Blog

2023年10月

木管五重奏 カンツォン・ビジェシマテルザ

木管五重奏 カンツォン・ビジェシマテルザ
クラウディオ・メルーロ
Canzon vigesimaterza
Merulo, Claudio

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
クラリネット五重奏、サックス五重奏、金管五重奏版は発売中です。
イタリア・ルネッサンスの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

木管五重奏 カンツォン・ビジェシマテルザ
クラウディオ・メルーロ
Canzon vigesimaterza
Merulo, Claudio

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
クラリネット五重奏、サックス五重奏、金管五重奏版は発売中です。
イタリア・ルネッサンスの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

ww5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/yu4ZAzYApQo

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

メルーロの若い頃については詳しい記録が残っていません。ヴェネツイアでツアリ-ノに学んでいたといわれています。
メルーロはサン・マルコ大聖堂のオルガン奏者でした。アンドレア・ガブリエ-リと競って音楽活動を行いました。
鍵盤作品が多くスエ-リンクやフレスコバルデイ、バッハへと彼のオルガン技法が続きます。

楽曲
「Canzon vigesimaterza」は、ルネサンス期のイタリアの作曲家であるクラウディオ・メルーロによって作曲された楽曲です。

ジャンル: 「Canzon vigesimaterza」はルネサンス期の器楽音楽の一形態である「カンツォーナ」(Canzona)に分類されます。
カンツォーナは、器楽アンサンブルやオルガンなどのために書かれた楽曲で、通常は合奏や対位法的なテクスチャを特徴としています。

対位法とポリフォニー: メルーロの「Canzon vigesimaterza」は、ルネサンス期の対位法的な技法やポリフォニー(多声音楽)の要素が強調されています。
複数の楽器が対話しながら演奏され、異なる声部が独立して旋律を奏でます。

アンサンブルの編成: この曲は主に金管楽器と打楽器によって演奏されます。
メルーロの時代には、トランペット、サックバット(トロンボーンの前身)、そして打楽器が広く使われました。

躍動感と華麗さ: 「Canzon vigesimaterza」は、躍動感に富んだ楽曲で、旋律線が次々と現れ、変化に富んだ音楽的景色を提供します。
華麗な音楽的技巧やリズムの変化が特徴です。

宗教的な背景: メルーロの多くの作品は宗教的なコンテクストで演奏されましたが、「Canzon vigesimaterza」もその一例です。
この曲は教会の奉神礼や宗教的な儀式で使用されることがありました。

クラウディオ・メルーロはルネサンス期のイタリアの作曲家として重要な存在であり、彼の楽曲は当時の音楽様式を示すものとして評価されています。
彼の作品は対位法的な技法やポリフォニーの美しさを体現しており、ルネサンス音楽の重要な遺産の一部です。

●ヴェネツイア楽派
1000年も栄えた人口20万の船乗りが築いた交易国家ヴェネツイアで、ルネッサンス
後期からバロック期に栄えたのがヴェネツイア(楽派)の音楽です。

 サンマルコ大聖堂はあまりに巨大であったため、残響を利用した2重合唱の技法が開発されました。
左右両陣にオルガンと合唱隊が置かれて、ステレオ効果を利用したヴェネツイア楽派の音楽が起きました。

 フィレンツエでのモノデイ形式とオペラの誕生を、ベネツイアでモンテベルデイがさらに発展させて、バロック音楽の誕生を導きました。
 ヴェネツイア絵画のような豊富な色彩も、ヴェネツイア音楽ではその音色と響きに踏襲されています。
 出版の自由があったのは当時としてはヴェネツイアだけで、それもあって盛んな音楽出版の中心地になりました。
それにより他の地域に先駆けて音楽が栄えたというわけです。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/31   animato

金管五重奏 グリーグ :抒情小品集 第2集 Op.38-6 エレジー

金管五重奏 グリーグ :抒情小品集 第2集 Op.38-6
エレジー
Lyriske smastykker op.38-6
Elegie
Grieg, Edvard Hagerup

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット五重奏、サックス五重奏、木管五重奏版は発売中です。

北欧グリーグの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

金管五重奏 グリーグ :抒情小品集 第2集 Op.38-6
エレジー
Lyriske smastykker op.38-6
Elegie
Grieg, Edvard Hagerup

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
クラリネット五重奏、サックス五重奏、木管五重奏版は発売中です。

北欧グリーグの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

b5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/PsmnXWRmERk

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

1867年、《ピアノ協奏曲イ短調 作品16》で一躍有名になったグリーグは、この年から1901年にかけてこの作品集を書き上げました。
生涯にわたって作曲されているため、グリーグの作風、ピアニズム、その変遷すべてがその中にあらわれていて、グリーグの作品の中でも中心的な存在です。
いずれも1分~6分程度のかるめの小品であり、ステージ用というよりは、主にサロンや家庭で広く親しまれていました。
いずれの曲も標題がつけられていて、それぞれの曲に対して、一つの感情、気分、情景が表現されています。
1867年、第1集を発表しましたが、その後ピアノ、作曲、指揮など多忙だったこともあり、第2集が発表されたのは、その16年後でした。
第2集から第10集は間隔をおきながら続けて作曲されました。全10巻で、計66曲の作品がおさめられています。

グリーグ : 抒情小品集 第2集 / Lyriske stykker No.2 op.38

大成功をおさめた第1集の出版から16年がたち、芸術家としての成熟がみられる時期に書かれた作品です。

1.子守歌 / op.38-1 "Vuggevise"
ゆりかごのようなリズムにのせて、優しい旋律が愛情深く歌われます。
中間部では曲想が変わり、ノルウェーの舞曲風の部分がみられます。

