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2023年12月

木管五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から

木管五重奏 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第3番から
ロンド風のガヴォット BWV 1006
Gavotte BWV 1006_Bach-Kreisler
Fritz Kreisler

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
サックス五重奏版、金管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。

20世紀初頭の美しいバッハ・リメイク作品を、ぜひお楽しみください。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Bach, Johann Sebastian:Violin Partita No.3 Gavotte en Rondeau

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータは、
3つのソナタと3つのパルティータから成り立っています。ソナタは現代のソナタに近く、4楽章形式で「緩~急~緩~急」の
教会ソナタという形式です。第2曲にフーガが来るのが特徴です。
パルティータは第1番、第2番はイタリア風ソナタに近く、第3番はフランス風で、舞曲を中心に舞曲や曲の種類の名称がついています。
今でいえば、組曲のような雰囲気です。
作曲時期は1720年、ケーテンの宮廷楽長だった頃で年齢的にはまだ30代です。これだけのストイックな曲を30代で作曲したバッハは、やはり只者ではありません。
バッハは器楽曲よりもライプツィヒに移ってからの声楽曲も凄いのですが、この年齢で書かれた曲は、ブランデンブルグ協奏曲など、
十分な完成度です。

バッハとヘンデルは別の場所で活躍しましたが、同い年のドイツの作曲家です。ドイツ人のテレマンも近い世代です。
この3人は、バロック後期を代表する大作曲家です。それまではバロック音楽はコレッリ、ヴィヴァルディなどの
イタリア系とリュリ、シャルパンティエなどのフランス系の2つに分かれていました。フランス・バロックの始祖
ジャン・バティスト・リュリはイタリア人ですが、フランスの宮廷に仕え、フランス・バロックを作りました。
そこに現れた3人のドイツ人(バッハ、ヘンデル、テレマン)は、イタリア風の音楽と、フランス風の音楽を上手く組み合わせて、
新しい音楽を作曲していきます。特にヘンデル、テレマンはギャラント主義を取り入れ、古典派への道を開いていきます。
既に調性音楽も理論的なベースも完成していて、調性音楽が隆盛してきます。

バッハは先進的な部分を取り入れつつもギャラント主義には向かわず、独自の方向に発展したようです。
これにはドラマティックな音楽を得意としたブクステフーデの強い影響が感じられます。
ちなみに息子のC.P.E.バッハはギャラント主義の大家です。
また、息子の一人でモーツァルトの師匠であるJ.C.バッハもギャラント主義で、世の中は古典派に向かい始めた所でした。

この曲は明るく、華麗な曲風を持っています。バッハ自身による、リュートのため(ハープという説もある)の編曲作品も残しています(BWV1006a)。
「Preludio」、「Gavotte en Rondeau」、「Gigue」はラフマニノフによってピアノ用に編曲されています。
ウィーンのヴァイオリニスト、クライスラーによって見事な美しさを付加された編曲です。

クライスラーの有名な作品といえば、この曲以外にも、同じくヴァイオリンとピアノのための楽曲である
『愛の喜び』、『愛の悲しみ』、『美しきロスマリン』が広く知られています。
クライスラーは、これら3曲を自身のコンサートでのアンコール曲として頻繁に演奏していたほか、1911年に3曲をピアノソロに
編曲した「ウィーン古典舞曲集 Alt-Wiener Tanzweisen」を出版しています。
現代でもこの3作品はアンコール曲として演奏されるほか、3曲を一連の作品として取り上げる機会が多く見られます。
ちなみに、『愛の喜び Liebesfreud』の英語タイトルは『Love's Joy』、『愛の悲しみ Liebesleid』は『Love's Sorrow』、
そして『美しきロスマリン』は『Lovely Rosemary』(ラブリー・ローズマリー)と言います。
これら3曲で「ラブ・ラブ・ラブ」の愛の三部作として輝きを放ち続けています。

彼は7歳で特例でウィーン音楽院に入学し、10歳にして首席で卒業、その後パリ国立高等音楽院に留学し、
12歳にして首席で卒業と言う神童ぶりを発揮しました。その翌年の1888年からヴァイオリニストとしてのキャリアを
スタートさせ、20世紀前半を代表するヴァイオリニストとして名を馳せています。

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  2023/12/31   animato

クラリネット四重奏 トッカータとフーガ第1番

クラリネット四重奏 トッカータとフーガ第1番
ヨゼフ・セーガー
Toccata & Fugue No.1
from 8 Taccatas and Fugues
Seger, Josef Ferdinand Norbert

編成はCl.3本、Bs.Cl.です。
木管四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。
ボヘミアの格式と感性を味わえる音楽を、ぜひお楽しみください。

クラリネット四重奏 トッカータとフーガ第1番
ヨゼフ・セーガー
Toccata & Fugue No.1
from 8 Taccatas and Fugues
Seger, Josef Ferdinand Norbert

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Josef Ferdinand Norbert Seger(1716-1782)による「8 Toccatas and Fugues」は、バロック音楽の中でも
特にオルガン音楽の優れた作品の一つとされています。
この作品は、その優れた対位法の技術、バロック様式の特徴、そしてオルガンの魅力的な音色によって、音楽史上重要な位置を占めています。

1. Josef Ferdinand Norbert Segerについて

Josef Ferdinand Norbert Segerは、18世紀のボヘミア(現在のチェコ共和国)出身の作曲家で、
バロック期のオルガン音楽の重要な代表者の一人です。彼はプラハで生まれ、音楽と宗教の教育を受けました。
オルガン奏者、作曲家、そして音楽教育者としての経歴を持ち、彼の作品はバロック音楽の特徴を充分に表現しています。

ヨゼフ・セーガー(Josef Seger、本名Josef Ferdinand Norbert Segert、姓はSeegerまたはSeegrとも)
(1716年3月21日 - 1782年4月22日)は、チェコのオルガニスト、作曲家、教育者です。
プラハのカレル大学で哲学を専攻し、ボフスラフ・マチェイ・チェルノホルスキー、ヤン・ザックらに師事して音楽を学んだ後、
プラハの2つの教会のオルガニストとなり、亡くなるまでそこに留まりました。


非常に多作な作曲家であったセーガーは、18世紀のチェコ・オルガン楽派の最も重要な代表者の一人となりました。
彼の弟子には、ヤン・アントニン・コジェリューやヨゼフ・マイスリヴェチェクがおり、彼のフィギュアド・バスの練習曲は、
何世代にもわたって教師たちの役に立ちました。


