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2024年04月

木管五重奏 プリモローザ(優美な)ワルツ

木管五重奏 プリモローザ(優美な)ワルツ
Primorosa, Valsa
エルネスト・ナザレ
Ernesto Julio Nazareth

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
金管五重奏版、サックス五重奏版、クラリネット五重奏版、鍵盤打楽器とベース四重奏版は発売中です。
「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を、ぜひお楽しみください。

木管五重奏 プリモローザ(優美な)ワルツ
Primorosa, Valsa
エルネスト・ナザレ
Ernesto Julio Nazareth

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
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「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を、ぜひお楽しみください。

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楽譜をお求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/xZg4GaAQR-Y

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Primorosa, Valsa  プリモローザ(優美な)、ワルツ
 この曲のナザレの草稿には、"Albingia" という曲名を付けたものがあります。
ナザレは1886年にTeodora Amalia Leal de Meirellesと結婚しましたが、この曲は彼女の妹の
Dona Maria Emilia Meirellesに献呈されました。原調はニ長調です。題名通りの優美なワルツで、
美しく着飾った女性の姿を連想させる作品です。Bメロはロ短調、Cメロはト長調で重厚な和音で豪奢な響きを味わえます。
男女二人が組になって優雅に踊る様が目に浮かんでくるようで、流麗な雰囲気が出せると良いのではないでしょうか。

「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を知らずしてブラジル音楽は語れません。
南国ののどかな風光と、アフリカの野性的なエネルギーと、ロマンティシズムが渾然と混じり、甘美で、ちょっぴり切ない独特の音楽が聞こえてきます。
ミニョーネはこう述べています。「私は1917年頃にEduardo Soutoの楽譜店でナザレに会ったことがある。ナザレは自作曲を決して急がず、
カンタービレで弾いていた。彼はこう言っていたよ、『私の作品はあちこちでメチャメチャに弾かれている。みんな速く弾きすぎだ。
特に "Apanhei-te, Cavaquinho" は酷いことになっている。あの曲はゆっくりと、左手はカヴァキーニョを思い浮かべてアルペジオで弾くもんだ』と。」

エルネスト・ジュリオ・ナザレー (Ernesto Julio Nazareth (またはNazare とも), 1863年3月20日 - 1934年2月4日)は、ブラジルのピアニスト・作曲家です。
一生をリオ・デ・ジャネイロで過ごしました。「ブラジル風タンゴ」やショーロなど、国内の民族音楽に影響されたピアノ曲を量産しました。
そのような作曲姿勢から、しばしば「ブラジルのショパン」と呼ばれています。ピアノ以外の音楽教育は学ばなかったため、
残された作品はサロン小品と声楽曲ばかりであり、管弦楽曲や室内楽・カンタータやオラトリオのような分野の大作はなく、作曲技法も必ずしも洗練されていません。
しかしながら、民衆音楽の影響のもとに切り開いた独自の素朴な詩境は、のちにヴィラ=ロボスから、「ブラジルの魂」と称賛されました。
中産階級ながらもあまり豊かでない下級官吏の家庭に生まれ、ショパンを愛する母親からピアノの手ほどきを受けました。
早い年齢でたぐい稀な音楽的才能が認められ、家族ぐるみで付き合いのあったアフロ=アメリカンの作曲家、
リュシアン・ランベールにも音楽の手ほどきを受けました。
1873年に母親が亡くなってからもピアノを学び、間もなく作曲も手がけるようになりました。
最初の出版作品のポルカ『ボセ・ベン・サービ"Voce Bem Sabe"』 (あなたはよく御存知)は、14歳になるまでに作曲・出版されました。
その後は、ショーロの楽士たちとたむろして、敏感で独特なリズム感を身につけました。マシシェ maxixe やルンドゥ lundu 、ショーロ choro 、
アフリカ系住民のダンスなど、さまざまな民族舞曲に影響されました。

長年ナザレーは、映画館オデオン座の待合室でピアニストとして働き、ここで最も有名な作品の一つ『オデオン』を作曲しました。
外国から数少ない音楽家がブラジルを訪問した際、オデオン座のナザレーの演奏を見学したといわれています。

1920年代初頭には、音楽ショップにピアニストとして雇われました。顧客が購入する際に持ち寄ってきた楽譜を見ながら、演奏し、
客の要望に沿うかどうかを確認して見せるのが任務でした。客の中に、ナザレー作品の楽譜を手ずから弾こうとする者がいると、止めさせて、
解釈が誤っていると苦情を言うのが常だったそうです。

ナザレーは、心底からのブラジル人音楽家であり、音楽は楽しまれるべきであるとして、それ以上を望みはしませんでした。
ほとんど独学であり、音楽活動のほとんどは、劇場や映画館の伴奏ピアニストとして、あるいは小劇場のアンサンブルでのピアニストとして、
演奏するのに振り当てられました。
そのような劇場アンサンブルの楽団員の知り合いには、後の大作曲家ヴィラ=ロボスがいて、当時はチェリストとして活動していました。
ナザレーはショーロの発展のおおもとであり、ヴィラ=ロボスは、これに基づき、後に自らの創作活動を繰り広げていったのです。

ナザレーは、ブラジルの民族音楽以外にも明らかに影響されていて、子供時代にむさぼるようにして学んだショパンの影響が中でも顕著です。
また、1869年にきら星のようにリオ・デ・ジャネイロにデビューして、瞬く間にブラジル楽壇を席巻したゴットシャルクの作風もナザレーにはお馴染みでした。
作品には、19世紀ヨーロッパのクラシック音楽の豊かな和声法がこだましながら、ナザレーの生地ブラジルの、シンコペーションをともなう
民族舞曲のリズム法に織り込まれてゆくのが認められます。そのうえ、アメリカ合衆国のラグタイムや初期のジャズの、小気味よいリズム感も健在である。これらの要素を統合して一つの有機体へとまとめ上げたことがナザレー独自の能力で、結果的には、ピアノ曲のレパートリーだけでなく、20世紀の音楽にも重要な貢献を果たしている。

ナザレーはショパンやその他のヨーロッパの作曲家から霊感を受けたように、逆に自らも、間接的とはいえ、ヨーロッパの作曲家に何かしらの影響を与えています。
フランス人作曲家のダリユス・ミヨーは、自伝の中で、ブラジル滞在中にリオ・デ・ジャネイロの映画館でナザレーがピアノを演奏する風景を回想しています。
ミヨーはその音楽のリズムにたちどころに虜となって、ブラジル音楽をきわめてやろうと決心したというのです。
その最終的な成果こそが、ミヨーのピアノ曲『ブラジルの想い出 Saudades do Brasil』でした。

ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ばれていますが、作品に副題を好んでつけた点で、ショパンとは違っています。
ショパンやフォーレよりもヨーロッパのサロン音楽の伝統に忠実だったといえます。
しかしながら19世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパではサロン小品にフランス語の題名をつける慣習がまだ根強く残っていたのに対して、
ナザレーは母語のポルトガル語に固執しました。
また題名によって、ドビュッシーやラヴェルのように、美術や文学からのインスピレーションをほのめかしたり、
リストのように詩的な連想を暗示することもありませんでした。
ナザレーの曲名には、しばしば第三者にとって謎めいた響きをもつものもありますが、それらは実在するスポーツチームやダンスクラブ、雑誌名など、
ナザレーの日常生活の周辺から切り取られたものばかりです。このような意味で、ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ぶよりは、むしろ
「ブラジルのクープラン」と呼んでこそふさわしいかも知れません。

およそ300曲のピアノ小品において、ナザレーはみごとに、大衆的なブラジル舞曲のエッセンスを捕まえています。
ナザレーは、厳密には都会の聴衆のために作曲したのですが、その作品には、(ブラジルで奴隷制が廃止された1888年以降の作品でも、)
アフリカ系民族音楽の豊かな影響が息づいています。ほとんどの曲に、スコット・ジョプリンが発想したようなシンコペーションが使われています。
ナザレーのピアノ曲には、ブラジルのありとあらゆるダンスが盛り込まれています。マシシ(英語版)、バトゥーキ(英語版)、 サンバ、
そして中でも重要なのがタンゴです。後に世界中を熱狂させ、席巻したタンゴが、ブラジル生まれだったというだけでなく、
実際にはナザレー自身の創り出したジャンルだったという証拠になるからです。
もしそれが間違いだったとしても、「ブラジル風タンゴ」の発展のほとんどにナザレーがかかわっていて、このジャンルに優に100曲を残しています。

最も有名な作品に、『ブレジェイロ(ろくでなし)"Brejeiro"』『アメノ・ヘゼダ"Ameno Reseda"』『バンビーノ(赤ん坊)"Bambino"』
『トラベッス(腕白坊主)"Travesso"』『フォン・フォン"Fon-Fon"』『テネブローズ(暗闇)"Tenebroso"』があります。
ナザレーが初めて「ショーロ」と呼んだ作品のうち、『アパニェイチ・カヴァキーニョ(頑張れカバキーニョ)"Apanhei-te Cavaquinho"』は、
さまざまな楽器アンサンブルによって演奏できる、古典的名作です。

晩年になって完全に聴覚を失うと、創作活動にも支障をきたしましたが、それでもブラジル国内ではなかなかナザレー人気は衰えませんでした。
ゴットシャルクやジョプリンを評価する人たちなら、ナザレーの残した魅力的な宝石たちをきっとたちまち気に入るに違いありません。

作曲者の死後から半世紀を経た近年になって、ナザレー作品を集めたアルバム制作が世界的にも相次いでいて、最近では伝記や、
作曲者に関するCD-ROMも発表されています。ナザレーは、クラシックとポピュラー音楽にまたがって活動したことから、ナザレーのピアノ曲は、
クラシックの学び手にも、ポピュラー音楽の学び手にも、有用な教材とされつつあります。

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  2024/04/30   animato

クラリネット四重奏「歌劇ベレニーチェへの序曲」から 3.アンダンテ ラルゲット

クラリネット四重奏「歌劇ベレニーチェへの序曲」から 3.アンダンテ ラルゲット
ヘンデル作曲
Overture to Berenice
3.Andante largetto (hwv 38-3)
G.F.Handel

編成はクラリネット3本、バスクラリネットです。
木管四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

ヘンデルの隠れた名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

クラリネット四重奏「歌劇ベレニーチェへの序曲」から 3.アンダンテ ラルゲット
ヘンデル作曲
Overture to Berenice
3.Andante largetto (hwv 38-3)
G.F.Handel

編成はクラリネット3本、バスクラリネットです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「ベレニーチェへの序曲」(Overture to Berenice)は、ドイツの作曲家
ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル(George Frideric Handel)によって作曲された作品の一つです。
この作品はオペラ「ベレニーチェ」(Berenice)の序曲として書かれました。

この序曲は4つの曲から構成されています。
1.ラルゴ Largo
2.アレグロ Allegro
3.アンダンテ ラルゲット Andante largetto
4.ジーグ Gigue

1.ラルゴ (Largo):
ラルゴは通常、ゆっくりとしたテンポの楽章を指します。ヘンデルのラルゴはしばしば豊かな旋律と重厚な和声で知られています。
この部分では、静かで感情豊かな音楽が奏でられるでしょう。ラルゴはしばしば物語性や感情の表現に力を入れた楽章となります。

2.アレグロ (Allegro):
アレグロは速いテンポの楽章を指します。ヘンデルのアレグロは、軽快でリズミカルな要素が含まれ、
明るく活気に満ちた音楽になることが一般的です。この部分では、速いテンポによる興奮やエネルギーが感じられるでしょう。

3.アンダンテ ラルゲット (Andante larghetto):
アンダンテは中庸なテンポを指し、ラルゲットは少し広めのテンポで、どちらも比較的ゆったりとした速さを示します。
この部分では、メロディが流れるように進み、静かで穏やかな雰囲気が広がるでしょう。

4.ジーグ (Gigue):
ジーグは通常、軽快な舞曲の形式で、特にバロック期の音楽でよく見られます。
この部分では、軽快で踊りやすいリズムが特徴で、ヘンデルの場合はしばしば器楽曲や舞踏音楽に取り入れられます。
ジーグは活気に満ち、楽しさや軽快さが感じられるでしょう。

ヘンデルはバロック期の作曲家で、彼の作品は力強い旋律、豊かな和声、そして様々な楽器の魅力的な組み合わせによって
特徴付けられています。「ベレニーチェへの序曲」もその典型的な特徴を持っており、それぞれの楽章で異なる雰囲気や
表現が聴取者に提供されています。

ベレニーチェ(Berenice)HWV 38は、ドイツ出身の作曲家ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル(George Frideric Handel)によって
作曲されたオペラ・セリアです。
このオペラは1737年に初演され、ヘンデルの後期のイタリア・オペラの一部として広く知られています。

作曲の背景: ヘンデルはイタリア・オペラの作曲家として成功を収めていましたが、その中でもロンドンにおける成功が最も著しかったです。
Bereniceはロンドンでの一連のオペラ作品の中の一つで、その中でも1737年に作曲され、初演されました。

