中学校音楽教育における創作領域のこれまでと今後の展望
(研究報告)
平成10年8月22日 発表

 

 このページでは、DTMを活用した創作授業のあり方や、それに至る研究実践を発表する目的で公開するものです。
 私自信が勉強をしていきたいと思っていますので、ご意見などがございましたらお気軽にお聞かせください。
0.本発表の要旨

宇治市立南宇治中学校 教諭  瀬 浩明

 本発表は1998年8月22日に「日本学校教育研究会・第3回全国大会」で発表したもので、発表者が現在に至るまでの創作領域での実践をまとめると共にDTM(コンピュータミュージック)を導入し始めるにあたって、基本的な活用のスタンスを模索し、方向性について一定の見解を示すものです。

 現在に至るコンピュータ導入以前の実践のなかで考えられる成果と課題を明らかにし、それらを踏まえながら新しい分野とも言えるDTMの導入を考えたました。DTMによって学習を高効率化させられることは明白であり、限られた年間カリキュラムの中で一定の成果を上げ、生徒に達成感を味わわせるためにはコンピュータの導入が必要であることは疑う余地のない結論だと言えます。

 始めるにあたっての環境については教師の知識とハードやソフトの整備が必要になるでしょう。しかしながら、条件整備が完了したからといって安易に実践を始めてもいいのでしょうか。もうひとつ認識しておかなければならない大切なことがあるように思われます。

 DTMの実践を始める前には、学校音楽においてコンピュータを活用するうえでの「仕事分け」をはっきりと認識して取り組む必要があります。この点を曖昧にすることで音楽室から歌声や楽器の響きが聞こえてこなくなるという事態に陥ってしまう危惧も、されなくはありません。コンピュータ音楽がゲーム感覚で楽しむ道具で終わってしまう実践もよく見受けられるのが現状です。一体どんな力を生徒に付けさせ、体験的な創作活動を支援するかが最も重要な論点になります。

 また、音の作品を記録伝達するための記譜法についても「最低限必要な内容について学習しながら進めていく」という現在にいたる基本的な考え方については継続し、その延長線上の道具としてコンピュータを捉えてきました。そのためにも実践にあたってはノーテーション系ソフトを活用しての学習が適切である(シーケンス系ソフトで、演奏表現の部分を個々の世界で楽しんだりすることを目的にするのではなく、演奏は人の表現手段として最も重視されなければなりません)と考えられます。

 これらの問題点を一つずつクリアしながら、模索段階の過渡期とも言えるコンピュータを、今後も積極的に有効な形で学校音楽に取り入れていき、飽くまでも生徒が音楽を愛好する主体者として、生き生きと活動できる教育活動を目指していくために、今一度この問題について整理して考えていきたいと思います。


中学校音楽教育における創作領域のこれまでと今後の展望

 

1.本発表の主旨  

 

 これまでの創作領域の授業を振り返るとき、多くの成果が認められると同時に弱点や課題も明らかに指摘されています。それらの点について総括し、今後の新しいアプローチを考えていくことが今求められているのではないかと考え、提言したいと思います。

 

2.創作領域の指導目標をどのように設定するか

 創作の分野については多くの教師の独自性をもってすすめられてきましたが、中学校の限られた時間数と、表現や鑑賞などを中心に行なう授業の中では十分に達成感を持たせられる授業の実現は困難な状況があります。加えて現状に適したテキストブックもありませんでした。これをどのような手順ですすめ生徒にどのような力をつけさせていくのかについて明確な計画と指導目標が必要です。

 そこでこの「器楽合奏を生かした創作」において次のような指導目標を設定して取り組みをはじめることになりました。

1.生徒自らが進んで創作活動を行ない、演奏発表ができるようにする。

2.創作活動に必要な理論を整理してまとめ、音楽のしくみをわかりやすく教え生徒が確実に理解できるように工夫する。

3.器楽指導を通して日常的にソルフェージュの力を養い、即興的にメロディーを創   る楽しさを味わえるようにする。

4.身近な題材や感動を創作によって表現しようとする態度を養う。

3.中学校の3年間を見通した指導計画

 指導要領により、一層年間のカリキュラムを精選しなければならない中で、新たに時間設定を行なうのは困難ですが、年間計画に6時間(3年生は4時間)の指導時間を充てたいと思います。

