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2024年01月

サックス五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から

サックス五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から
ロンド風のガヴォット BWV 1006
Gavotte BWV 1006_Bach-Kreisler
Fritz Kreisler

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
木管五重奏版、金管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。

20世紀初頭の美しいバッハ・リメイク作品を、ぜひお楽しみください。

サックス五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から
ロンド風のガヴォット BWV 1006
Gavotte BWV 1006_Bach-Kreisler
Fritz Kreisler

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楽譜をお求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/SJu6dNblgxY

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータは、
3つのソナタと3つのパルティータから成り立っています。ソナタは現代のソナタに近く、4楽章形式で「緩~急~緩~急」の
教会ソナタという形式です。第2曲にフーガが来るのが特徴です。
パルティータは第1番、第2番はイタリア風ソナタに近く、第3番はフランス風で、舞曲を中心に舞曲や曲の種類の名称がついています。
今でいえば、組曲のような雰囲気です。
作曲時期は1720年、ケーテンの宮廷楽長だった頃で年齢的にはまだ30代です。これだけのストイックな曲を30代で作曲したバッハは、やはり只者ではありません。
バッハは器楽曲よりもライプツィヒに移ってからの声楽曲も凄いのですが、この年齢で書かれた曲は、ブランデンブルグ協奏曲など、
十分な完成度です。

バッハとヘンデルは別の場所で活躍しましたが、同い年のドイツの作曲家です。ドイツ人のテレマンも近い世代です。
この3人は、バロック後期を代表する大作曲家です。それまではバロック音楽はコレッリ、ヴィヴァルディなどの
イタリア系とリュリ、シャルパンティエなどのフランス系の2つに分かれていました。フランス・バロックの始祖
ジャン・バティスト・リュリはイタリア人ですが、フランスの宮廷に仕え、フランス・バロックを作りました。
そこに現れた3人のドイツ人(バッハ、ヘンデル、テレマン)は、イタリア風の音楽と、フランス風の音楽を上手く組み合わせて、
新しい音楽を作曲していきます。特にヘンデル、テレマンはギャラント主義を取り入れ、古典派への道を開いていきます。
既に調性音楽も理論的なベースも完成していて、調性音楽が隆盛してきます。

バッハは先進的な部分を取り入れつつもギャラント主義には向かわず、独自の方向に発展したようです。
これにはドラマティックな音楽を得意としたブクステフーデの強い影響が感じられます。
ちなみに息子のC.P.E.バッハはギャラント主義の大家です。
また、息子の一人でモーツァルトの師匠であるJ.C.バッハもギャラント主義で、世の中は古典派に向かい始めた所でした。

この曲は明るく、華麗な曲風を持っています。バッハ自身による、リュートのため(ハープという説もある)の編曲作品も残しています(BWV1006a)。
「Preludio」、「Gavotte en Rondeau」、「Gigue」はラフマニノフによってピアノ用に編曲されています。
ウィーンのヴァイオリニスト、クライスラーによって見事な美しさを付加された編曲です。

クライスラーの有名な作品といえば、この曲以外にも、同じくヴァイオリンとピアノのための楽曲である
『愛の喜び』、『愛の悲しみ』、『美しきロスマリン』が広く知られています。
クライスラーは、これら3曲を自身のコンサートでのアンコール曲として頻繁に演奏していたほか、1911年に3曲をピアノソロに
編曲した「ウィーン古典舞曲集 Alt-Wiener Tanzweisen」を出版しています。
現代でもこの3作品はアンコール曲として演奏されるほか、3曲を一連の作品として取り上げる機会が多く見られます。
ちなみに、『愛の喜び Liebesfreud』の英語タイトルは『Love's Joy』、『愛の悲しみ Liebesleid』は『Love's Sorrow』、
そして『美しきロスマリン』は『Lovely Rosemary』(ラブリー・ローズマリー)と言います。
これら3曲で「ラブ・ラブ・ラブ」の愛の三部作として輝きを放ち続けています。

彼は7歳で特例でウィーン音楽院に入学し、10歳にして首席で卒業、その後パリ国立高等音楽院に留学し、
12歳にして首席で卒業と言う神童ぶりを発揮しました。その翌年の1888年からヴァイオリニストとしてのキャリアを
スタートさせ、20世紀前半を代表するヴァイオリニストとして名を馳せています。

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  2024/01/31   animato

Solo+クラリネット四重奏+「シウメント」

Solo+クラリネット四重奏+「シウメント」
ジャコード・バンドリン
CIUMENTO
Jacob do Bandolim

編成はソロ楽器、Cl.3本、Bs.Cl.、Vib.、ドラムス
およびPerc.(Tamb.、Conga)です。
Bs.Cl.はエレキベースに変更可能でパート譜は同梱しています。
参考音源はフルートのソロです。

同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Fl.、Pic.、Ob.、Mallet Perc.など)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
 Tubaは1オクターブ下げて演奏可能です。
in B版(Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in B版(Low)(Tp.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め5種類から選ぶことができます。
金管四重奏版、サックス四重奏版、木管四重奏、打楽器五重奏版は発売中です。

陽気なブラジルの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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ジャコード・バンドリン
CIUMENTO
Jacob do Bandolim

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およびPerc.(Tamb.、Conga)です。
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 Tubaは1オクターブ下げて演奏可能です。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Ciumento」は、ブラジルの作曲家ジャコード・バンドリンによって作曲された楽曲であり、彼が作曲した多くの楽曲の中でも最も有名な曲の1つです。
この曲は、ショーロ(Choro)と呼ばれるブラジルの伝統的な音楽ジャンルに分類されます。

「Ciumento」とは、ポルトガル語で「嫉妬深い人」という意味です。この曲は、ジャコード・バンドリンの作品の中でも最も人気があり、
彼が1930年代に作曲したもので、非常に情熱的で華やかな演奏が特徴です。

ジャコード・バンドリンは、ブラジルのショーロ音楽の発展に重要な役割を果たしました。
彼は、伝統的な音楽スタイルを独自の感性で取り入れ、独創的で革新的な作品を作り出しました。「Ciumento」は、彼の作品の中でも代表的なものの1つです。

この曲は、バイオリン、フルート、ギター、ピアノ、パンデイロ、シュカス、キャバキーニョなど、多数の楽器を使用して演奏されます。
それぞれの楽器が鮮やかなソロを演奏し、それらが美しく調和して一体感のある音楽を作り出します。