生涯〕

セーガーはボヘミアのミェルニーク近郊のŘepínで生まれました。プラハのイエズス会ギムナジウムで学び、後にカレル大学で哲学を専攻しました。
また、オルガン演奏をボフスラフ・マチェイ・チェルノホルスキーに、対位法をヤン・ザッハとフランティシェク・トゥーマに、
そしてドラバシュによれば、フィギュアド・バスをフェリックス・ベンダに師事しました。
1741年頃、セーガーはティーン正面の聖母教会のオルガニストになり、1745年にはプラハの十字軍教会でも同様のポストを得ました。
1781年、皇帝ヨーゼフ2世はセーガーの演奏に感銘を受け、作曲家に宮廷の任命を申し出たましが、
セーガーは確認書が届く前の1782年にプラハで亡くなりました。

セーガーが生前に作曲した曲は出版されませんでしたが、
彼は重要な教師であり教育者でした。
彼の弟子には、カレル・ブラジェイ・コプジーヴァ、ヤン・アントニン・コジェリュ、ヤン・クシュティテル・クチャジュ、
ヨゼフ・マイスリヴェチェク、その他多くの著名なボヘミアの作曲家や音楽家がいました。
1790年代には、セーガーの作品のいくつかは印刷物に掲載されました。
8曲のオルガン・フーガのセレクションは、1793年にD. G. テュルクによって出版されました。
特に重要なのは、彼のフィギュアド・バスの練習曲の一部が出版されたことで、これは彼の死後数十年にわたって教師たちに使用されました。


作品
セーガーは、18世紀チェコで最も多作なオルガン作曲家であった。何百もの前奏曲、フーガ、トッカータ、
その他のオルガン曲が写本として残されています。
一般的に言って、彼の前奏曲とフーガは短い作品ですが(その長さはカトリックの典礼によって課された制限によって決定された)、
豊饒な和声的想像力と後期バロックの対位法の実践を完璧に把握していることを示しています。
彼はまた、ミサ曲、モテット、詩編も作曲しましたが、これらもまた古風な対位法に支配されていました。

2. 8 Toccatas and Fuguesについて

「8 Toccatas and Fugues」は、Segerによるオルガンのための8つのトッカータとフーガから成る作品です。
この作品は、バロック期のオルガン音楽の伝統的な形式であるトッカータとフーガを収録しています。

トッカータ(Toccata):トッカータは、速いテクニカルなパッセージや即興演奏の要素を持つ作品です。
Segerのトッカータは、オルガン奏者に高度な技巧を要求します。その中でも「トッカータ」は、自由なリズムとテンポが特徴で、
オルガニストが即興的な演奏を含めることができる場面があります。

フーガ(Fugue):フーガは対位法の要素を含む楽曲で、主題(主題と呼ばれる)が導入され、その後で変化したり組み合わせたりします。
フーガは対位法の技法を巧みに用いた作品で、複数の声部が交錯し、合奏が行われるため、演奏の難易度が高いことがあります。

3. 技術的要素と音楽的特徴

Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、オルガン音楽における技術的な要素を豊かに含んでいます。
オルガン奏者は、迅速な指の動き、フットペダルの巧妙な操作、そして対位法のテクニックを駆使して、これらの作品を演奏します。

バロック音楽の特徴的な要素も随所に見られます。これらの作品は、複雑なリズムと対位法の美しさに特徴があり、
バロック期の音楽の豊かな表現力を示しています。バロック音楽は、音楽のコントラストを強調し、
情感豊かな表現を持つことが一般的で、これらのトッカータとフーガもその伝統に則っています。

4. 宗教的なコンテクスト

バロック期の音楽は、宗教的な儀式や礼拝のために頻繁に作曲されました。オルガンは教会で重要な楽器であり、
教会音楽の一環として演奏されました。Segerのオルガン作品も、宗教的な文脈で演奏されることを念頭に置いて作曲されました。
それゆえ、これらの作品は宗教的な音楽表現に貢献し、教会音楽の一部として重要な役割を果たしました。

まとめ

Josef Ferdinand Norbert Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、バロック期のオルガン音楽の中で輝く作品の一つです。
その対位法の技術、バロック様式の美しさ、そして宗教的なコンテクストによって、音楽史において重要な存在となっています。
これらの作品は、オルガニストや音楽愛好家にとって、バロック音楽の魅力と美しさを探求する貴重な資料であり、
バロック期の音楽が持つ複雑な対位法や情感豊かな表現を体験する機会を提供しています。

Segerの作品は、バロック音楽の優れた例として現代に伝えられており、オルガン奏者や音楽学研究者によって演奏と研究が続けられています。
彼の音楽は、バロック音楽の時代背景と、その時代の音楽が持つ豊かな表現力を探求するための貴重な遺産の一部として尊重されています。

総括すると、Josef Ferdinand Norbert Segerの「8 Toccatas and Fugues」は、バロック音楽のオルガン作品の中で優れたものであり、
その音楽的な特徴や宗教的なコンテクストによって、音楽史上で重要な位置を占めています。
この作品は、音楽の歴史と文化におけるバロック期の貴重な遺産の一部として賞賛されています。

アトリエ・アニマート
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  2023/12/30   animato

Solo+金管四重奏+「シウメント」

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ジャコード・バンドリン
CIUMENTO
Jacob do Bandolim

編成はソロ楽器、Tp.、Hn.、Tbn.またはEup.、チューバ、Vib.、ドラムス
およびPerc.(Tamb.、Conga)です。
チューバはエレキベースに変更可能でパート譜は同梱しています。
参考音源はソプラノサックスのソロです。

同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Fl.、Pic.、Ob.、Mallet Perc.など)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
 Tubaは1オクターブ下げて演奏可能です。
in B版(Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in B版(Low)(Tp.など)、
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陽気なブラジルの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Ciumento」は、ブラジルの作曲家ジャコード・バンドリンによって作曲された楽曲であり、彼が作曲した多くの楽曲の中でも最も有名な曲の1つです。
この曲は、ショーロ(Choro)と呼ばれるブラジルの伝統的な音楽ジャンルに分類されます。

「Ciumento」とは、ポルトガル語で「嫉妬深い人」という意味です。この曲は、ジャコード・バンドリンの作品の中でも最も人気があり、
彼が1930年代に作曲したもので、非常に情熱的で華やかな演奏が特徴です。

ジャコード・バンドリンは、ブラジルのショーロ音楽の発展に重要な役割を果たしました。
彼は、伝統的な音楽スタイルを独自の感性で取り入れ、独創的で革新的な作品を作り出しました。「Ciumento」は、彼の作品の中でも代表的なものの1つです。

この曲は、バイオリン、フルート、ギター、ピアノ、パンデイロ、シュカス、キャバキーニョなど、多数の楽器を使用して演奏されます。
それぞれの楽器が鮮やかなソロを演奏し、それらが美しく調和して一体感のある音楽を作り出します。

