2002年冬のウィーン・ザルツブルク・プラハ・ドレスデンの旅

カレル橋を滑りながら渡る

プラハ城から視線を左手に向けると、カレル橋は一望できる。この橋は全長515m、幅10mのゴシック様式の石橋で、両端にはタワー・ゲートが建っている。欄干には30体の聖人や歴史上の人物が立ち並ぶ。日本でもモルダウ川の映像を見るとき必ず映し出される橋であり、筆者は懐かしささえ覚えたのだった。プラハ市街でも転倒寸前の危険な道を歩いてきたが、ここへ来てその滑りは絶頂かと思われた。足元から目を放して眺望を楽しむなんて心地には到底なれないのだ。それでも、フラフラの足元を何とか堪えてシャッターを切った。橋上は露店や写真屋でいっぱいだ。それも歩きにくい原因の一つとなっている。途中で滑り止めの砂を蒔く作業車が通っていった。争うようにその砂の上を歩くのだ。全く心許せぬ散策となったものだ。

ヴルタヴァ川沿いのクシジョヴニッカー通りからの眺望。

旧市街側のタワー・ゲートをくぐる。

橋上から下流を振り返ればアンティーク・ハウスが軒を連ねていた。

30体の人物像が双方から筆者を見下ろす。

物売りが次々と並んでいる。上流方向にはプラハ城。

下流方向には一段低くなった流れが見える。

欄干に右肘を置いてもそれ自体が凍てついて滑る。

半分を越えると対岸の景色もはっきりと見えるようになってきた(上流方向)。

天の助け、砂蒔き作業車が通る。

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