2.民謡 / op.38-2 "Folkevise"
ノルウェー舞曲の、はずむようなリズムが終始貫かれています。
声部ごとに一拍目や、二拍目に強拍があり、演奏には注意が必要です。

3.メロディー / op.38-3 "Melodie":断片的であり、シューマン風。穏やかで、優しい雰囲気が非常に魅力的です。
掛留があるところでは、緊張感をもって、全体的にハーモニーを意識して演奏しましょう。

4.ハリング / op.38-4 "Halling"
歯切れがよく、敏捷な動きをもって奏される。アクセントとテヌートを効果的に演奏しましょう。

5.スプリング・ダンス / op.38-5 "Springdans"
舞曲のリズムにのせて、おどけたようなリズムをもった旋律が歌われます。
ポリリズムで書かれていて、また強調がおかれている部分が不規則ですので、それを正確に演奏する点に注意が必要です。

6.エレジー / op.38-6 "Elegie"
タイトルどおり、悲しみが表現されています。長く伸ばされる緊張感のあるE音が印象的に響きます。

7.ワルツ / op.38-7 "Vals"
ワルツのリズムにのって、悲しげのある旋律が、時々おどけたようなリズムを加えながらで歌われていきます。
途中で登場するプレストの箇所は、技巧的で激しく、曲の緊張感を一気に高めて効果をあげています。

8.カノン / op.38-8 "Kanon"
2つの声部が対話的におかれ、それに伴奏がそえられながら、アジタートへ向かって曲がすすみます。
中間部ではピウ・モッソ・トランクイロになり、広大な響きをつくりあげていきます。この曲においてもシューマンの影響がみられます。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/30   animato

Solo+クラリネット五重奏+ グアンタナメラ(Salsa Ver.)

Solo+クラリネット五重奏+ グアンタナメラ(Salsa Ver.)
キューバ民謡
Guantanamera
Cuban folksong

編成はソロ楽器、Cl.5本、ドラムス+Shaker、Vib.、エレキベース(Bs.Cl.)に加えて
パーカッション(Cowbell、Guiro、Timbales、Conga、Bongoの5名)で総勢13名です。
エレキベースはBs.Cl.に変更可能でパート譜は同梱しています。
参考音源ではOb.がSoloを担当しています。

同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Ob.、Mallet Perc.など)、
in C-Fl.版(Fl.、Pic.)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
 Tubaは1オクターブ下げて演奏可能です。
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め4種類から選ぶことができます。
金管五重奏、サックス五重奏、木管五重奏版は発売中です。
このSalsa Ver.の他にEasy flamenco Ver.も発売中です。

陽気なキューバの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

Solo+クラリネット五重奏+ グアンタナメラ(Salsa Ver.)
キューバ民謡
Guantanamera
Cuban folksong

編成はソロ楽器、Cl.5本、ドラムス+Shaker、Vib.、エレキベース(Bs.Cl.)に加えて
パーカッション(Cowbell、Guiro、Timbales、Conga、Bongoの5名)で総勢13名です。
エレキベースはBs.Cl.に変更可能でパート譜は同梱しています。
参考音源ではOb.がSoloを担当しています。

同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Ob.、Mallet Perc.など)、
in C-Fl.版(Fl.、Pic.)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
 Tubaは1オクターブ下げて演奏可能です。
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め4種類から選ぶことができます。
金管五重奏、サックス五重奏、木管五重奏版は発売中です。
このSalsa Ver.の他にEasy flamenco Ver.も発売中です。

陽気なキューバの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

Cl5+.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/M0bbqc4atos

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Guantanamera」とは、キューバの伝統的な民謡で、世界中で愛されている曲のひとつです。
この曲は、キューバ独立戦争で戦った英雄ホセ・マルティの詩をもとに、フェリックス・ランドール(Felix Varela)が
メロディーを付けたものです。

「Guantanamera」の歌詞は、キューバのグアンタナモ地方の女性の美しさをたたえたもので、現代的な愛の歌詞としても解釈できます。
曲は、独立戦争時に流行した民謡「La Bayamesa」という曲のリズムを引用しており、ラテンアメリカの音楽に大きな影響を与えた
曲として知られています。

「Guantanamera」は、キューバだけでなく、世界中で多くのアーティストによってカバーされ、様々なジャンルの音楽に取り入れられています。
例えば、1958年には、カリプソ歌手のハリー・ベラフォンテがカバーし、米国でヒットしました。また、ビートルズのメンバーである
ジョージ・ハリスンも、自身のソロ曲「Within You Without You」で「Guantanamera」を引用しています。

「Guantanamera」の曲調は、明るく陽気であり、軽快なリズムとキューバらしいアコースティックギターの音色が特徴的です。
また、キューバの伝統的な楽器であるトロンボーンやトランペットを取り入れたアレンジも多く存在し、
その音楽性の高さが伝統的なラテン音楽を代表する曲のひとつとなっています。

「Guantanamera」は、音楽だけでなく、政治的な象徴としても広く知られています。キューバ革命後、
フィデル・カストロ政権下で国歌の候補に挙がったことがあります。
また、1960年代には、フィデル・カストロ政権下で、キューバがアメリカとの間で冷戦を展開する中で、
この曲がキューバの象徴として多くのアメリカ人によって歌われたことがあります。

その後、グアジーラはキューバ国内だけでなく、ラテンアメリカ全域に広がっていきました。特に、ベネズエラやコロンビア、
メキシコなどの国々で人気を博し、その土地ごとにアレンジや歌詞が変化していきました。
中でも、グアジーラの曲として最も有名なのが、クバーナの詩人ホセ・マルティが書いた詩に曲を付けた「グアンタナメラ」です。