「Ciumento」の構造は、伝統的なショーロ曲の形式に従っています。曲は、イントロダクション、アウトロ、および複数のセクションから構成されています。
各セクションは、テーマとバリエーションを繰り返し演奏することで構成されています。

この曲の音楽的特徴は、非常に華やかで情熱的な演奏にあります。バイオリンやフルートなどの楽器が、非常に速いテンポで演奏される旋律を奏でます。
また、この曲では、楽器同士が緻密に調和し、互いに対話するように演奏されることが特徴です。これにより、曲全体が非常に生き生きとした印象を与えます。

最後に「Ciumento」は、ジャコード・バンドリンの作品の中でも非常に人気が高く、ショーロ音楽の代表作の1つとして広く知られています。
この曲は、ブラジルの音楽史において、チョロ音楽がいかに重要な役割を果たしたかを示す素晴らしい例として挙げられます。

「Ciumento」は、ジャコード・バンドリンの才能と創造性を象徴する作品であり、彼の音楽的遺産を継承する音楽家たちによって、現在でも演奏され続けています。
また、この曲は、ブラジル音楽ファンだけでなく、世界中の音楽愛好家に愛されています。

、「Ciumento」は、ジャコード・バンドリンの作品の中でも代表的な作品の1つであり、ブラジルの音楽史において重要な位置を占めています。
この曲は、非常に生き生きとした演奏と、緻密な楽器の調和により、聴衆に強い印象を与える素晴らしい作品です。
今日でも、この曲は、多くの音楽家たちによって演奏され続け、音楽愛好家たちに愛されています。

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  2024/01/30   animato

木管四重奏 トッカータとフーガ第1番

木管四重奏 トッカータとフーガ第1番
ヨゼフ・セーガー
Toccata & Fugue No.1
from 8 Taccatas and Fugues
Seger, Josef Ferdinand Norbert

編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。Fl.パートはOb.で演奏可能です。
サックス四重奏、クラリネット四重奏、金管四重奏版は発売中です。
ボヘミアの格式と感性を味わえる音楽を、ぜひお楽しみください。

木管四重奏 トッカータとフーガ第1番
ヨゼフ・セーガー
Toccata & Fugue No.1
from 8 Taccatas and Fugues
Seger, Josef Ferdinand Norbert

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Josef Ferdinand Norbert Seger(1716-1782)による「8 Toccatas and Fugues」は、バロック音楽の中でも
特にオルガン音楽の優れた作品の一つとされています。
この作品は、その優れた対位法の技術、バロック様式の特徴、そしてオルガンの魅力的な音色によって、音楽史上重要な位置を占めています。

1. Josef Ferdinand Norbert Segerについて

Josef Ferdinand Norbert Segerは、18世紀のボヘミア(現在のチェコ共和国)出身の作曲家で、
バロック期のオルガン音楽の重要な代表者の一人です。彼はプラハで生まれ、音楽と宗教の教育を受けました。
オルガン奏者、作曲家、そして音楽教育者としての経歴を持ち、彼の作品はバロック音楽の特徴を充分に表現しています。

ヨゼフ・セーガー(Josef Seger、本名Josef Ferdinand Norbert Segert、姓はSeegerまたはSeegrとも)
(1716年3月21日 - 1782年4月22日)は、チェコのオルガニスト、作曲家、教育者です。
プラハのカレル大学で哲学を専攻し、ボフスラフ・マチェイ・チェルノホルスキー、ヤン・ザックらに師事して音楽を学んだ後、
プラハの2つの教会のオルガニストとなり、亡くなるまでそこに留まりました。


非常に多作な作曲家であったセーガーは、18世紀のチェコ・オルガン楽派の最も重要な代表者の一人となりました。
彼の弟子には、ヤン・アントニン・コジェリューやヨゼフ・マイスリヴェチェクがおり、彼のフィギュアド・バスの練習曲は、
何世代にもわたって教師たちの役に立ちました。

〔生涯〕

セーガーはボヘミアのミェルニーク近郊のŘepínで生まれました。プラハのイエズス会ギムナジウムで学び、後にカレル大学で哲学を専攻しました。
また、オルガン演奏をボフスラフ・マチェイ・チェルノホルスキーに、対位法をヤン・ザッハとフランティシェク・トゥーマに、
そしてドラバシュによれば、フィギュアド・バスをフェリックス・ベンダに師事しました。
1741年頃、セーガーはティーン正面の聖母教会のオルガニストになり、1745年にはプラハの十字軍教会でも同様のポストを得ました。
1781年、皇帝ヨーゼフ2世はセーガーの演奏に感銘を受け、作曲家に宮廷の任命を申し出たましが、
セーガーは確認書が届く前の1782年にプラハで亡くなりました。

セーガーが生前に作曲した曲は出版されませんでしたが、
彼は重要な教師であり教育者でした。
彼の弟子には、カレル・ブラジェイ・コプジーヴァ、ヤン・アントニン・コジェリュ、ヤン・クシュティテル・クチャジュ、
ヨゼフ・マイスリヴェチェク、その他多くの著名なボヘミアの作曲家や音楽家がいました。
1790年代には、セーガーの作品のいくつかは印刷物に掲載されました。
8曲のオルガン・フーガのセレクションは、1793年にD. G. テュルクによって出版されました。
特に重要なのは、彼のフィギュアド・バスの練習曲の一部が出版されたことで、これは彼の死後数十年にわたって教師たちに使用されました。


作品
セーガーは、18世紀チェコで最も多作なオルガン作曲家であった。何百もの前奏曲、フーガ、トッカータ、
その他のオルガン曲が写本として残されています。
一般的に言って、彼の前奏曲とフーガは短い作品ですが(その長さはカトリックの典礼によって課された制限によって決定された)、
豊饒な和声的想像力と後期バロックの対位法の実践を完璧に把握していることを示しています。
彼はまた、ミサ曲、モテット、詩編も作曲しましたが、これらもまた古風な対位法に支配されていました。

2. 8 Toccatas and Fuguesについて

「8 Toccatas and Fugues」は、Segerによるオルガンのための8つのトッカータとフーガから成る作品です。
この作品は、バロック期のオルガン音楽の伝統的な形式であるトッカータとフーガを収録しています。

トッカータ(Toccata):トッカータは、速いテクニカルなパッセージや即興演奏の要素を持つ作品です。
Segerのトッカータは、オルガン奏者に高度な技巧を要求します。その中でも「トッカータ」は、自由なリズムとテンポが特徴で、
オルガニストが即興的な演奏を含めることができる場面があります。

