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サックス五重奏+『星影のステラ』

サックス五重奏+『星影のステラ』
Stella By Starlight

作詞/エドワード・ヘイマン Edward Heyman
作曲/ヴィクター・ヤング Victor Young

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンに加えてFl.2本、Vib.、Marim.、St.Bs(El.Bs.)、
Perc.、ドラムセットです。
金管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。

スタンダード・ジャズの名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。

サックス五重奏+『星影のステラ』
Stella By Starlight

作詞/エドワード・ヘイマン Edward Heyman
作曲/ヴィクター・ヤング Victor Young

編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンに加えてFl.2本、Vib.、Marim.、St.Bs(El.Bs.)、
Perc.、ドラムセットです。
金管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。

スタンダード・ジャズの名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。

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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/CHBhJ2DKphY

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

『星影のステラ』、原題『ステラ・バイ・スターライト(Stella By Starlight)』は、もっともよく知られる
ジャズ・スタンダードの1曲です。古くは1950年代のチャーリー・パーカーやスタン・ゲッツ、バド・パウエル、
マイルス・デイヴィスから、その後のビル・エヴァンス、オスカー・ピーターソン、ハービー・ハンコック、
キース・ジャレット、チック・コリア、そしてロバート・グラスパーまで、名のあるジャズマンなら必ず
録音しているといっていいくらいの「超」が付くスタンダード。ヴォーカルでは、フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、
エラ・フィッツジェラルド、アニタ・オデイ、トニー・ベネット、レイ・チャールズなど、こちらもヴォーカリスト名鑑が
できるほど。ジャズ・ファンなら何度も耳にしていることでしょう。

この『星影のステラ』は、“ヴィクター・ヤング作曲。1944年公開の映画『呪いの家』のために書かれ、
1946年にはネッド・ワシントンによって歌詞が付けられました。ちなみに映画はホラー映画だったそうです。
1944年のパラマウント映画「The Uninvited」(邦題:呪いの家)の主題曲として、ビクター・ヤングによって書かれました。
映画自体は好評で、アカデミー賞にもノミネートされましたが、曲のほうは「プレリュード」とクレジットされているだけで、
あまり話題になりませんでした。
原曲はインストゥルメンタルですが、1946年になって、「星に願いを」(When You Wish Upon a Star)などで知られる
ネッド・ワシントンが歌詞を付けました。
ワシントン&ヤングは、「愚かなりわが心」(My Foolish Heart)の作者でもあります。

知られるようになったのは1946年のヴィクター・ヤング楽団のレコードからです。1947年5月にハリー・ジェームズ楽団の
レコードがポップ・チャート21位のヒットを記録、2ヵ月後にはフランク・シナトラ&アクセル・ストーダル楽団のレコードも
チャート21位まで上昇しています。
1952年1月にチャーリー・パーカーが取り上げて以来、ジャズ・ミュージシャンたちが好んでこの曲を取り上げるようになりました。
有名なところでは、スタン・ゲッツ、マイルス・デイヴィス、バド・パウエル、デクスター・ゴードンなどが録音しています。
美しいメロディーが印象的ですが、ひんぱんに転調が行われていて、ジャズ・プレーヤーにとっては即興意欲が湧いてくる曲だと言えます。
そのためこの曲が時代を問わず演奏され続けているのでしょう。
この曲はほかに「底抜け大学教授」(1963年。ジェリー・ルイスがステラ・スティーヴンスに歌いかける)、
「サブリナ」(1995年)、カジノ(1995年 ロバート・デ・ニーロ、シャロン・ストーン主演)などの映画で使われています。

ヴィクター・ヤング(1900‐1956)はハリウッド映画の大家でした。『誰がために鐘は鳴る』、『シェーン』、『八十日間世界一周』など
300本以上の映画音楽を書いた人で、“My Foolish Heart”や“Love Letters”などのスタンダード曲となった傑作も多く知られています。
ステラ(ラテン語: stella)は、ラテン語に由来し、英語、イタリア語、古プロヴァンス語で、「星」「惑星」または「星型」を意味する名詞です。

STELLA BY STARLIGHT (1944/46)
(Words by Ned Washington / Music by Victor Young)

The song a robin sings
Through years of endless springs
The murmur of a brook at evening tide
That ripples by a nook where two lovers hide

That great symphonic theme
That's Stella by starlight
And not a dream
My heart and I agree
She's everything on earth to me...

コマドリが歌う
終わりのない春を何年も歌う
夕暮れどきの小川のせせらぎ
恋人たちの隠れ場所のさざなみ

壮大なシンフォニー
それが星影のステラ
夢ではない
心から思う
彼女は私にとって地球上のすべて...

ステラという女性を自然の美しさにたとえて称賛する内容で、ステラは愛の象徴です。もちrん、映画の内容とは無関係です。
男性の立場で書かれた歌詞なので、女性歌手が歌うときは、最後の部分を
“She's everything that you'd adore”(彼女こそあなたがあこがれるすべて)とすることが多いようです。

32小節の中で目まぐるしく転調が繰り返される曲で、コード進行が面白いことに加え、緩急自在に演じ分けられるため、
多くのアーティストが取り上げています。
特に50年代以降、歌手だけではなく、ジャズ・ミュージシャンの間で好まれるようになりヴォーカルよりもむしろインストの
スタンダードとして定着していきました。決定版もヴォーカルよりインストの方がいくぶん多い曲です。
もっとも、これには元々インスト曲として作られたものなので、音域が非常に広く、歌手にとっては難曲の部類に入るという事情もあります。

そのインストの筆頭に挙げるべきはマイルス・デイヴィスです。64年のフィルハーモニック・ホールにおけるライヴは、
表題曲“My Funny Valentine”をはじめ定評のある名演が記録されているアルバムですが、とりわけ“Stella By Starlight”は
至高の名演奏となっています。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

  2022/04/01   animato
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