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2023年03月17日

金管四重奏 「エコー」フランス風序曲(パルティータ) BWV 831 から8.Echo

金管四重奏 「エコー」フランス風序曲(パルティータ) BWV 831 から
8.Echo
Bach, Johann Sebastian:Ouverture(Partita) h-moll BWV 831

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管四重奏・サックス四重奏・クラリネット四重奏版も発売中です。

バッハの新たな挑戦が感じられる名曲をコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

金管四重奏 「エコー」フランス風序曲(パルティータ) BWV 831 から
8.Echo
Bach, Johann Sebastian:Ouverture(Partita) h-moll BWV 831

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管四重奏・サックス四重奏・クラリネット四重奏版も発売中です。

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アトリエ・アニマート・ショップ
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参考音源
https://youtu.be/fMj5djKGds0

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

『フランス風序曲』ロ短調BWV 831は、『イタリア協奏曲』BWV 971とともに『クラヴィーア練習曲集』第2巻として1735年に発表された
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの鍵盤楽曲です。
『フランス風序曲』という呼び名は、作品全体が大々的な序曲に始まる管弦楽組曲の構成に倣っていることに由来し、正式には
『フランス様式による序曲』(ドイツ語: Ouverture nach Franzosicher Art)といいます。
『イタリア協奏曲』ともども2段鍵盤式チェンバロのために作曲されました。
『フランス風序曲』は、当初はハ短調で作曲されていた。しかし1735年の出版に向けてバッハはロ短調に移調し、第1楽章のリズムなど、
多少の変更も施しました。『フランス風序曲』は以下の楽章からなり、全曲を通奏すると30分程度を要します。

序曲 Ouverture
総演奏時間:10分00秒 
クーラント Courante
総演奏時間:2分00秒
ガヴォット Gavotte I/II
総演奏時間:2分30秒 
パスピエ Passepied I/II
総演奏時間:3分30秒
サラバンド Sarabande
総演奏時間:4分30秒
ブーレ Bourree I/II
総演奏時間:3分00秒
ジグ Gigue
総演奏時間:2分30秒
エコー Echo
総演奏時間:5分30秒
『フランス風序曲』の様式は、組曲形式による作品を出版していたフランソワ・クープランのような作曲家の作風を参照しており、
クープランらは、独奏楽器でも、またアンサンブルでも演奏できるような組曲を作曲していたのです。バッハの作品は、チェンバロ独奏曲でありながら、
参考にしたフランスの作曲家の慣習に比べて、より充実した響きを用いています。

1735年の『クラヴィーア練習曲集 第II部』においてバッハは、フランスとイタリアの二大様式を対決させることを意図しました。この当時すでに、
ふたつの様式の差異は決まり文句のように言われるだけで、実際には互いにかなり近づいていました。
バッハはそれだけに一層、両者の特徴が明確になるよう注意を払いました。この《フランス風序曲》では、曲種の選択と配列、序曲の形式にそれが顕著です。
古典的な鍵盤組曲の定式は放棄され、古めかしいアルマンドを省き、序曲にはクーラントが続きます。サラバンドとの間にガヴォットとパスピエが挿入され、
ジーグの後にエコーが置かれています。こうした自由な配列は、バッハ自身の4つの管弦楽組曲にもみられ、従ってこの《フランス風序曲》は鍵盤組曲ではなく
管弦楽のジャンルを二段鍵盤のチェンバロに移し変えたものといえます。

冒頭の序曲は、緩‐急‐緩の伝統的な形式を踏まえています。両端の緩徐部分はまったく同じ長さ、それぞれ20小節ずつで、特徴的な付点リズムが回帰します。
《パルティータ 第4番》の冒頭楽章を「序曲 Ouverture」と呼びながら緩徐部分の再現を放棄したことを考えれば、バッハはここで、より厳格に形式に従おうとしています。

荘重な序曲に続くのは、どれも小規模でリズムのはっきりした舞曲です。《パルティータ》のように様式化を進めるよりも、各舞曲の典型を明確に示そうとする意図が窺えます。
クーラントは2分の3拍子でゆったりとしたフランス風のものです。ガヴォットとパスピエはいずれも長短調一対でダ・カーポの指定があります。
ジーグのあとに置かれたエコーでは、鍵盤の切替を表す「forte」と「piano」の指定が多数書き込まれていて、ここでようやく二段鍵盤の特性を活かす楽章が登場します。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2023/03/17   animato