フーガ(Fugue):フーガは対位法の要素を含む楽曲で、主題(主題と呼ばれる)が導入され、その後で変化したり組み合わせたりします。
フーガは対位法の技法を巧みに用いた作品で、複数の声部が交錯し、合奏が行われるため、演奏の難易度が高いことがあります。

3. 技術的要素と音楽的特徴

Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、オルガン音楽における技術的な要素を豊かに含んでいます。
オルガン奏者は、迅速な指の動き、フットペダルの巧妙な操作、そして対位法のテクニックを駆使して、これらの作品を演奏します。

バロック音楽の特徴的な要素も随所に見られます。これらの作品は、複雑なリズムと対位法の美しさに特徴があり、
バロック期の音楽の豊かな表現力を示しています。バロック音楽は、音楽のコントラストを強調し、
情感豊かな表現を持つことが一般的で、これらのトッカータとフーガもその伝統に則っています。

4. 宗教的なコンテクスト

バロック期の音楽は、宗教的な儀式や礼拝のために頻繁に作曲されました。オルガンは教会で重要な楽器であり、
教会音楽の一環として演奏されました。Segerのオルガン作品も、宗教的な文脈で演奏されることを念頭に置いて作曲されました。
それゆえ、これらの作品は宗教的な音楽表現に貢献し、教会音楽の一部として重要な役割を果たしました。

まとめ

Josef Ferdinand Norbert Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、バロック期のオルガン音楽の中で輝く作品の一つです。
その対位法の技術、バロック様式の美しさ、そして宗教的なコンテクストによって、音楽史において重要な存在となっています。
これらの作品は、オルガニストや音楽愛好家にとって、バロック音楽の魅力と美しさを探求する貴重な資料であり、
バロック期の音楽が持つ複雑な対位法や情感豊かな表現を体験する機会を提供しています。

Segerの作品は、バロック音楽の優れた例として現代に伝えられており、オルガン奏者や音楽学研究者によって演奏と研究が続けられています。
彼の音楽は、バロック音楽の時代背景と、その時代の音楽が持つ豊かな表現力を探求するための貴重な遺産の一部として尊重されています。

総括すると、Josef Ferdinand Norbert Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、バロック音楽のオルガン作品の中で優れたものであり、
その音楽的な特徴や宗教的なコンテクストによって、音楽史上で重要な位置を占めています。
この作品は、音楽の歴史と文化におけるバロック期の貴重な遺産の一部として賞賛されています。

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  2024/01/29   animato

金管五重奏 クレオファ:S.ジョプリン 

金管五重奏 クレオファ:S.ジョプリン 
Cleopha (March and Two-Step)
Scott Joplin

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
サックス五重奏、木管五重奏、クラリネット五重奏、鍵盤打楽器とベース四重奏版は発売中です。

弾むように楽しい雰囲気のラグタイムをコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

金管五重奏 クレオファ:S.ジョプリン 
Cleopha (March and Two-Step)
Scott Joplin

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

この曲は1902年にS.ジョプリンによって作曲されました。 Cleophaとはクレオパトラを意味します。
この曲は、コメディ・コンピレーション、ブルーパーズビデオやワイルド・ウェストの雰囲気にぴったりで、
モノクロの無声映画を描いた面白いビデオによく使われている曲です。この曲は、ラグタイムスタイルの典型的な音である
「ホンキートンクピアノ」がよく似合う曲でもあります。
1902年は、3年前に出版された「メイプル・リーフ・ラグ」以来、ソロの演奏がほとんどなかったジョプリンにとって、
実に多作な年でした。セントルイスに完全に定住した当時、この町のラグタイムに影響を受け、作曲をする時間の増加したことが、
この急増に拍車をかけたのでしょう。1902年の彼の作品のほとんどはピアノ・ラグでしたが、この年の初期の作品として、
この興味深いマーチがあります。この曲は、意外にもジョン・スタークから出版されていません。
1901年から1902年にかけては、ジョプリンがスタークと対立していた時期です。1901年末、彼はセントルイスでシャッティンガー・ミュージックから
有名な『イージー・ウィナーズ』を出版させました。同時期の作品に「ピーチェリン・ラグ」があります。
冒頭は明らかにはっきりとしたなマーチです。Bパートではシンコペーションの傾向が見られますが、トリオは再びな行進曲に戻ります。
終盤にかけては、はところどころでリズムのパターンに柔軟性が見られます。
クレオファはこの時期の他の作品のように広く知られることはありませんでした。
シンコペーションをあまり使わない行進曲の特徴があるので、速めのテンポで演奏してください。

スコット・ジョプリンはアメリカ黒人が作り上げた音楽スタイル「ラグタイム ragtime」の中で、
最も良く知られている作曲家/ピアニストです。
明治維新の年にテキサス州テキサカーナで生まれ、1917年、ニューヨークで亡くなりました。
1885年から1893年にかけてはセントルイスのナイト・クラブで演奏し、90年代にはミズーリ州のセダリアで
ザ・クイーン・シティ・ニグロ・バンドでコルネットを吹いていました。
93年には、シカゴ万博にも出演しています。

当時のアメリカでは、楽曲はシート・ミュージック(楽譜)の売り買いによって世間に広まりましたが、
ジョプリンも例外ではなく「Please Say You Will」「Picture of Your Face」など自作曲の権利を売っていました。
彼にとって初めてのラグタイム曲となる「Original Rags」(1899年)も同様でした。
しかし、彼の代表作「メイプル・リーフ・ラグ Maple Leaf Rag」は印税契約という、当時の黒人としては異例の方法が取られました。
そして、この契約を申し出たジョン・スターク(白人)と共同歩調を取ることによってスコット・ジョプリンは、
ラグタイムの象徴となりました。
ちなみに「メイプル・リーフ・ラグ」(1899年)のシート・ミュージックは、発売されたその年だけで7万5千部も売れました。
ジョプリンはその後、たくさんのラグタイム曲を出版しましたが、彼の望みはバレーやオペラなど「格の高いジャンル」で
認められることでした。このような彼の意識背景には、アメリカの黒人差別がありました。
ジョプリンはバレー曲「The Ragtime Dance」(1902年)、オペラ「The Guest of Honor」(03年)を作曲しましたが、
ことごとくが失敗に終わりました(「The Guest of Honor」は出版されなかった)。
そうこうしているうちに、ラグタイムに影響され、より黒人色の強いジャズが台頭しきました。
ラグタイムがアメリカ最初の「自国の音楽」として欧米で持て囃されたのは19世紀末から1920年あたりだと言われていますが、
ジョプリンはまさにその短い時代に世に出て、そして亡くなったミュージシャンでした。
1910年頃には彼は梅毒におかされ、17年に亡くなりました。

