いよいよコンサートが始まった。次々と演奏される軽やかなワルツやポルカ、初めて聴く曲も多かった。茶目っ気たっぷりのソプラノ歌手のブレス、指揮者の息遣いが聞こえてくる座席であった。何よりも豊かな音響はシューボックス型ホールからは想像できない素晴らしいものであった。次回は是非ここでブラームスやワーグナーの作品やベートーベン、モーツァルトのシンフォニーを鑑賞してみたいものだ。ジルベシターやニューイヤーでは聴くことの出来ない重厚なオーケストレーションは、どのように響くのか益々興味が沸き起こってくる。そんな意味では、やや満足とは言えない内容だが、軽妙な作品は、それ相応に美しく響くことは実感できた。コンサートが終わった後には日本語メニューを備えたレストラン、ミュラーバイスルで夕食をいただいてホテルに戻った。