「Ciumento」の構造は、伝統的なショーロ曲の形式に従っています。曲は、イントロダクション、アウトロ、および複数のセクションから構成されています。
各セクションは、テーマとバリエーションを繰り返し演奏することで構成されています。

この曲の音楽的特徴は、非常に華やかで情熱的な演奏にあります。バイオリンやフルートなどの楽器が、非常に速いテンポで演奏される旋律を奏でます。
また、この曲では、楽器同士が緻密に調和し、互いに対話するように演奏されることが特徴です。これにより、曲全体が非常に生き生きとした印象を与えます。

最後に「Ciumento」は、ジャコード・バンドリンの作品の中でも非常に人気が高く、ショーロ音楽の代表作の1つとして広く知られています。
この曲は、ブラジルの音楽史において、チョロ音楽がいかに重要な役割を果たしたかを示す素晴らしい例として挙げられます。

「Ciumento」は、ジャコード・バンドリンの才能と創造性を象徴する作品であり、彼の音楽的遺産を継承する音楽家たちによって、現在でも演奏され続けています。
また、この曲は、ブラジル音楽ファンだけでなく、世界中の音楽愛好家に愛されています。

、「Ciumento」は、ジャコード・バンドリンの作品の中でも代表的な作品の1つであり、ブラジルの音楽史において重要な位置を占めています。
この曲は、非常に生き生きとした演奏と、緻密な楽器の調和により、聴衆に強い印象を与える素晴らしい作品です。
今日でも、この曲は、多くの音楽家たちによって演奏され続け、音楽愛好家たちに愛されています。

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  2023/12/29   animato

クラリネット五重奏「あなたがそばにいてくだされば」BWV 508

クラリネット五重奏「あなたがそばにいてくだされば」BWV 508
ゴットフリート・シュトーテル
Bist du bei mir
G.Stolzel(J.S.Bach)

編成はCl.4本、Bs.Cl.です。
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ドイツ・バロックの美しい旋律を、ぜひお楽しみください。

クラリネット五重奏「あなたがそばにいてくだされば」BWV 508
ゴットフリート・シュトーテル
Bist du bei mir
G.Stolzel(J.S.Bach)

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Bist du bei mir」(あなたが私と共にいてくだされば)は、バッハ(Johann Sebastian Bach)が作曲した歌曲の一つです。
BWV 508として知られています。
この曲は、もともとはバッハのノエル集に含まれていたとされていますが、後に別の作曲家によって書かれたことが判明しました。
「ノエル集」はバッハの偉大な遺産であり、さまざまな宗教的・世俗的な歌曲が含まれています。
具体的には、ゴットフリート・ハインリッヒ・シュトーテル(Gottfried Heinrich Stolzel)の作品とされています。

作曲者の誤認: 長らく「Bist du bei mir」はバッハの作品として知られていましたが、
20世紀になってから、この曲はシュトーテルの作品であることが判明しました。
バッハがこの曲を手がけたとする誤解は、彼の名声と偉大な業績によるもので、この誤認は一般的には訂正されています。

歌詞: 歌曲の歌詞は、愛する人との別れや死を想像したもので、愛する人と共にいることがどれほど幸せであるかを歌っています。
感傷的で美しい言葉が使用されています。

音楽的特徴: この歌曲は簡潔でありながらも感動的で、美しい旋律が特徴です。穏やかで静かな雰囲気を持ち、歌詞の情熱的な内容を反映しています。

使用例: この曲は、バッハとされていた時期においても、またその後シュトーテルの正体が明らかになった後も、様々な場面で演奏・録音されています。
特に結婚式や悲しい場面でしばしば使用され、その感動的な旋律が人々の心に響いています。
「Bist du bei mir」は、誤認された経緯を持ちつつも、美しい旋律と感動的な歌詞により、多くの人々に親しまれています。


「Bist du bei mir」は、ゴットフリート・ハインリッヒ・シュトーテル(Gottfried Heinrich Stolzel)によって作曲された歌曲です。
この作品はもともとシュトーテルのオペラ「ディオゲネス」(Diogenes)の一部として作られました。
しかし、後にこの歌曲がバッハの作品とされ、広く知られるようになりました。
この誤認は、バッハの作品として演奏されることが一般的で、今でも一般的に「Bist du bei mir」として知られています。

歌詞: 「Bist du bei mir」の歌詞は、愛する人との別れや死に対する深い感情を表現しています。
ドイツ語の歌詞は、愛する人と共にいることがどれほど幸福であるかを歌っています。

音楽的特徴: この曲は美しい旋律とシンプルな構造で知られています。感情豊かで穏やかなメロディが、聴衆に深い感動を与えることができます。
シュトーテルはバロック時代の作曲家で、彼の作品はその時代の音楽の特徴を反映しています。

使用例: 「Bist du bei mir」は、結婚式や悲しい場面でしばしば演奏されます。その感動的な旋律と歌詞が、特別な瞬間にぴったりと調和します。
ただし、バッハが作曲したとされることが長らく広まっていたため、多くの人がこの曲をバッハの作品だと信じています。

この曲は美しいメロディと深い感情表現で広く親しまれています。
その誤認が明らかになったとしても、今でも「Bist du bei mir」として多くの人に親しまれ、演奏されています。

《歌詞》
あなたがそばにいてくだされば-Bist du bei mir-(BWV508)

Bist du bei mir,    あなたがそばにいてくだされば
geh ich mit Freuden    わたしは喜びのうちに向かいます
zum Sterben und zu meiner Ruh.    死と安らぎへ
Ach, wie vergnugt    ああ どんなに幸せでしょう
war so mein Ende,    わたしの最期の日は
es druckten deine schonen Hande    いとおしいあなたの手で
mir die getreuen Augen zu.     この一途な瞳が閉ざされたなら

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  2023/12/28   animato

サックス四重奏 オペラ「妖精の女王」組曲

サックス四重奏 オペラ「妖精の女王」組曲
ヘンリーパーセル
Suite from The Fairy Queen Z629

Purcell H. 
1. Rondeau
2. Jig
3. Sing While we Trip it Upon the Green
4. One Charming Night
5. Hush No More
6. If Love's a Sweet Passion
7. Dance for the Fairies
8. When I have Often Heard Young Maids
9. A Thousand Ways We'll Find
10. Next, Winter Comes Slowly
11. Entry Dance
12. Thus Happy and Free
13. Chaconne
14. They Shall be as Happy as They're Fair

編成はサックスのソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
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4. One Charming Night
5. Hush No More
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8. When I have Often Heard Young Maids
9. A Thousand Ways We'll Find
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

