2003夏・罪滅ぼしの旅

― 運転手+添乗員+カメラマン ―

大雪山黒岳に登る

ジャガイモ掘り体験に加えて搾りたてを軽く沸騰させた牛乳を一升瓶に2本も頂いた。羅臼町で昆布などの海産物を買い、12:00頃には知床横断道路を上る。何も見えない峠を下り、ウトロから斜里町に抜ける。羅臼岳には是非ともお目にかかりたかった。国道334号から39号を経て北見市の渋滞に巻き込まれた。と言っても関西のそれを考えると「何てことないけどね」と自分自身を納得させる。ハッカ資料館には立ち寄りたかったが断念、昨日のようなキャンプ場入りは決してしたくなかった。石北峠を越えて17:00に層雲峡青少年旅行村キャンプ場に到着したのだった。

こちらのキャンプ場は時間内に到着したこともあって毛布やヤカン、ビールに地元産ソーセージ、薪まで入手できた。炊事場のカマドで火を起こし、篠永農場で掘ったジャガイモをゆでる。もちろんバターと塩は調達済だ。口の中でバターと混じり合い、とろけるように喉ごしを通っていく美味を堪能、一升瓶の牛乳も飲みきれない。明日の恐怖体験などは予想すらできずに幸せに浸った3日目の終幕であった。

翌朝4日目、今回のメイン大雪山黒岳への登頂に向かう。ロープウェイ往復1650円+リフト往復800円で7号目へ。山頂へは約1時間の道程であった。国道39号線沿いに何度か見てきた層雲峡の天城岩(あまぎいわ)、この柱状節理(柱が重なっているような岩)だけでも固唾を飲んだものだが、その上には広大な台地が広がっているのだということがロープウェイ黒岳駅までの間に理解できた。想像を絶するスケールの大きさは国道39号線からの眺めでは決して味わえないものである。この台地が急激な勾配で黒岳へと続く様にも驚きを隠せなかった。あいにく絶好の眺望とはならなかったが道中たくさんの高山植物の花々に出会えた。次回はお鉢平から旭岳、天人峡へとチャレンジしたいものだ。


知床峠でも羅臼岳にはお目にかかれなかった
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ウトロ-斜里間の海岸線にあるオシンコシンの滝
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層雲峡の流星の滝


今回は東斜面にアタック
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シナノキンバイが出迎えてくれた


色とりどりの高山植物
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ガスっていて何も見えない山頂


下山時は花を撮影をする余裕

黒岳の花へ→
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ロープウェイ黒岳駅で出会ったシマリス


ロープウェイ黒岳駅から一気に層雲峡へ

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