ハイリゲンシュタットの北のはずれ、ベートーベンの散歩道を散策しはじめる。小川の右を行く道は未舗装で雪に覆われている。しばらくは、そちらを歩いたが危険を感じて左側の道に変更。途中からは左岸沿いの舗装道路だけになる。筆者がゆっくり立ち止っているうちにアイ氏はずっと先に見えなくなってしまった。時折、地元の老人が散歩している姿に出会う。Morgen!(モルゲン!= おはよう!)と声をかけると必ず返してくれる。緑の芽吹く頃に歩いてみたい気もするが、この厳しい光景もまた格別な趣がある。普通に歩けば10分足らずで通り抜けられる距離だ。