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  2024/01/28   animato

サックス四重奏 カンツォン第2番 ラ・フェリシア風

サックス四重奏 カンツォン第2番 ラ・フェリシア風
ノヴァ・ミュージセス・オーガニカ・タブラトゥーラ第3巻から
アドリアーノ・バンキエリ
Canzoni 2. La Feliciana
Nova Musices Organicae Tabulatura Dritter Theil
Adrian Banchieri

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
木管四重奏、クラリネット四重奏、金管四重奏版は発売中です。

イタリア・バロックの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

サックス四重奏 カンツォン第2番 ラ・フェリシア風
ノヴァ・ミュージセス・オーガニカ・タブラトゥーラ第3巻から
アドリアーノ・バンキエリ
Canzoni 2. La Feliciana
Nova Musices Organicae Tabulatura Dritter Theil
Adrian Banchieri

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イタリア・バロックの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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サックス四重奏 カンツォン第2番 ラ・フェリシア風
ノヴァ・ミュージセス・オーガニカ・タブラトゥーラ第3巻から
アドリアーノ・バンキエリ
Canzoni 2. La Feliciana
Nova Musices Organicae Tabulatura Dritter Theil
Adrian Banchieri

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
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アドリアーノ・バンキエリ(Adriano Banchieri)は、イタリアの作曲家であり、16世紀末から17世紀初頭にかけて活動した人物です。
彼は音楽家だけでなく、作曲家、詩人、劇作家、音楽理論家としても知られています。

「Canzoni 2 La Feliciana」は、バンキエリが1597年に作曲した器楽曲の1つです。
この曲は、その時代のイタリアの器楽音楽様式である「カンツォーネ」という形式に基づいています。
カンツォーネは、器楽的な舞曲や歌曲の要素を組み合わせたもので、楽しい雰囲気や踊りのリズムが特徴です。

イタリアにおける「Felicia(フェリチア)」は、女性の名前であり、ラテン語の"felix"(幸福、幸せ)に由来しています。
そのため、Feliciaは「幸せな人」や「幸運な人」といった意味を持っています。
イタリアなどのラテン系の文化で一般的な名前の一つです。

この曲は、華やかで軽快なメロディとリズムを持ち、楽しい雰囲気を楽しむために作られたものと考えられます。
バンキエリは、作曲家としての技術とともに、ユーモアや愉快な音楽表現を大切にしており、そのことが彼の作品の特徴とされています。

●アドリアーノ・バンキエリ(Adriano Banchieri)は、イタリアのルネサンスからバロック初期にかけて活動した音楽家で、
作曲家、作曲理論家、教育者として知られています。

生涯と経歴: 1568年9月3日にボローニャで生まれ、1634年4月24日に同地で亡くなりました。彼はフランシスコ会の修道士でもありました。
ボローニャでは音楽教育を受け、その後は多くの異なる職業に従事しましたが、音楽が彼の主な関心事でした。

作曲家としての業績: バンキエリは宗教音楽や世俗音楽の両方で作曲を行いました。
特に彼の世俗音楽は、コメディア・デッラルテと呼ばれるイタリアの舞台芸術に影響を受けており、笑いと軽妙な雰囲気が特徴です。
彼は多声音楽や器楽曲、宗教的なモテット、ミサ曲、モテット集などを作曲しました。

コメディア・デッラルテとの関わり: バンキエリはコメディア・デッラルテの音楽化に貢献しました。
彼はこの舞台芸術に音楽的な要素を取り入れ、劇中歌や合唱、ダンスを提供しました。
特に、彼の作品「La pazzia senile」や「Il Zabaione musicale」などが知られています。

音楽理論家としての業績: バンキエリは音楽理論の分野でも活躍し、いくつかの著作を執筆しました。
彼の著作『重唱音楽のための新しいルール』("L'organo suonarino")は、当時の器楽音楽に関する重要な文献とされています。
この著作では、器楽奏法や楽器の使い方について詳細に記述されています。

教育者としての影響: バンキエリはボローニャの修道院で音楽教育を担当し、多くの学生に音楽を教えました。
彼の教育的な活動は音楽の普及と発展に貢献しました。

アドリアーノ・バンキエリは、その多才な業績により、イタリア音楽史の中で重要な存在とされています。
彼の音楽は、ルネサンスからバロックへの移り変わりの時代の特徴を反映しており、その多様性と創造性が称賛されています。

●カンツォンはルネサンスからバロック期にかけてのイタリアの音楽形式で、通常は声楽曲で、多声の合唱やソロ、器楽のために作曲されました。
カンツォンは軽快なリズムや旋律を特徴とし、しばしば愉快で軽妙な気分を醸し出すことが求められました。

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  2024/01/27   animato

クラリネット四重奏 オペラ「妖精の女王」組曲

クラリネット四重奏 オペラ「妖精の女王」組曲
ヘンリーパーセル


Suite from The Fairy Queen Z629

Purcell H. 
1. Rondeau
2. Jig
3. Sing While we Trip it Upon the Green
4. One Charming Night
5. Hush No More
6. If Love's a Sweet Passion
7. Dance for the Fairies
8. When I have Often Heard Young Maids
9. A Thousand Ways We'll Find
10. Next, Winter Comes Slowly
11. Entry Dance
12. Thus Happy and Free
13. Chaconne
14. They Shall be as Happy as They're Fair

編成はクラリネット3本、バスクラリネットです。
木管四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

イギリスのバロック・オペラの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

クラリネット四重奏 オペラ「妖精の女王」組曲
ヘンリーパーセル


Suite from The Fairy Queen Z629

Purcell H. 
1. Rondeau
2. Jig
3. Sing While we Trip it Upon the Green
4. One Charming Night
5. Hush No More
6. If Love's a Sweet Passion
7. Dance for the Fairies
8. When I have Often Heard Young Maids
9. A Thousand Ways We'll Find
10. Next, Winter Comes Slowly
11. Entry Dance
12. Thus Happy and Free
13. Chaconne
14. They Shall be as Happy as They're Fair

編成はクラリネット3本、バスクラリネットです。
木管四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

イギリスのバロック・オペラの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ヘンリー・パーセル(1659-1695)は、17世紀後半のイギリスの作曲家であり、オペラ「妖精の女王」は彼の最も有名な作品の一つです。
このオペラは1692年に初演され、その後も多くの改訂が行われ、今日でも広く上演されています。

