2001夏・自分再発見!北海道縦走2500km

「ここは一体どこだ・その1」の巻

7日目の朝、稚内を出てノシャップ岬へ向かう。前日の500kmに気を良くした筆者は残り僅かな旅程内にまたまた欲張りなプログラムを入れ込む。サロベツ原野・美瑛・富良野・室蘭の夜景....無謀にも程がある。でもだめならショートカットする覚悟で600kmに挑むことになった。


日本最北端の線路、稚内駅の終端である。最果ての風景に力強い息吹を感じた。


ノシャップ岬もまた淋しさを隠せないところだ。なだらかな丘の上には自衛隊のレーダー群が北方をにらむ。いま自分は一体何処にいるのだろう。


ますます分からない。木がない、いくら走っても同じ絶景。


ひたすら真っ直ぐな道。向こうが蜃気楼のように良く見えない。「ここは一体どこだ」と何度叫んだことだろう。


ここサロベツ原野からは、遠く沖合に利尻富士を望むことが出来た。何とも全く凄い所に来たものだ。道路以外は手付かずの大地であることに間違いはない。

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