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2026年01月

サックス四重奏 四声のフーガHess 238-2

サックス四重奏 四声のフーガHess 238-2
L・V・ベートーヴェン
Fuga Hess 238-2
L.v.Beethoven

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
クラリネット四重奏、木管四重奏、金管四重奏版は発売中です。

ベートーヴェンの情熱溢れたフーガ作品をお楽しみください。

サックス四重奏 四声のフーガHess 238-2
L・V・ベートーヴェン
Fuga Hess 238-2
L.v.Beethoven

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「Hess 238-2」は、ベートーヴェンによるフーガの草稿断片の一つで、Hess 238-1と同様に、彼が後期に試みた対位法的実験・練習の一部と考えられています。以下に詳しく解説いたします。

■ 基本情報
項目と内容
タイトル    Fuga in F major (Fragment), Hess 238-2
作曲者    ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)
調性    ヘ長調(F major)
形式    フーガ(断片)
分類番号    Hess 238-2(Hessカタログ番号)
作曲時期    正確な時期は不明だが、後期作品とされる

■ 背景と位置づけ
Hess 238 全体について
「Hess 238」は、複数の未完成フーガ断片を含む集合作品番号です。

通常、「238-1」「238-2」などと細分されて研究されています。

これらはすべて、ベートーヴェンが後期にフーガや対位法を集中的に探究していた時期の草稿であると考えられています。

ベートーヴェンとフーガ
ベートーヴェンは晩年、「フーガ」形式への強い関心を示しました。

例として、《ハンマークラヴィーア・ソナタ》第4楽章(Op.106)や《大フーガ》(Op.133)、弦楽四重奏曲Op.131などがあり、いずれも高度な対位法技術が駆使されています。

これらの「Hess 238」断片も、そうした作品群に至る技術的・創造的探究の一環と見なされています。

■ Hess 238-2 の内容的特徴
フーガ主題が明確に提示されているが、展開が未完成

対位法的な導入と一部の模倣技法が記されている

楽器編成は指定されていないが、鍵盤楽器(おそらくピアノ)向けの草稿と推定される

完成度の低さゆえに、演奏されることは少ないが、補筆版が存在する場合もある

■ 音楽的意義
後期ベートーヴェンの思考過程を垣間見ることができる資料

和声進行の冒険性、主題の構造的明瞭さなど、未完成ながらベートーヴェンらしい片鱗がうかがえる

完成作品(例:Op.133)との技術的・思想的連関を読み取る手がかりになる

■ まとめ
ポイントと解説
未完成だが貴重な資料    フーガの断片でありながら、後期ベートーヴェンの音楽観を伝える重要な草稿。
演奏より研究向け    実演機会は稀だが、音楽学的には非常に価値がある。
技術的試みの記録    複雑な対位法を駆使した完成作品へとつながる布石とされる。

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  2026/01/31   animato

木管五重奏 悲劇的音楽劇『メデ』より序曲

木管五重奏 悲劇的音楽劇『メデ』より序曲
シャルパンティエ
Prologue: Ouverture from Médée, H.491
Marc-Antoine Charpentier

編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。
サックス五重奏、クラリネット五重奏、金管五重奏版は発売中です。

フランス・バロック期の劇中音楽を演奏で味わいたいものです。
コンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。

木管五重奏 悲劇的音楽劇『メデ』より序曲
シャルパンティエ
Prologue: Ouverture from Médée, H.491
Marc-Antoine Charpentier

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マルカントワーヌ・シャルパンティエ(Marc-Antoine Charpentier, 1643–1704)の《Médée, H.491(メデ)》は、彼の最高傑作の一つとされる悲劇的音楽劇(tragédie en musique)です。

概要
作曲者:マルカントワーヌ・シャルパンティエ(Marc-Antoine Charpentier)
台本:トマ・コルネイユ(Thomas Corneille)
初演:1693年12月4日、パリのオペラ座(Académie Royale de Musique)
形式:プロローグと5幕からなるフランス悲劇的音楽劇(Tragédie lyrique)
原作題材:ギリシャ神話の「メーデイア(Medea)」伝説。裏切りと復讐を描いた物語。