 

4.創作活動を見とおして日常の授業で取り入れたこと   

 

1.リコーダーの基礎練習時に、既習音を使い即興的にメロディーを創って演奏させる

と同時に全員に模倣させることで創作への興味付けとソルフェージュの力を付けさせ ていく。

2.リズムについて学習した後に、リズムカードなどを使って全員がリズム打ちに取り 組み、音符の長  さやリズムの種類について体感的に理解させる。

3.和音伴奏も生徒が行なえるよう、日頃のリコーダーアンサンブルの時間などでピア ノやギターを積極的に取り入れていく。

5.創作活動の指導を通して目指したこと

 

 限られた時間数と、まとめて時間を取りにくい中で生徒達のとりわけ高い創作に対する意欲に応え、できるだけ計画的に指導をすすめ確かな形の成果が見えるように留意していきたいと考えました。そして、音楽芸術という世界の扉を叩き将来にわたって音楽を愛好する生徒を一人でも多く育てていきたいという願いを持って取り組みを進めました。

 

6.旋律創作の題材観

 中学校の音楽の授業で中心となる歌唱(合唱も含む)や器楽に対して鑑賞や創作の分野は、時間数の上で不十分になりがちです。とりわけ創作は明確な計画や教材を確立できず、まとまった実践になりにくい現状がありました。

 また、他教科と比べても創作(作曲)となると難しい理論を前提とする音楽の場合、容易に作れたりするものではなく、生徒の達成感などと考えると、すでに作られた作品を歌い、演奏し、鑑賞するような訳にはいかない分野だと言えます。

 しかし、現代の社会の中で音楽は芸術としてのみならず、生活に溶け込んだ楽しみとしても欠くことのできないものです。生徒たちの耳からは自然な形で音楽が流れこみ、中学生にもなると自ずと音楽の嗜好もはっきりしてくる頃だと言えます。そんな時「作曲」と聞いて強い興味を持つ生徒が多いことも十分に理解のできることです。 昨年度の3では不十分ながら、歌詞を付けた8小節の曲を創作させたところ大変意欲的に取り組み、楽しく、身近な題材やしっかりとした主張のある歌詞を付け全員が作品を提出しました。残念ながら時間数が不足したため、フレーズや曲のまとまりに欠ける作品が多く、教師によるピアノと視唱にとどまったのですが、男子生徒の前向きな姿勢に改めて創作への生徒の必然的な欲求を感じました。

 そんな中で一歩踏み込んだ小グループによるアンサンブルで演奏発表をさせ、お互いの成果を確かめ合いながら、創作と器楽合奏の喜びを同時に味わわせることを、ねらいに実践してきました。                    

 

(1)今日的な生徒観

 

 昨今のカラオケブームに象徴されるマスコミ先導型の文化に押し流されて、生徒たちの捉え方は、芸術としての音楽ではなく通俗的な娯楽として音楽を捉え、接することが殆どになってしまっています。しかしカラオケブームによって取り合えず人前で歌うことが若者にとって抵抗が無くなり、一種のステイタスと言えるまでになってきたことは、一面では歓迎すべきことなのかも知れません。

1.学習に対しても行事に対しても規律をもって真面目に取り組むことができても、主  体性や創造力が貧弱な生徒が多く、きめ細かな準備や助言なしに物事をすすめると  いう力を育てていく必要があります。

2.創作に関して音楽体験の浅い生徒にとっては感覚的にリズム、旋律や和声を感じ

  とって進めるという面よりもゲームやパズルのように一定のルールに則って作って  行き、結果がどんな音になるのかを確かめるといった順序になってしまう。(指導法  にも工夫を要する)

(2)旋律創作の指導観

 これまでに述べた現状や課題を踏まえ、少なくとも創作活動に対しての意欲を確かな成果として形に残してやりたいと考えました。そのためには時間数の不足する中ではありますが、冬休みの宿題も含めて計画的に時間確保を行い、全員参加の整然とした発表会をすることによって中学校3年間のまとめとしてふさわしい、達成感の味わえる授業を目指してきました。