「グアンタナメラ」は、キューバのグアンタナモ州をモチーフにして作られた曲であり、自由と平和への思いを表現しています。
曲は、キューバの作曲家であるフランシスコ・ホセ・マルティ(フランク・フェリス)によって作曲され、ホセ・マルティの詩
「Versos Sencillos(シンプルな詩)」を歌詞として使用しています。

「グアンタナメラ」は、その明るく軽快なメロディーと、覚えやすい歌詞から、キューバ音楽の代表的な曲の一つとして、世界中で広く愛されています。
特に、1960年代には、カリブ海や南米の国々で人気を博し、ポピュラー音楽の分野で多くのカバー・バージョンが作られました。
その後、グアンタナメラは、世界的に知られるキューバの音楽のシンボルとして、多くの文化交流の場で歌われるようになりました。

現在でも、グアンタナメラは、キューバ音楽の中でも代表的な曲の一つであり、世界中の音楽ファンに愛され続けています。
また、その明るく軽快なメロディーや歌詞の内容から、様々な場面で歌われることがあります。
例えば、スポーツの試合や、祭りの場などで盛り上がりを演出するために、グアンタナメラが演奏されることがあります。

「Guantanamera」の歌詞と日本語訳になります。

【スペイン語原詞】
Por el campo de la vida,
miro todo con carino.
Y si vuelvo la mirada,
muchos recuerdos diviso.

Guantanamera, guajira Guantanamera,
Guantanamera, guajira Guantanamera.

Cultivo una rosa blanca,
en julio como en enero,
para el amigo sincero
que me da su mano franca.

Y para el cruel que me arranca
el corazon con que vivo,
cardo ni ortiga cultivo,
cultivo la rosa blanca.

Guantanamera, guajira Guantanamera,
Guantanamera, guajira Guantanamera.

Con los pobres de la tierra
quiero yo mi suerte echar:
El arroyo de la sierra
me complace mas que el mar.

Guantanamera, guajira Guantanamera,
Guantanamera, guajira Guantanamera.

【日本語訳】
人生の野原に
愛情を持って見る
振り返ってみると
多くの思い出がある

グアンタナメラ、グアヒーラのグアンタナメラ
グアンタナメラ、グアヒーラのグアンタナメラ

真冬でも真夏でも
白いバラを育てる
心を打ち明け合う友に
手を差し伸べるために

苛酷な人に心を引き裂かれても
草花や棘は育てない
白いバラだけを育てる

グアンタナメラ、グアヒーラのグアンタナメラ
グアンタナメラ、グアヒーラのグアンタナメラ

貧しい人々と共に
私も運命を分かち合いたい
山の小川のせせらぎが
私を満たしてくれる

グアンタナメラ、グアヒーラのグアンタナメラ
グアンタナメラ、グアヒーラのグアンタナメラ

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/29   animato

サックス五重奏 マルシェ・ポンティフィカーレ(教皇の行進曲)

サックス五重奏 マルシェ・ポンティフィカーレ(教皇の行進曲)
ソナタ第1番'Pontificale'(教皇)から第3楽章「Marche Pontificale」
from Sonata No.1 in D minor 'Pontificale'
J-N.レメンス
Jacques-Nicolas LEMMENS

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
金管五重奏、クラリネット五重奏、木管五重奏版は発売中です。

気品に満ちた荘厳なベルギーの作品をお楽しみください。

サックス五重奏 マルシェ・ポンティフィカーレ(教皇の行進曲)
ソナタ第1番'Pontificale'(教皇)から第3楽章「Marche Pontificale」
from Sonata No.1 in D minor 'Pontificale'
J-N.レメンス
Jacques-Nicolas LEMMENS

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
金管五重奏、クラリネット五重奏、木管五重奏版は発売中です。

気品に満ちた荘厳なベルギーの作品をお楽しみください。

sax5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/PV-toD2qvoM

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Trois Sonate No.1, c, pontificale」は、19世紀のベルギーのオルガン奏者・作曲家、ジャック=ニコラ・レメンス(Jacques-Nicolas Lemmens)によって
作曲されたオルガンソナタの一つであり、彼の代表作の一つとされています。

「No.1,c,pontificale」は、全4楽章から成り立ちます。
第1楽章「Allegro moderato」は、オルガンの音色を生かした荘厳な旋律が特徴で、オルガンの表現力を最大限に引き出すような演奏が求められます。
第2楽章「Andante」は、より落ち着いた曲調で進み、丁寧な音色と音量のコントロールが重要となります。
第3楽章「Maestoso」は、力強く荘厳な曲調が特徴で、複雑な音型やフレーズが現れ、高度な演奏技術を必要とします。
そして最後の第4楽章「Fuga」は、華麗な技巧を要求するフーガ曲で、複雑な和声進行やポリフォニー的な楽器の交錯が特徴的です。

レメンスは、教会音楽の分野において多大な貢献をし、オルガン演奏技術の発展にも尽力しました。彼は音楽教育者としても有名で、
ブリュッセル王立音楽院の初代オルガン科教授を務め、多くの優れた音楽家を育成しました。
レメンスの作品には、緻密な楽曲構成と技術的難易度の高さが共存しており、オルガン音楽愛好家やプロの演奏家たちから高い評価を受けています。

他に「Marche Pontificale」というタイトルの作品を作曲しているのはジュゼッペ・マルチーニ(Giuseppe Martucci)、
シャルル・グノー(Charles Gounod)が有名です。