台本: ベレニーチェのリブレット(台本)はジャコモ・ロッシーニ(Giacomo Rossi)によって書かれました。
ベレニーチェは歴史的な出来事に基づいており、エジプト女王バレニケ2世(Berenice II)の物語を扱っています。

物語の要素: オペラはエジプト女王バレニケ2世とその政治的な状況を中心に据えています。
ベレニーチェはローマ帝国との政治的な同盟や愛の葛藤といった要素が物語の中で重要な位置を占めています。

音楽的特徴: ヘンデルのオペラはその深い音楽的な洞察力と劇的な表現力で知られています。
Bereniceも例外ではなく、美しいアリアや合唱、力強いレチタティーヴォが特徴です。
ヘンデルは歌手の個々の才能を引き立てることに巧みであり、そのための個別のアリアが多数含まれています。

成功と後世への影響: Bereniceは初演当初は成功を収めましたが、その後はあまり上演されず、一時期忘れ去られていました。
しかし、近年ではヘンデルの作品全体に再評価の機運が高まり、ベレニーチェも新たな興味を引き起こしています。
Bereniceはヘンデルのオペラの中で相対的に知名度が低い作品の一つかもしれませんが、その深い音楽と舞台芸術の要素により、
近年では再び注目を浴びています。

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  2024/04/29   animato

金管四重奏 7.ソルティ

金管四重奏 7.ソルティ
オルガンのための12の作品から
7.Sortie
from Douze pieces d'orgue (12 Pieces)
J-N.レメンス
Jacques-Nicolas LEMMENS

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット四重奏、サックス四重奏、木管四重奏版は発売中です。

気品に満ちた荘厳なベルギーの作品をお楽しみください。

金管四重奏 7.ソルティ
オルガンのための12の作品から
7.Sortie
from Douze pieces d'orgue (12 Pieces)
J-N.レメンス
Jacques-Nicolas LEMMENS

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット四重奏、サックス四重奏、木管四重奏版は発売中です。

気品に満ちた荘厳なベルギーの作品をお楽しみください。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Lemmensの『Douze pieces d'orgue』(ドゥーズ・ピエス・ドゥ・オルグ、12のオルガンの小品)は、ベルギーの作曲家・オルガニストである
ジャック=ニコラ・レメンスによって作曲されたオルガンのための12の作品であり、
オルガン音楽の中でも重要な作品の一つとして高く評価されています。
この作品は、19世紀後半のオルガン音楽の発展に大きな影響を与え、オルガニストやオルガン愛好家によって広く演奏されています。

『Douze pieces d'orgue』は、オルガン音楽の重要な作品の一つとして、現代のオルガニストやオルガン愛好家によって広く演奏されています。
レメンスのオルガン作品は、その優れた音楽性と技術的な高難度から、オルガン演奏の技術向上を目指すオルガニストたちにとっても
重要な学習教材としても知られています。この作品集は、オルガニストたちにとって、演奏技術の向上や音楽の表現力の探求を通じて、
オルガン演奏の新たな境地を切り拓く機会を提供しています。

また、『Douze pieces d'orgue』は、オルガニストたちにとって、オルガンの多彩な音響やレジスターの使用法を探求する機会を与えています。
各曲は異なる音響効果やレジスターの組み合わせを用いて、オルガニストに多様な音楽的表現を可能にします。
これにより、オルガニストは音響の使い方やレジスターの選択について深い洞察を得ることができます。

さらに、レメンスの『Douze pieces d'orgue』は、音楽の歴史的背景や文脈を考える上でも興味深い作品集と言えます。
レメンスは、自身の作品において、伝統的なオルガン音楽のルーツやバロック音楽のスタイルを踏襲しつつ、
現代的な音楽の要素を取り入れることで、当時の音楽の進化を示しています。
このように、レメンスの作品は、その時代の音楽の変遷や流行についての理解を深める上でも興味深い研究対象となっています。

題名のソルティは「出口」や「外出」という意味の名詞です。
音楽の分野においては、「Sortie」という言葉は、オルガンの演奏において、演奏の終了時に演奏者が演奏室から
出ることを指すことがあります。また、オルガン曲の中で、特に終曲や最後の楽章を指して「Sortie」という
題名がつけられた楽曲があります。これらの楽曲は、一般的に華やかで力強い演奏が特徴的であり、
オルガンの多彩な音色やテクニカルな演奏技巧を活かしたものが多いです。

「Sortie」とは、オルガン演奏において、ミサや礼拝の終了時に演奏される華やかな終曲のことを指します。
Lemmensの「Sortie」は、独特の華麗な技巧と情熱的な音楽性が特徴的な作品です。
この曲は、優れたオルガンのテクニックを要求する作品であり、高速で複雑な指使いや足技を駆使して、
オルガンの響きを最大限に活用します。また、力強いメロディや和音の使用、スリリングなコードの進行、対位法的な技法など、
ロマン派の特徴が随所に見られます。

「Sortie」は、オルガンの華麗な音色を活かしながら、聴衆を魅了する情熱的な演奏を要求する難曲であり、
オルガニストの演奏技術と音楽性を試す上での重要な曲とされています。また、教会の礼拝やオルガンコンサートなど、
厳かな場での演奏にふさわしい作品として、今日でも人気があります。
Lemmensの「Sortie」は、オルガン音楽のレパートリーにおいて重要な位置を占める作品の一つであり、
オルガニストやオルガン愛好家にとって、興味深い曲の一つと言えます。

最後に、レメンスの『Douze pieces d'orgue』は、オルガニストの演奏技術や音楽性を高めるだけでなく、
オルガン音楽の魅力や可能性を再発見する機会をもたらしています。

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  2024/04/28   animato

Solo+鍵盤打楽器二重奏+「カヴァキーニョを捕まえた」

Solo+鍵盤打楽器二重奏+「カヴァキーニョを捕まえた」
Apanhei-te, cavaquinho
Ernesto Nazareth

編成はソロ楽器、Vib.、Marim.、ドラムス、エレキベースに加えて
パーカッション(Cabasa、Agogoの2名)で総勢7名です。
Vib.、Marim.は2人ずつで分けて演奏しても良いと思います。

同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Ob.、Mallet Perc.など)、
in C-Fl.版(Fl.、Pic.)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
 Tubaは1オクターブ下げて演奏可能です。
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め5種類から選ぶことができます。
金管四重奏版、サックス四重奏版、木管四重奏版、クラリネット四重奏版は発売中です。

陽気なブラジルの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

Solo+鍵盤打楽器二重奏+「カヴァキーニョを捕まえた」
Apanhei-te, cavaquinho
Ernesto Nazareth

編成はソロ楽器、Vib.、Marim.、ドラムス、エレキベースに加えて
パーカッション(Cabasa、Agogoの2名)で総勢7名です。
Vib.、Marim.は2人ずつで分けて演奏しても良いと思います。