 そしてこの「器楽合奏を生かした創作」の指導を通して作る喜びと、演奏表現し感動を伝える喜びを同時に味わわせ、将来にわたって音楽を愛好する生徒を育てていければと思いました。

(3)指導計画

第1時    目標と計画の提示、前回までの復習、グループ毎に創作活動開始

第2時    創作活動の仕上げ、教師へ提示して助言を受ける、パートの分担を決め練習開始

冬休み    作品の仕上げの遅れている者は仕上げておく、各自練習をしておく

第3時    練習の仕上げをする

第4時    発表会

 

(4)生徒が書く評価用紙とフィードバック

 

 生徒にはお互いの演奏に興味感心をもって鑑賞できるよう、下記のような内容の用紙を配付し、記録と提出をさせました。その集計を元に良かった作品や演奏を全校生徒に紹介することによって、継続的な意欲を引き出し、音楽を愛好する校風づくりに役立てました。以下はその内容です。


作品発表会にあたって

 

1.曲目紹介や演奏中のマナー(今までの練習の成果を生かしグループが協力して精一   杯演奏できた)は、きちんとできたかについて5段階で評価してください。

2.作品はメロディーや伴奏がうまく重なり、まとまった曲であるかについて5段階   で評価してください。

3.それぞれの発表について一言感想を書いてください。

4.自分のグループの演奏は、自己評価と演奏を終えての感想を書いてください。

 

 1年生から少しずつ学習してきた力と、今まで培ってきた感性を十分に発揮した「創作作品発表会」が1組から7組まですべて終了しました。演奏が思うようにいかなかったり、もう少し作品に手を加えたいと思った人もいるかもしれませんが、中学校3年生の時点に限られた時間の中で、どのチームもよく頑張ったと思います。一生懸命作曲したり、練習していたみんなの姿が、一番感動させられる場面でした。もともと作曲された曲を合奏したり合唱するのとは一味ちがった充実感をみんなが味わってくれたのではないかと思います。

 今後もう少し作曲したり、演奏したいと思った時にはこれまで学習した基礎を土台としてよりすばらしく、自分を表現できる音楽を創り出してほしいと思います。今後の活躍を期待しています。

 尚、皆さんの選んでくれた各クラスの代表グループの演奏は、来る2月17日から3日間昼食の時間に放送したいと思います。すばらしい演奏に耳を傾けてほしいと思います。

 

各クラスの代表グループ一覧

1組「エビのカノン」      中熊さん 東さん 岸さん

  「ハッピーソング」     今西君 小川君 杉原君

   「牧場の朝」        菅本さん 藤本さん 須川さん

2組 「明るい歌」        左近さん 佐々木さん 後守さん

3組 「ほのぼの」        坂本さん 柳田さん 原さん

「Now」         中島さん 黒木さん 楠田さん

「グラデーション」     楠本さん 森沢さん 小川さん 榊原さん

4組 「テレパシー」       金田君 山本君 福井君 吉岡君 鶴田さん

  「3重奏」         北岡さん 黒木さん 大沢さん

5組「虫ケラたちの応援歌」   原君 津波君 広瀬君

「春の風」         青木さん 高木さん 北川さん

6組「木の葉」         荒川さん 高尾さん 本田さん

「春のひととき」      江見さん 大谷さん 西川さん

7組 「日本国憲法第18条奴隸的拘束及び苦役からの自由」  亀田君 出村君 樋口君


8.テキストの再編集

 

 これまでに試行錯誤を繰り返して整えてきたテキストを軸にして、創作するにあたって知っておきたい事柄を整理しました。そして一人一人の生徒のイメージを音にし、楽譜づくりも試みられるよう編集し直しました。また即興表現も取り入れながら、グループ創作に取り組み、協力し発表をする楽しみも味わわせ、表現と鑑賞の活動を通して興味、意欲、関心を深めるとともに主体的に学習しようとする、態度を養いたいと考えま