ヘンリー・パーセル(1659-1695)は、17世紀後半のイギリスの作曲家であり、オペラ「妖精の女王」は彼の最も有名な作品の一つです。
このオペラは1692年に初演され、その後も多くの改訂が行われ、今日でも広く上演されています。

「妖精の女王」は、シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」を基にしています。物語は、妖精たちの世界と人間の世界が交差する架空の森を舞台に展開します。
主要なキャラクターには、妖精の女王であるチタニア、妖精の王であるオベロン、若者たちのグループ、そして愉快な道化役のキャラクターが含まれます。
愛、魔法、幻想が豊かに描かれ、ユーモアとロマンスが織り交ざった物語が展開されます。

音楽的には、パーセルの「妖精の女王」は、当時のイギリスの劇音楽のスタイルに基づいています。それはバロック音楽の中でも特徴的なものであり、
声楽と器楽の組み合わせが特徴です。オペラは合唱、ソロ歌手、およびオーケストラによって演奏されます。

「妖精の女王」の音楽には、豊かな旋律、鮮やかな和声、そして劇的な表現が見られます。
パーセルは、音楽を劇の展開やキャラクターの感情を表現する手段として巧みに利用しました。
彼の作曲は、オペラの物語の要素を強調し、聴衆を魅了するための効果的なツールとなっています。

また、「妖精の女王」は、その後の音楽史においても重要な影響を与えました。パーセルのオペラは、イギリスの劇音楽の発展において画期的な作品となりました。
また、この作品は後の作曲家にも影響を与え、特に18世紀のヘンデルの作品に多くの類似点を見出すことができます。
ヘンデルは、パーセルの作品から影響を受け、その後のイギリスのオペラの発展において重要な役割を果たしました。

「妖精の女王」の中でも特に有名な曲の一つは、アリア「O let me weep(悲しみを許して)」です。
このアリアは、チタニアの悲しみを表現した美しい旋律と感情的な歌詞が特徴であり、パーセルの作曲の傑作とされています。
他にも、「妖精の女王」には多くの魅力的な音楽があり、舞台上での魔法の要素や妖精たちの活気溢れる歌唱が楽しめます。

「妖精の女王」は、バロック期のイギリスの劇音楽の傑作として高く評価されています。
パーセルは、音楽とドラマの融合を通じて、物語の奥深さやキャラクターの感情を表現することに成功しました。
その作品は、当時のイギリスのオペラの発展に大きな影響を与え、後の世代の作曲家にも多大な影響を与えました。
今日でも、「妖精の女王」は頻繁に上演され、音楽愛好家や演劇ファンにとって魅力的な作品となっています。

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  2023/12/27   animato

木管五重奏 幻想小曲集 作品12から第3曲「なぜ?」シューマン 

木管五重奏 幻想小曲集 作品12から第3曲「なぜ?」シューマン 
R. Schumann, Fantasiestucke, Op. 12-3 Warum?

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第3曲であるこの曲では冒頭から属7の和声ではじまり、切ない疑問を投げかけるようです。
典型的なロマン派の叙情的な小品になっています。真剣で、そして静かな問いかけが為される音楽です。
「ゆっくりと繊細に(Langsam und zart)」と指定されています。
冒頭に提示される6音からの音型の繰り返しが「なぜ?」という気持ちを代弁するかのようです。
しかし呼応する内声は力なくその終わりを待たずに次の問いかけがはじまります。情熱的な心の叫びというよりはため息と共に自分の内面に
切々と問い掛けるような1曲です。

幻想小曲集(げんそうしょうきょくしゅう、Fantasiestucke)作品12は、ロベルト・シューマンが1837年に作曲した、8曲からなるピアノ曲集です。
タイトルの通り、一つ一つの曲は幻想的な情緒に満ちていて、それぞれに文学的な標題が付けられています。
なお、シューマンの作品で「幻想小曲集」と銘打たれているものは他にも作品73(クラリネットとピアノ)、作品88(ピアノ三重奏)、
作品111(ピアノ独奏)があります。
一つ一つが何ともいえないロマンチックで美しい旋律をかなでます。
また、あるときは激しく、あるときは優しく、あるときは楽しく、シューマンの性格がそのまま曲に表れているといっても過言ではないのが
この幻想小曲集で、互いに深い関連性があり、統一感を持ってまとめあげられた作品です。
どの曲もファンタジー豊かな小品ですが、各曲のコントラストと調和と均衡は見事で、シューマンらしい幻想的な美しい作品となっています。

1837年から1838年にかけて作曲され、1838年ライプツィヒのブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版、
シューマンと親交のあったイギリスの女流ピアニストのアンナ・ロビーナ・レードロウに献呈されています。
その時期はまさにクララとの結婚をめぐってクララの父と訴訟も交えた激しいやり取りを行っていた時期と重なります。
それはシューマンにとっては心がズタズタにされるような危機的状況であると同時に、そこから立ち直ってクララへの愛を
音楽で告白することによって一つの飛躍を勝ちとった時期でもありました。

この小品集はまさにその様なクララへの愛の表白であることは明らかであり、彼はその時期に2つのピアノ・ソナタ(Op.11 & Op.14)、
子供の情景(Op.15)、クライスレリアーナ(Op.16)、幻想曲(Op.17)などを生み出すのです。
「幻想小曲集」はホフマンの小説「カロの手法による幻想小品集」に由来しますし、彼はここにおさめられた「楽長クライスラー」の詩から
「クライスレリアーナ」を着想するのですから、よほどこの文学作品から影響を受けたのでしょう。

第1曲 夕べに(Des Abends) 変ニ長調
Sehr innig zu spielen (非常に心を込めて弾く; Con molto sentimento)
3連符の伴奏の上に、もう1つ大きな単位の、アクセントの違う3連符の旋律が歌われます。つまり2拍子でありながら伴奏は2拍子、旋律は3拍子を感じさせ、
それが複雑に絡み合うことで、独特の幻想味を醸し出しています。

第2曲 飛翔(Aufschwung) ロンド形式 ヘ短調
Sehr rasch(極めて速く; Molto vivo)
曲集の中では、最も有名なものである。力強い冒頭が印象的。内声部に情熱的な旋律が歌われる主部と、Bでは変ニ長調に転じ、
軽やかに高音部で歌われます。Cでは変ロ長調になり、幾分落ち着いたものとなります。手が小さいと演奏困難で、味を出すにはそれ相応な技術が必要です。

第3曲 なぜに(Warum?) 変ニ長調
Langsam und zart(ゆっくりそして優しく; Lento e teneramente)
標題の通り、問いかけるような主題が2声で進行していきます。