同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Ob.、Mallet Perc.など)、
in C-Fl.版(Fl.、Pic.)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
 Tubaは1オクターブ下げて演奏可能です。
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
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https://youtu.be/RxynAk-8pZ0

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Apanhei-te, cavaquinhoは、1914年にカーザ・モーツァルトから出版されたポルカで、アマチュア作曲家の
「著名で特別な友人Juracy Nazareth de Araujoに」捧げられたものです。
タイトルは、当時の表現で、誰かの行為を捕らえることを指しています。左手の和音はカヴァキーニョのように、右手はフルートを模して演奏されます。
エルネスト・ナザレの大ヒット曲の一つで、2012年までに少なくとも281回録音され、5つの歌詞がつけられています。
また、1930年に著者自身が録音したものも残っています。また、ダリウス・ミヨーのバレエ作品『屋根の上の丑の日』に引用された4曲のうちの1つで、
他の曲は「エスコバード」「フェラメンタ」「カリオカ」でした。

カヴァキーニョ(ブラジルポルトガル語:Cavaquinho)はサンバやショーロ等に使われるブラジルの弦楽器です。
ポルトガルから渡ってきた移民たちが持ち込んだブラギーニャという民族楽器が起源です。同様にポルトガルからハワイに渡ったものはウクレレに、
インドネシアに渡ったものはクロンチョンに変化していきました。本来の呼び名はカヴァコ(Cavaco)ですが、この楽器が小さいことから、
指小辞の「nho(ンニョ)」を愛称としてつけて、カヴァキーニョと呼ばれるようになったといわれています。
鉄弦・4弦で、標準的な調弦はD-G-B-DもしくはD-G-B-E。パリェタと呼ばれるナイロン製の薄いピックで演奏されます。
1980年代に、パゴーヂ(サンバの一形態)を演奏するフンド・ジ・キンタルというバンドのメンバーだったアルミール・ギネトが
従来のカヴァキーニョの胴をバンジョーの胴に変えて演奏、これにより音量が大きくなりました。
現在はこれをバンジョー・カヴァコ、バンジョー・カヴァキーニョと呼んでいます。

アニメ『Blame it on the samba』(ディズニー、1948年)でディニング・シスターズが歌った歌詞。

If your spirits have hit a new low
And they long to hit a new high
One little musical cocktail
Will lift them to the sky

Mix a jigger of rhythm
With a strain of a few guitars
And a dash of the samba
And a few melodious bars

And then, and then

(1st part)
You take a small cabassa (chi chi chi chi chi)
One pandeiro (cha cha cha cha cha)
Take the cuica (choo choo choo choo)
You've got the fascinating rhythm of the samba

And if guitars are strumming (chi chi chi chi chi)
Birds are humming  (cha cha cha cha cha)
Drums are drumming (choo choo choo choo)
Then you can blame it on the rhythm of the samba

(2nd part)
For there is something 'bout the beat you cling to
That's the type of song you sing to
That's the kind of thing you swing to
When you get to bouncing with the beat in your feet

But when you're bouncing to the beat you're reeling
With the carioca feeling
But if you want to hit the ceiling
Here is all you have to do

もし、あなたの気分がどん底に落ちたら
そして、新たなときめきに憧れる
小さなミュージカル・カクテル
空へ舞い上がる

リズムのジガーを混ぜる
数本のギターのひずみで
そして、サンバのダッシュ
そして、いくつかのメロディアスな小節

そして、そして、そして

(1番)
あなたは小さなカバサ(チチチチ)を取る
パンデイロ(チャチャチャ)1枚
クイーカ(チュー チュー チュー)に乗る
サンバの魅惑的なリズムが

そして、もしギターが(チチチチチ)とかき鳴らされたら
鳥はハミングしている(チャ チャ チャ チャ)
太鼓が鳴る(チョーチョーチョーチョー)
それなら、サンバのリズムのせいにすればいい

(2番)
あなたがしがみつくビートには何かあるはずだから
そんな歌を歌うのは
に振っているようなものです。
足でビートを刻んで弾むようになったら

しかし、あなたがビートに乗って跳ねているとき、あなたはよろめいている
カリオカ気分で
しかし、天井でビートを打ちたいなら
すべてその通りにやればいい

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  2024/04/27   animato

サックス六重奏 ペダルフルーゲルのための4つのスケッチ第2曲

サックス六重奏 ペダルフルーゲルのための4つのスケッチ第2曲
ロベルト・シューマン
4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op.58-2
Schumann, Robert

編成はソプラノ、アルト2本、テナー2本、バリトンです。
クラリネット六重奏、木管六重奏、金管六重奏版は発売中です。
ドイツ・ロマン派の名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

サックス六重奏 ペダルフルーゲルのための4つのスケッチ第2曲
ロベルト・シューマン
4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op.58-2
Schumann, Robert

編成はソプラノ、アルト2本、テナー2本、バリトンです。
クラリネット六重奏、木管六重奏、金管六重奏版は発売中です。
ドイツ・ロマン派の名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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ロベルト・シューマン(Robert Schumann)の「4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op. 58」は、シューマンによって作曲されたピアノ曲集で、
その名前からも分かるように、ペダルフルーゲル(Pedal Piano)と呼ばれる楽器のために書かれました。
これは通常のピアノとは異なり、低音のペダルを使って楽器の音を調整できる特殊なピアノです。

この曲集には4つの楽曲が含まれており、各楽章が異なるテーマと音楽的な特徴を持っています。

1.Nicht schnell und sehr markiert (C minor):
この楽章は「Nicht schnell und sehr markiert」と指示されており、C短調で書かれています。
指示通り、速くはなく、非常にマークされた表現が求められます。C短調の深い感情と重厚な和声が音楽に特徴を与えています。
この楽章は重要な主題を導入し、聴衆にシューマンの音楽の真髄を味わわせます。

2.Nicht schnell und sehr markiert (C major):
次の楽章も「Nicht schnell und sehr markiert」で、ただしC長調で書かれています。
この楽章は、前の楽章とは異なるキーで同様の指示を持つことで、聴衆に音楽的な変化をもたらします。
C長調の楽章はより明るく、陽気であり、シューマンの音楽の多様性を示しています。

3.Lebhaft (F minor):
この楽章は「Lebhaft」(活発)と指示され、F短調で書かれています。
シューマンはここで活気にあふれた性格を表現し、リズムとメロディが明るく、躍動的です。
F短調の音楽は感情的で情熱的であり、聴衆に感動をもたらします。