あらすじ(概要)
プロローグ
神々が平和と栄光を称える場面。ルイ14世への賛美を含む典型的な「王の賛歌」形式で、政治的寓意を持つ。
第1幕
メデがイアソンと共にコリントに逃れ、王クレオンに保護されている。しかし、クレオンは娘クレウサをイアソンの妻にと望む。メデは裏切りの兆しに不安を抱く。
第2幕
イアソンは野心と愛の狭間で苦しむが、最終的にメデを裏切り、クレウサとの結婚を受け入れる。
第3幕
メデは絶望し、復讐を誓う。魔法を呼び覚まし、恐ろしい力を行使し始める。
第4幕
メデの怒りが爆発。魔法で豪華な衣装を呪い、その衣装を着たクレウサは炎に包まれて死ぬ。
第5幕
メデはイアソンとの間の子どもを殺して完全な復讐を果たし、竜に引かれた戦車で空へと飛び去る。イアソンは絶望に沈む。

音楽的特徴
フランス・バロック様式の完成形:
リュリの伝統を継承しつつ、より劇的で感情豊かな旋律と和声表現を発展させている。
メデの心理描写:
特に第3幕以降のメデのアリアやレシタティフは、バロック期としては驚くほど心理的で、近代的な心理劇のよう。
オーケストレーション:
弦楽五部構成(Dessus, Haute-contre, Taille, Quinte, Basse de violon)+通奏低音。
音色の変化と緊張のコントラストで劇的効果を高めている。
舞曲と合唱:
フランス伝統の舞踏音楽(サラバンド、メヌエット、ジグなど)が巧みに組み込まれ、悲劇に華やかさを添える。

プロローグについて
この楽譜は《Médée – Prologue: Ouverture(序曲)》の部分です。
この序曲は次のような特徴を持ちます:
典型的なフランス風序曲形式
前半:荘厳で重厚なドットリズム(付点リズム)による行進的部分。
後半:より軽快なフーガ風の動き。
象徴性:序曲は王(ルイ14世)の栄光と秩序を象徴し、プロローグの神々の賛歌へ導く。
舞台指示:
“Le théâtre représente un lieu rustique, embelli par la Nature de rochers et de cascades.”
(舞台は自然の岩や滝に飾られた田園の場所を表している)
→ 美しい自然の中で神々が登場し、メインドラマ(人間の情念)とは対照的な平和の序章を示す。

作品の意義
《Médée》は当時はリュリの影に隠れ興行的成功を収められませんでしたが、
今日では「フランス・バロック・オペラの最高傑作の一つ」として高く評価されています。
特に、メデの人物像を音楽で深く描き出した点は、後のオペラ作曲家(ラモー、グルック、さらにはベルリオーズ)にまで影響を与えました。

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  2026/01/30   animato

金管四重奏 カンツォーナ〈ラ・スコッタ〉

金管四重奏 カンツォーナ〈ラ・スコッタ〉
アゴスティーノ・ソデリーニ
Canzona La Scotta
Agostino Soderini

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
サックス四重奏、木管四重奏、クラリネット四重奏版は発売中です。

北イタリア(ミラノ)の初期バロック器楽の魅力をぜひ味わってください。

金管四重奏 カンツォーナ〈ラ・スコッタ〉
アゴスティーノ・ソデリーニ
Canzona La Scotta
Agostino Soderini

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
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1. 作曲者について
アゴスティーノ・ソデリーニ(Agostino Soderini, c.1598–c.1608)は、
16世紀末〜17世紀初頭のイタリアで活動した作曲家で、
ルネサンス後期から初期バロックへの移行期
器楽合奏(特にカンツォーナ)の発展期に位置する人物です。

本作は、1608年ミラノで出版された
《Canzoni à 4 & 8 voci》に収められた作品で、当時のイタリア器楽様式をよく示しています。

2. 作品タイトルの意味
● Canzona
声楽シャンソンに由来する器楽曲形式
模倣書法
明確な主題
セクション(段落)構造を特徴とします。

● La Scotta
直訳すると「スコットランド風」
実際の民族音楽というより
当時のイタリア人が想像した“異国的・北方的な舞曲性”を指す名称です。

3. 楽曲の性格と様式
この《La Scotta》は、
舞曲的リズム
明快な拍感
活発で外向的な性格を持つカンツォーナです。
カンツォーナの中でも、
厳格な対位法一辺倒ではなく
身体的なリズム感覚が前面に出た作品といえます。

