ベートーベン「遺書の家」を後にした我々は、市電37番のGeweyg駅から乗車してシューベルトの生家を目指した。かつてベートーベンの最期を見取った弟子達の中にシューベルトの姿があった。弟子達を前に「ベートーベンの後に続く者へ」と乾杯の杯を掲げたのがシューベルト自身。奇遇なことに、そのとおりシューベルトが一番最初にベートーベンの後に続いて他界した。その順序を追って筆者を乗せた市電が進んだ。15分くらい走り、大きな通りに出た頃にシューベルトの生家が見えてきた。ここはフォルクスオーパーとフランツ・ヨーゼフ駅の中間に位置する。今日は12/28土曜、入口のドアを開けると静かな中庭が見えた。我々はミュージアムのある2階へ上がっていった。