4.Allegretto (D♭ major):
最後の楽章は「Allegretto」と指示され、D♭長調で書かれています。
この楽章は明るく、軽快で、アレグレットの指示に従い、快活な音楽を提供します。
D♭長調の和声は美しく、聴衆に喜びをもたらします。

「4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op. 58」は、異なるキーと表現を持つ各楽章によって、シューマンの音楽の幅広さと深さを示しています。
これらの楽章は、ペダルフルーゲルの特別な音響効果を活用しながら、聴衆に多彩な音楽体験を提供します。
シューマンの独自の音楽的アイデンティティがこれらの楽曲で際立っています。

「4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op. 58」は、シューマンが新しい楽器であるペダルフルーゲルのために作曲した特別な曲集です。
各楽章が異なる性格と技術的要素を提供し、演奏家に音楽的な探求と表現力を求めます。
これらの楽曲は、シューマンの音楽的な実験と創造力の証であり、独特な音響を楽しむことができる魅力的な作品となっています。

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  2024/04/26   animato

木管五重奏 5つの小品から1.民謡

木管五重奏 5つの小品から1.民謡
カール・ニールセン
1.Folk tune
from Five Piano Pieces, Op. 3
Nielsen, Carl

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
サックス五重奏、クラリネット五重奏、金管五重奏版は発売中です。

若きニールセンによるデンマークの作品を演奏で味わいたいものです。
コンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

木管五重奏 5つの小品から1.民謡
カール・ニールセン
1.Folk tune
from Five Piano Pieces, Op. 3
Nielsen, Carl

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
サックス五重奏、クラリネット五重奏、金管五重奏版は発売中です。

若きニールセンによるデンマークの作品を演奏で味わいたいものです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

カール・ニールセンの「Five Piano Pieces, Op. 3」は、彼が若干16歳の時に作曲したピアノ曲集です。
この曲集は、若干ながらもその音楽的な才能と独自性を示すニールセンの初期の作品で、
彼の音楽の多様性と創造力が光るものとなっています。曲集は5曲からなっています。

1.Folk tune. Andante (A minor)
2.Humoresque. Allegretto giocoso (A minor)
3.Arabesque. Moderato (D major)
4.Mignon. Moderato grazioso (E♭ minor)
5.Elf’s dance. Tempo di valse (E minor)

1.Folk Tune (Andante, A minor):
この楽章は「Folk Tune」と題され、A短調で書かれています。
アンダンテ(Andante)の指示があり、ゆったりとしたテンポで演奏されます。
ニールセンはここで伝統的な民謡の要素を取り入れており、この楽章の旋律はシンプルで親しみやすいものです。

2.Humoresque (Allegretto giocoso, A minor):
「Humoresque」はA短調で書かれており、アレグレット・ジョコーソ(Allegretto giocoso)という指示があります。
この楽章は軽快で陽気な性格を持ち、ユーモアのある音楽を表現します。短いが楽しい小品です。

3.Arabesque (Moderato, D major):
「Arabesque」はD長調で書かれ、モデラート(Moderato)の指示があります。
この楽章は中庸なテンポで演奏され、アラベスクと呼ばれる特徴的な音楽的フィギュアが含まれています。ニールセンの作曲技術と音楽的な魅力が感じられます。

4.Mignon (Moderato grazioso, E♭ minor):
E♭短調の「Mignon」は「Moderato grazioso」と指示されており、優雅な性格を持っています。
この楽章は愛らしさと品のある旋律で知られ、E♭短調の情感を探求します。

5.Elf's Dance (Tempo di valse, E minor):
最後の楽章「Elf's Dance」はE短調で書かれており、ワルツ風のテンポ(Tempo di valse)が指示されています。
この楽章はエルフの踊りをテーマにしており、軽快で優美なダンスのような音楽です。リズムとメロディが印象的です。

「Five Piano Pieces, Op. 3」は、若きカール・ニールセンが早くも音楽の多彩な要素と個性を示した楽曲集であり、
各楽章が異なるテーマや音楽的アプローチを提供しています。彼の音楽的な探求心と創造力がこの楽曲集に表れており、
演奏者や聴衆に楽しい演奏体験を提供します。

カール・ニールセン(Carl Nielsen)は、デンマークの作曲家であり、20世紀初頭の音楽界で最も重要なフィギュアの一人です。
彼は、1865年6月9日に生まれ、1931年10月3日に亡くなりました。
彼の作品は、デンマーク音楽の発展に大きな影響を与え、その音楽は国際的にも高い評価を受けています。

作曲家としての特徴:
スタイルと影響: ニールセンの音楽は、ロマン派から近代音楽への移行期に位置しています。
彼の初期の作品はロマン主義的な要素を含んでいますが、後にはより現代的な表現手法が現れました。
彼はさまざまなスタイルやジャンルで活動し、交響曲、協奏曲、室内楽、劇音楽などの作品を残しました。

交響曲: ニールセンの最も有名な作品の一つは、交響曲です。
特に彼の交響曲第4番「不滅」や第5番「運命」は、その独創性や力強さで知られています。
彼の交響曲は、デンマーク音楽の伝統と国民的な要素を反映していますが、同時にモダニズムの要素も取り入れています。

実験的な要素: ニールセンは、音楽の伝統に挑戦することをためらわず、独創的な表現手法を追求しました。
彼の作品には、斬新なハーモニー、リズム、楽器の使用法が見られます。
また、彼の音楽はしばしば情熱的でエネルギッシュな性格を持ち、力強いメロディとリズムが特徴的です。

デンマーク音楽の象徴: ニールセンは、デンマーク音楽の象徴的な存在と見なされています。
彼の音楽は、デンマークの文化や歴史、自然環境に根ざしており、国民的な誇りとアイデンティティを表現しています。

ニールセンの作品は、その革新性と力強さ、そしてデンマーク音楽の伝統との調和によって、世界中で愛されています。
彼は、20世紀初頭の音楽の進化に大きく貢献した作曲家の一人として、不朽の名声を確立しました。

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  2024/04/25   animato

クラリネット四重奏「歌劇ベレニーチェへの序曲」から 2.アレグロ

クラリネット四重奏「歌劇ベレニーチェへの序曲」から 2.アレグロ
ヘンデル作曲
Overture to Berenice
2.Allegro (hwv 38-2)
G.F.Handel

編成はクラリネット3本、バスクラリネットです。
木管四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

ヘンデルの隠れた名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

クラリネット四重奏「歌劇ベレニーチェへの序曲」から 2.アレグロ
ヘンデル作曲
Overture to Berenice
2.Allegro (hwv 38-2)
G.F.Handel

