2002年冬のウィーン・ザルツブルク・プラハ・ドレスデンの旅

夜空に映える大聖堂

突然現れた雄姿。ザルツブルクでこれまでに通ってきた教会とは大きさが格段に違う。ようやく今晩の目的地、大聖堂に至ったのだ。入り口には明日の朝にはクリスマスのミサが11時から行われると書かれている。楽しみにしていよう。7時を回ったゲトライセガッセは、殆どの店が閉まっている。クリスマスイブは外でなんて考えるのは日本人だけなのか。家庭の暖かな部屋で極く親しい人達(家族)とイエスの誕生をお祝いするのが一番いいのかもしれない、と妙に納得する。それでもショウウィンドウを見ながら夕食場所を探す。やっとのことで見つけたのは、たった1軒だけ開いていたピザ屋だった。腹ペコで迷わず中に入るも、店内はアメリカ人観光客でごった返している。何でもいいや!と勢いで頼んだチリ・スパゲッティ、これが最悪のティストだった。パスタはヨレヨレで喉を通らず作り立てとは思えない。麦酒もそこそこに退散する。夜の探索もここまでか。シュターツ橋からザルツァッハ川を渡り旧市街を後にした。バスでホテルに帰っても、まずい夕食の憂さばらしに夜景を撮影、イブの夜は歩き回った疲れで意識の外に遠ざかっていったのだ。

大聖堂に至った喜びは格別だった。

大聖堂入り口には4人の聖人が雄々しく立っている。明日のミサ時間が予告されていた。

大聖堂の中ほどには天使が王冠を手にした装飾。

ゲトライセガッセも静かな趣だ。

ショウウィンドウには美しいガラス細工が並ぶ。

楽器店に出会えた、幸せー。

定番のモーツァルトチョコがずらり勢ぞろい。

細い通りの向こうにも教会が見える。

例のチリ・スパゲッティ、これは最悪だった。

ザルツァッハ川のシュターツ橋からマカート橋を望む。

旧市街ともお別れ、バスは到着までの残り時間が電光掲示されている。

ホテルに到着、15階建の14階が今夜の寝床。

最悪の夕食を忘れようと夜景を撮影してみる。

明日の午前中に訪れる予定のホーエンザルツブルク城が見えた。

食べ物のうらみは怖いと言うが、全くその通りだ。それでも筆者の意識が遠退くに任せ、二人きり(男+男)のザルツブルク・イブに幕が降りたのだった。

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