サックス四重奏 カンツォーナ〈ラ・スコッタ〉
サックス四重奏 カンツォーナ〈ラ・スコッタ〉
アゴスティーノ・ソデリーニ
Canzona La Scotta
Agostino Soderini
編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
クラリネット四重奏、木管四重奏、金管四重奏版は発売中です。
北イタリア(ミラノ)の初期バロック器楽の魅力をぜひ味わってください。
サックス四重奏 カンツォーナ〈ラ・スコッタ〉
アゴスティーノ・ソデリーニ
Canzona La Scotta
Agostino Soderini
編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
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参考音源
https://youtu.be/pCyRIkh2AxE
Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
1. 作曲者について
アゴスティーノ・ソデリーニ(Agostino Soderini, c.1598–c.1608)は、
16世紀末〜17世紀初頭のイタリアで活動した作曲家で、
ルネサンス後期から初期バロックへの移行期
器楽合奏(特にカンツォーナ)の発展期に位置する人物です。
本作は、1608年ミラノで出版された
《Canzoni à 4 & 8 voci》に収められた作品で、当時のイタリア器楽様式をよく示しています。
2. 作品タイトルの意味
● Canzona
声楽シャンソンに由来する器楽曲形式
模倣書法
明確な主題
セクション(段落)構造を特徴とします。
● La Scotta
直訳すると「スコットランド風」
実際の民族音楽というより
当時のイタリア人が想像した“異国的・北方的な舞曲性”を指す名称です。
3. 楽曲の性格と様式
この《La Scotta》は、
舞曲的リズム
明快な拍感
活発で外向的な性格を持つカンツォーナです。
カンツォーナの中でも、
厳格な対位法一辺倒ではなく
身体的なリズム感覚が前面に出た作品といえます。
4. 音楽的特徴
① 舞曲的主題と模倣
冒頭から提示される主題は、短くリズムが明確
反復しやすいという特徴を持ち、
各声部が順に模倣していきます。
→ 踊るような推進力が生まれます。
② セクションごとの性格対比
典型的なカンツォーナ様式として、
動機A:跳躍的・快活
動機B:音価が細かく流動的
といったように、
段落ごとに性格が切り替わる構造が見られます。
③ 器楽的書法の成熟
声楽的「歌」から出発しつつ
各声部が独立した運動性を持つ
これは、純器楽音楽としての自立を示す重要なポイントです。
5. 編成について
4種類の管楽四重奏に編曲されています。
原曲の多声構造が、
明確な音域分担
縦の和声の分かりやすさとして再構成されています。
6. 演奏のポイント(実践的視点)
● アーティキュレーションを揃える
レガートよりも
明確なタンギング
→ 舞曲性・異国的性格が際立ちます。
● 主題の受け渡しを意識
今、誰が主題を持っているか
他声部は伴奏か、対話か
を常に共有することが重要です。
● テンポ感
重くしすぎない
行進や踊りを想起する軽快さ
7. 音楽史的意義
《Canzona La Scotta》は、
ルネサンス的対位法
バロック的リズム感
舞曲と器楽形式の融合
を示す作品であり、後のトリオ・ソナタ
バロック合奏曲への重要な前段階に位置づけられます。
まとめ
《Canzona La Scotta》は、
異国趣味(スコットランド風)
明快な舞曲リズム
カンツォーナ特有の段落構造
を備えた、初期バロック器楽音楽の魅力が凝縮された一曲です
管楽四重奏で演奏することで、
声部バランス
主題意識
様式理解
を学ぶ教材としても非常に優れています。
アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/