した。

 1年生の2学期の指導項目「拍子とリズム」は創作だけではなく、演奏や音楽全般の基礎といえるもので、そのため、楽しくわかりやすく学習のできる工夫をし、ラテンパーカッションの導入をしてみました。生き生きとしたラテンのリズムに導かれて、担当する楽器を選びリズムを自由に即興表現し、リズム表現の楽しさを感得させるねらいを持って指導してきました。そのような内容も反映させた新しい「作曲ノート」の改訂版を使って学習を進め、現在に至っています。

 

7.リズム創作の試み

 

 これまでの創作分野の指導の背景に、器楽指導やグループ学習の積み上げがあり、特にアルトリコーダーのアンサンブルでは3人グループで曲集の課題曲に取り組んだり、任意の自由曲へと進む形態を取り入れてきました。そうした中で培われる教え合いや向上心から、能力に応じていろんな曲や楽器(テナーリコーダー、バスリコーダー)への挑戦も前向きになり、協力して演奏を仕上げる喜びを味わわせることができました。

 また、3年生の選択授業では音楽の講座でギターを取り入れ、幅広い器楽合奏を目指し「器楽合奏を生かした創作」という研究主題と関連づけた指導を行なってきました。

 これまでの実践を土台に、より計画的に創作に取り組み、1年生では読譜や創作の基本となる「リズム」に焦点を当てた指導を行ない、2年生は「和声と旋律」について学習をした後グループ創作に取り組んでいきたいと考えました。その上で3年生では、より発展的な創作や多種類の楽器を導入しての演奏発表を目指してきました。

 1年生でのリズム創作は、一連の計画の中でも、はじめての発表会を伴う指導だけに生徒達も生き生きと取り組むことができました。

 

9.リズム創作の指導概要

(1)指導目標

1.「器楽合奏を生かした創作」の指導を通して作る喜びと演奏表現し、感動を伝え   る喜びを味わわせる。

2.リズムの特徴について感じ取らせ、表現することにより興味、関心を持たせる.

  教材   1.拍子とリズム

      2.ラテン音楽

(2)指導計画(全2時間)

第1時   目標と計画の提示、前回までの復習、拍子とリズム(小節と終止線 拍子

       記号、リズム)の学習及び「おさらいワーク2」@〜G(宿題)「おさらい      ワーク」答え合わせ、問題Fを発展させたリズム創作(ラテンパーカッショ      ンを導入した即興表現)

第2時   グループ練習と発表会

(3)評価計画(評価基準)

1.関心・意欲・態度

拍子やリズムを進んで理解しようとし、リズム打ちなどに意欲的に取り組める。  2.音楽的な感受や工夫

リズム打ちではいろんなリズムの楽しさを感じ取ってたたくことができる。

3.表現の技能(器楽)

自由な即興表現やいろいろな楽器でリズム打ちすることができる。

4.いろいろなリズムを知って教師の範奏などを聴取する能力がある。

(4)学習指導の展開

(1)指導の目標

1.リズムリレーを楽しくスムーズに行い、即興的なリズム創作ができるようにする。

2.班毎に選択したリズムや工夫して作った創作リズムを練習し、協力して演奏することができるようにする。

3.他の班の演奏にも耳を傾け、評価できるようにする。

(2)準備、使用したラテンパーカッション(即興表現で選択)

  ボンゴ・ウッドブロック・コンガ・ヴィブラスラップ・カウベル・アゴゴ・ティン  バレス・パンディエロ(タンブリン)・トライアングル・ソリッドバーチャイム・   カバサ・グィロ・クウィーカ・スレーベル・シェイカー・マラカス・クラベス・カ  スタネット・サンバホイッスル・バスドラム・スネアドラム

(3)取り扱ったリズムパターン  サ ン バ ・ ボ サ ノ ヴ ァ ・ ビ ギ ン

    

(5)生徒へのアプローチ

 

 リズム創作を行うにあたって生徒にラテンパーカッションを紹介し、興味感心を高める努力をしました。以下はその内容です。


自由にリズムを演奏してみよう!  ラテンのリズムにのって・・・

 

はじめに

 皆さんは音楽の授業で「自分の手で作曲ができる」ようになることを楽しみに学習を進めていることでしょう。今度「作曲ノート」を使ってリズムの学習を行います。拍子やリズムは音楽の基礎となる大切な要素です。そして踊りたくなるようなとても楽しいリズムがたくさんあります。いろんな楽しいリズムを演奏しながら自分の感じるままに自由なリズムも演奏できるようグループで協力して練習をしましょう。今までにないおもしろいリズムができることを楽しみにしています。

