気まぐれ遍路ツーリング-8

 帰りは内陸の山深い道を選び再び愛媛(城川町)から高知(梼原町)に戻る。愛媛県と高知県の県境を峠越えだ。上りに上って標高の高い位置まで進んだところで一面の丘陵地帯が広がった。「四国カルスト」ここは日本離れした光景である。北海道に来たのかと錯覚をさせられた。石灰岩の白い岩肌が露出し、木々の無い地形は予想を外された景観だ。加えて臭覚からくる情報(家畜臭)も錯綜してここが何処なのか考え込んでしまった。

 四国カルストを後に国道440号線を下り、33号線沿いの大渡ダムを経由して439号線に折れた。吾北村の道の駅で黒蕎麦を流し込み、32号線沿いの大歩危に向かった。幾重にも折り重なった山並みを通過し、ようやくJR大歩危駅に到着したのは14時57分の岡山行ディーゼル客車が入ってきた時刻だった。大歩危溪谷はこの先だが、時間との葛藤で断念。県道を西祖谷溪に折れた。


龍馬脱藩の道「ひめゆりロード」を行く


四国カルスト県立自然公園に入る


石灰岩となだらかな丘陵が別世界を創り出している


北海道と錯覚してしまう光景の連続


ブナ林の高原を下っていく


国道440号線を柳谷村に降りる
黒川(仁淀川の支流)の堰も水がきれいだ


ループ橋を渡って国道33号線を吾川村まで走り、439号線に入って東へ進む



15時に大歩危駅に到着した


大歩危溪谷を見下ろしながら県道45号線を西祖谷溪に分け入る

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