2002年冬のウィーン・ザルツブルク・プラハ・ドレスデンの旅

ヴァーツラフ広場をゆく

メトロを下車して地上に上がる。眼前には広々とした通りが延々1kmくらいはあろうか。京都の御池通や五条通の比ではない。両脇は歴史的建造物で固められ、一番奥には極め付けの国立博物館が堂々たる姿を見せている。下(北西方向)に進めれば、かの有名なカレル橋に行き着くようだが時間の都合で中央駅を目指す。国立博物館を左折する予定。右折してドヴォルザーク記念館やプラハ音楽祭の会場になる国民劇場も訪れたいのだが断念。いくら燻し銀のような国チェコ共和国でも、やはり首都の中心街だけあって賑やかである。北海道の稚内よりも緯度の高いウィーンですらアイスバーンなのであるから、一山越えたここプラハはもちろんアイスバーンだ。歩道も滑って歩きにくいことこの上なし。空気は張り詰めたように冷たい。これから更に北上してドレスデンに向かうのが恐ろしくも思えたが、憧れのワーグナー・オペラ鑑賞に赴く決意は固い。筆者がアイ氏に「大変だけど順調な旅行ですね」と尋ねる。「何か起こらなければいいのだが」とアイ氏のことば....。

地下鉄メトロでムーステク駅下車、階段を昇ればご覧の景観に圧倒される。

プラハ随一の中心通りヴァーツラフ広場の一番高いところに位置する国立博物館。
展示内容は見られなかったが解説によると建物の方が価値あるものだそうだ。

撮影をすると銃を突き付けられる軍関連施設(黒い建物が少し写っている)が国立博物館の左手にあり、
そのまた左手に国立オペラ座が建っている。

プラハ中央駅が見えてきた。旧駅舎だそうである。

旧駅舎の中はカフェになっている。

旧駅舎の装飾も古き財産であり、街中が博物館さながらの都市だ。

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