2001夏・自分再発見!北海道縦走2500km

「ヘッドスライディング小樽」の巻

今日は最終日、小樽で早朝9時に乗船手続きをする必要がある。早朝7時に開店するスタンドまで走れるか、小樽には間に合うのか。最後までハラハラしながらすこぶる濃い旅は続く。それ程京都は恋しくないが、帰らぬわけにもいくまい。

早朝5時30分の室蘭市内、人影を探してスタンド情報を聞く。タクシー整備工場の方が「室蘭を7時給油では無理がある」と、ガソリン4リットルを無償で分けてくださる。原生林で迷子になった時を回想した。今回も北海道の方に助けていただいた。「金などいらん、少しでも早く気を付けて帰って」のことば、涙ながらに相棒と半分ずつタンクを潤し、お礼を何度も言って出発する。


小樽行きが一日伸びたことで、洞爺湖畔と出会えた。懲りずにシャッターを切りまくる。ピート(てんさい)畑から朝日に輝く有珠山・昭和新山を望む。


洞爺湖から有珠山にお別れ、スタンドまで走れるのは残り40km程度だ。喜茂別あたりで7時スタンド開店を期待したい。


洞爺湖も見納め、いよいよ喜茂別町も近い。そろそろ7時「何とかスタンドまで走り切ってくれー」と祈りながら燃費優先の低回転走行を決め込む。


喜茂別町に入り、ガソリンスタンド発見!喜び勇んでGS到着か。おっと危ない、北海道初体験の「ネズミ取り」にヒヤリ肝を冷やす。折しも当方は燃費優先の低回転走行中、余裕で通過。


2日目の我々を迎えてくれた羊蹄山との再会。ニセコの反対側、尻別川畔から眺めた姿も一際美しい。そんなこんなで、やはり9時に小樽入りするのは厳しいようだ。

一つ前へ 戻る↑ 次へ