4. 音楽的特徴
① 舞曲的主題と模倣
冒頭から提示される主題は、短くリズムが明確
反復しやすいという特徴を持ち、
各声部が順に模倣していきます。
→ 踊るような推進力が生まれます。

② セクションごとの性格対比
典型的なカンツォーナ様式として、
動機A:跳躍的・快活
動機B:音価が細かく流動的
といったように、
段落ごとに性格が切り替わる構造が見られます。

③ 器楽的書法の成熟
声楽的「歌」から出発しつつ
各声部が独立した運動性を持つ
これは、純器楽音楽としての自立を示す重要なポイントです。

5. 編成について
4種類の管楽四重奏に編曲されています。
原曲の多声構造が、
明確な音域分担
縦の和声の分かりやすさとして再構成されています。

6. 演奏のポイント(実践的視点)
● アーティキュレーションを揃える
レガートよりも
明確なタンギング
→ 舞曲性・異国的性格が際立ちます。

● 主題の受け渡しを意識
今、誰が主題を持っているか
他声部は伴奏か、対話か
を常に共有することが重要です。

● テンポ感
重くしすぎない
行進や踊りを想起する軽快さ

7. 音楽史的意義
《Canzona La Scotta》は、
ルネサンス的対位法
バロック的リズム感
舞曲と器楽形式の融合
を示す作品であり、後のトリオ・ソナタ
バロック合奏曲への重要な前段階に位置づけられます。

まとめ
《Canzona La Scotta》は、
異国趣味(スコットランド風)
明快な舞曲リズム
カンツォーナ特有の段落構造
を備えた、初期バロック器楽音楽の魅力が凝縮された一曲です 

管楽四重奏で演奏することで、
声部バランス
主題意識
様式理解
を学ぶ教材としても非常に優れています。

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  2026/01/29   animato

クラリネット五重奏 12のヴォランタリーから第11曲

クラリネット五重奏 12のヴォランタリーから第11曲
サミュエル・ウェズリー
12 Voluntaries, Op. 6
Wesley, Samuel

編成はCl.4本、Bs.Cl.です。
木管五重奏、サックス五重奏、金管五重奏版は発売中です。
イギリスの格式と感性を味わえる音楽を、ぜひお楽しみください。

クラリネット五重奏 12のヴォランタリーから第11曲
サミュエル・ウェズリー
12 Voluntaries, Op. 6
Wesley, Samuel

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サミュエル・ウェズリー作曲の「12 Voluntaries, Op. 6」は、オルガン演奏における重要な作品集の一つです。
1820年に作曲され、1822年に出版されました。全12曲からなり、自由な形式の前奏曲、ファンタジー、フーガなどの形式で作られています。

作品の特徴
ウェズリーの豊かな音楽性と高度な作曲技法が存分に発揮されており、オルガン音楽の様々な可能性を探求した作品集と言えます。
対位法、和声、リズム、音色など、様々な要素を用いて、表現豊かな音楽を作り上げています。
難易度が高く、演奏には高度な技巧と音楽性が要求されますが、同時に大きな音楽的喜びを与えてくれる作品です。

各曲の特徴
12 Voluntaries, Op. 6の各曲は、それぞれ異なる形式で作られており、様々な表情を見せてくれます。

第1曲: 堂々としたフーガ
第2曲: 優美なカノン
第3曲: 力強いト短調の前奏曲
第4曲: 華麗なロンド
第5曲: 哀愁漂うアダージョ
第6曲: 軽快なスケルツォ
第7曲: 荘厳なパッサカリア
第8曲: 明るい変ロ長調の前奏曲
第9曲: 瞑想的なト短調の前奏曲
第10曲: 華麗なフーガ
第11曲: 優美なカプリッチョ
第12曲: 力強いフィナーレ

演奏
「12 Voluntaries, Op. 6」は、多くのオルガニストによって演奏されています。
有名な演奏家には、ピーター・ハーヴェイ、フランク・ヴィーガント、ロビン・ラッセンなどがあります。