Jacques-Nicolas Lemmens(1823-1881)は、ベルギーのオルガン奏者、作曲家、教育者であり、
19世紀におけるオルガン音楽の重要な人物の一人です。
彼はオルガン奏法、作曲、音楽理論の教育者として、多くの人々に影響を与えました。

Lemmensは、1823年1月3日にフランドル地方の小さな町で生まれました。彼は幼少期から音楽に親しみ、
最初のオルガンのレッスンを受けたのは8歳の時でした。その後、ブリュッセル音楽院で音楽を学び、
オルガン演奏、作曲、指揮を専攻しました。彼は音楽院で学ぶ間、ジャン=バティスト・ロモンドの下でオルガンを学び、
自身も教育者としてのキャリアを築いていきました。

Lemmensは、オルガン奏法において革新的なアプローチを取り、脚鍵盤を使用することで、より自然な足の運動を可能にしました。
また、彼はフランス・ベルギーのオルガン音楽の影響を受け、オルガン作品を数多く作曲しました。
彼の作品の中でも有名なのは、オルガンのための「ファンタジアとフーガ」や「前奏曲とフーガ」などです。
これらの作品は、彼のオルガン演奏の技術と共に、20世紀初頭のオルガン音楽の発展に大きな影響を与えました。

また、Lemmensは、音楽理論の教育者としても知られています。彼は、音楽院で教鞭をとり、オルガン奏法と音楽理論を教え、
多くの学生を育成しました。その後、彼は自身の音楽院を設立し、音楽教育のための教材も執筆しました。
彼の著作の中でも特に有名なのは、「オルガン奏法の学習法」で、オルガン奏法の教本として、今日でも広く使用されています。

Lemmensは、音楽家としての活動と並行して、音楽教育の改革にも取り組みました。彼は、音楽院での教育内容の改革を提唱し、
教育者としての役割を果たしました。また、彼は音楽教育を広めるために、全国的な音楽コンクールの設立を提唱し、
1880年にベルギー国立音楽コンクールが設立されました。

Lemmensの業績は、彼の生前から高く評価され、彼は多くの栄誉を受けました。彼は、ローマ教皇レオ13世から勲章を授与され、
また、彼の業績を称えて、彼の名前を冠した音楽賞が設立されました。

Lemmensは、19世紀後半のオルガン音楽の発展に大きな影響を与え、音楽教育の分野でも多大な功績を残しました。
彼の革新的なオルガン奏法、音楽理論の教育法、そして音楽教育改革の提唱は、現代の音楽教育にも引き継がれています。
彼の遺産は、今日でも音楽家や音楽教育者たちによって尊重され、愛されています。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/28   animato

木管四重奏「ある朝早く」

木管四重奏「ある朝早く」
トマス・ダンヒル
Early One Morning
Thomas Dunhill

編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。
クラリネット四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

明瞭簡潔なイギリスのトマス・ダンヒルによる作品をぜひ味わってください。

木管四重奏「ある朝早く」
トマス・ダンヒル
Early One Morning
Thomas Dunhill

編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。
クラリネット四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

明瞭簡潔なイギリスのトマス・ダンヒルによる作品をぜひ味わってください。

ww4.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/Vq4GP-447Ms

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Early One Morning」は、19世紀のイギリスの作曲家トマス・ダンヒル(Thomas Dunhill)によって作曲された歌曲です。
この歌曲は、イギリスの民謡を基にして作られており、その美しいメロディーと感情的な表現が特徴です。
また、切ない歌詞が、聴衆に深い感銘を与える作品として広く知られています。

作曲家トマス・ダンヒル:
トマス・ダンヒル(1877年-1946年)は、イギリスの作曲家で、主に歌曲や室内楽を手がけました。
彼はイギリスの音楽教育者としても知られ、ロンドン王立音楽院で教鞭をとりました。
ダンヒルは、古典的なスタイルとロマンティックな要素を取り入れた作品を数多く作曲しました。

Early One Morningの歌詞とメロディー:
「Early One Morning」は、イギリスの伝統的な民謡を基にしています。
歌詞は、恋人たちの別れや悲しみを描いており、早朝に別れの瞬間が訪れる様子を描写しています。
メロディーはシンプルで美しく、感情的な内容を反映しています。

歌曲の特徴:
「Early One Morning」は、深い感情表現と情熱的な雰囲気が特徴です。歌詞の内容に合わせて、
メロディーはしばしば切なさや別れの寂しさを伝えるような旋律となっています。
ダンヒルは、ピアノ伴奏を通じて歌詞の雰囲気を強調し、感情を引き立てる効果的な楽曲構成を取り入れました。

使用される場面:
「Early One Morning」は、しばしばリサイタルやコンサートで演奏される歌曲として知られています。
また、映画やテレビ番組、舞台演劇などでも使用されることがあります。
その感情的な表現と美しいメロディーは、幅広い音楽的な文脈で愛されています。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/27   animato

クラリネット五重奏 オール・ザ・タイム・キッド

クラリネット五重奏 オール・ザ・タイム・キッド
エドワード・デルヴィル
All the Time Kid
E. Derville

編成はCl.4本、Bs.Cl.です。
サックス五重奏、木管五重奏、金管五重奏版は発売中です。

20世紀初頭のアメリカを席巻したラグタイム音楽を、ぜひお楽しみください。

クラリネット五重奏 オール・ザ・タイム・キッド
エドワード・デルヴィル
All the Time Kid
E. Derville

編成はCl.4本、Bs.Cl.です。
サックス五重奏、木管五重奏、金管五重奏版は発売中です。

20世紀初頭のアメリカを席巻したラグタイム音楽を、ぜひお楽しみください。

Cl5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/U8ueQLCOeJc

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「All the Time Kid (A Rag Jag Two Step)」は、E. Derville(エドワード・デルヴィル)によって1905年に作曲されたラグタイムの楽曲です。
ラグタイムは、20世紀初頭にアメリカで発展した音楽ジャンルで、特にピアノの奏者によって演奏されました。

