急いで中央駅に向かう途中、筆者は不覚にもアイスバーンで滑って転んでしまった。昨夜のオペラ座で転んだ人達を見て、自戒していた矢先だった。幸いカメラは腕の最上部に持ち上げ、右腰と右肩で地面に寝ころんだ形だ。誰も見てなかったと今でも思っている....どうだか分からないが....。Postplatz駅(郵便局前)で、またもや乗り間違えてドレスデン・ミッテ駅の方角に向かってしまう(第6のハプニング)。何とかPostplatz駅まで戻ることが出来たのはプラハ行き急行の発車10分前。そこでは年配の女性が丁寧に説明してくださり、おまけに寒い中を我々が正しい電車に乗るまで見送ってくださった。続いて年配の男性が電車の中で話(英語)をしてくださった。筆者が「美しい街ですね」と声をかけると「戦争で焼け野原になってしまった、まだまだ美しいとは言えない。」その言葉には再生への強い決意を感じ取ることができた。