録音
「12 Voluntaries, Op. 6」の録音は多数存在します。
近年では、オルガンの新しい録音技術を用いた高音質な録音もリリースされています。

評価
「12 Voluntaries, Op. 6」は、オルガン音楽史における重要な作品として高く評価されています。
その豊かな音楽性、高度な作曲技法、そしてオルガンという楽器の可能性を最大限に引き出した表現力は、
多くのオルガニストや音楽愛好家を魅了し続けています。

日本での演奏
日本でも、多くのオルガニストによって「12 Voluntaries, Op. 6」が演奏されています。
近年では、オルガン演奏コンクールの課題曲としても取り上げられることがあります。

サミュエル・ウェズリー(1766年2月17日 - 1837年4月11日)は、19世紀イギリスのオルガニスト・作曲家です。

ウェズリーはロンドンで生まれ、父親のチャールズ・ウェズリーから音楽教育を受けました。
1789年から1837年まで、ロンドン各地の教会でオルガニストを務めました。

ウェズリーは、オルガン演奏家としてだけでなく、作曲家としても活躍しました。
オルガンのための作品を中心に、アンセム、合唱曲、室内楽など、様々な作品を残しています。

ウェズリーの作品は、豊かな旋律と高度な対位法技法によって特徴付けられます。
また、オルガンの音色を効果的に使った作品も多く、オルガン音楽の発展に大きく貢献しました。

代表作

12 Voluntaries, Op. 6
6 Fugues, Op. 7
Rejoice in the Lord, Op. 39
Watch with Me, Op. 47

同時代の作曲家との比較
1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven)
時代背景: 古典派からロマン派への架け橋として位置づけられる。
スタイル: 力強い感情表現や革新的な形式が特徴。特に交響曲やピアノソナタでの革新が際立つ。
ウェスリーとの違い: ベートーヴェンはオーケストラ音楽や器楽曲での影響力が大きいのに対し、
ウェスリーは主にオルガン音楽や宗教音楽に焦点を当てている。

2. フランツ・シューベルト (Franz Schubert)
時代背景: ロマン派の初期に活動し、歌曲や室内楽で知られる。
スタイル: メロディの美しさと感情の深さが特徴。特に歌曲(リート)での表現力が高い。
ウェスリーとの違い: シューベルトは声楽作品に特化しており、オルガン音楽のような器楽的な作品は少ない。
ウェスリーは宗教的なテーマを持つオルガン音楽に特化している。

3. ロベルト・シューマン (Robert Schumann)
時代背景: ロマン派の作曲家で、特にピアノ音楽と歌曲に貢献。
スタイル: 感情的で個人的な表現が強く、音楽の中に詩的な要素を取り入れる。
ウェスリーとの違い: シューマンはピアノ曲や歌曲が中心で、オルガン音楽に特化した作品は少ない。
ウェスリーは教会音楽の伝統を重視している。

4. フェリックス・メンデルスゾーン (Felix Mendelssohn)
時代背景: ロマン派の作曲家で、オーケストラ音楽や宗教音楽でも知られる。
スタイル: 古典的な形式を重視しつつ、ロマン派的な感情を表現。
ウェスリーとの共通点: メンデルスゾーンも宗教音楽に力を入れており、オルガン作品も残しています。
ウェスリーと同じく、宗教的なテーマを持つ作品がある点で共通しています。

このように、サミュエル・ウェスリーは、19世紀初頭の音楽界において独自の位置を占めており、
特にオルガン音楽や宗教音楽に特化しています。
他の作曲家たちは、より広範なジャンルで活動しており、器楽曲や声楽曲において革新をもたらしました。
ウェスリーの作品は、宗教的なテーマやオルガン音楽の伝統を重視している点で、特異な存在と言えます。

ウェズリーは、イギリスのオルガン音楽史において重要な人物として評価されています。
その作品は、現代でも多くのオルガニストによって演奏されています。

日本では、ウェズリーの音楽はあまり知られていませんが、近年その評価が高まりつつあります。
近年では、オルガニストによる演奏会や、CDのリリースなどが行われています。
サミュエル・ウェズリーは、モーツァルトと同時代に活躍し、「イングランドのモーツァルト」と称賛されることもあります。

生い立ちと音楽教育
ウェズリーは、ブリストルで、著名なメソジスト牧師であり賛美歌作曲家であるチャールズ・ウェズリーの息子として生まれました。
祖父は詩人のサミュエル・ウェズリー、伯父はメソジスト教会の創設者であるジョン・ウェズリーです。