All the Time Kid: "All the Time Kid" 楽曲の主題やキャラクターを指しています。
ラグタイムの楽曲にはしばしばキャッチーなタイトルや楽しいストーリーが組み込まれており、聴衆に楽しみを提供しました。

A Rag Jag Two Step: "Rag Jag" はラグタイム音楽の一部であり、"Two Step" はダンスステップを指します。
したがって、「A Rag Jag Two Step」は、ラグタイムの特徴的なリズムで演奏される、踊りや楽しい音楽を意味します。

この楽曲は、20世紀初頭のアメリカでラグタイムが非常に人気があり、ダンスホールやピアノバーで演奏され、踊られました。
特にスコット・ジョプリンやジェームズ・スコットなどの有名なラグタイム作曲家の楽曲が人気を博しましたが、他の作曲家による楽曲も多く演奏されました。

「All the Time Kid (A Rag Jag Two Step)」は、ラグタイム音楽の一部として、
当時の楽しい社交ダンスやエンターテインメントの一環として楽しまれたことでしょう。
ラグタイムの楽曲はその活気と楽しさから、音楽の歴史において重要な位置を占めています。

●ラグタイム(Ragtime)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカで発展した音楽ジャンルであり、ピアノ音楽のスタイルです。
独特なリズムやメロディが特徴であり、踊りや娯楽のために演奏されました。

特徴:
ラグリズム: ラグタイムの最大の特徴は、独特のリズムパターンである「ラグリズム」です。
これは、強拍と弱拍が交互に弾かれ、スウィング感や軽快なリズムを生み出します。

ピアノのフィンガーピッキング: ラグタイムは、ピアノの演奏技法としてフィンガーピッキング(指で弦をはじくように弾く)を特徴としています。
これにより、複雑なリズムや旋律が生み出されます。

キャッチーなメロディ: ラグタイムの楽曲は、しばしばキャッチーなメロディを持っており、親しみやすいものが多いです。
多くの楽曲が独自のテーマやムードを持ち、耳に残る旋律が特徴です。

セクショナルフォーム: ラグタイムの楽曲は、セクションごとに異なるリズムやメロディを持つ「セクショナルフォーム」と呼ばれる
形式を採用しています。これにより、楽曲内での変化と興味を維持します。

歴史と影響:
ラグタイムはアフリカ系アメリカ人の文化に影響を受け、アフリカ系アメリカのミュージシャンたちによって発展しました。
最初はピアノロールという形式で録音・再生され、後に楽譜としても広まりました。
特にスコット・ジョプリンは、ラグタイムの中でも最も有名な作曲家の一人で、「Maple Leaf Rag」などの楽曲で知られています。

ラグタイムはダンスホールや娯楽施設で演奏され、社会全般に影響を与えました。ジャズやその他のポピュラー音楽の発展にも影響を与え、
音楽の歴史において重要な位置を占めています。

ラグタイムは、その特有のリズムとメロディ、踊りや楽しみを提供する性格から、アメリカの音楽文化の重要な一部として親しまれています。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/26   animato

金管五重奏 トランシルヴァニアの主題によるソナチネから第3楽章

金管五重奏 トランシルヴァニアの主題によるソナチネから第3楽章
Sonatina 3rd Movement
Bela Bartok

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管五重奏、サックス五重奏、クラリネット五重奏版は発売中です。
このアレンジは第1、2、3楽章があります。
3曲(全曲)の通し演奏時間は約4分です。

バルトークによる民俗色豊かな名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

金管五重奏 トランシルヴァニアの主題によるソナチネから第3楽章
Sonatina 3rd Movement
Bela Bartok

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管五重奏、サックス五重奏、クラリネット五重奏版は発売中です。
このアレンジは第1、2、3楽章があります。
3曲(全曲)の通し演奏時間は約4分です。

バルトークによる民俗色豊かな名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

b5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/CN-xViITkzk

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ベーラ・バルトークの《ソナチネ》は、1915年に作曲されたピアノ独奏曲です。
1931年に自身で管弦楽曲として編曲し、管弦楽曲版については題名を「トランシルヴァニア舞曲」に改めています。
また同じ1931年に、バルトークの友人であるヴァイオリン奏者のアンドレ・ジェルトレルが手がけたヴァイオリンとピアノのための編曲が存在します。
この編曲版の出版の際に「sur des themes paysans de Transylvanie(トランシルヴァニアの農民の主題による)」という副題が附されました。

初演は1920年4月16日、ポジョニ(現ブラチスラヴァ)にて作曲者のピアノ独奏によります。演奏時間は約4分です。
管弦楽版は1932年1月14日にブダペストにてマッシモ・フレッチャの指揮によって初演されました。

バルトーク自身がハンガリー王国領内(現在ルーマニア領であるトランシルヴァニア地方)で採集した民俗音楽の旋律に基づいている、以下の3つの楽章からなり、
5つの旋律が引用(両端楽章はそれぞれ2つずつ)されています。
なお、「ソナチネ(小さいソナタ)」という名前でありながら、3曲の中にソナタ形式の曲は存在しません(すべて三部形式で構成されています)。
1944年にAsk the Composerというラジオ番組のバルトーク特集回において、バルトークが「このソナチネは元々、ルーマニア民俗舞曲集として作曲されました。
その中から3曲を選んで『ソナチネ』という題名をつけたものです。」と述べているように、古典的な意味のソナチネというよりも「小品集」という意を込めたものと考えられています。
曲の3つの楽章にはそれぞれタイトルがついていますが、管弦楽版では削除されています。

