 誰も寝てはならぬ:歌劇「トゥーランドット」より
Puccini:Nessun Dorma from 'Turandot'

編成はTp.、Hn.、Tbn. or Eup.、TubaおよびSoloパートです。
同梱のSoloパート楽譜は
in C版(Ob.、Mallet Perc.などFl.、Pic.は1オクターブ上げて)、
in C低音版(Tbn.、Eup.、Bsn.、St.Bs.など、Tuba.は1オクターブ下げて)、
in B版(Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.、Tp.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当することができます。
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歌劇「トゥーランドット」よりハイライト 吹奏楽譜も発売中です。

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コンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

『誰も寝てはならぬ』(だれもねてはならぬ、伊:Nessun dorma)は、ジャコモ・プッチーニ作曲の
歌劇『トゥーランドット』(伊:Turandot)のアリアです。テノールのための名アリアとして有名であり、
世界的には歌い始めの歌詞から『Nessun dorma』の題で親しまれています。日本においても「Nessun dorma」を和訳した
『誰も寝てはならぬ』が通称となっています。
このアリアは最終幕である第3幕で、カラフによって歌われます。第2幕で、カラフはトゥーランドット姫への求婚者にだされる
3つの難題を見事に解決しました。それにも関わらず、姫はカラフとの結婚に難色を示します。そこでカラフは自分の名前を
夜明けまでに当ててみせれば、結婚を諦めて命を捧げようと申し出ます。ただし、名前を解き明かせなかったら、
カラフとの結婚を姫は承諾しなければなりません。そこで冷酷な姫は自国の国民に対し、カラフの名を解き明かすまでは
寝ることを禁ずるというお触れを出します。そして、もし誰も解き明かせなかったら、国民を皆殺しにすると言います。
第3幕は夜の時点から始まります。カラフは一人、宮殿から月に照らされた庭に出ます。
そこでトゥーランドット姫のお触れを聞きます。ここでアリア『誰も寝てはならぬ』がカラフによって歌われます。

歌詞
イタリア語(原文)    和訳
[Il principe ignoto]
Nessun dorma!
Nessun dorma!
Tu pure, o Principessa,
nella tua fredda stanza
guardi le stelle
che tremano d'amore e di speranza...

Ma il mio mistero e chiuso in me,
il nome mio nessun sapra!
No, no, sulla tua bocca lo diro,
quando la luce splendera!
Ed il mio bacio sciogliera
il silenzio che ti fa mia.

[Voci di donne]
Il nome suo nessun sapra...
E noi dovrem, ahime, morir, morir!

[Il principe ignoto]
Dilegua, o notte!
Tramontate, stelle!
Tramontate, stelle!
All'alba vincero!
Vincero!
Vincero!

[名の知られていない王子(カラフ)]
誰も寝てはならぬ!
誰も寝てはならぬ!
御姫様、あなたでさえも、
冷たい寝室で、
愛と希望に打ち震える星々を見るのだ…

然し私の秘密は唯胸の内に秘めるのみで、
誰も私の名前を知らない!
いや、そんなことにはならない、
夜明けと共に私はあなたの唇に告げよう!
そして、私の口付けが沈黙の終わりとなり、
私はあなたを得る。

[コーラス(女声)]
誰も彼の名前を知らない…
私たちに必ず、嗚呼、死が、死が訪れる。

[名の知られていない王子]
おお、夜よ去れ!
星よ沈め!
星よ沈め!
夜明けと共に私は勝つ!
私は勝つ!
私は勝つ!

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  2022/01/12   animato