第4曲 気まぐれ(Grillen)
Mit Humor(ユーモアをもって; Con umore)
スケルツォの形をとります。変ニ長調ですが、変ロ短調(しかも属和音)で開始され、すぐに変ト長調となり、変イ長調を経て、
16小節目でやっと変ニ長調が示されるなど、主部だけで十分に気まぐれ的な要素を含んでいます。中間部は変ト長調のコラールとなりますが、
やはり気まぐれな曲調です。ドイツ語タイトルは「グリルでの焼肉」つまり「バーベキュー」の意味です。

第5曲 夜に(In der Nacht) ヘ短調
Mit Leidenschaft(情熱をもって; Appassionato)
波打つようなアルペッジョの伴奏に、断片的な旋律が顔を見せます。シューマンはこの曲集の中では最も気に入っていて、
クララにも最も演奏会に適した曲として薦めている。また、シューマンは自ら演奏する時には、ヘーローとレアンドロスの物語をイメージしていると
クララ宛の書簡に記しています。

第6曲 寓話(Fabel) ハ長調
Langsam(ゆっくり; Lento)
フェルマータを含む遅い部分と、スタッカートの速い部分が交替します。

第7曲 夢のもつれ(Traumes Wirren) ヘ長調
Auserst lebhaft(極めて速く; Vivacissimo)
音はきわめて速く、軽やかに鍵盤上を駆け巡ります。それは一時の夢を見ているようです。その弾きにくさからしばしば「指のもつれ」と
揶揄されています。中間部は変ニ長調のコラールとなり、下属調の変ト長調で主題再現、半音下のヘ長調に戻ります。

第8曲 歌の終わり(Ende vom Lied) ヘ長調
Mit gutem Humor (適度なユーモアをもって; Con buon umore)
『クライスレリアーナ』でも見られるように、シューマンは曲集の最後でたびたびユーモアを用いました。
オクターブが折り重なって音楽ができあがっていく様を、シューマン自身は「結婚式と葬式の鐘が入り混じって聞こえてくる」と表現しました。
コーダは瞑想的なコラールとなり、静かに鐘の余韻が響いて終わります。

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  2023/12/26   animato

金管五重奏 歌劇「魔笛」より 司祭たちの行進

金管五重奏 歌劇「魔笛」より 司祭たちの行進
W.A.モーツァルト
from Magric Flute
March of the Priests
WA Mozart

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
サックス五重奏、木管五重奏、クラリネット五重奏版は発売中です。

厳かな司祭の入場を表現した作品をコンサートピースに、ぜひどうぞ。

金管五重奏 歌劇「魔笛」より 司祭たちの行進
W.A.モーツァルト
from Magric Flute
March of the Priests
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「魔笛」(Die Zauberflote)は、オーストリアの作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)が1791年に作曲したオペラです。
このオペラは、喜劇と魔法、冒険を組み合わせた作品であり、現在でも世界中で愛されています。
"Priests' March"(司祭たちの行進)は、その中でも特に有名な楽曲の一つです。

「魔笛」は、モーツァルトがエマヌエル・シカネーダー(Emanuel Schikaneder)と共同で作成したリブレット(台本)に基づいています。
物語は、王女パミーナ(Pamina)を救うために冒険する若い王子タミーノ(Tamino)と、魔法使いザラストロ(Sarastro)の
秘密結社に入るための試練を受けることになる物語です。
このオペラは、様々なテーマ性を持っており、啓蒙主義やフリーメイソンの思想が色濃く反映されています。

「Priests' March」は、第1幕の中盤に登場します。この場面では、タミーノと鳥狩りの冒険者である酔っぱらいのパパゲーノ(Papageno)が、
魔法の笛によって眠りについた状態で登場します。その後、3人の守護霊(Three Ladies)が現れ、タミーノに対して王女パミーナを救うように依頼します。
彼らは、パパゲーノを連れてパミーナの救出に向かうことを決意し、さまざまな試練に立ち向かうことになります。

「Priests' March」は、物語の舞台となる魔法使いザラストロの秘密結社のシーンで演奏される行進曲です。このシーンでは、
魔法使いたちの宗教的な儀式が行われており、司祭たちが堂々と行進します。楽曲は重厚で力強く、堂々とした雰囲気を持っています。
また、トランペットのファンファーレや管楽器の華麗な旋律が特徴的です。

この行進曲は、モーツァルトの優れた作曲技術とともに、物語性やキャラクターの特徴を音楽で表現する才能を示しています。
この曲は、登場人物たちの儀式的な進行や、魔法使いたちの高貴な存在感を視覚化する役割を果たしています。
音楽は劇的な緊張感と盛り上がりを生み出し、観客を物語の世界に引き込む効果があります。

「Priests' March」は、オペラ全体の中で特に有名な楽曲であり、演奏会やコンサートでも頻繁に取り上げられることがあります。
そのため、"魔笛"の代表的な楽曲として、クラシック音楽愛好家だけでなく、広く一般の人々にも知られています。

「魔笛」は、その美しい音楽と深い哲学的なテーマ性から、今日でも世界中の歌劇場で上演され続けています。特に「Priests' March」は、
その壮大なスケールと感情的な表現によって、モーツァルトの傑作として多くの称賛を受けています。

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  2023/12/25   animato

クラリネット五重奏 シャンゴ(雷神)、タンゴ

クラリネット五重奏 シャンゴ(雷神)、タンゴ
Xango, Tango
エルネスト・ナザレ

編成はEs Cl.、Cl.3本、Bs,Cl.です。
木管五重奏、サックス五重奏版、金管五重奏、鍵盤打楽器とベース四重奏版は発売中です。
「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を、ぜひお楽しみください。

クラリネット五重奏 シャンゴ(雷神)、タンゴ
Xango, Tango
エルネスト・ナザレ

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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Xango, Tango  シャンゴ(雷神)、タンゴ
 シャンゴとはアフリカ由来の民間宗教カンドンブレの神の一つで、雷神とか裁きの神などと言われています。
ブラジルではアフリカから連れて来られた黒人奴隷たちの一部が現在に到るまで信仰を続けています。
この曲は変イ長調が基調です。低音の太鼓の打つようなリズムや、Cメロの部分のスタッカートの旋律などは、黒人が踊っているような雰囲気です。
Bメロはヘ短調に、Cメロは変ニ長調に転調します。
曲名からのイメージよりはコミカルで楽しげな雰囲気を出す曲想です。ブラジル風タンゴという副題のとおり、弾んだ踊りを表現しています。