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「ベレニーチェへの序曲」(Overture to Berenice)は、ドイツの作曲家
ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル(George Frideric Handel)によって作曲された作品の一つです。
この作品はオペラ「ベレニーチェ」(Berenice)の序曲として書かれました。

この序曲は4つの曲から構成されています。
1.ラルゴ Largo
2.アレグロ Allegro
3.アンダンテ ラルゲット Andante largetto
4.ジーグ Gigue

1.ラルゴ (Largo):
ラルゴは通常、ゆっくりとしたテンポの楽章を指します。ヘンデルのラルゴはしばしば豊かな旋律と重厚な和声で知られています。
この部分では、静かで感情豊かな音楽が奏でられるでしょう。ラルゴはしばしば物語性や感情の表現に力を入れた楽章となります。

2.アレグロ (Allegro):
アレグロは速いテンポの楽章を指します。ヘンデルのアレグロは、軽快でリズミカルな要素が含まれ、
明るく活気に満ちた音楽になることが一般的です。この部分では、速いテンポによる興奮やエネルギーが感じられるでしょう。

3.アンダンテ ラルゲット (Andante larghetto):
アンダンテは中庸なテンポを指し、ラルゲットは少し広めのテンポで、どちらも比較的ゆったりとした速さを示します。
この部分では、メロディが流れるように進み、静かで穏やかな雰囲気が広がるでしょう。

4.ジーグ (Gigue):
ジーグは通常、軽快な舞曲の形式で、特にバロック期の音楽でよく見られます。
この部分では、軽快で踊りやすいリズムが特徴で、ヘンデルの場合はしばしば器楽曲や舞踏音楽に取り入れられます。
ジーグは活気に満ち、楽しさや軽快さが感じられるでしょう。

ヘンデルはバロック期の作曲家で、彼の作品は力強い旋律、豊かな和声、そして様々な楽器の魅力的な組み合わせによって
特徴付けられています。「ベレニーチェへの序曲」もその典型的な特徴を持っており、それぞれの楽章で異なる雰囲気や
表現が聴取者に提供されています。

ベレニーチェ(Berenice)HWV 38は、ドイツ出身の作曲家ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル(George Frideric Handel)によって
作曲されたオペラ・セリアです。
このオペラは1737年に初演され、ヘンデルの後期のイタリア・オペラの一部として広く知られています。

作曲の背景: ヘンデルはイタリア・オペラの作曲家として成功を収めていましたが、その中でもロンドンにおける成功が最も著しかったです。
Bereniceはロンドンでの一連のオペラ作品の中の一つで、その中でも1737年に作曲され、初演されました。

台本: ベレニーチェのリブレット(台本)はジャコモ・ロッシーニ(Giacomo Rossi)によって書かれました。
ベレニーチェは歴史的な出来事に基づいており、エジプト女王バレニケ2世(Berenice II)の物語を扱っています。

物語の要素: オペラはエジプト女王バレニケ2世とその政治的な状況を中心に据えています。
ベレニーチェはローマ帝国との政治的な同盟や愛の葛藤といった要素が物語の中で重要な位置を占めています。

音楽的特徴: ヘンデルのオペラはその深い音楽的な洞察力と劇的な表現力で知られています。
Bereniceも例外ではなく、美しいアリアや合唱、力強いレチタティーヴォが特徴です。
ヘンデルは歌手の個々の才能を引き立てることに巧みであり、そのための個別のアリアが多数含まれています。

成功と後世への影響: Bereniceは初演当初は成功を収めましたが、その後はあまり上演されず、一時期忘れ去られていました。
しかし、近年ではヘンデルの作品全体に再評価の機運が高まり、ベレニーチェも新たな興味を引き起こしています。
Bereniceはヘンデルのオペラの中で相対的に知名度が低い作品の一つかもしれませんが、その深い音楽と舞台芸術の要素により、
近年では再び注目を浴びています。

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  2024/04/24   animato

金管四重奏 トッカータとフーガ第4番

金管四重奏 トッカータとフーガ第4番
ヨゼフ・セーガー
Toccata & Fugue No.4
from 8 Taccatas and Fugues
Seger, Josef Ferdinand Norbert

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管四重奏、サックス四重奏、クラリネット四重奏版は発売中です。
ボヘミアの格式と感性を味わえる音楽を、ぜひお楽しみください。

金管四重奏 トッカータとフーガ第4番
ヨゼフ・セーガー
Toccata & Fugue No.4
from 8 Taccatas and Fugues
Seger, Josef Ferdinand Norbert

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Josef Ferdinand Norbert Seger(1716-1782)による「8 Toccatas and Fugues」は、バロック音楽の中でも
特にオルガン音楽の優れた作品の一つとされています。
この作品は、その優れた対位法の技術、バロック様式の特徴、そしてオルガンの魅力的な音色によって、音楽史上重要な位置を占めています。

1. Josef Ferdinand Norbert Segerについて

Josef Ferdinand Norbert Segerは、18世紀のボヘミア(現在のチェコ共和国)出身の作曲家で、
バロック期のオルガン音楽の重要な代表者の一人です。彼はプラハで生まれ、音楽と宗教の教育を受けました。
オルガン奏者、作曲家、そして音楽教育者としての経歴を持ち、彼の作品はバロック音楽の特徴を充分に表現しています。

ヨゼフ・セーガー(Josef Seger、本名Josef Ferdinand Norbert Segert、姓はSeegerまたはSeegrとも)
(1716年3月21日 - 1782年4月22日)は、チェコのオルガニスト、作曲家、教育者です。
プラハのカレル大学で哲学を専攻し、ボフスラフ・マチェイ・チェルノホルスキー、ヤン・ザックらに師事して音楽を学んだ後、
プラハの2つの教会のオルガニストとなり、亡くなるまでそこに留まりました。


非常に多作な作曲家であったセーガーは、18世紀のチェコ・オルガン楽派の最も重要な代表者の一人となりました。
彼の弟子には、ヤン・アントニン・コジェリューやヨゼフ・マイスリヴェチェクがおり、彼のフィギュアド・バスの練習曲は、
何世代にもわたって教師たちの役に立ちました。


生涯〕

セーガーはボヘミアのミェルニーク近郊のŘepínで生まれました。プラハのイエズス会ギムナジウムで学び、後にカレル大学で哲学を専攻しました。
また、オルガン演奏をボフスラフ・マチェイ・チェルノホルスキーに、対位法をヤン・ザッハとフランティシェク・トゥーマに、
そしてドラバシュによれば、フィギュアド・バスをフェリックス・ベンダに師事しました。
1741年頃、セーガーはティーン正面の聖母教会のオルガニストになり、1745年にはプラハの十字軍教会でも同様のポストを得ました。
1781年、皇帝ヨーゼフ2世はセーガーの演奏に感銘を受け、作曲家に宮廷の任命を申し出たましが、
セーガーは確認書が届く前の1782年にプラハで亡くなりました。

