2002年冬のウィーン・ザルツブルク・プラハ・ドレスデンの旅

古楽器コレクションは何処に?

シュテファン南塔の登頂を終えた疲れを癒すためホテルに戻り、仮眠を済ました後3時にはカメラを手に散策に出たのだった。撮影したい風景はまだまだ尽きなかった。2001年秋にオープンしたMQ(Museumsquatier)の前を通り、二つの大きな博物館へ進めた。シンメトリックな建物と配置に圧倒される。西側の自然史博物館、東側の美術史博物館、その中央にマリアテレジアの巨大な銅像。どれも見上げるばかりで首が曲がってしまいそうである。この博物館は最終日に譲るとして何としても訪れなければならない博物館がある。王宮を通って古楽器コレクションの博物館を目指した。初日のハプニングであった破れた地図、これでも持って出れば良かったのだが、侮ってしまったことを今でも後悔している。王宮前のガイド板からMusikの文字を見て「これだ!」と早合点。王宮内を歩きに歩いたが古楽器コレクションの博物館はいつまで経っても見つからないのだ。そうこうしているうちに、とうとう市役所前のブルク劇場まで来てしまった。仕方なく古楽器は諦めて明るいうちにMozart像だけでも撮影しようと市電に乗ってようやく座る。風邪気味でもあり、本当にもう体力の限界だ。5時にはホテルに戻り、オペラに出かけたアイ氏を待たず食事も取れずに寝てしまった。

MQ前を通る。実はこの建物の北西端(右手前)がホテルに最寄りの地下鉄Volkstheater駅なのだ。

自然史博物館に西日が差す。

対面の美術史博物館も鏡像のように同じ造りだ。

美術史博物館側から中央のマリアテレジア像と自然史博物館を見上げる。

1888年に造られたマリアテレジア像。16人の子どもを産んだハプスブルク家唯一人の女帝。
末娘がフランスのルイ16世に嫁いだマリー・アントワネットである。

自然史博物館は明日にして、古楽器を優先させたい。

新王宮中央の装飾を眺めながら北東へ抜ける。

ミヒャエル広場からミヒャエル門を望む。

ミヒャエル広場からヘレンガッセを望む。

ミヒャエル門のドームを見上げる。

アマリア宮を望む。古楽器コレクションは一体どこなんだ。

王宮を北へ進んだところ、ミノリーテン教会。

とうとう古楽器には出会えず、市役所まで来てしまった。

ブルク劇場前から、

市電に乗ってリンクを外回りする。

ブルク公園のモーツァルト像。

奥にはアウグスティーナ教会の塔が見える。

無念にも力尽きてホテルに戻った。あと半日しかないというのに.....。

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