「ブラジルの魂そのもの」と讃えられるナザレの音楽を知らずしてブラジル音楽は語れません。
南国ののどかな風光と、アフリカの野性的なエネルギーと、ロマンティシズムが渾然と混じり、甘美で、ちょっぴり切ない独特の音楽が聞こえてきます。
ミニョーネはこう述べています。「私は1917年頃にEduardo Soutoの楽譜店でナザレに会ったことがある。ナザレは自作曲を決して急がず、
カンタービレで弾いていた。彼はこう言っていたよ、『私の作品はあちこちでメチャメチャに弾かれている。みんな速く弾きすぎだ。
特に "Apanhei-te, Cavaquinho" は酷いことになっている。あの曲はゆっくりと、左手はカヴァキーニョを思い浮かべてアルペジオで弾くもんだ』と。」

エルネスト・ジュリオ・ナザレー (Ernesto Julio Nazareth (またはNazare とも), 1863年3月20日 - 1934年2月4日)は、ブラジルのピアニスト・作曲家です。
一生をリオ・デ・ジャネイロで過ごしました。「ブラジル風タンゴ」やショーロなど、国内の民族音楽に影響されたピアノ曲を量産しました。
そのような作曲姿勢から、しばしば「ブラジルのショパン」と呼ばれています。ピアノ以外の音楽教育は学ばなかったため、
残された作品はサロン小品と声楽曲ばかりであり、管弦楽曲や室内楽・カンタータやオラトリオのような分野の大作はなく、作曲技法も必ずしも洗練されていません。
しかしながら、民衆音楽の影響のもとに切り開いた独自の素朴な詩境は、のちにヴィラ=ロボスから、「ブラジルの魂」と称賛されました。
中産階級ながらもあまり豊かでない下級官吏の家庭に生まれ、ショパンを愛する母親からピアノの手ほどきを受けました。
早い年齢でたぐい稀な音楽的才能が認められ、家族ぐるみで付き合いのあったアフロ=アメリカンの作曲家、
リュシアン・ランベールにも音楽の手ほどきを受けました。
1873年に母親が亡くなってからもピアノを学び、間もなく作曲も手がけるようになりました。
最初の出版作品のポルカ『ボセ・ベン・サービ"Voce Bem Sabe"』 (あなたはよく御存知)は、14歳になるまでに作曲・出版されました。
その後は、ショーロの楽士たちとたむろして、敏感で独特なリズム感を身につけました。マシシェ maxixe やルンドゥ lundu 、ショーロ choro 、
アフリカ系住民のダンスなど、さまざまな民族舞曲に影響されました。

長年ナザレーは、映画館オデオン座の待合室でピアニストとして働き、ここで最も有名な作品の一つ『オデオン』を作曲しました。
外国から数少ない音楽家がブラジルを訪問した際、オデオン座のナザレーの演奏を見学したといわれています。

1920年代初頭には、音楽ショップにピアニストとして雇われました。顧客が購入する際に持ち寄ってきた楽譜を見ながら、演奏し、
客の要望に沿うかどうかを確認して見せるのが任務でした。客の中に、ナザレー作品の楽譜を手ずから弾こうとする者がいると、止めさせて、
解釈が誤っていると苦情を言うのが常だったそうです。

ナザレーは、心底からのブラジル人音楽家であり、音楽は楽しまれるべきであるとして、それ以上を望みはしませんでした。
ほとんど独学であり、音楽活動のほとんどは、劇場や映画館の伴奏ピアニストとして、あるいは小劇場のアンサンブルでのピアニストとして、
演奏するのに振り当てられました。
そのような劇場アンサンブルの楽団員の知り合いには、後の大作曲家ヴィラ=ロボスがいて、当時はチェリストとして活動していました。
ナザレーはショーロの発展のおおもとであり、ヴィラ=ロボスは、これに基づき、後に自らの創作活動を繰り広げていったのです。

ナザレーは、ブラジルの民族音楽以外にも明らかに影響されていて、子供時代にむさぼるようにして学んだショパンの影響が中でも顕著です。
また、1869年にきら星のようにリオ・デ・ジャネイロにデビューして、瞬く間にブラジル楽壇を席巻したゴットシャルクの作風もナザレーにはお馴染みでした。
作品には、19世紀ヨーロッパのクラシック音楽の豊かな和声法がこだましながら、ナザレーの生地ブラジルの、シンコペーションをともなう
民族舞曲のリズム法に織り込まれてゆくのが認められます。そのうえ、アメリカ合衆国のラグタイムや初期のジャズの、小気味よいリズム感も健在である。これらの要素を統合して一つの有機体へとまとめ上げたことがナザレー独自の能力で、結果的には、ピアノ曲のレパートリーだけでなく、20世紀の音楽にも重要な貢献を果たしている。

ナザレーはショパンやその他のヨーロッパの作曲家から霊感を受けたように、逆に自らも、間接的とはいえ、ヨーロッパの作曲家に何かしらの影響を与えています。
フランス人作曲家のダリユス・ミヨーは、自伝の中で、ブラジル滞在中にリオ・デ・ジャネイロの映画館でナザレーがピアノを演奏する風景を回想しています。
ミヨーはその音楽のリズムにたちどころに虜となって、ブラジル音楽をきわめてやろうと決心したというのです。
その最終的な成果こそが、ミヨーのピアノ曲『ブラジルの想い出 Saudades do Brasil』でした。

ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ばれていますが、作品に副題を好んでつけた点で、ショパンとは違っています。
ショパンやフォーレよりもヨーロッパのサロン音楽の伝統に忠実だったといえます。
しかしながら19世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパではサロン小品にフランス語の題名をつける慣習がまだ根強く残っていたのに対して、
ナザレーは母語のポルトガル語に固執しました。
また題名によって、ドビュッシーやラヴェルのように、美術や文学からのインスピレーションをほのめかしたり、
リストのように詩的な連想を暗示することもありませんでした。
ナザレーの曲名には、しばしば第三者にとって謎めいた響きをもつものもありますが、それらは実在するスポーツチームやダンスクラブ、雑誌名など、
ナザレーの日常生活の周辺から切り取られたものばかりです。このような意味で、ナザレーは「ブラジルのショパン」と呼ぶよりは、むしろ
「ブラジルのクープラン」と呼んでこそふさわしいかも知れません。