「妖精の女王」は、シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」を基にしています。物語は、妖精たちの世界と人間の世界が交差する架空の森を舞台に展開します。
主要なキャラクターには、妖精の女王であるチタニア、妖精の王であるオベロン、若者たちのグループ、そして愉快な道化役のキャラクターが含まれます。
愛、魔法、幻想が豊かに描かれ、ユーモアとロマンスが織り交ざった物語が展開されます。

音楽的には、パーセルの「妖精の女王」は、当時のイギリスの劇音楽のスタイルに基づいています。それはバロック音楽の中でも特徴的なものであり、
声楽と器楽の組み合わせが特徴です。オペラは合唱、ソロ歌手、およびオーケストラによって演奏されます。

「妖精の女王」の音楽には、豊かな旋律、鮮やかな和声、そして劇的な表現が見られます。
パーセルは、音楽を劇の展開やキャラクターの感情を表現する手段として巧みに利用しました。
彼の作曲は、オペラの物語の要素を強調し、聴衆を魅了するための効果的なツールとなっています。

また、「妖精の女王」は、その後の音楽史においても重要な影響を与えました。パーセルのオペラは、イギリスの劇音楽の発展において画期的な作品となりました。
また、この作品は後の作曲家にも影響を与え、特に18世紀のヘンデルの作品に多くの類似点を見出すことができます。
ヘンデルは、パーセルの作品から影響を受け、その後のイギリスのオペラの発展において重要な役割を果たしました。

「妖精の女王」の中でも特に有名な曲の一つは、アリア「O let me weep(悲しみを許して)」です。
このアリアは、チタニアの悲しみを表現した美しい旋律と感情的な歌詞が特徴であり、パーセルの作曲の傑作とされています。
他にも、「妖精の女王」には多くの魅力的な音楽があり、舞台上での魔法の要素や妖精たちの活気溢れる歌唱が楽しめます。

「妖精の女王」は、バロック期のイギリスの劇音楽の傑作として高く評価されています。
パーセルは、音楽とドラマの融合を通じて、物語の奥深さやキャラクターの感情を表現することに成功しました。
その作品は、当時のイギリスのオペラの発展に大きな影響を与え、後の世代の作曲家にも多大な影響を与えました。
今日でも、「妖精の女王」は頻繁に上演され、音楽愛好家や演劇ファンにとって魅力的な作品となっています。

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  2024/01/26   animato

木管五重奏 シャンゴ(雷神)、タンゴ

木管五重奏 シャンゴ(雷神)、タンゴ
Xango, Tango
エルネスト・ナザレ

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
金管五重奏、サックス五重奏、クラリネット五重奏、鍵盤打楽器とベース四重奏版は発売中です。
「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を、ぜひお楽しみください。

木管五重奏 シャンゴ(雷神)、タンゴ
Xango, Tango
エルネスト・ナザレ

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Xango, Tango  シャンゴ(雷神)、タンゴ
 シャンゴとはアフリカ由来の民間宗教カンドンブレの神の一つで、雷神とか裁きの神などと言われています。
ブラジルではアフリカから連れて来られた黒人奴隷たちの一部が現在に到るまで信仰を続けています。
この曲は変イ長調が基調です。低音の太鼓の打つようなリズムや、Cメロの部分のスタッカートの旋律などは、黒人が踊っているような雰囲気です。
Bメロはヘ短調に、Cメロは変ニ長調に転調します。
曲名からのイメージよりはコミカルで楽しげな雰囲気を出す曲想です。ブラジル風タンゴという副題のとおり、弾んだ踊りを表現しています。

「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を知らずしてブラジル音楽は語れません。
南国ののどかな風光と、アフリカの野性的なエネルギーと、ロマンティシズムが渾然と混じり、甘美で、ちょっぴり切ない独特の音楽が聞こえてきます。
ミニョーネはこう述べています。「私は1917年頃にEduardo Soutoの楽譜店でナザレに会ったことがある。ナザレは自作曲を決して急がず、
カンタービレで弾いていた。彼はこう言っていたよ、『私の作品はあちこちでメチャメチャに弾かれている。みんな速く弾きすぎだ。
特に "Apanhei-te, Cavaquinho" は酷いことになっている。あの曲はゆっくりと、左手はカヴァキーニョを思い浮かべてアルペジオで弾くもんだ』と。」

エルネスト・ジュリオ・ナザレー (Ernesto Julio Nazareth (またはNazare とも), 1863年3月20日 - 1934年2月4日)は、ブラジルのピアニスト・作曲家です。
一生をリオ・デ・ジャネイロで過ごしました。「ブラジル風タンゴ」やショーロなど、国内の民族音楽に影響されたピアノ曲を量産しました。
そのような作曲姿勢から、しばしば「ブラジルのショパン」と呼ばれています。ピアノ以外の音楽教育は学ばなかったため、
残された作品はサロン小品と声楽曲ばかりであり、管弦楽曲や室内楽・カンタータやオラトリオのような分野の大作はなく、作曲技法も必ずしも洗練されていません。
しかしながら、民衆音楽の影響のもとに切り開いた独自の素朴な詩境は、のちにヴィラ=ロボスから、「ブラジルの魂」と称賛されました。
中産階級ながらもあまり豊かでない下級官吏の家庭に生まれ、ショパンを愛する母親からピアノの手ほどきを受けました。
早い年齢でたぐい稀な音楽的才能が認められ、家族ぐるみで付き合いのあったアフロ=アメリカンの作曲家、
リュシアン・ランベールにも音楽の手ほどきを受けました。
1873年に母親が亡くなってからもピアノを学び、間もなく作曲も手がけるようになりました。
最初の出版作品のポルカ『ボセ・ベン・サービ"Voce Bem Sabe"』 (あなたはよく御存知)は、14歳になるまでに作曲・出版されました。
その後は、ショーロの楽士たちとたむろして、敏感で独特なリズム感を身につけました。マシシェ maxixe やルンドゥ lundu 、ショーロ choro 、
アフリカ系住民のダンスなど、さまざまな民族舞曲に影響されました。

長年ナザレーは、映画館オデオン座の待合室でピアニストとして働き、ここで最も有名な作品の一つ『オデオン』を作曲しました。
外国から数少ない音楽家がブラジルを訪問した際、オデオン座のナザレーの演奏を見学したといわれています。