■ラテンのリズム

 ラテンミュージックはブラジル、アルゼンチン、ペルー、チリといった南アメリカ諸国とキューバ、プエルトリコ、ジャマイカなどカリブ海に浮かぶ島々、、広くはメキシコ、スペインまで含めたラテン系の民族音楽の総称です。これらのラテンアメリカ諸国には土着民族であるインディオ達が住んでいましたが、コロンブスがこの地を発見して以来スペイン、ポルトガルなどのヨーロッパ人による支配が始まりました。 同時にアフリカから黒人たちが奴隷として連れてこられるようになり、それ以降ラテンアメリカでは人種的な混血と同様に、インディオの音楽とヨーロッパの音楽、そして黒人音楽という3つの要素が長い年月をかけて互いに影響しあい、その地域や時代ごとに様々な特徴を持った音楽スタイルとして定着していったのです。

 その土台となるリズムに関してはアフリカの黒人音楽の影響が強く、特にブラジルやキューバなど黒人の多い地域に生まれた音楽にはその傾向が顕著です。そしてそういったリズムを作り出すのに不可欠なのがコンガやボンゴ、クラベス、マラカス、グィロといったラテンパーカッションなのです。

■リオのカーニバルで有名な「サンバ」を演奏しよう

 ブラジルのポピュラー音楽の中で、いちばん代表的なリズムです。もともとサンバは、バイアに住む黒人たちのフォークミュージックから生まれたリズムでバトゥーキという打楽器と歌の入ったアフリカ色の濃い音楽です。通常楽譜には2分の2拍子で書かれます。

 リコーダーアンサンブルのグループ毎に、下の楽器からひとつ選んで練習しましょう。少し難しい楽器は、アゴゴ、コンガ、トライアングルクウィーカー、ティンバレスの5つです。先生の演奏を参考にして、できそうなものを選びましょう。全員で演奏し、2小節ごとに1人ずつソロ演奏しましょう。

■班毎にボサノヴァ、ビギンのリズムにのって自由なリズムを考えて演奏しよう 

 次に学級の生活班ごとに2つのリズムのどちらかを選び、練習しましょう。また、2小節ごとにそれぞれが考えた自由なリズムを1人ずつソロ演奏しましょう。

1.選択リズム「ボサノヴァ」  

 1950年代にブラジルで興った新しい音楽で、ブラジルのサンバにアメリカ白人のジャズ的な要素が加味されてでき上がったリズムです。1950年代末のアントニオ・カルロス・ジョビンの数々の名作で注目されるようになり、1963年の「イパネマの娘」で世界的に知られるようになりました。またジャズサンバの名称も使われ、アメリカのモダンジャズ奏者の多くがこのリズムを取り入れて演奏するようになり、ポピュラーミュージックへの影響も少なくありません。

2.選択リズム「ビギン」  

 カリブ海のマルティニック島で生まれたダンス音楽で、ボレロに似た形をしています。コール・ポーターが「ビギン・ザ・ビギン」という曲を書いてから世界に知れわたりました。

[自由にリズムを考えよう]

 自分で考えた自由なリズムを書き留めておきましょう。またそのリズムに名前を付けてみましょう。考えたリズムの中からどれかひとつを決めてよく練習し、班の発表の時にソロ演奏しましょう。


10.音楽の他領域や他教科との関連づけ

 この題材を指導するにあたっては、アルトリコーダーアンサンブルのグループ学習時に、日常的に取り入れているリズム打ちでサンバのリズムを学習してきました。器楽合奏の領域で取り入れたサンバのリズム合奏を、発展的に即興演奏やリズム創作へとつなげることができました。

 加えて今回のリズムの学習ではクラスの生活班を生かし、比較的に簡単で代表的なラテンリズムの「ビギン」「ボサノヴァ」の2つから選択させて練習を行いました。このような器楽合奏や即興表現から導入する創作へのアプローチは、大変自然でスムーズに学習を進める方法であると思われます。

