2001夏・自分再発見!北海道縦走2500km

「天国と地獄」の巻

「人生楽ありゃ苦もあるさ〜」こんな歌詞が頭を過った。まさかの出来事に当惑を隠せない。時速80kmは出ていたか、会いたくない方々に声をかけられてしまった。従うしか無かろう。あとは神様に祈るとは余りにも調子が良すぎるだろうか。


北海道に降り立って初めてのニアミス、パトカーに停車を求められ免許証を提示する筆者。追越しをかけた直後の出来事だったが、すかさず相棒がズームイン。全く厳禁なショットである。

幸い追越し禁止区間ではなくレーダーも張られていなかったため、厳重注意で事無きを得る。のーんびり走ろーっと。


難を逃れてようやく美瑛・富良野、連なる丘陵がことさら天国のように見えた。


走りに走って念願の室蘭、国道37号線から見た夜景は白鳥大橋と工場プラントである。こちらも天国のように美しい眺めである。600km完走のご褒美か。目的地まで来た安堵感に浸り切ったその時に、はたと気付く。ガソリンがない!期待していた24時間営業のスタンドも無く、これ以上進めなくなる。敢え無く室蘭で野営、明朝の開店を待つしかない。またもや地獄に突き落とされた気分になり、しぶしぶシュラフに包まったのである。

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