およそ300曲のピアノ小品において、ナザレーはみごとに、大衆的なブラジル舞曲のエッセンスを捕まえています。
ナザレーは、厳密には都会の聴衆のために作曲したのですが、その作品には、(ブラジルで奴隷制が廃止された1888年以降の作品でも、)
アフリカ系民族音楽の豊かな影響が息づいています。ほとんどの曲に、スコット・ジョプリンが発想したようなシンコペーションが使われています。
ナザレーのピアノ曲には、ブラジルのありとあらゆるダンスが盛り込まれています。マシシ(英語版)、バトゥーキ(英語版)、 サンバ、
そして中でも重要なのがタンゴです。後に世界中を熱狂させ、席巻したタンゴが、ブラジル生まれだったというだけでなく、
実際にはナザレー自身の創り出したジャンルだったという証拠になるからです。
もしそれが間違いだったとしても、「ブラジル風タンゴ」の発展のほとんどにナザレーがかかわっていて、このジャンルに優に100曲を残しています。

最も有名な作品に、『ブレジェイロ(ろくでなし)"Brejeiro"』『アメノ・ヘゼダ"Ameno Reseda"』『バンビーノ(赤ん坊)"Bambino"』
『トラベッス(腕白坊主)"Travesso"』『フォン・フォン"Fon-Fon"』『テネブローズ(暗闇)"Tenebroso"』があります。
ナザレーが初めて「ショーロ」と呼んだ作品のうち、『アパニェイチ・カヴァキーニョ(頑張れカバキーニョ)"Apanhei-te Cavaquinho"』は、
さまざまな楽器アンサンブルによって演奏できる、古典的名作です。

晩年になって完全に聴覚を失うと、創作活動にも支障をきたしましたが、それでもブラジル国内ではなかなかナザレー人気は衰えませんでした。
ゴットシャルクやジョプリンを評価する人たちなら、ナザレーの残した魅力的な宝石たちをきっとたちまち気に入るに違いありません。

作曲者の死後から半世紀を経た近年になって、ナザレー作品を集めたアルバム制作が世界的にも相次いでいて、最近では伝記や、
作曲者に関するCD-ROMも発表されています。ナザレーは、クラシックとポピュラー音楽にまたがって活動したことから、ナザレーのピアノ曲は、
クラシックの学び手にも、ポピュラー音楽の学び手にも、有用な教材とされつつあります。

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  2023/12/24   animato

サックス四重奏「カンツォーナ リコリ」

サックス四重奏「カンツォーナ リコリ」
アウレリオ・ボネッリ
Canzona Licori
Aurelio Bonelli

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
木管四重奏、クラリネット四重奏、金管四重奏版は発売中です。

ヴェネツィアのバロック期の響きをコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

サックス四重奏「カンツォーナ リコリ」
アウレリオ・ボネッリ
Canzona Licori
Aurelio Bonelli

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

Canzona Licoriは、イタリアの作曲家であるAurelio Bonelli(アウレリオ・ボネッリ)によって作曲された楽曲です。
この曲は、バロック期の音楽様式に基づいており、ヴェネツィアの美しい旋律や豊かな和声で知られています。

Canzona Licoriは、一般的に合奏曲として演奏されます。バロック時代においては、合奏曲は宗教音楽のための器楽伴奏として使用されることが一般的でしたが、
その後、独立した演奏曲としても広く演奏されるようになりました。Canzona Licoriもその例外ではありません。

この曲は、エレガントで華やかなスタイルで構成されており、多くのバロック音楽の特徴を備えています。
曲の開始部分は、華麗なフレーズや鮮やかな音色の対話によって特徴付けられています。メロディーは優雅で、
楽器のグループごとに対旋律や対位法的なパートが絡み合っています。

Canzona Licoriは、バロック期に一般的な楽器編成で演奏されることが多いです。主に弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど)や
管楽器(フルート、オーボエ、ファゴットなど)、通奏低音(チェンバロやオルガンなど)からなるアンサンブルによって演奏されます。
これにより、豊かな音響効果と楽器の組み合わせの多様性が生まれます。

Canzona Licoriは、曲の進行中にテーマ性やコントラストを持たせています。緩やかな部分と活発な部分が交互に現れ、
曲のエネルギーと表現力を引き立てています。また、変化に富んだリズムや和声的な展開もこの曲の特徴の一つです。
バロック時代の音楽では、細かい装飾音や即興的な要素も重要な役割を果たしており、Canzona Licoriでもこれらの要素が見られます。

Canzona Licoriは、バロック音楽の魅力を堪能できる楽曲の一つです。アウレリオ・ボネッリの作曲によって生み出されたこの曲は、
その時代の音楽的な特徴を反映しており、バロック音楽の豊かな表現力と技巧を体現しています。曲の構造は典型的なバロックの形式に従っており、
明確な楽想の導入、発展、再現が行われます。これにより、聴衆は楽曲の進行を予測し、楽しむことができます。

Canzona Licoriの演奏には、アンサンブルの協調性と個々の楽器の技術が求められます。演奏者は、美しい音色やアーティキュレーション(音のつなぎ方)、
ダイナミクス(音量の変化)などを通じて曲の表現力を最大限に引き出す必要があります。
また、バロック音楽の特徴である装飾音や即興的な要素を自在に扱い、曲に個性と活気を与えることも重要です。

Canzona Licoriは、バロック音楽の鑑賞や演奏の機会がある人々にとって、素晴らしい体験となるでしょう。
この曲は、時代背景や音楽様式を理解することで、より深く響くことがあります。
また、バロック音楽の美学や技術的な側面に興味を持つ学術的な研究や探求の対象としても価値があります。

Canzona Licoriは、Aurelio Bonelliが作曲した優れたバロック音楽の一例です。その美しい旋律、豊かな和声、華麗な装飾音、
そしてバロック音楽固有の表現力が組み合わさり、聴衆に魅力的な音楽体験をもたらします。
この曲は、バロック音楽愛好家や音楽学習者にとって、一聴の価値がある作品と言えます。

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  2023/12/23   animato

木管五重奏 ラズル・ダズル(ラグタイム)

木管五重奏 ラズル・ダズル(ラグタイム)
ネリー・ストークス
Razzle Dazzle
NELLIE STOKES

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
クラリネット五重奏、サックス五重奏、金管五重奏版は発売中です。

20世紀初頭のアメリカを席巻したラグタイム音楽を、ぜひお楽しみください。

木管五重奏 ラズル・ダズル(ラグタイム)
ネリー・ストークス
Razzle Dazzle
NELLIE STOKES

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「Razzle Dazzle」は、アメリカの女性作曲家Nellie Stokesによって1909年に作曲された楽曲の一つです。
この曲はラグタイムのジャンルに属し、楽曲のタイトルからも派手で華やかな雰囲気を感じさせます。
ラグタイムは、アメリカの音楽ジャンルであり、19世紀末から20世紀初頭にかけて大いに人気を博したものです。
「Razzle Dazzle」などの楽曲は、ラグタイムのスタイルと特徴を反映しており、その時代の音楽文化やエンターテインメントの一部を表しています。

