いよいよ標津を離れる時、街をあげて迎えてくださった皆さんが先日から我々が加工したイクラと収穫体験で持ち帰ったジャガイモを調理してくださった。白米の御飯の横にイクラ、そして蒸したジャガイモの横に新鮮な牛乳から出来たバターが置かれていた。これ以上何を望もうか。何も必要はなかった。漬物なしの食事が苦手な筆者も何不自由なく至福の喜びを味わうことが出来たのだ。新鮮さと純朴で温かなもてなしの前には、どんなに手の込んだ料理も色褪せてしまう。食べきれないくらいの満腹を味わって標津を離れられることが忘れられない演出なのかも知れない。京都で食べた経験しかない筆者のイクラ嫌いも、いつしか忘れ去られていたのだった。
柔らかで幾つでも滑らかに喉を通る取れたてジャガイモ 秋の気配を感じながら標津を後にしたのだ 南下して到着したのは太平洋側の断崖、霧多布岬 次の滞在地である厚岸に到着した
後方の赤い橋が厚岸大橋(夜のイルミネーションは最高)であるトドマツ原生林の中に入ると たくさんの茸に出会えた これも食べてみたいのだが.....筆者には知識が不足している 早朝の林にはエゾシカの兄弟が姿を見せていた まっすぐな木立のたもとで 安らかに草をはむ様子は 思わぬ出会いだったが全く見ていて飽きがこない 朝の散歩を進め原生林を抜けると 愛冠(アイカップ)岬で視界が広がった 素晴らしい眺望と打ち寄せる波の音に浸った後は再度森林浴に興じる ←前へ もどる↑ 次へ→