 「作曲ノート」だけを見るとき「理論のための創作」のように受け取りがちですが、本来の音楽が持つ自然な出会いや関わりを大切にし、いま学習しようとしている事柄の目的(自分の手で新しいメロディーを作り、楽譜として残す。またその曲を演奏表現する)をはっきりと生徒に示し、音を楽しむ「音楽」と並行してその「仕組みを知る」ことも順序立てて進められるように工夫をしました。 教科書などで様々な教材を学習する中で断片的にでてくる理論や創作に関することを、いつでも振り返って復習したり適切な機会に即座に利用できる副教材を手元に置くことで、この創作という分野を限られた時間数の中で学習させ、達成感を味わわせる実践とするための一助になっています。

 また、他教科との関連ではラテンアメリカの地理や歴史、風土など、まさに今1年生が社会科で学習している分野であり、南米の楽天的で明るい国民性や、熱狂的なカーニバルに代表される文化の持つ地理的、歴史的背景についても社会科の学習内容と関連づけさせることによって、リズム学習への興味づけと幅広い理解につながったように思います。   

11.これまでの創作領域における成果と課題

 

 これまでに実践してきた創作活動の中で挙げられる成果と課題を、まとめてみたいと思います。

 

成果

1.テキストを編集し、それに添いながら適宜必要な教材を加えて使いっていくことで、

 一定のガイドラインができた。

2.在学の3年間でグループで数回の発表を経験させることによって、音楽を共有する喜び を味わわせられた。

3.自分だけのオリジナル作品が生まれるという喜びを、音楽の世界で経験させられた。

 

課題

1.和声進行に縛られない旋律(伝統音楽や民謡など)の創作からは、少し遠ざかることになる。

2.ハーモニー感やリズム感を持ちながら創作できない生徒に対しての関わりで、不十分な 点が残された。(機械的、パズル的創作に終わった生徒)

3.創作の段階で具体的な音のイメージがつかみにくい現状について、有効な手立てを打ち出せなかった。

 

以上の様にまとめることができます。成果の中で触れた「発表をお互いに聴くこと」は自分の作品だけでなく他の作品にも感心を寄せ、ひいては自己の創作に取り入れられるヒントを見いだすという意味からも大切にしていかなければならないと思います。

 また、特に課題として残る音のイメージの具現化には、コンピュータの導入が最も有効であると思われます。

 

12.学校音楽におけるコンピュータ・ミュージック(今後の展望)

 

(1)はじめに

 今日の学校音楽で、子供達の個性を引き出し生かしていく教育内容に一番近づける領域に音楽の創作が位置づけられると考えています。

 今までに実践されてきた創作領域のなかでも、最低限の記譜を土台にする場合、コンピュータソフトはノーテーション(音符を用いる)が不可欠であり、音創りに重点を置く指導の場合はシーケンス(ピアノロールや数値入力)が適しています。

 本実践では前者、ノーテーションソフトを使っての展開が考えられ、現在進行中です。その基本的なスタンスと取り組みの一部を紹介したいと思います。

 

(2)基本的なスタンス

 

 元来、創作を行う上で、子供達が持っているイメージや音が実際演奏できても、それを保存し伝え、共に演奏できる喜びまでも求めるとき、必然的に記譜の必要性が生じてくるのです。またイメージや音はあるのですが、どのようにして記録していいのかと惑う姿は、どこでも見られる光景であり、その点が教師や子供を創作への取り組みから遠ざけていたとも言えるのではないかと思います。

 この難題にこそ有益な道具として現在コンピュータが存在するのです。同時にその役割を曖昧にせず、演奏は飽くまで人の手によって行うということを大前提として実践を進めたいと思います。

 すなわち作品の完成に向けてのプロセスと楽譜の作成までをコンピュータの中心的な役割とし、練習の補助的な道具としてコンピュータを使うことはあっても、シーケンス的な部分の追及によって、個人の世界で音楽の楽しみが埋没しないように留意していくべきだと考えるのです。

 以下にDTM(デスクトップミュージック)に取り組むにあたってのメリット、デメリットを挙げてみました。

 

(3)コンピュータを使うメリット

 