"Razzle Dazzle" は、英語の俚語で使われる表現で、一般的には何かが非常に派手で華やかで目を引く様子を表現するために使われます。
この表現は特に舞台芸術やエンターテインメントの文脈でよく使用され、派手な演出や目立つ衣装、華麗なパフォーマンスを指すことがあります。
"Razzle Dazzle" は、観客や観衆に驚きや感動を与えるために、派手で華やかな要素が取り入れられている場面やショーに関連付けられることがあります。

この表現は、1926年のミュージカル「Chicago」で特に有名になり、その後も舞台や映画、テレビ番組などで広く使用されています。
"Razzle Dazzle" は、何かを目立たせ、注目させるための効果的な手法や演出を指す際に使用されることがあります。

●ラグタイム(Ragtime)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカで発展した音楽ジャンルであり、ピアノ音楽のスタイルです。
独特なリズムやメロディが特徴であり、踊りや娯楽のために演奏されました。

特徴:
ラグリズム: ラグタイムの最大の特徴は、独特のリズムパターンである「ラグリズム」です。
これは、強拍と弱拍が交互に弾かれ、スウィング感や軽快なリズムを生み出します。

ピアノのフィンガーピッキング: ラグタイムは、ピアノの演奏技法としてフィンガーピッキング(指で弦をはじくように弾く)を特徴としています。
これにより、複雑なリズムや旋律が生み出されます。

キャッチーなメロディ: ラグタイムの楽曲は、しばしばキャッチーなメロディを持っており、親しみやすいものが多いです。
多くの楽曲が独自のテーマやムードを持ち、耳に残る旋律が特徴です。

セクショナルフォーム: ラグタイムの楽曲は、セクションごとに異なるリズムやメロディを持つ「セクショナルフォーム」と呼ばれる
形式を採用しています。これにより、楽曲内での変化と興味を維持します。

歴史と影響:
ラグタイムはアフリカ系アメリカ人の文化に影響を受け、アフリカ系アメリカのミュージシャンたちによって発展しました。
最初はピアノロールという形式で録音・再生され、後に楽譜としても広まりました。
特にスコット・ジョプリンは、ラグタイムの中でも最も有名な作曲家の一人で、「Maple Leaf Rag」などの楽曲で知られています。

ラグタイムはダンスホールや娯楽施設で演奏され、社会全般に影響を与えました。ジャズやその他のポピュラー音楽の発展にも影響を与え、
音楽の歴史において重要な位置を占めています。

ラグタイムは、その特有のリズムとメロディ、踊りや楽しみを提供する性格から、アメリカの音楽文化の重要な一部として親しまれています。

●ネリー・ストークス
ネリー・ストークスはミシガン州北西部のスプリングウェルズで、イギリス移民のジェームズ・W・ストークスとクララ・A・ミナードの間に生まれました。
兄はチャールズ・ジェームズ・ストークス(1878年11月18日)。父親のジェームズはスプリングウェルズで画家として働いていました。
クララは1886年、ネリーが5歳の頃に亡くなりましたが、これは弟のクラレンス(1886年)との間の難産の結果で、クラレンスも生き延びることはできませんでた。
ネリーが初めて単独でリストアップされたのは1898年のデトロイト市の名簿で、そこには17歳で音楽教師をしていることが記されています。
その後、少なくとも3つの名鑑に同じ職業、あるいは音楽家として登場しています。
ストークス一家は、1894年7月24日にネリーの継母フローレンス・ハンナと再婚したジェームズとともにデトロイトに移り住み、まだ画家として働いていました。
1900年の時点で、兄のチャールズはシェボイガンに移り住み、大家として名を連ねていました。
国勢調査では、ネリーはまだ父親と暮らしていることになっていますが、市の年鑑によると、
この時期、ネリーはさまざまな下宿に住み、音楽教師として働いていました。
1902年頃からストークスは、1894年にデトロイトで設立された著名な乾物屋兼銀行であるパードリッジ・アンド・ブラックウェル社で働くようになりました。
彼女の役割は、頻繁に宣伝される音楽部門で楽譜のデモンストレーターを務めることだと思われ、やがてジェローム・H・レミックに買収されることになる
ホイットニー・ワーナー出版社の代表となりました。他の多くの女性作曲家の歴史を考えると、彼女はおそらくこの店で働きながら作曲のバグを掴んだのでしょう。
1904年、ネリーは父親と継母のもとに戻りました。次に登場したのは1906年で、Snow BallとHey Rubeという2曲の素晴らしいラグ・チューンが
レミック社から出版されました。
不思議なのは、これらの作品の表紙にはネリー・W・ストークスと書かれているのに、内側にはネリー・M・ストークスと書かれていることです。
おそらく版画家か表紙画家のミスだろうが、著作権記録では頭文字がWになっています。
ウッドミール墓地の死亡記録にはMではなくWとありますが、結婚記録にはWではなくMとあります。
1907年3月28日、ネリーはエドワード・T・ホーリーと結婚し、しばらくの間同居しました。
エドワードは旅行代理店、その後ノベルティストアのセールスマンとして働いていました。
彼が1900年にデトロイトで酒場を始めたホーリー兄弟(エドワード、ルーク、ジェームス)と関係があるかどうかは不明で、
結局、兄のエドワードが1902年にジェームスに殺された事件現場となりました。しかし、ネリーの夫エドワードの父ルイスも兄弟の一人だったのかもしれません。
1908年、ネリーがホーリーという結婚名で発表した唯一の作品『In Love's Net: 新しい夫に捧げた『ワルツ集』がレミック社から出版されました。
ネリー・W・ストークスは、この作品の表紙に使われた名前です。1908年、ネリーはデトロイトのレミックのマネージャーになりました。
1909年には、偉大なラグ『Razzle Dazzle』を含む、さらに2つの作品が出版されました。
1909年7月29日、エドワードと離婚。1910年、旧姓のストークスを名乗りながらも、彼女はまだレミックで働いていました。
ネリーはその後、1910年2月27日にインディアナ州フォートウェインのハーマン・ウィリアム・ホーストマイヤーとデトロイトで結婚しました。
2人は1910年の人口調査から外れるほど長い新婚旅行をしたようです。夫妻はインディアナ州ハンティントン近郊に戻り、1914年までそこに住んでいました。
チャールズ・リチャードは1912年10月22日に生まれました。1914年5月31日、ネリーは2番目の子供エリザベスを出産し、
その後、母親と同じ不幸な運命をたどり、6月3日に塞栓症で亡くなりました。フォートウェインでの葬儀の後、彼女はデトロイトに戻され、
父、母、そして1916年には継母とともにウッドミール墓地に埋葬されました。

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  2023/12/22   animato