1920年代初頭には、音楽ショップにピアニストとして雇われました。顧客が購入する際に持ち寄ってきた楽譜を見ながら、演奏し、
客の要望に沿うかどうかを確認して見せるのが任務でした。客の中に、ナザレー作品の楽譜を手ずから弾こうとする者がいると、止めさせて、
解釈が誤っていると苦情を言うのが常だったそうです。

ナザレーは、心底からのブラジル人音楽家であり、音楽は楽しまれるべきであるとして、それ以上を望みはしませんでした。
ほとんど独学であり、音楽活動のほとんどは、劇場や映画館の伴奏ピアニストとして、あるいは小劇場のアンサンブルでのピアニストとして、
演奏するのに振り当てられました。
そのような劇場アンサンブルの楽団員の知り合いには、後の大作曲家ヴィラ=ロボスがいて、当時はチェリストとして活動していました。
ナザレーはショーロの発展のおおもとであり、ヴィラ=ロボスは、これに基づき、後に自らの創作活動を繰り広げていったのです。

ナザレーは、ブラジルの民族音楽以外にも明らかに影響されていて、子供時代にむさぼるようにして学んだショパンの影響が中でも顕著です。
また、1869年にきら星のようにリオ・デ・ジャネイロにデビューして、瞬く間にブラジル楽壇を席巻したゴットシャルクの作風もナザレーにはお馴染みでした。
作品には、19世紀ヨーロッパのクラシック音楽の豊かな和声法がこだましながら、ナザレーの生地ブラジルの、シンコペーションをともなう
民族舞曲のリズム法に織り込まれてゆくのが認められます。そのうえ、アメリカ合衆国のラグタイムや初期のジャズの、小気味よいリズム感も健在である。これらの要素を統合して一つの有機体へとまとめ上げたことがナザレー独自の能力で、結果的には、ピアノ曲のレパートリーだけでなく、20世紀の音楽にも重要な貢献を果たしている。

ナザレーはショパンやその他のヨーロッパの作曲家から霊感を受けたように、逆に自らも、間接的とはいえ、ヨーロッパの作曲家に何かしらの影響を与えています。
フランス人作曲家のダリユス・ミヨーは、自伝の中で、ブラジル滞在中にリオ・デ・ジャネイロの映画館でナザレーがピアノを演奏する風景を回想しています。
ミヨーはその音楽のリズムにたちどころに虜となって、ブラジル音楽をきわめてやろうと決心したというのです。
その最終的な成果こそが、ミヨーのピアノ曲『ブラジルの想い出 Saudades do Brasil』でした。

ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ばれていますが、作品に副題を好んでつけた点で、ショパンとは違っています。
ショパンやフォーレよりもヨーロッパのサロン音楽の伝統に忠実だったといえます。
しかしながら19世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパではサロン小品にフランス語の題名をつける慣習がまだ根強く残っていたのに対して、
ナザレーは母語のポルトガル語に固執しました。
また題名によって、ドビュッシーやラヴェルのように、美術や文学からのインスピレーションをほのめかしたり、
リストのように詩的な連想を暗示することもありませんでした。
ナザレーの曲名には、しばしば第三者にとって謎めいた響きをもつものもありますが、それらは実在するスポーツチームやダンスクラブ、雑誌名など、
ナザレーの日常生活の周辺から切り取られたものばかりです。このような意味で、ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ぶよりは、むしろ
「ブラジルのクープラン」と呼んでこそふさわしいかも知れません。

およそ300曲のピアノ小品において、ナザレーはみごとに、大衆的なブラジル舞曲のエッセンスを捕まえています。
ナザレーは、厳密には都会の聴衆のために作曲したのですが、その作品には、(ブラジルで奴隷制が廃止された1888年以降の作品でも、)
アフリカ系民族音楽の豊かな影響が息づいています。ほとんどの曲に、スコット・ジョプリンが発想したようなシンコペーションが使われています。
ナザレーのピアノ曲には、ブラジルのありとあらゆるダンスが盛り込まれています。マシシ(英語版)、バトゥーキ(英語版)、 サンバ、
そして中でも重要なのがタンゴです。後に世界中を熱狂させ、席巻したタンゴが、ブラジル生まれだったというだけでなく、
実際にはナザレー自身の創り出したジャンルだったという証拠になるからです。
もしそれが間違いだったとしても、「ブラジル風タンゴ」の発展のほとんどにナザレーがかかわっていて、このジャンルに優に100曲を残しています。

最も有名な作品に、『ブレジェイロ(ろくでなし)"Brejeiro"』『アメノ・ヘゼダ"Ameno Reseda"』『バンビーノ(赤ん坊)"Bambino"』
『トラベッス(腕白坊主)"Travesso"』『フォン・フォン"Fon-Fon"』『テネブローズ(暗闇)"Tenebroso"』があります。
ナザレーが初めて「ショーロ」と呼んだ作品のうち、『アパニェイチ・カヴァキーニョ(頑張れカバキーニョ)"Apanhei-te Cavaquinho"』は、
さまざまな楽器アンサンブルによって演奏できる、古典的名作です。

晩年になって完全に聴覚を失うと、創作活動にも支障をきたしましたが、それでもブラジル国内ではなかなかナザレー人気は衰えませんでした。
ゴットシャルクやジョプリンを評価する人たちなら、ナザレーの残した魅力的な宝石たちをきっとたちまち気に入るに違いありません。

作曲者の死後から半世紀を経た近年になって、ナザレー作品を集めたアルバム制作が世界的にも相次いでいて、最近では伝記や、
作曲者に関するCD-ROMも発表されています。ナザレーは、クラシックとポピュラー音楽にまたがって活動したことから、ナザレーのピアノ曲は、
クラシックの学び手にも、ポピュラー音楽の学び手にも、有用な教材とされつつあります。

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  2024/01/25   animato

金管五重奏 2.前奏曲

金管五重奏 2.前奏曲
オルガンのための2つの小品から
テオドール・デュボワ
Deux petites pieces pour orgue (1910)
Theodore Dubois作曲

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
サックス五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。

穏やかな曲調で田園風景を表現した作品をぜひ味わってください。

金管五重奏 2.前奏曲
オルガンのための2つの小品から
テオドール・デュボワ
Deux petites pieces pour orgue (1910)
Theodore Dubois作曲

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

テオドール・デュボワ(Theodore Dubois)による「Deux Petites Pieces pour Orgue」(オルガンのための二つの小品)は、
彼が1910年に作曲したオルガン音楽の作品です。デュボワはフランスの作曲家で、19世紀末から20世紀初頭にかけて活動し、
宗教音楽やオルガン音楽の分野で知られています。

