入口の壁を抜けると、そこは別の世界だった。下界とは遮断された小さな街がある。ここで城主は召し抱えた多くの職人や兵士達とともに安全な生活をしていたのかと思うと封建と戦乱の昔が忍ばれた。観光客の少ない冬ならではの静けさもいいものだ。山の街ザルツブルクを見下ろす高台にそびえる別の街、という感じであった。