2002年冬のウィーン・ザルツブルク・プラハ・ドレスデンの旅

ドイツの重厚な響きを堪能

2幕が終わり、カーテンコールの後は、再入場券をもらって一度外に出た。ワインに興じる人々の他、思い思いの時間の過ごし方がある。石畳の路面は完全にアイスバーンとなり、滑って転ぶ人も続出。筆者も本当に怖い思いをしたのだが、今晩は何とか転ばずに終わった。演目の内容は素晴らしいものでホールトーンもまろやかそのもの、ワーグナー・オペラのために造られたのではないかと妙に納得してしまった。オーケストラはデリケートな表現の中にもダイナミックレンジが広く、金管楽器のffや低弦のボリューム感ある響きにも感心させられた。加えてストリングスの豊かブレンド音、木管楽器の歌、打楽器群の技、どれを取っても逸品である。シンバルというかBeckenの音色については好みが分かれるところだが、厚めの固く重いドイツ的音色であった。こうして昼間の悪夢から立ち直らせてくれた歌劇場を後に足元に細心の注意を払いながらホテルへの帰路についた。

2幕が終わった直後のカーテンコール。教会のシーン。

歌劇場玄関前からドレスデン城を望む。

歌劇場エントランス。

シャンデリア上の装飾にも破損箇所が。

ウィーン国立歌劇場よりも数段低いオーケストラピット。
ここからまろやかに客席を包み込むような響きが生まれるのだ。

舞台上手から客席を望む。

下手舞台袖。

そろそろ第3幕が始まろうとしている。

終演直後のカーテンコール。本当に素晴らしい演奏であった。

帰り道のドレスデン城、壁画「君主の行列」が右手奥に見えてきた。

ここを左に折れて、壁画「君主の行列」を通り過ぎたところがヒルトンだ。

10時を過ぎていたが、ヒルトン1階のビストロで麦酒とピッツァにありつくことができた。

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