第1楽章:バッグパイプ吹き / No.1 "Dudasok" アレグレット
A-B-Aの三部形式。Aの部分は、フニャド地方のアルデレアナ舞曲に基づく。D、E、Fis、Gis、A、H、Cの各音からなるバグパイプの音階が用いられています。
これは、Dを基音とするリディア調とミクリディア調が混合した音階で、のちにもバルトークが好んで用いたものです。
Bの部分は、ビハル地方の民族舞曲に基づくもので、せまい音域での音型が反復されています。

第2楽章:熊の踊り / No.2 "Medvetanc" モデラート
A音を基音とするドリア調でかかれています。マラマロシュの熊踊りの旋律が、右手、左手交互に登場し、2度くりかえされます。

第3楽章:終曲 / No.3 "Finale" アレグロ・ヴィヴァーチェ
A-Bの二部構成。Aの部分では、マロッシュ・トルダ地方のマルンゼル舞曲に基づいています。G音を基音とするリディア調。
Bの部分では、トランタール地方のババレウカ舞曲に基づいています。ト長調。曲全体を通してD音が支配的になっています。

また各曲についてはラジオ放送の際に寄せたバルトーク本人の解説は次のようになっています。

バグパイプ吹き(ハンガリー語:Dudasok /英語:Bagpipers)
「2人のバグパイプ演奏家が、互いに掛け合いで舞曲を演奏する舞曲です。」
熊踊り(Medvetanc / Bear Dance)
「農民のフィドル奏者が、熊の声に似せるために低音弦(G線とD線)で演奏しました。一般にヴァイオリン奏者は、E線を使います。」
終曲(Finale)
「この楽章にも、農民のフィドル奏者たちの奏でる民俗音楽の旋律が含まれています。」
はじめの主題はトルコの舞曲からの影響があるとされています。

◇バルトーク/トランシルヴァニアの主題によるソナチネ◇
バルトークは20世紀最大の作曲家のひとりに数えられています。その理由は、民俗音楽の素材を要素に分解し、それを強靭な知性で再構成し、
普遍的な芸術作品に鍛え上げた、という点です。
シェーンベルクの十二音技法以降、聴衆との乖離の進む傾向にあった20世紀の音楽の中で、高度に知的な論理的構造をもちながら、
しかも民俗音楽のヴァイタリティを失わず、感覚的に楽しめる音楽を残したバルトークが高く評価されるのは当然です。
しかし、バルトークもそのような高みに達するまでには紆余曲折があり、自分の音楽の素材を求めてハンガリーをはじめとする東欧のみならず、
遠くアフリカまで出かけて各地の民謡を採集する、という地道な努力を積み重ねました。
「トランシルヴァニアの主題によるソナチネ」は、そのような民謡収集の賜物です。

作曲は1915年、バルトーク34歳の年です。トランシルヴァニア地方で採集した5つの民謡が用いられた3楽章の作品ですが、
「ソナチネ」と名づけられているわりには形式はソナタ形式やソナチネ形式を含まず、組曲といった趣きがあります。
そもそもの発想は民族舞曲集を作ろうというところにあり、後年この曲をオーケストレーションするにあたり、バルトークは
「トランシルヴァニア舞曲集」と名づけています。
この曲ではバルトークは気楽な手つきで民謡をむき出しで使用しており、「弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽」や弦楽四重奏曲のような
深刻な作風とは異なる、明るく楽しいバルトークの音楽の一面がよく出ています。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/25   animato

Solo+サックス五重奏 「ミルテの花(Myrthen)」作品25から 蓮の花

Solo+サックス五重奏 「ミルテの花(Myrthen)」作品25から 蓮の花
ロベルト・シューマン
Myrthen, Op. 25-7「Die Lotosblume」
Robert Schumann

編成はソロパートおよびサックスのソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Ob.、Mallet Perc.など)、
in C-Fl.版(Fl.、Pic.)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
Tubaは1オクターブ下げて演奏できます。
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め4種類から選ぶことができます。
参考音源ではTp.がSoloを担当しています。
金管五重奏、木管五重奏、クラリネット五重奏版は発売中です。

愛を語るシューマンの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

Solo+サックス五重奏 「ミルテの花(Myrthen)」作品25から 蓮の花
ロベルト・シューマン
Myrthen, Op. 25-7「Die Lotosblume」
Robert Schumann

編成はソロパートおよびサックスのソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Ob.、Mallet Perc.など)、
in C-Fl.版(Fl.、Pic.)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
Tubaは1オクターブ下げて演奏できます。
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め4種類から選ぶことができます。
参考音源ではTp.がSoloを担当しています。
金管五重奏、木管五重奏、クラリネット五重奏版は発売中です。

愛を語るシューマンの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

sax5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/jogFy2Xsb3M

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ロベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810年~1856年)が作曲した「Die Lotosblume(蓮の花)」は
歌曲集「ミルテの花(Myrthen)」作品25の中の第7曲目です。
「Die Lotosblume(はすの花)」の詩はハインリヒ・ハイネ(Heinrich Heine, 1797年~1856年)によるものです。

「ミルテの花」はシューマンの歌曲の年と呼ばれる1840年に作曲されています。
そして、シューマンの結婚式の前日に妻となるクララに捧げられた歌曲集です。
この歌曲集にはクララへの愛が沢山詰まっています。

