2002年冬のウィーン・ザルツブルク・プラハ・ドレスデンの旅

モーツァルトの生家を訪ねる

東側の受付を出ると何度か散歩中の地元の方と擦れ違った。きっと春には緑豊かな森が芽吹くのだろう。木々が静かに通り過ぎていく遊歩道。秋の名残、落ち葉が朝露に濡れていた。下界に降りてくると、まず渡りたかったモーツァルト小橋。サウンドオブミュージックでハイキングのシーンとして使われた橋だ。そういえば何処かしら見覚えがある。カーテンで作った服を着た7人の子ども達が思い出される場所だ。橋を渡って旧市街を眺めていると時間の経つのも忘れてしまう。おっと10時を過ぎた。回れるだけ回ろう。何はともあれモーツァルトの生家だろう。ゲトライゼガッセ沿いを早朝に歩いた折りに閉まっていた扉は、ようやく開けられていた。中に入るとかまど周辺は当時のままが再現され、1756年この家の4階で誕生したモーツァルトが今でも出てきそうである。1773年までここで暮らしていたのだ。この街が誇る天才の足跡を垣間見た。

ホーエンザルツブルク城とも分かれ、

少しずつ旧市街に降りてきた。

四季を通じて自然と仲よくできる遊歩道が続く。

シュティーグルケラー(レストラン)の看板。

遠くにモーツァルト小橋が見えてきた。

これは渡らずにいられようか、ザルツァッハ川対岸から城を見上げる。

河畔のベンチで一休み、時間が止ったような気がした。

一人でモーツァルトの生家に向かった。扉は開けられていたのだ、一安心。

ひたすら階段を昇る。

台所は当時のままだ。

数多くの資料が展示され、

一家の肖像画や自筆譜を見ることが出来た。

ゆっくりする暇もなく10時に待ち合わせ場所のレジデンツ広場を目指し、

生家を後にしたのだった。

←前へ 戻る↑ 次へ→