ドゥカーレ宮殿

ドゥカーレ宮殿は栄光に輝いたヴェネツィア共和国の政庁として9世紀に築かれたが、幾度かの火災に見舞われ14世紀の半ばに着工され15世紀に完成したのが今の建物だ。ヴェネツィアゴシック様式の代表的建築でヴェネツィア共和国の総督の邸宅でもあった。淡いピンクと白の大理石を使った装飾が美しく「アドリア海の女王」と呼ばれている。中は大変広く、1時間半ぐらいの時間は必要だ。オーディオフォンを貸し出している。

宮殿内で最も大きい部屋は大評議会の間(元老員の間)だ。最盛期にはここで2000人以上の評議員が一堂に会した。ティントレットによる世界最大の油絵「天国」などの絵画で天井や壁が埋め尽くされている。カサノヴァが脱獄したことで有名な宮殿地下の牢獄を経て「ため息の橋」を通った。外が眩しく美しい景色だけに、冷たく狭い牢獄から最期に橋の窓を覗く死刑囚の気持が痛く染み込んできた。


入り口近くに展示されているゴンドラ


階段は何とも長い


美しい天井の装飾


宮殿を出ると


隣接するサン・マルコ寺院である


寺院の入り口


いよいよ鐘楼に登る

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