「圧巻、広大な十勝」の巻 苫小牧を経て内陸へ入る。山が次第に険しくなり、日勝峠を越えたところで眼下に広がったのは広大な十勝平野であった。地平線は霞がかかったように見えないのである。こんな景色が日本にもあったんだと、しばし茫然となった。道路のカーブもスケールが違う。ヘアピン・カーブなんてないのである。真っ直ぐに下りていく広い道路、カーブは時速100kmで充分曲がれるのも驚いた。
長い山道に慣れた頃、トンネルを抜けると突然現れた日勝峠、美しく区画された広大な十勝平野が一望できた。
帯広市街を流れる十勝川、十勝大橋を渡る頃には夕暮れ時になり、走れるところまで走る。限界が見えたところは上士幌の道の駅、テントを準備しなかったことを後悔しても始まらなかった。
翌朝撮影の宿、お花畑に囲まれた風車小屋.....単なる街の広告看板だが雨はしのげる。しかし、十勝の霧は容赦なく吹き込み、小雨も手伝ってシュラフはびしょ濡れ。これもまた修業と納得する。