サックス四重奏 オルガン・ミサから1.キリエ、2.クプレ(変奏句)
サックス四重奏 オルガン・ミサから1.キリエ、2.クプレ(変奏句)
フランソワ・クープラン
1er Kyrie & 2me Couplet from Messe pour les paroisses
François Couperin
編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
クラリネット四重奏、木管四重奏、金管四重奏版は発売中です。
クープランによるフランスのロココ様式音楽をお楽しみください。
サックス四重奏 オルガン・ミサから1.キリエ、2.クプレ(変奏句)
フランソワ・クープラン
1er Kyrie & 2me Couplet from Messe pour les paroisses
François Couperin
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参考音源
https://youtu.be/kca-kgxS7sw
Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
フランソワ・クープラン(François Couperin)は、17世紀から18世紀にかけて活躍したフランスの作曲家、オルガニスト、チェンバロ奏者です。
生涯と家系
彼はフランスの著名な音楽家一族であるクープラン家の一員です。パリで生まれ、オルガニストとしてサン・ジェルヴェ教会の地位を父から受け継ぎました。その後、ルイ14世の宮廷オルガニストとなり、王室で重要な役割を担いました。彼の音楽は「偉大なクープラン(le grand Couperin)」として知られています。
音楽の特徴と功績
クープランは主にチェンバロ音楽で知られており、その作品は、フランスの優雅な様式とイタリアの協奏曲様式を融合させた、繊細で洗練されたものです。彼はチェンバロのための4つの曲集(ordres)を出版し、それぞれの曲に標題を付けました。彼の代表的な作品には「王宮のコンセール」などがあります。
また、クープランは音楽理論家としても重要であり、著書『クラヴサン奏法』では、運指法や装飾音について詳細に解説し、後の時代の音楽家たちに大きな影響を与えました。
影響
クープランの音楽は、ヨハン・セバスチャン・バッハなど同時代の作曲家にも影響を与え、バッハはクープランの作品を筆写しました。彼のスタイルは、フランスのロココ様式音楽の発展に貢献しました。
フランソワ・クープラン(François Couperin, 1668–1733)の作品で「Messe pour les paroisses」17世紀フランスのオルガン・ミサ曲です。
クープランのオルガン作品で有名なのは
《Messe pour les paroisses》(教区のためのミサ)
《Messe pour les couvents》(修道院のためのミサ)
の2曲(1690年頃作曲)です。
この中の最初の楽章が「Kyrie」とその後に続く「Couplet(変奏句)」です。
1. 構成と役割
フランス・バロック期のオルガン・ミサは、通常の歌唱ミサに交互に挿入して演奏する「交唱様式」(alternatim)が基本です。
つまり、典礼文の一部は聖歌隊(または聖歌)で歌い、残りの部分をオルガンの器楽曲で補完します。
Kyrie et Couplet はその冒頭部分にあたり、
Kyrie(プレリュード的役割)
堂々とした和声進行で「主よ、憐れみたまえ」の祈りを示す。
グラン・ジャン(Grand jeu:リード管主体の大音響)やプラン・ジュ(Plein jeu:プリンシパル系の完全合唱音色)で荘厳に。
Couplet(変奏句)
音楽用語としての couplet は、フランス古典オルガン音楽や歌曲で「変奏句」「詩節」「交替句」という意味で使われます。
このクープランのオルガン・ミサの場合は、「交唱の間に演奏されるオルガンによる変奏部分」を指しています。
Kyrie の旋律や和声進行をもとに、形式や装飾を変えて演奏する短い変奏。
各 Couplet では登録(音栓の組み合わせ)が変えられ、音色・質感が多彩になる。
2. 音楽的特徴(Kyrie 1–2)
Kyrie I(冒頭)
トニック上の和声と大きな拍感で厳粛に開始。
聖歌旋律(Cantus firmus)を低声部または上声部に置き、他の声部が和声を支える。
リズムは均等で荘重、祈りの静けさと荘厳さを両立。
Couplet I
より動きのある旋律、オルネマン(装飾音)を加えた旋律線。
聖歌旋律が断片化され、他声部が模倣や対旋律を展開。
登録を変えて音色コントラストを出す(例:Cromorne en taille, Tierce en taille など)。
3. 演奏と解釈のポイント
交唱構造の理解
歌詞がない部分でも、テキストの意味(Kyrie eleison=主よ、憐れみたまえ)を意識して表情づけする。
音色設計
フランス古典オルガンの伝統的登録法に沿って、Kyrie(荘厳)→Couplet(やや軽快)と音色を変化させる。
装飾
Couplet ではアグレマン(トリル、ポルタ・ド・ヴォワ、ピンセなど)を適切に入れることで時代様式が生きる。
1. 構成
1er Kyrie(冒頭部分)
荘厳なプラン・ジュ(Plein jeu)スタイル。
長い音価で進む聖歌旋律を低声部(特にBまたはF-Bass)に置き、上声部は和声的支えを形成。
4小節ごとに終止感を持たせる構造で、祈りのフレーズを明確化。
2me Couplet
より軽快で、音の動きが細かい。
アグレマン(装飾音)がメロディに豊富に含まれ、旋律の歌心を強調。
聖歌旋律は中声部(多くはアルトまたはテノール)に置き、外声部が装飾的に絡む。
2. 音楽的ポイント
Kyrie(1er)
冒頭(小節1–6)
F音を中心とするモードのF長調系のプレイン・ジュ(Plein jeu)書法で書かれており、ルネサンスの教会旋法というよりもすでにトーナルな和声感が明確です。
カントゥス・フィルムス(聖歌旋律)はバスに長い音価で提示。
中間(7–14)
和声進行は主和音–属和音–下属和音を行き来し、典礼文の句切れに合わせて終止。
終結(15–27)
プラン・ジュの重厚な響きのまま、安定した終止で締める。
Couplet(2me)
冒頭(28–34)
同じ聖歌旋律を中声部に移し、外声部は分散和音や経過音で装飾。
中間(35–55)
アルペジオ的動きやシンコペーションで動きを出す。
部分的に模倣書法(同型反復)が見られる。
終結(56–終わり)
音価が長くなり、安定した終止和音で次の部分に橋渡し。
カントゥス・フィルムスの位置
- 1er Kyrie:低声部(ペダルやバス)に長い音価で置かれています。
- 2me Couplet:中声部(多くはテノール声部)に配置され、外声部が華やかに装飾します。
これはフランス古典オルガン・ミサの典型的な交替句(alternatim)手法です。
形式の役割
Kyrieは荘厳な開始宣言の役割を持ち、Coupletはより軽やかに聖歌旋律を装飾して次の交唱に渡す役割を担っています。
3. 演奏上の留意点
登録(音色設定)
Kyrie:Plein jeu(Principal系+Mixture)、堂々とした音色。
Couplet:Tierce en taille やCromorne en tailleなど、彩度の高い音色で中声部を引き立てる。
アグレマン(装飾音)
Coupletでは不可欠。フランス古典の装飾法則に従う(前打音、短いトリル、ポルタ・ド・ヴォワ)。
フレーズ感
各終止でブレスを入れる感覚を持ち、交唱の歌唱との対応を意識。
アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/
