早朝5時20分に自宅を出る。近頃は「スカイゲートシャトル」という自宅から空港まで送迎してくれる乗合タクシーがある。今思えば帰りこそ予約をしておけば良かったと後悔するのだが、重いトランクを引きずる距離は短い方が楽に決まっている。航空機の座席は全てエコノミークラスで予約してあったが、伊丹-成田だけはビジネスクラスであった。どうせなら12時間の路線(成田-ウィーン)でこんなサービスがあれば嬉しいのだが。ウィーンの寒さは容易に想像ができ数時間後に味わうのだがシベリアの大地は筆者の想像を絶するものだろう。そんなことを考えながら機内で窓を眺めていた。日々の仕事や携帯電話での連絡から開放され、自分の意志のみで1日の予定が決められるなんて、最高の贅沢と言うべきだろう。