初秋の道東歳時記Vol.3

人と鮭との共存Part2

標津町では地域HACCPの徹底した品質管理に触れた。毎年5月の稚魚放流に始まって8月から11月にかけての鮭漁で締めくくられる生命との格闘のドラマ。産地と漁獲から加工・流通までが消費者に良く見える形を作り上げ、食品の安全確保が地域ぐるみで達成されている。驚く光景はそこここに見られた。まずは海鳥の姿が無い港の光景である。筆者の郷里も越前の浜であるが、漁獲の「おこぼれ」を目当てに多くの海鳥が翼を広げて飛び回る光景は、小さい頃から見慣れたものであった。しかし、ここは違っていた。魚は地面に直接置かれることはなく、清潔に殺菌されたシートの上に置かれる。長靴は消毒液に浸してから施設に入る。(有)西山漁業の代表取締役で消費流通対策協議会実行委員長の西山良一社長に案内してもらった。

西山さんも鮭の見立てを行う

次々と選別される鮭

社長自らその指揮を執る

傷ついた魚、オスとメス(細かく段階がある)とに分ける

すぐさま氷で冷やされた水槽(鮮度保持タンク)へ

まだ生きていて飛び跳ねるものもある

西山さんがサケの体温が2℃に保たれていることを説明してくださった

上がメスで下はオス体型はもとより尻鰭が違う

水揚げが終わると船倉に新しい氷を入れて作業が終わる

取れたての鮭を後ほど捌いてもらうことにした

もうオス・メスの区別はお分かり頂けただろうか、イクラの入ったふっくら体型は上

メスの顔立は優しい

隣接する加工工場も見学することができた

サケやホタテの加工が衛生的なシステムで進められていた

←前へ もどる↑ 次へ→