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2021年1月22日

サックス四重奏 煙が目にしみる

サックス四重奏 煙が目にしみる
Smoke Gets In Your Eyes
Jerome Kern

編成はアルト2本、テナー、バリトンです。
クラリネット四重奏、木管四重奏、にも変更可能です。
金管五重奏は発売中です。

切ない失恋の想いを歌い上げたスタンダード・ジャズの名曲を
コンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

サックス四重奏 煙が目にしみる
Smoke Gets In Your Eyes
Jerome Kern

編成はアルト2本、テナー、バリトンです。
クラリネット四重奏、木管四重奏、にも変更可能です。
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切ない失恋の想いを歌い上げたスタンダード・ジャズの名曲を
コンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/kiGxBoaiomo

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ザ・プラターズの「煙が目にしみる」は、ジェローム・カーンの作曲、オットー・ハーバックの作詞の1933年の曲の
リバイバル・ヒットで、元はブロードウェイ・ミュージカル「ロバータ」(Roberta) に使われた曲です。
タバコ会社のコマーシャル・ソングにも使われたので、「煙」をタバコの煙と思われがちですが、
この「煙」は恋の炎で周りや先が分らなくなる「心の目を覆う煙」です。失恋してちょっと強がる気持ちが切ない歌詞です。

ミュージカル「ロバータ」はアリス・デュア・ミラー(Alice Duer Miller)の古典的ロマンス・コメディー小説を
元にしたもので、1935年にアイリーン・ダン(Irene Dunne)、フレッド・アステア(Fred Astaire)、
ジンジャー・ロジャース(Ginger Rogers)が主演という魅力的なキャスティングで映画化されました。
アイリーン・ダンはケンタッキー生まれのミュージカル女優で、「アイリン」でデビューし、
後にメトロポリタン・オペラに入り、フローレンス・ジークフェルドのミュージカル・トラジェディー(音楽悲劇)
「ショー・ボート」のシカゴ公演で主役マグノリアを演じました。1931年に映画界入りし、西部劇「シマノン」(Cimarron:1931) やジョン・エム・スタールの名作「裏町」(Back Street:1932) に主演してから、この「ロバータ」に出演しましたが、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの踊る三枚目コンビとの共演は彼女の理知的な美しさを充分に発揮させるものではありませんでした。それでもこの映画で彼女が歌った「煙が目にしみる」は名シーンで、ミュージカルから映画に引き継がれた歌はジャズのスタンダードとなりました。ミュージカル女優としてスタートしたアイリーン・ダンはその後、意に反してコメディ映画で人気を博しながら、演技力に磨きをかけ、ハリウッドのトップ・レディと評されました。往年の映画ファンには後にミュージカル化して「王様と私」になった「アンナとシャム王」(Anna and the King of Siam:1946)や「ママの思い出」(I Remember Mama:1948)などの名演も思い出深いと思います。そしてそれは彼女の声楽で鍛えた発声法によるセリフ回しや、彼女の美貌と品格によるものでした。
アイリーン・ダンは1952年にファンに惜しまれながら映画界から引退し、その後国連などで活躍した女性でもありました。


The Platters   煙が目にしみる:Smoke Gets In Your Eyes

They asked me how I knew my true love was true,
I of course replied, something here inside cannot be denied.
They said someday you’ll find all who love are blind,
When your heart’s on fire, you must realize,
Smoke gets in your eyes.
So I chaffed and then I gaily laughed,
To think that they could doubt my love,
Yet today, my love has flown away,
I am without my love.
Now laughing friends deride tears I cannot hide,
So I smile and say when a lovely flame dies,
Smoke gets in your eyes.