セーガーが生前に作曲した曲は出版されませんでしたが、
彼は重要な教師であり教育者でした。
彼の弟子には、カレル・ブラジェイ・コプジーヴァ、ヤン・アントニン・コジェリュ、ヤン・クシュティテル・クチャジュ、
ヨゼフ・マイスリヴェチェク、その他多くの著名なボヘミアの作曲家や音楽家がいました。
1790年代には、セーガーの作品のいくつかは印刷物に掲載されました。
8曲のオルガン・フーガのセレクションは、1793年にD. G. テュルクによって出版されました。
特に重要なのは、彼のフィギュアド・バスの練習曲の一部が出版されたことで、これは彼の死後数十年にわたって教師たちに使用されました。


作品
セーガーは、18世紀チェコで最も多作なオルガン作曲家であった。何百もの前奏曲、フーガ、トッカータ、
その他のオルガン曲が写本として残されています。
一般的に言って、彼の前奏曲とフーガは短い作品ですが(その長さはカトリックの典礼によって課された制限によって決定された)、
豊饒な和声的想像力と後期バロックの対位法の実践を完璧に把握していることを示しています。
彼はまた、ミサ曲、モテット、詩編も作曲しましたが、これらもまた古風な対位法に支配されていました。

2. 8 Toccatas and Fuguesについて

「8 Toccatas and Fugues」は、Segerによるオルガンのための8つのトッカータとフーガから成る作品です。
この作品は、バロック期のオルガン音楽の伝統的な形式であるトッカータとフーガを収録しています。

トッカータ(Toccata):トッカータは、速いテクニカルなパッセージや即興演奏の要素を持つ作品です。
Segerのトッカータは、オルガン奏者に高度な技巧を要求します。その中でも「トッカータ」は、自由なリズムとテンポが特徴で、
オルガニストが即興的な演奏を含めることができる場面があります。

フーガ(Fugue):フーガは対位法の要素を含む楽曲で、主題(主題と呼ばれる)が導入され、その後で変化したり組み合わせたりします。
フーガは対位法の技法を巧みに用いた作品で、複数の声部が交錯し、合奏が行われるため、演奏の難易度が高いことがあります。

3. 技術的要素と音楽的特徴

Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、オルガン音楽における技術的な要素を豊かに含んでいます。
オルガン奏者は、迅速な指の動き、フットペダルの巧妙な操作、そして対位法のテクニックを駆使して、これらの作品を演奏します。

バロック音楽の特徴的な要素も随所に見られます。これらの作品は、複雑なリズムと対位法の美しさに特徴があり、
バロック期の音楽の豊かな表現力を示しています。バロック音楽は、音楽のコントラストを強調し、
情感豊かな表現を持つことが一般的で、これらのトッカータとフーガもその伝統に則っています。

4. 宗教的なコンテクスト

バロック期の音楽は、宗教的な儀式や礼拝のために頻繁に作曲されました。オルガンは教会で重要な楽器であり、
教会音楽の一環として演奏されました。Segerのオルガン作品も、宗教的な文脈で演奏されることを念頭に置いて作曲されました。
それゆえ、これらの作品は宗教的な音楽表現に貢献し、教会音楽の一部として重要な役割を果たしました。

まとめ

Josef Ferdinand Norbert Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、バロック期のオルガン音楽の中で輝く作品の一つです。
その対位法の技術、バロック様式の美しさ、そして宗教的なコンテクストによって、音楽史において重要な存在となっています。
これらの作品は、オルガニストや音楽愛好家にとって、バロック音楽の魅力と美しさを探求する貴重な資料であり、
バロック期の音楽が持つ複雑な対位法や情感豊かな表現を体験する機会を提供しています。

Segerの作品は、バロック音楽の優れた例として現代に伝えられており、オルガン奏者や音楽学研究者によって演奏と研究が続けられています。
彼の音楽は、バロック音楽の時代背景と、その時代の音楽が持つ豊かな表現力を探求するための貴重な遺産の一部として尊重されています。

総括すると、Josef Ferdinand Norbert Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、バロック音楽のオルガン作品の中で優れたものであり、
その音楽的な特徴や宗教的なコンテクストによって、音楽史上で重要な位置を占めています。
この作品は、音楽の歴史と文化におけるバロック期の貴重な遺産の一部として賞賛されています。

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  2024/04/23   animato

サックス四重奏 「われ汝に別れを告げん」による幻想曲 BWV 735

サックス四重奏 「われ汝に別れを告げん」による幻想曲 BWV 735
J.S.Bach
Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
クラリネット四重奏版、木管四重奏版、金管四重奏版は発売中です。

バッハの美しい旋律と洗練された音楽的な構造をぜひ味わってください。

サックス四重奏 「われ汝に別れを告げん」による幻想曲 BWV 735
J.S.Bach
Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Valet will ich dir geben」は、ドイツの作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハによって作曲された合唱前奏曲です。
この曲は、バッハのオルガン作品の中でも非常に有名なものの一つであり、BWV.735として知られています。
この曲は、「Fantasia super Valet will ich dir geben」とも呼ばれることがあります。

「Valet will ich dir geben」は、ドイツ語で「別れの挨拶を伝えたい」という意味です。
この曲は、信徒たちが教会から出るときに歌われる別れの賛美歌であり、バッハはその賛美歌に基づいてこの曲を作曲しました。
バッハの時代には、教会の奉仕を終えた信徒たちがこの賛美歌を歌って、教会から出る前に神に別れを告げるのが一般的でした。

「Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735」は、この賛美歌のメロディーを基にした幻想曲です。
バッハはこの曲で、単なる賛美歌の編曲ではなく、自身の創造性と技巧を発揮しています。
曲は、オルガンのために書かれており、オルガンの豊かな音色と多彩なテクニックを駆使して表現されます。

この曲は、バッハのオルガン作品の中でも技術的に難しい部類に入ります。バッハは、多声的なパッセージや速い走句、複雑なリズムを巧みに組み合わせています。
さらに、バッハの特徴的なコントラプント技法も見られます。これは、複数の声部が独立して進行し、対位法的な関係を持ちながらも統一された音楽的な結果を生み出す手法です。

「Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735」は、バッハのオルガン作品の中でも人気が高い曲の一つです。
その理由は、美しい旋律と洗練された音楽的な構造にあります。バッハは、この曲を通じて信仰と感謝の念を表現し、聴衆に深い感銘を与えることができます。

「Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735」を演奏するためには、オルガン奏者にとって高度な技術と音楽的な理解が求められます。
この曲の特徴と演奏上の注意点を解説します。

まず、この曲の特徴的な要素は、その複雑な対位法とテクニカルな要素です。バッハは、異なる声部を緻密に絡み合わせ、旋律やリズムの対位関係を築いています。
オルガン奏者は、各声部の独立した演奏と同時に、全体のバランスと透明性を保つ必要があります。
また、曲の流れやフレーズの形成にも注意を払いながら、リズムやアクセントの正確な演奏を心掛けることも重要です。

さらに、この曲ではオルガンの音色の幅広い使用が求められます。バッハは、オルガンの異なるレジスターやストップを巧みに組み合わせ、多様な音色を生み出しています。
オルガン奏者は、曲の表現力を豊かにするために、音色の変化やダイナミクスの使い方に注意を払う必要があります。

演奏上の注意点として、まずテンポとリズムの安定性が挙げられます。この曲は速いテンポで進行する場面もありますが、オルガン奏者は正確なリズムを保ちながら、
各音価を明確に演奏する必要があります。また、各声部のバランスを調整し、旋律線がはっきりと聴き取れるようにすることも重要です。

さらに、表現力やフレーズの形成にも注意を払う必要があります。バッハの音楽は、感情的な表現やフレーズの膨らみが重要な要素です。
オルガン奏者は、音楽の構造やフレーズの流れを理解し、音楽的なつながりを確立するために、適切な音のつなぎや表現の変化を行う必要があります。

最後に、この曲を演奏する際には、信仰心と感謝の念を込めて演奏することが求められます。
バッハの音楽は、宗教的な要素や内省を反映しています。「Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735」も例外ではありません。
オルガン奏者は、演奏を通じて信仰の深さや感謝の気持ちを表現することが重要です。音楽の技術的な側面だけでなく、内面的な響きや感情を伝えるために、
心の準備と共感力を持って演奏することが求められます。

この曲は、聴衆に対して力強く、優美で、感銘を与える演奏を目指すべきです。オルガン奏者は、音楽の要素を繊細にバランスさせることで、
曲の表現力を最大限に引き出すことができます。そのためには、楽曲の構造や音楽理論を理解し、バッハの音楽の特徴を熟知しておくことが重要です。

「Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735」は、バッハのオルガン作品の中でも重要な一つです。
この曲を演奏することは、オルガン奏者にとって技術的な挑戦と音楽的な表現の機会を提供します。演奏者は、正確さ、表現力、そして信仰心を融合させることで、
この曲の真の魅力を引き出すことができるでしょう。

「Valet will ich dir geben Fantasia super BWV.735」は、バッハの作曲スタイルやオルガン音楽の理解を深めるためにも重要な作品です。
その美しい旋律、複雑な対位法、そして感情的な表現は、バッハの音楽の真髄を体現しています。
演奏者と聴衆は、この曲を通じてバッハの芸術的な世界に没頭し、感動を分かち合うことができるでしょう。

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  2024/04/22   animato

木管六重奏 ペダルフルーゲルのための4つのスケッチ第1曲

木管六重奏 ペダルフルーゲルのための4つのスケッチ第1曲
ロベルト・シューマン
4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op.58-1
Schumann, Robert

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クラリネット六重奏、サックス六重奏、金管六重奏版は発売中です。
ドイツ・ロマン派の名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

木管六重奏 ペダルフルーゲルのための4つのスケッチ第1曲
ロベルト・シューマン
4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op.58-1
Schumann, Robert

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ロベルト・シューマン(Robert Schumann)の「4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op. 58」は、シューマンによって作曲されたピアノ曲集で、
その名前からも分かるように、ペダルフルーゲル(Pedal Piano)と呼ばれる楽器のために書かれました。
これは通常のピアノとは異なり、低音のペダルを使って楽器の音を調整できる特殊なピアノです。

この曲集には4つの楽曲が含まれており、各楽章が異なるテーマと音楽的な特徴を持っています。

1.Nicht schnell und sehr markiert (C minor):
この楽章は「Nicht schnell und sehr markiert」と指示されており、C短調で書かれています。
指示通り、速くはなく、非常にマークされた表現が求められます。C短調の深い感情と重厚な和声が音楽に特徴を与えています。
この楽章は重要な主題を導入し、聴衆にシューマンの音楽の真髄を味わわせます。

2.Nicht schnell und sehr markiert (C major):
次の楽章も「Nicht schnell und sehr markiert」で、ただしC長調で書かれています。
この楽章は、前の楽章とは異なるキーで同様の指示を持つことで、聴衆に音楽的な変化をもたらします。
C長調の楽章はより明るく、陽気であり、シューマンの音楽の多様性を示しています。

3.Lebhaft (F minor):
この楽章は「Lebhaft」(活発)と指示され、F短調で書かれています。
シューマンはここで活気にあふれた性格を表現し、リズムとメロディが明るく、躍動的です。
F短調の音楽は感情的で情熱的であり、聴衆に感動をもたらします。

4.Allegretto (D♭ major):
最後の楽章は「Allegretto」と指示され、D♭長調で書かれています。
この楽章は明るく、軽快で、アレグレットの指示に従い、快活な音楽を提供します。
D♭長調の和声は美しく、聴衆に喜びをもたらします。

「4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op. 58」は、異なるキーと表現を持つ各楽章によって、シューマンの音楽の幅広さと深さを示しています。
これらの楽章は、ペダルフルーゲルの特別な音響効果を活用しながら、聴衆に多彩な音楽体験を提供します。
シューマンの独自の音楽的アイデンティティがこれらの楽曲で際立っています。

「4 Skizzen fur den Pedalflugel, Op. 58」は、シューマンが新しい楽器であるペダルフルーゲルのために作曲した特別な曲集です。
各楽章が異なる性格と技術的要素を提供し、演奏家に音楽的な探求と表現力を求めます。
これらの楽曲は、シューマンの音楽的な実験と創造力の証であり、独特な音響を楽しむことができる魅力的な作品となっています。

ロベルト・アレクサンダー・シューマン(ドイツ語: Robert Alexander Schumann, 1810年6月8日 - 1856年7月29日)は、
ドイツ・ロマン派を代表する作曲家です。ローベルト・シューマンと表記されることもあります。
ベートーヴェンやシューベルトの音楽のロマン的後継者として位置づけられ、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残しました。 
特にピアノ曲と歌曲において高い評価を得ています。

アトリエ・アニマート
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  2024/04/21   animato