吹奏楽の醍醐味

 私の立場と経験から吹奏楽という演奏形態の持つ魅力を少し紹介したいと思います。


1.吹奏楽は表現力が豊かである

ピアノ独奏も好きです。あれほどの広い音域と公共性を持つ楽器は他にはないでしょう。しかし、ダイナミクスの点を考えても音色の多彩さから見ても、吹奏楽は表現の可能性が大変豊かな管楽合奏の集大成的な形態です。

 弦楽合奏の持つ倍音感をどう表現するかが吹奏楽の課題だとも言えますが弦楽合奏だけではできない管弦楽曲の「アレンジもの」も得意とします。

 

2.吹奏楽はあらゆる場面で活躍できる

 年間を通して何度もある学校の式典、地域のお祭り、記念行事の式典、スポーツイベントの開閉会式などなど、どんな場面でも吹奏楽の演奏があることによって何よりも華やかな花を添えることのできるのです。もちろん各地で盛んに行われているコンサートはもちろんコンテストやコンクールでも吹奏楽の魅力は遺憾なく発揮されます。 

 また屋外がよく似合う演奏形態である一番の特長としてマーチング活動があります。町内やメインストリートをパレードするバンドを見て「カッコイイー」なんて思った人も多いんではないでしょうか。

 

3.吹奏楽は教育現場に最適

 芸術大学に在学中、ヴァイオリンの専攻生に「いつからやってるの」と聴くと「幼稚園の頃からレッスンに通ってたよ」と答えが返ってきます。しかし管楽器の専攻生は「中学校からかな」かく言う私は高校に入って始めた吹奏楽部で2年の9月に初めてトロンボーンを手にしました。管楽器は音を出すときから一人前の奏者になるまでの期間が短くて済むのが特長のようです。3年間でまとまった技術を身に付けさせ、豊かな音楽体験をさせようとするとき、最適なのが吹奏楽だと言えます。

 

4.多彩なジャンルをこなすオールマイティー

 マーチ(行進曲)に始まってジャズ、ポップス、オリジナル作品、オーケストラの名曲まで多彩なジャンルを吹きこなす吹奏楽こそ今日の音楽シーンをリードしていくことのできる編成だと言えます。

 

楽器紹介とワンポイント・アドヴァイス 

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