煙が目にしみる(意訳)

どうして私の恋が本当だって分るのかと聞かれたけれど、
もちろん私の心の中にある拒めぬ何かがあるからだって応えたわ。
いつの日か恋は盲目だと分るさとみんな言ったわ、
君のハートが燃えさかっているときは、知っておかなければいけないよ
煙が君の目に入っているのさ。
だから私はひやかして、それから陽気に笑って見せたの、
私の恋(人)を疑うことを考えるなんてと、
でも今日、私の恋(人)は飛び去ってしまったの、
私は恋(人)を無くしてしまったわ。
今では、涙を隠すことができない私を友人たちは嘲り笑っているわ、
だから私は微笑んで言うの、素敵な炎が消えてしまうときには、
煙が目に入るのだって。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2021/01/22   animato

木管七重奏 カプリオール組曲 第6曲 マタシャン-ソード・ダンス

木管七重奏 カプリオール組曲(Capriol Suite)
第6曲 マタシャン-ソード・ダンス(Mattachins - Sword Dance) Allegro con brio、ヘ長調
Peter Warlock (1894 - 1930)

編成はフルート2本、オーボエ、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネット(バス・クラリネット2本)です。
逆の変更(ファゴット2本)も可能です。
また、オーボエ→クラリネットも変更可能です。

ルネッサンスの香り濃厚な作品をぜひ演奏表現してください。

木管七重奏 カプリオール組曲(Capriol Suite)
第6曲 マタシャン-ソード・ダンス(Mattachins - Sword Dance) Allegro con brio、ヘ長調
Peter Warlock (1894 - 1930)

編成はフルート2本、オーボエ、クラリネット2本、バス・クラリネット、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネット(バス・クラリネット2本)です。
逆の変更(ファゴット2本)も可能です。
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参考音源
https://youtu.be/rzq62U6_7o0

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Capriol: Suite for String Orchestra (1927) - Based on Dance Tunes from Arbeau's "Orchesographie"(1588):
『カプリオール組曲』(Capriol Suite)は、イギリスの作曲家ピーター・ウォーロックによって1926年10月に作曲された組曲です。
ウォーロックの最も人気のある作品の1つです。もとはピアノ連弾のために書かれ、後に管弦楽と弦楽合奏のためにそれぞれ編曲されました。

 カプリオール組曲は,1588年に出版されたアルボーのオルケゾグラフィ(Orchesographie,舞踏体系)の舞曲を元にウォーロックが組曲にしたものです。
1925年にこの本の英訳版が出版された際に,ウォーロックは音楽関連部分の翻訳を行いました。その2年後の1927年,カプリオール組曲を作曲しています。
 オルケゾグラフィは,この時代のダンスの踊り方を楽曲とともにまとめた指南書です。二人の対話形式になっており,
一人前の法律家だがお嬢様方との付き合いが苦手なカプリオールが,アルボーにダンスを習うという形で話が進行します。
カプリオール(Capriol)とは,ダンスの動作のひとつでジャンプして足を前後に開く動作を指します。
ウォーロックは,このダンス動作にちなんだ登場人物の名前を曲名としたわけです。

 カプリオール組曲は6つの曲から成り,それぞれがオルケゾグラフィに紹介されている舞曲を原曲に近い形で使用していますが,
それらに対位旋律,高声部,コーダなどが付け加えられています。出版時の編成は弦楽合奏のほかピアノ連弾のものがありましたが,
1928年にはウォーロック自身がオーケストラにも編曲しています。その後,Stanley Taylorによりリコーダーにも編曲され,
こちらも重要なレパートリーとなっています。 
作品はブルトン人作曲家ポール・ラドミローに捧げられました。
全6曲によって構成されています。演奏時間は約10分ほどです。

1.Basse-Danse アレグロ・モデラート、ニ短調
2.Pavane Allegretto, ma un poco lento、ト短調
3.Tordion Con moto、ト短調
4.Bransles 、 Presto 、ト短調
5.Pieds-en-l'air 、 tranquillo、ト長調
6.Mattachins (ソードダンス) Allegro con brio、ヘ長調

1. バス・ダンス(Basse-Danse)
 フランス語の“basse danse”は,「低い踊り」の意味で,これはスペインの跳躍する踊りアルタ・ダンサ(alta danza)と対照的に,
足を床にすべらせるように踊られたことによります。起源は14世紀,吟遊詩人の時代の南フランスやスペインに遡り,15世紀後半にはイタリアの宮廷や,
当時繁栄したブルゴーニュ公国の宮廷で一世を風靡しました。男女のペアが行列を作り抑制された雰囲気の中で踊られたそうです。
オルケゾグラフィでは「バス・ダンスはレヴェランス(会釈)をして男性が女性からお別れする事で終り。
アンコールとしての後半部分の繰り返し“retour”を踊るように,女性が踊りを始めた位置に戻してあげる」と述べられています。
しかし,アルボーの時代にはすでに旧式の踊りになっていました。
 アルボーの提示したバス・ダンスは,16世紀前半に活躍した作曲家クローダン・ド・セルミジ(Claudin de Sermisy,1495年頃~1562年パリ)のシャンソン,
“Jouyssance vous donneray”「あなたに楽しみをさしあげましょう」からの編曲です(Air de la basse-dance, p34-37)。
ウォーロックはその中から3つのメロディを用い,最初のメロディを繰り返した後,4つ目のメロディの代わりに短いコーダで締め括っています。

