五度圏

■ 実際の音(MIDI)を聴いてみることができます。

 ある音から5度上の音程を次々に見ていくと、12個の音を確かめることができます。例えばC−G−D−A−E−B−Fis(Ges)−Cis(Des)−Gis(As)−Dis(Es)−Ais(B)−F−Cとなります。

 平均律(5度が700セント=7半音)のとき、Fの5度上のCは、7オクターブ下げると最初のCになるので、5度圏のリングは閉じるのですが、純正5度(702セント=7半音)のときは最初のCより約24セント高い音程になってしまい、5度圏のリングは閉じません。この5度を12回積み上げてできた音と元の音との差(約24セント)をピタゴラスコンマといいます。 

参考→ : 音律について

5度近親調の関係を循環する四角形のリングで表したものを「5度圏」といいます。
5度圏を時計回りすると5度ずつ調が上がります。
5度圏を反時計回りすると5度ずつ調が下がります。

ヘ長調


ニ短調


ハ長調


イ短調


ト長調


ホ短調
↑↓

↑↓

変ロ長調


ト短調

ニ長調


ロ短調
↑↓

↑↓

変ホ長調


ハ短調

5度圏

イ長調


嬰ヘ短調
↑↓

↑↓

変イ長調


ヘ短調

ホ長調


嬰ハ短調
↑↓

↑↓

変ニ長調(嬰ハ長調)


変ロ短調(嬰イ短調)


変ト長調(嬰ヘ長調)


変ホ短調(嬰ニ短調)


ロ長調(変ハ長調)


嬰ト短調(変イ短調)

短調のMIDIデータは自然短音階を用いてあります。

最下段の調は(異名同音調)を併記してあります。

参考→ :New! 近親調

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