特徴:
ジャンルと用途: 「Deux Petites Pieces pour Orgue」は、オルガン音楽のジャンルに属します。
オルガン音楽は、主に宗教的な儀式や礼拝、教会の音楽演奏に使用され、デュボワの作品も宗教的なコンテクストで演奏されることが多いです。
しかし、これらの小品は宗教的な演奏以外でも愉しまれることがあります。

小品の形式: この作品集には二つの小品が含まれており、各小品は異なるキャラクターや雰囲気を持っています。
作品の形式は一般的に前奏曲、間奏曲、あるいは独立した小さな楽曲として演奏されます。

難易度: 一般的に、デュボワのオルガン作品は技巧的な要素があり、中級から上級のオルガニストに適しています。
しかし、「Deux Petites Pieces pour Orgue」の中には、比較的演奏しやすい要素も含まれています。

音楽的性格: デュボワの作品は美しい旋律や独特の和声を特徴としており、オルガンの音色を最大限に活かした表現がされています。
彼の音楽はしばしば宗教的な性格を持っていますが、抒情性や感情豊かな要素も含まれています。

「Deux Petites Pieces pour Orgue」は、オルガニストやオルガン愛好家にとって、オルガン音楽の魅力を堪能するための作品集として魅力的です。
これらの小品は、オルガンの独特の音色や表現力を楽しむ機会を提供し、デュボワの音楽の美しさを体験できます。

1.Petite pastorale champenoise(小さなシャンパーニュの牧歌):
この曲のタイトルからもわかるように、シャンパーニュ地方の牧歌的な風景や情景を表現しています。
ジャンル: この曲はオルガン音楽のジャンルに属し、特に「牧歌」の要素を強調しています。
牧歌的な音楽は田園風景や自然の美しさを表現し、耳にやさしい旋律や緩やかなリズムを特徴とします。

雰囲気: 「Petite pastorale champenoise」は穏やかで平和な雰囲気を持っており、静かな喜びや安らぎを表現しています。
オルガンの音色が美しく調和し、自然界の静寂や美しさを思い浮かばせます。

演奏難易度: この曲は比較的演奏しやすく、オルガニストの技術的な要求は高くありません。
したがって、初級から中級のオルガニストにとって、演奏や学習の対象として適しています。

2.Prelude(前奏曲):

「Prelude」は、セオドール・デュボワのオルガン作品の一部として一般的に見られる楽曲形式です。
前奏曲は、オルガンの演奏を開始するための短い楽曲であり、通常は導入的な性格を持ちます。

ジャンル: 前奏曲は、オルガン音楽の一般的なジャンルであり、宗教的な儀式や礼拝の冒頭で演奏されることが多いです。
しかし、宗教的な性格に限定されず、様々な音楽的な表現に使われることもあります。

雰囲気: 前奏曲の雰囲気やキャラクターは、作曲家や特定の作品によって異なります。
一般的に、前奏曲は短い序章として構成され、後続の楽曲や礼拝のテーマへの導入を行います。

演奏難易度: 前奏曲の演奏難易度は、作曲家や具体的な作品によって異なります。
一部の前奏曲は技巧的で高度な演奏技術を要求するものもありますが、他の作品は比較的簡単に演奏できるものもあります。

「Prelude」はオルガン音楽の中で非常に一般的な形式であり、多くの作曲家が自身の前奏曲を作曲しました。デュボワの「Prelude」は、
彼のオルガン音楽の中でも知られる作品の一つです。

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  2024/01/24   animato

サックス八重奏 クリスマスオラトリオからシンフォニア第10番

サックス八重奏 クリスマスオラトリオからシンフォニア第10番
J.S.バッハ
Sinfonia No.10
from Weihnachts-Oratorium, BWV 248
J.S.Bach

編成はソプラノ2本、アルト2本、テナー2本、バリトン2本です。
クラリネット八重奏、木管八重奏、金管八重奏版は発売中です。
金管八重奏以外は調性互換がありますので混成可能です。

賛美と感謝の気持ちを表現した美しいバッハの魅力をぜひ味わってください。

サックス八重奏 クリスマスオラトリオからシンフォニア第10番
J.S.バッハ
Sinfonia No.10
from Weihnachts-Oratorium, BWV 248
J.S.Bach

編成はソプラノ2本、アルト2本、テナー2本、バリトン2本です。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

バッハの作曲した「Weihnachts-Oratorium, BWV 248」からの「Sinfonia No.10」は、
クリスマスオラトリオという作品の一部であり、その中でも第二部「ヨハネによる福音書」に基づいています。
この作品は、クリスマスの祝祭を祝うために作られ、1734年から1735年にかけて作曲されました。

Sinfonia No.10は、クリスマスオラトリオの第二部のオープニングに位置しています。
このSinfoniaは、管楽器と弦楽器の美しい調和が特徴であり、独自の魅力を持っています。
バッハの緻密な対位法と音楽的な表現力が、この楽章を独特なものにしています。

楽章は12/8拍子で書かれており、田園風なテンポと軽快なリズムが感じられます。
管楽器と弦楽器の対話が交差し、楽しい響きを作り出しています。
メリハリのあるダイナミクスと、主題が異なる楽器群によって奏でられることによって、聴衆は多様な音色の変化を楽しむことができます。

Sinfonia No.10は、クリスマスの喜びや祝祭感を表現しており、バッハの音楽の深さと複雑さがその中に詰まっています。
この楽章は、バッハの対位法の巧妙さと、彼の音楽の洗練された構造を示す良い例と言えるでしょう。

バッハのSinfonia No.10は、その美しい旋律と複雑な音楽的テクスチャによって、聴衆に感動と喜びをもたらす作品となっています。
バッハの音楽愛好家やクラシック音楽ファンにとって、この楽章は彼の優れた作曲技術と音楽的な才能を堪能できる逸品です。

