2001夏・自分再発見!北海道縦走2500km

「湖の神秘・その2」の巻

5日目も夕刻、美幌峠の霧を思うと「霧の摩周湖」の湖面を拝むことができないとの予想は容易である。それでも行くしかない。旅路を急いで屈斜呂湖畔を通ると「古丹」というバス停、紛れもなくアイヌ・コタン(人々の村)である。時間など気にすることも忘れて思わず立ち寄った。

アイヌ文化についてもう少し....


夕暮れ迫る屈斜呂湖を後に隣接する摩周湖に向かう。果たして湖面は見えるのか。


摩周湖に向かう山道は程なく霧に覆われた。上士幌で我々が洗礼を受けた霧に勝る濃いものだった。視界は5m程度と殆ど徐行運転しかできないありさまだ。摩周湖はやはり一面の霧であった。しかし落胆するどころか開いた口が塞がらない。これは何だ、山頂にある湖の外周は見えるのだが湖面は霧で覆われている。


しかも今登ってきた道路を見下ろすと摩周湖外周の山並みが切れている部分から霧がどんどん下界へ降りていく。ここは霧の秘密生産基地なのか、いやはやモシリの神秘に触れた思いがした。霧で見えない方が良かったのかも知れないと納得。阿寒湖畔に着いたのは夜であった。

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