22.釧路湿原塘路駅

釧路湿原は、日本全体の湿地面積の60%を占める国内最大の湿原だ。古くから、特別天然記念物タンチョウの生息地として広く知られていたが、1980年に水鳥をはじめとする野生生物が生息する湿地としての国際的重要性が認められ、ラムサール条約の国内第1号登録地となった。

ここは今から2年前のヴェルム氷期には、北海道はシベリア大陸と陸続きであった。その後、気温の上昇とともに海面が上昇し、陸地に海水が入り込む「海進」が始まり、約1万年前には今日の釧路湿原は海に覆われた。しかし約6000年前から海進は停滞し、逆に徐々に海水は引いていった。その後それまで海底だったところに土砂や泥炭が堆積しはじめ、約3000年前から広大な湿原が形成されはじめた。塘路湖などの湿原に残る湖沼の多くは、かつて海だった頃の名残りなのだ。

 

塘路駅舎

釧網線を走る列車

塘路駅で私達を迎えてくれる

ポニーとエゾシカ

正面案内板

ほっかいどう探検倶楽部の受付が駅前にある

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