1.創作の途中段階で実際の音をシュミレーションし、確かめながら進めることができる。

2.紙、鉛筆や消しゴム、定規などの筆記具を使わないため、スマートにDTMを進めることができる。

3.データとして保存するので、いつでも取り出したり編成や演奏技術によって変更の必要が生じた時、速やかに対応できる。

4.印刷の保存に比べて場所をとらず、書類管理としての能力が高い。

5.手書きの楽譜に比べて読みやすく、パブリックな出版にも耐え得る精度で印刷出力ができる。

6.二次的な使用段階としてパート練習などの音源としても使用できる。

 

(4)コンピュータを使うデメリット

 

1.初期設備費用がかさむ。

2.コンピュータの基礎的なOS(オペレーションシステム)や音楽ソフトの知識が必要である。

3.基本的なコンピュータ機器に加えてDTMでは、MIDI関連の機材についても整備が必要である。

 

これらのことを勘案して、学校音楽や教育音楽の場で適切な役割をコンピュータに担わせることが求められます。

以上の考察に基づき、敢てノーテーションソフトを使用した実践を展開していきたいと考えています。

 

創作活動フローチャート

(5)取り組みの紹介

 

 本校では前述の創作領域での実践を踏まえ、最終的にはグループで自分達の手による演奏発表会を目指して、二年生の選択授業において取り上げ、個々それぞれの創作作品を制作中です。制作した作品はグループ毎にプリントアウトし、練習、発表会へとつなげていきたいと考えています。

 

(6)学習指導の流れ

[コンピュータを活用した活動]

第1時 創作の目標、DTMの概念と仕事分けについて理解する。

    基本的な操作方法を理解し、グループに分かれて操作に慣れる。

第2時 自分の作品について使用する楽器や編成を決め、入力と同時に五線紙にも書きはじめる。 

第3時 入力できたところまでをプレイバックし、実際の音を確認しながら進める。

第4時 修正箇所などのチェックを行いながら創作する。

第5時 完成した人からプレイバックで最終確認を行い、プリントアウトする。

 

[ここからは従来通りの人の手による活動]

第6時 自分の作品のパート譜をグループの人達に配付し、練習をはじめる。

第7時 グループ毎の発表ができるように練習し、演奏を完成させる。

第8時 今までの成果を確かめ合う「演奏発表会」を行い、感想などを交流する。


音楽科学習指導案

指導者 瀬 浩明

1.日 時    平成10年6月10日

2.場 所    音楽教室

3.学年・組   第2学年 選択学級 男子6名 女子16名 計22名

4.単元名    コンピュータを使った創作の試み

5.本時のねらい

 コンピュータミュージックに取り組むにあたって機械万能ではない「仕事分け」の概念を十分に理解させ、楽しく創作に取り組む土台を作る。

6.本時の展開

学習過程

学 習 活 動

学習形態

指導上の留意点

評価・資料

導入

本時の学習内容を知る

各列毎に本時の担当が点検を行う

「仕事分け」の概念を理解する

デモ演奏を聞く

一斉

本時の目標と予定を提示する

持ち物点検の指示をする

DTMの概念を説明する

DTMの可能性を体験させられるようにする

評価1

持ち物点検カード

DTM機器一式

Midi Graphy

 

展開

楽譜(伴奏)を見ながらメロディーを入力していく

 

コンピュータ入力時には適宜プレイバックで確認する

 

グループ毎に順番を待つ間は五線紙に記入していく

グループ

個別

二つのコンピュータに分かれて活動できるように指示する

楽器編成の決定ができているか確認する

各種設定を確認する

楽器・拍子・調号・音域など

 

各班に均等な時間を割り振る

評価2

評価3

評価4

Macintoshコンピュータ

MIDI機器

スピーカー

接続コード

電源コード

Oveture

作曲ノート

まとめ

後片付けを行う

まとめと評価を聞く

次時の予定を聞く

 

一斉

スムーズに後片付けができるように援助する

まとめと評価、次時の予定を注意深く聞けるようにする

評価1

7.評価

1.感心・意欲・態度 楽しく創作が進められたか

2.音楽的な感受や工夫 自分のイメージを持つことができたか

3.表現の技能 データ入力ができたか

4.鑑賞の能力 プレイバックを注意深く聴けたか


(7)創作活動の流れ

 

