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クラリネット四重奏 イタリア協奏曲 BWV 971 第1楽章

クラリネット四重奏 イタリア協奏曲 BWV 971 第1楽章
Bach, Johann Sebastian:Italienisches Konzert BWV 971

編成はCl.3本と、BsCl.です。
BsCl.はBsn.に変更可能です。
木管四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。
第3楽章も
クラリネット四重奏版、木管四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。

バッハの情緒豊かな名曲を、ぜひお楽しみください。

クラリネット四重奏 イタリア協奏曲 BWV 971 第1楽章
Bach, Johann Sebastian:Italienisches Konzert BWV 971

編成はCl.3本と、BsCl.です。
BsCl.はBsn.に変更可能です。
木管四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。
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クラリネット四重奏版、木管四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。

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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/LfE0APYBcvE

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

1735年、バッハは『クラヴィーア練習曲集』第2巻を世に送り出しました。
二段鍵盤のために書かれたその第1曲が「イタリア趣味による nach italienischem Gusto」、通称《イタリア協奏曲》とよばれる作品です。
明朗快活な両端楽章と優美な緩徐楽章、急-緩-急の3楽章からなり、これら3つの冒頭の音型は明確な関連を持っています。
出版譜には強弱記号すなわち「f」と「p」が珍しくも書き込まれていますが、これは楽器自体が出すべき音量を表すのではありません。
当時のコンチェルト・グロッソ(複数の演奏グループが交代ないし合奏しながら進む協奏曲)の慣習にならえば
トゥッティとソロの転換を、二段鍵盤のチェンバロ上では鍵盤の変換を指示するものです。
それは、音量の変化というよりも音色の変化であり、近代的なピアノにおいてはチェンバロ以上に豊かな表現が可能です。
この作品が現代において広く愛されている理由でもあります。
しかし、イタリアのヴィヴァルディの様式に代表されるような器楽協奏曲をチェンバロの上に写したものとは少し趣が違います。
バッハが出版譜に記した「f」と「p」からは、リトルネッロ(反復される部分)とエピソード(展開される部分)、
独奏と伴奏のパートの交代が明確には見えません。
第1楽章では、確かに両端部のリトルネッロははっきりしていますが中間部では、絡み合う様々な旋律線の中から幾度も
主要楽節が湧き上がろうとしながら、完全に主題を再現するには至らず、フレーズは切れ目を見出さないまま進んでゆきます。
バッハはここで単純明快な対比よりも自由で複雑な展開を望んだのです。

こうした点から、この作品はイタリア的な音型や語法をふんだんに取り入れた作品と言うべきです。
第1楽章冒頭のリズムは、18世紀前半にハンブルクに活躍した著述家J. マッテゾンによれば「最新の流行」であり、
第2楽章におけるオスティナート(同じリズム型や旋律型を繰り返す伴奏)に支えられた装飾豊かなアリアは、
ヴィヴァルディの作品そのものを思い起こさせます。バッハと同時代の美学者J. A. シャイベが
「外国人たちにとってほとんど模倣すべくもない」と賞賛したように、初期古典派のクラヴィーア・ソナタへと結実します。

この曲は魅力的で躍動感にあふれたバッハ演奏でグレン・グールドの演奏が一世を風靡しました。
ダイナミックな強弱と緩急を自在に操り、ピアノによるバッハをこれほどまでに魅力的に表出した、まさに不世出の演奏家と言って良いでしょう。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

  2022/01/14   animato
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