釧路湿原を代表する野生生物にタンチョウが挙げられる。給餌場に集まってくる冬を除けば、湿原の中で2〜4羽の家族単位で行動するため、実際に姿を見るのは希である。それでも川岸などで餌を探す姿を見掛けたり、遠くで声を掛け合うのが聞こえてきたりするのは釧路湿原ならではと言える。この他にも、氷河時代の遺存種キタサンショウウオや釧路湿原で発見されたイイジマルリボシヤンマ、釧路の名がついたクシロハナシノブなど多様な動植物が生息・生育しており、今後も新たな種が発見される可能性を秘めた野生生物の宝庫である。