2. パヴァーヌ(Pavane)
 パヴァーヌとは北イタリアの古都パドヴァ(Padova 古名:パヴァ)を語源とするイタリア起源の踊りで「パドヴァ風の踊り」を意味します。
2拍子で男女のペアで威厳のある行列をつくって踊られ,オルケゾグラフィには「踊りやすい舞曲で,
踊り手たちの列が舞踏会場を2~3回まわるまで続くように演奏される」と記述されています。
アルボーは“Belle qui tiens ma vie”「我が命をささえる麗しの人よ」という作者不明の歌曲が原曲と思われる4声部とドラムによるリズムからなるパヴァーヌを紹介しています(Pauane a quatre parties, p30-32)。
ウォーロックは冒頭にドラムのリズムを提示した後に,この4声のメロディをそのまま使用しています。

3. トゥルディオン(Tordion)
 トゥルディオンは16世紀の前半に盛んであったフランスの踊りです.3拍子で,リズムは「8分音符三つ/8分音符,8分休符,8分音符」。
しかしトゥルディオンもバス・ダンスと同様にアルボーの時代には目立った存在ではなくなっていました。アルボーの若い頃,16世紀の半ばまでには盛んで,
バス・ダンスの後によく置かれたのは確かですが,パヴァーヌとガイヤルドのように音楽的なつながりを持って複雑な器楽曲となることはありませんでした。

4. ブランル(Bransles)
 ブランル(branle)は「揺れる」を意味するフランス語,ブランレ(branler)に由来しています。15世紀後半にバス・ダンスのステップの一つとしてこの名前が現れ,
16世紀の代表的な舞曲となりました.この踊りは,あらゆる階級で用いられ,西ヨーロッパの各地に現れましたが,主な舞台となったのはフランスです。
陽気で誰にでも踊る事が出来たことから広く流行したようです。基本的には男女の組みが輪を作って左回りに踊るいわゆる「輪舞」でした。
 アルボーは23ものブランルを紹介していますが,ウォーロックはその中から,ブランル・サンプル(Branle Simple, p71),
ブルゴーニュのブランル(Branle de Bourgoigne, p73),オル・バロワのブランル(Branle du hault Barrois, p73-74),
ブランル・クペ「ピナゲイ」(Branle couppe appelle Pinagay, p75),ブランル・クペ「シャルロッテ」(Branle couppe appele Charlotte, p76)の
5つのブランルを組み合わせて使用しています。

5. ピエ・アン・レール(Pieds en l'air)
 最初の1フレーズは「ポワトゥーのブランル」(Branle de Poictou, p79-80)のものですが,その後の3フレーズはオルケゾグラフィには無く,
ウォーロックが展開させたものと思われます。
 「ピエ・アン・レール」(pied en l'air)とは,ダンスで重心を片脚にかけた際に,残った空中にあるもう一方の脚のことを指します。

6. マタシャン-ソード・ダンス(Mattachins - Sword Dance)
 前半は「道化師たち」という踊り(Air des Bouffons, p99-104)の変奏曲です。オルケゾグラフィでは「踊り手たちは小さな胴鎧をつけて,
房飾りの肩章とつるしを絹地の上のベルトにつけている。彼等の兜は金色の厚紙でできていて,腕はむき出し.足の上には鈴をつけている。
右手に剣,左手には盾を構える。2拍子の独特な旋律で踊り,剣と盾のガチガチ鳴る音を伴う」と記載されています。
 後半にはメロディがなく,ウォーロックの尊敬していたバルトークのような不協和音の衝突がありますが,これは剣と盾のぶつかり合う騒々しさを示しているようです。

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  2021/01/22   animato