楽曲の特徴:
作曲年: この歌曲は1840年に作曲され、シューマンの「リート年」とも呼ばれる非常に創造的な期間に位置しています。
この年には彼の妻であるクララ・シューマンへの愛の表現として多くの歌曲が作曲されました。

歌詞: 「Die Lotosblume」の歌詞はハインリッヒ・ハイン(Heinrich Heine)によるものです。
ハインはドイツの詩人で、彼の詩はロマン派の感情や情熱を表現するのに適しており、多くの作曲家によって歌曲として取り上げられました。

テーマ: この歌曲のテーマは愛と美です。歌詞には美しい自然の比喩が多く使用され、
特に「蓮の花」は純粋さ、美しさ、そして愛情を象徴するシンボルとして使われています。
歌詞は愛する人への愛情とその美しさを歌っており、ロマンチックな要素が強調されています。

メロディとピアノ伴奏: シューマンは美しい旋律を作り出すことで知られており、この歌曲でもその才能が輝いています。
メロディは繊細で情熱的であり、愛情深い言葉に対応しています。ピアノ伴奏も優れており、歌手と調和し、感情を表現するのに役立っています。

短いが印象的な歌曲: 「Die Lotosblume」は短い歌曲ですが、その美しさと情熱的な表現により、
シューマンの歌曲集「Myrthen」の中でも特に印象的なものの一つとされています。

「Die Lotosblume」は、シューマンのロマンティックな音楽の美しさを体現した歌曲の一例であり、
彼の作品の中で多くの人に愛されています。シューマンの歌曲は、詩の感情を音楽で表現する素晴らしい例であり、この歌曲もその優れた例と言えます。

特徴分析: 
曲はヘ長調に始まった曲は、5度上のハ長調に高まり、昼の世界を描いています。そして変イ長調に転調して、夜の世界が開かれます。
「夜の訪れを夢見ている」の後、その時に音楽が重いバスから離れ、宙に漂います。そして神秘的な瞬間がやって来ます。
歌詞に「月 Der Mond」が現れたところで、さっと♭が付きます。音楽は、一瞬、方向性を失い、ただ夢のようなハーモニー(D♭M7)が響くだけです。
すぐに変イ長調へ向かい(Ⅴ7)、月ははすの「恋人 Buhle」で変イ長調に落ちつきます(Ⅰ)。
恋人の出現ともに夜が訪れる様、夜の訪れとともに恋人が出現する様を表現しているのかも知れません。

夜のとばりが降りて、蓮と月との親密な時となります。「恋人」と訳されたた Buhle には「間男」といった意味もあり、
この逢瀬には性的な意味が込められているのです。

蓮の花  歌詞

Die Lotusblume angstigt
sich vor der Sonne Pracht,
und mit gesenktem Haupte
erwartet sie traumend die Nacht.

Der Mond, der ist ihr Buhle
er weckt sie mit seinem Licht,
und ihm entschleiert sie freundlich
ihr frommes Blumengesicht.

Sie bluht und gluht und leuchtet,
und starret stumm in die Hoh’;
sie duftet und weinet und zittert
vor Liebe und Liebesweh.

意味

はすの花は恐れている
太陽の華やかさを
そしてうなだれて
夜を夢見ながら待ち望んでいる。

はすの愛人である月は
月の光ではすを目覚めさせる
そして はすは月に好意的に見せる
はすの忠実な花の顔を

はすは咲き、赤く色づき、輝き、
そして黙って真上をじっと見つめる
はすは香り、泣き、そして震える
愛情のあまり、そして愛の痛みのあまり。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/24   animato

木管五重奏 「高き天より、われは来たれり」

木管五重奏 「高き天より、われは来たれり」
クリスマスカンタータ「BWV 700」から
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Vom Himmel hoch, da komm ich her
J.S.Bach

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
クラリネット五重奏版、サックス五重奏版、金管五重奏版は発売中です。

賛美と感謝の気持ちを表現した美しいバッハの魅力をぜひ味わってください。

木管五重奏 「高き天より、われは来たれり」
クリスマスカンタータ「BWV 700」から
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Vom Himmel hoch, da komm ich her
J.S.Bach

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
クラリネット五重奏版、サックス五重奏版、金管五重奏版は発売中です。

賛美と感謝の気持ちを表現した美しいバッハの魅力をぜひ味わってください。

ww5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/QQJnQ0bL7ww

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Vom Himmel hoch, da komm ich her」(BWV 700)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)による
クリスマス音楽の宝石です。この音楽作品は、バッハの宗教音楽の傑作の1つであり、
クリスマスの喜びと神の祝福を讃えるために作曲されました。

背景:
「Vom Himmel hoch, da komm ich her」は、クリスマスカンタータの一部として作曲されました。
バッハは18世紀初頭に多くのカンタータを作曲し、これらはキリスト教の祝祭や儀式で演奏されるために制作されました。
この特定のカンタータは、クリスマスの祝日に神への賛美と感謝の意を表現するために創られました。

構造:
「Vom Himmel hoch, da komm ich her」は、合唱、ソロ歌手、オルガン(または他の鍵盤楽器)によって演奏されます。
このカンタータは通常、以下のような部分で構成されています。

合唱の前奏: 作品はしばしば合唱による前奏から始まります。この前奏部分では、合唱団がクリスマスの祝福を歌い、キリスト降誕を賛美します。

ソロ歌手のアリア: このカンタータにはソロ歌手(ソプラノ、テノール、バスなど)が登場し、個々のアリア(独唱曲)を歌います。
ソロ歌手は、クリスマスのメッセージをさらに深く探求し、神への感謝や賛美の言葉を表現します。