 授業における創作活動の流れを比較してみると、従来の作業に比べてDTMによる活動が学習を高効率化させられることが解ります。限られた年間カリキュラムの中で一定の成果を上げ、生徒に達成感を味わわせるためにはコンピュータの導入が必要であることは一目瞭然の結論だと言えます。

 また、学校音楽においてコンピュータを活用する時の「仕事分け」の概念もはっきりと整理された形で上段と下段に分けることが出来ます。従来の流れでは「個の活動」と「グループの活動」が何度にも渡って必要であり、時間を要する割りには効率の悪い作業工程になり、その間に他の領域の学習内容も履修しなければならない混在型の指導計画を余儀なくされます。

 創作活動を年間計画のどこに位置づけるにしても、DTMによる活動を取り入れることによって、できるだけ切りの良い形で取り組むことが可能です。

 

(8)今後の課題と展望

 

 コンピュータの二次的な活用例として注目できるものに合唱練習への導入と、ソロ演奏の簡易伴奏としての導入も考えられます。前者の場合は予め入力しておいた複数のパートのうち、必要なパートと伴奏だけを取り出して練習に活用することが出来ます。後者の場合は歌唱や器楽の発表や実技テストの実施において、伴奏を付けるときに繰り返し使うことが考えられます。これらは既に多くの実践が行われており、従来のテープ録音に比べて音質も部分使用の操作性においても優れていることが実証されています。

 また授業における活動を主体にしながら、今後は専門性をより発揮できる分野として、クラブ活動や放送局、演劇や文化的行事での活用も期待されます。しかしながら、実践をするうえで必要な機器が未整備の現状では、正課の40人学級での授業で行うことは困難であり、早急なハード面の整備が期待されるところです。

 実践を始める前に、学校音楽においてコンピュータを活用するうえでの「仕事分け」をはっきりと認識して取り組む必要があります。この点を曖昧にすることで音楽室から歌声や楽器の響きが聞こえてこなくなるという事態に陥ってしまう危惧も、されなくはありません。

 音の作品を記録伝達するための記譜法についても、最低限必要な内容について学習しながら進めていくという基本的な考え方についても妥当であり、継続していきたいと考えています。そのためにもノーテーション系ソフトを活用しての学習が適切であると考えられます。

 これらの問題点を一つずつクリアしながら、模索段階の過渡期とも言えるコンピュータを、今後も積極的に有効な形で学校音楽に取り入れていき、飽くまでも生徒が音楽を愛好する主体者として、生き生きと活動できる教育活動を目指していきたいと考えています。

 

このページにて近々(年末頃)、生徒の作品を発表したいと思います。

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136>

serioso

セリオーソ

真面目に 厳粛に

soave

ソアーヴェ

やわらかに・愛らしく

sostenuto

ソステヌート

音の長さを十分に保って

strepitoso

ストレピトーソ

騒がしく

tempestoso

テンペストーソ

嵐のように激しく

tenuto

テヌート

音の長さを十分に保って

tranquillo

トランクウィロ

静かに・落ちついて

veloce

ヴェローチェ

急速に

奏法を表わすことば

記述

読み方

意味

arco

アルコ

弓で弾く

non

ノン

___でない

pizzicato(pizz.)

ピッツィカート

弦を指ではじいて

secco(sec.)

セッコ

長引かせないで短く

attaca・segue

アッタッカ セグェ

続いてすぐに

sempre

センプレ

いつも たえず

senza

センツァ

なしに

simile

シミーレ

前と同じように

solo

ソーロ

独奏

soli

ソーリ

soloの複数形

sordino(sord.)

ソルディーノ

ミュート(弱音器)

subito

スビート

すぐに

tacet

タチェット

休み・静かに

tutta

トゥッタ

全ての

tutti

トゥッティ

全合奏

duo

デューオ

二重奏

trio

トリオ

三重奏

Quartett

クワルテット

四重奏

Quintett

クインテット

五重奏

Sextett

ゼクテット

六重奏

Septett

ゼプテット

七重奏

Octett

オクテット

八重奏

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