五度圏
ある音から5度上の音程を次々に見ていくと、12個の音を確かめることができます。例えばC−G−D−A−E−B−Fis(Ges)−Cis(Des)−Gis(As)−Dis(Es)−Ais(B)−F−Cとなります。
平均律(5度が700セント=7半音)のとき、Fの5度上のCは、7オクターブ下げると最初のCになるので、5度圏のリングは閉じるのですが、純正5度(702セント=7半音)のときは最初のCより約24セント高い音程になってしまい、5度圏のリングは閉じません。この5度を12回積み上げてできた音と元の音との差(約24セント)をピタゴラスコンマといいます。
参考→ : 音律について
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5度近親調の関係を循環する四角形のリングで表したものを「5度圏」といいます。 ■ 5度圏を時計回りすると5度ずつ調が上がります。 ■ 5度圏を反時計回りすると5度ずつ調が下がります。 |
ヘ長調
ニ短調
→
←ハ長調
イ短調
→
←ト長調
ホ短調
↑↓ ↑↓ 変ロ長調
ト短調
ニ長調
ロ短調
↑↓ ↑↓ 変ホ長調
ハ短調
5度圏 イ長調
嬰ヘ短調
↑↓ ↑↓ 変イ長調
ヘ短調
ホ長調
嬰ハ短調
↑↓ ↑↓ 変ニ長調(嬰ハ長調)
変ロ短調(嬰イ短調)
→
←変ト長調(嬰ヘ長調)
変ホ短調(嬰ニ短調)
→
←ロ長調(変ハ長調)
嬰ト短調(変イ短調)
参考→ :New! 近親調