合唱の反応: ソロ歌手のアリアに対して、合唱団が応答することがあります。合唱は、個人的な感情を共有し、神の栄光をたたえます。

フィナーレ: カンタータは通常、合唱とオルガンによる壮麗なフィナーレで締めくくられます。この部分ではクリスマスの奇跡と喜びが最高潮に達します。

音楽的特徴:
「Vom Himmel hoch, da komm ich her」は、バッハの宗教音楽のスタイルに忠実であり、その音楽的特徴には次のような要素が含まれます。

ポリフォニー: バッハの音楽はしばしばポリフォニー(複数の旋律が同時に進行すること)が特徴的で、複雑な対位法とハーモニーが魅力です。
合唱とソロ歌手、オルガンが対話し、調和します。

キャッチーな旋律: バッハは印象的な旋律を作曲する才能があり、これは聴衆に音楽を覚えやすくさせます。
クリスマスカンタータにおいても、美しい旋律が目立ちます。

感情表現: バッハの音楽は感情豊かで、喜び、希望、感謝、賛美などの感情が豊かに表現されます。

重要性:
「Vom Himmel hoch, da komm ich her」は、バッハの宗教音楽の中でクリスマスの祝福と喜びを称える重要な作品の一つです。
バッハの音楽は、その深い宗教的メッセージと音楽的な優雅さで知られ、多くの聴衆に感動を与え続けています。
このカンタータはクリスマスの礼拝や音楽コンサートで演奏され、キリスト教の信仰を讃えるための美しい音楽として称賛されています。

「Vom Himmel hoch, da komm ich her」(BWV 700)は、バッハの豊かな音楽遺産の一部として、
クリスマスシーズンにおける特別な音楽として楽しまれ続けています。
その神聖なメッセージと美しい音楽は、多くの人々に希望と平和をもたらし、クリスマスの精神を讃えます。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

≫ 続きを読む

  2023/10/23   animato

クラリネット五重奏 グリーグ :抒情小品集 第2集 Op.38-6

クラリネット五重奏 グリーグ :抒情小品集 第2集 Op.38-6
エレジー
Lyriske smastykker op.38-6
Elegie
Grieg, Edvard Hagerup

編成はBbクラリネット4本、バスクラリネットです。
金管五重奏版、サックス五重奏版、木管五重奏版は発売中です。

北欧グリーグの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

クラリネット五重奏 グリーグ :抒情小品集 第2集 Op.38-6
エレジー
Lyriske smastykker op.38-6
Elegie
Grieg, Edvard Hagerup

編成はBbクラリネット4本、バスクラリネットです。
金管五重奏版、サックス五重奏版、木管五重奏版は発売中です。

北欧グリーグの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

Cl5.jpg
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/hqKPh8HCycw

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

1867年、《ピアノ協奏曲イ短調 作品16》で一躍有名になったグリーグは、この年から1901年にかけてこの作品集を書き上げました。
生涯にわたって作曲されているため、グリーグの作風、ピアニズム、その変遷すべてがその中にあらわれていて、グリーグの作品の中でも中心的な存在です。
いずれも1分~6分程度のかるめの小品であり、ステージ用というよりは、主にサロンや家庭で広く親しまれていました。
いずれの曲も標題がつけられていて、それぞれの曲に対して、一つの感情、気分、情景が表現されています。
1867年、第1集を発表しましたが、その後ピアノ、作曲、指揮など多忙だったこともあり、第2集が発表されたのは、その16年後でした。
第2集から第10集は間隔をおきながら続けて作曲されました。全10巻で、計66曲の作品がおさめられています。

グリーグ : 抒情小品集 第2集 / Lyriske stykker No.2 op.38

大成功をおさめた第1集の出版から16年がたち、芸術家としての成熟がみられる時期に書かれた作品です。

1.子守歌 / op.38-1 "Vuggevise"
ゆりかごのようなリズムにのせて、優しい旋律が愛情深く歌われます。
中間部では曲想が変わり、ノルウェーの舞曲風の部分がみられます。

2.民謡 / op.38-2 "Folkevise"
ノルウェー舞曲の、はずむようなリズムが終始貫かれています。
声部ごとに一拍目や、二拍目に強拍があり、演奏には注意が必要です。

3.メロディー / op.38-3 "Melodie":断片的であり、シューマン風。穏やかで、優しい雰囲気が非常に魅力的です。
掛留があるところでは、緊張感をもって、全体的にハーモニーを意識して演奏しましょう。

4.ハリング / op.38-4 "Halling"
歯切れがよく、敏捷な動きをもって奏される。アクセントとテヌートを効果的に演奏しましょう。

5.スプリング・ダンス / op.38-5 "Springdans"
舞曲のリズムにのせて、おどけたようなリズムをもった旋律が歌われます。
ポリリズムで書かれていて、また強調がおかれている部分が不規則ですので、それを正確に演奏する点に注意が必要です。

6.エレジー / op.38-6 "Elegie"
タイトルどおり、悲しみが表現されています。長く伸ばされる緊張感のあるE音が印象的に響きます。

7.ワルツ / op.38-7 "Vals"
ワルツのリズムにのって、悲しげのある旋律が、時々おどけたようなリズムを加えながらで歌われていきます。
途中で登場するプレストの箇所は、技巧的で激しく、曲の緊張感を一気に高めて効果をあげています。

8.カノン / op.38-8 "Kanon"
2つの声部が対話的におかれ、それに伴奏がそえられながら、アジタートへ向かって曲がすすみます。
中間部ではピウ・モッソ・トランクイロになり、広大な響きをつくりあげていきます。この曲においてもシューマンの影響がみられます。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/
 

≫ 続きを読む

  2023/10/22   animato