J.S.バッハ「クリスマス・オラトリオ」について
 J.S.バッハ(1685-1750)の「クリスマス・オラトリオ」BWV248は、彼が残した大曲の一つであり、
オラトリオと名付けられた3曲の中で最も有名な作品です。ドイツでは年々この曲の演奏が各地において盛んになっているようで、
英語圏のメサイア、日本の第九と同様、冬の風物詩ともいえます。
 クリスマス・オラトリオの初演は、ライプツィヒにおいて、1734年から1735年にかけて行われました。すなわち、降誕祭第1祝日(12/25)、
同第2祝日(12/26)、同第3祝日(12/27)、新年・割礼の祝日(1/1)、その後の日曜日(1/2)、顕現節(1/6)と、6部・64曲が
教会の礼拝式に合わせて6日間に順次演奏されたものです。初日は午前・聖ニコライ教会、午後・聖トーマス教会、二日目はその逆というように、
毎回、両教会で演奏されました。
 内容は、前半の3部がクリスマス(イエスの誕生と羊飼いたちとの出会い)、後半の3部が新年(イエスの命名と東方の博士たちの来訪)となっています。
福音史家たちが語り、歌う聖書章句はルカとマタイの福音書からの引用です。作品全体が一つの曲集になるのは後世のことですが、
バッハは作曲当初から全6部を包摂する全体構想を持って臨んでいました。
最初と最後のコラールにマタイ受難曲で有名なハスラーの旋律を用いて、降誕と受難の不可分性を示唆していることもその証左の一つであり、
調性も、神を象徴するD-dur(イ長調)を墓調として、D-G-D-F-A-Dとまとまった構成を示しています。

●この曲について
[第2部:その地方で羊飼いたちが](野にある羊飼いたちへの天使のお告げ)
第10曲:シンフォニア (fl2・oba2・obc2・弦楽合奏・通奏低音)
12/8拍子による田園的な曲です。天使の象徴と解されるフルートとヴァイオリンによる軽やかな音型と、羊飼いの象徴と解されるオーボエ群の
調べとが対立的に扱われていますが、その距離は曲の進行につれて縮まっていきます。
第10曲(シンフォニア)パストラール風の器楽曲をここに挿入するのはクリスマス音楽の伝統で、ヘンデルのメサイアにも見られます。
空に舞う天使(フルート・弦)と地上の羊飼い(4本のオーボエ)は初め対置されますが、次第に歩み寄り、ついには融台して、
神と人の一体化(キリストの生誕)を象徴しています。

第10曲 シンフォニア :12/8拍子、ト長調は、穏やかなシチリアーノのリズム上で、
いくつかの動機がパート間でやりとりされる面白さが存分に味わえる曲です。
シュヴァイツァーの解釈を拡大するならば、天使と羊飼い達が会話する前に、天使同士、羊飼い同士の会話があります。
オーボエ属4本によるbの部分に通奏低音抜きのバセットヒェンと呼ばれる手法が用いられています。
この手法は、短調の曲の場合は支えがないことから「不安」または「救いのない」状態を描くのに、
長調の曲の場合は最低音が通奏低音にない、すなわち足が地に着いていないことから天上の情景の描写に、それぞれ用いられる習慣があります。
シュヴァイツァー説に習慣通りの解釈を付加するならば、羊飼い達は天上の気分を体験したことになります。

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  2024/01/23   animato

クラリネット四重奏「カンツォーナ リコリ」

クラリネット四重奏「カンツォーナ リコリ」
アウレリオ・ボネッリ
Canzona Licori
Aurelio Bonelli

編成はCl.3本、Bs,Cl.です。
木管四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

ヴェネツィアのバロック期の響きをコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

クラリネット四重奏「カンツォーナ リコリ」
アウレリオ・ボネッリ
Canzona Licori
Aurelio Bonelli

編成はCl.3本、Bs,Cl.です。
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ヴェネツィアのバロック期の響きをコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Canzona Licoriは、イタリアの作曲家であるAurelio Bonelli(アウレリオ・ボネッリ)によって作曲された楽曲です。
この曲は、バロック期の音楽様式に基づいており、ヴェネツィアの美しい旋律や豊かな和声で知られています。

Canzona Licoriは、一般的に合奏曲として演奏されます。バロック時代においては、合奏曲は宗教音楽のための器楽伴奏として使用されることが一般的でしたが、
その後、独立した演奏曲としても広く演奏されるようになりました。Canzona Licoriもその例外ではありません。

この曲は、エレガントで華やかなスタイルで構成されており、多くのバロック音楽の特徴を備えています。
曲の開始部分は、華麗なフレーズや鮮やかな音色の対話によって特徴付けられています。メロディーは優雅で、
楽器のグループごとに対旋律や対位法的なパートが絡み合っています。

Canzona Licoriは、バロック期に一般的な楽器編成で演奏されることが多いです。主に弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど)や
管楽器(フルート、オーボエ、ファゴットなど)、通奏低音(チェンバロやオルガンなど)からなるアンサンブルによって演奏されます。
これにより、豊かな音響効果と楽器の組み合わせの多様性が生まれます。

Canzona Licoriは、曲の進行中にテーマ性やコントラストを持たせています。緩やかな部分と活発な部分が交互に現れ、
曲のエネルギーと表現力を引き立てています。また、変化に富んだリズムや和声的な展開もこの曲の特徴の一つです。
バロック時代の音楽では、細かい装飾音や即興的な要素も重要な役割を果たしており、Canzona Licoriでもこれらの要素が見られます。

Canzona Licoriは、バロック音楽の魅力を堪能できる楽曲の一つです。アウレリオ・ボネッリの作曲によって生み出されたこの曲は、
その時代の音楽的な特徴を反映しており、バロック音楽の豊かな表現力と技巧を体現しています。曲の構造は典型的なバロックの形式に従っており、
明確な楽想の導入、発展、再現が行われます。これにより、聴衆は楽曲の進行を予測し、楽しむことができます。

Canzona Licoriの演奏には、アンサンブルの協調性と個々の楽器の技術が求められます。演奏者は、美しい音色やアーティキュレーション(音のつなぎ方)、
ダイナミクス(音量の変化)などを通じて曲の表現力を最大限に引き出す必要があります。
また、バロック音楽の特徴である装飾音や即興的な要素を自在に扱い、曲に個性と活気を与えることも重要です。

Canzona Licoriは、バロック音楽の鑑賞や演奏の機会がある人々にとって、素晴らしい体験となるでしょう。
この曲は、時代背景や音楽様式を理解することで、より深く響くことがあります。
また、バロック音楽の美学や技術的な側面に興味を持つ学術的な研究や探求の対象としても価値があります。

Canzona Licoriは、Aurelio Bonelliが作曲した優れたバロック音楽の一例です。その美しい旋律、豊かな和声、華麗な装飾音、
そしてバロック音楽固有の表現力が組み合わさり、聴衆に魅力的な音楽体験をもたらします。
この曲は、バロック音楽愛好家や音楽学習者にとって、一聴の価値がある作品と言えます。

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  2024/01/22   animato