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木管四重奏 ショパン :マズルカ(58曲) 第5番 Op.7-1

木管四重奏 ショパン :マズルカ(58曲) 第5番 Op.7-1 CT55 変ロ長調
58 Mazurkas Mazurka No.5 B-Dur Op.7-1 CT55
Frederic Chopin

編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。
Bsn.はBs.Cl.に変更可能です。
クラリネット四重奏版、サックス四重奏版、金管五重奏版が別途発売中です。

ショパンの色彩豊かな名曲をコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

木管四重奏 ショパン :マズルカ(58曲) 第5番 Op.7-1 CT55 変ロ長調
58 Mazurkas Mazurka No.5 B-Dur Op.7-1 CT55
Frederic Chopin

編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。
Bsn.はBs.Cl.に変更可能です。
クラリネット四重奏版、サックス四重奏版、金管五重奏版が別途発売中です。

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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/_8yX_7Z8_YE

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

フレデリック・ショパン作曲のマズルカ(58曲)第5番は、ピアノのための作品です。
マズルカはショパンの祖国ポーランドの農民の間に伝わる、4分の3拍子の民族舞曲です。
ワルツに似ているとも言えますが、ワルツが基本的に1拍目にアクセントが付くのと違い、
マズルカは2拍目あるいは3拍目にアクセントが付くのが特徴です。
ちなみに1拍目は符点のリズムで、飛び跳ねているような印象を与えます。

「マズルカ(作品7)」は、フレデリック・ショパン(Frederic Chopin/1810年-1849年)によって
1830年から1832年にかけて作曲されました。
この作品の1曲目である「マズルカ 作品7-1」は彼のマズルカの中で最も有名な作品の一つです。

マズルカはポロネーズと並ぶポーランドの有名な民族舞踊で、19世紀にポーランド貴族の中で流行しました。
中部マゾフシェ地方の快活なマズル、
西部クヤヴィ地方のゆったりしたクヤヴィアク、
南部シロンスク地方の急速なオベレク、
の三つに分類され、主に農民によって踊り継がれてきました。
ショパンのマズルカは、それら三つの要素を巧みに融合させながら、独創的で芸術性の高い作品に仕上げられています。
《マズルカ 第5番》は、《5つのマズルカ 作品7》として出版された中の第1曲目です。
この曲はショパンがパリに渡った翌年の1832年(※当時23歳)に作曲され、その年にすぐ出版されています。
なお、最新のナショナル・エディション(エキエル版)では、この曲は第6番になっています(作品番号は同じ)。
今まで《第9番 ハ長調 作品7-5》だった曲が、《第5番 作品6-5》の位置(作品番号)に変更されているからです。
これは、フランス版初版の編集に則ったものだそうで、現在一般的になっているのはドイツ版による編集で、フランス版初版では
《5つのマズルカ 作品6》と《4つのマズルカ 作品7》になっており、要するにショパン自身がパリで直接出版者と交渉した際の
編集がそうだったのだから、これこそがショパンの意思だったはずだと、エキエルは解釈しました。

ロシア帝国の参事官にして音楽愛好家のヴィルヘルム・フォン・レンツ(Wilhelm von Lenz 1809-1883)が、1842年のパリで
ショパンに師事するためリストに仲介を求めた時、彼はリストにショパンのマズルカをレッスンしてもらっていて、
その中にこのマズルカも含まれていました。
その際レンツはリストから、ショパンが喜んでレッスンを引き受けてくれるような“弾き方”を伝授されます。
そして何とかショパンに会う事が叶ったレンツは、そこで、ショパンからそのマズルカを“聴かせてください”と言われ、
次のようなやり取りをしたそうです。
「…(前略)…私は目を上げて彼を見返すのも憚られ、意を決してマズルカ変ロ長調作品7の1を弾き始めた。
リストから異稿(ヴァリアンテ)があることも教わった、典型的なマズルカだ。
我ながら上出来で、二オクターブにわたる跳躍は今までになく巧くいった。ピアノも、自分のエラールよりずっと反応がよかった。
ショパンは親しみを込めて、こう囁いた。
“あのパッセージは貴方の考えじゃないでしょう。リストが教えてくれたのですね――あの人ときたら、
あたりかまわず自分の爪あとを残したがるのですから。彼は数千の聴衆を前に弾くけれど、
私はたった一人のために弾くことすら滅多にありません! よろしい。レッスンしてさしあげましょう。
でも週に二回だけですよ。私にはそれが精一杯のところです。何しろ四十五分の時間を取るのは
大変難しいものですから” …(後略)…」
(※ヴィルヘルム・フォン・レンツ著/中野真帆子訳『パリのヴィルトゥオーゾたち ショパンとリストの時代』より)

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

  2021/08/16   animato
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