幼い頃から音楽的才能を発揮し、6歳でオルガン演奏を始めました。
10代前半にはロンドンに移住し、作曲家兼オルガニストのトマス・アーネスト・アトウッドに師事しました。

音楽活動
ウェズリーは、ロンドン、ブリストル、グラスゴーなどの主要都市でオルガニストとして活躍しました。
また、数多くの合唱曲、オルガン曲、ピアノ曲、室内楽などを作曲しました。

彼の作品は、古典的な形式とロマン派的な感性を融合させた独自のスタイルで知られています。
特に、オルガン曲には高い評価を得ており、今日でも演奏され続けています。

ウェズリーとモーツァルト
ウェズリーは、モーツァルトの音楽を深く愛しており、その影響を強く受けています。
彼の作品には、モーツァルトの音楽に通じるメロディーの美しさや形式的な完成度が見られます。
また、ウェズリーはモーツァルトのピアノソナタの編曲なども行っています。

晩年
ウェズリーは晩年、精神的な病気を患い、音楽活動から遠ざかりました。
1837年、ロンドンで61歳で亡くなりました。

ウェズリーの音楽的遺産
ウェズリーは、イギリス音楽史における重要な人物であり、その作品は今日でも高く評価されています。
特に、オルガン音楽は、イギリスのオルガン演奏の伝統に大きな影響を与えました。

ヴォランタリー(Voluntary)は、オルガン演奏における自由な形式の作品です。
特定の礼拝の儀式に関連付けられることなく、演奏者の任意で演奏されるのが一般的です。

ヴォランタリーの起源は16世紀イングランドに遡ります。当初は、礼拝の開始前や終了後に演奏される短い即興演奏でした。
その後、徐々に形式化され、作曲されたヴォランタリーも登場するようになりました。

ヴォランタリーには、特定の形式はありません。
前奏曲、フーガ、ファンタジー、コラール前奏曲など、様々な形式の作品がヴォランタリーとして演奏されます。

ヴォランタリーは、オルガニストの技量を披露する場としてだけでなく、礼拝堂の雰囲気を盛り上げたり、
聴衆の祈りを深めたりする役割も担っています。

代表的な作曲家

ヴォランタリーを代表する作曲家には、以下のような人物がいます。
ディートリヒ・ブクステフーデ:ドイツのバロック時代の作曲家。華やかで技巧的なヴォランタリーで知られています。
ヨハン・セバスチャン・バッハ:ドイツのバロック時代の作曲家。深みのある音楽性と高度な作曲技法を駆使したヴォランタリーを残しています。
ウィリアム・ボイス:イギリスのバロック時代の作曲家。優美で洗練されたヴォランタリーで知られています。
フェリックス・メンデルスゾーン:ドイツのロマン派時代の作曲家。ドラマティックで表現豊かなヴォランタリーを残しています。
シャルル=ヴィドール:フランスのロマン派時代の作曲家。瞑想的で詩情豊かなヴォランタリーで知られています。

現代におけるヴォランタリー
現代でも、多くの作曲家がヴォランタリーを作曲しています。
また、オルガニストによる即興演奏も盛んに行われています。

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  2026/01/28   animato

Solo+サックス四重奏『金婚式』

Solo+サックス四重奏『金婚式』
ガブリエル=マリー
La Cinquantaine(The Golden Wedding)
Jean Gabriel Marie

編成はアルト2本、テナー、バリトンおよびSoloパートです。
同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Fl.、Ob.、Mallet Perc.など)、、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,など)、
in C低音Tuba、St.Bs.版、
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め4種類から選ぶことができます。
金管四重奏版、木管四重奏版、クラリネット四重奏版は発売中です。

優雅でロマンチックな小品をさまざまな楽器の演奏で味わいたいものです。
参考音源ではTp.がSoloを担当しています。
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ガブリエル=マリー
La Cinquantaine(The Golden Wedding)
Jean Gabriel Marie

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in C版(Fl.、Ob.、Mallet Perc.など)、、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,など)、
in C低音Tuba、St.Bs.版、
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
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『金婚式 La cinquantaine』は、フランスの作曲家ガブリエル・マリー(Gabriel Marie/1852-1928)によるガヴォット風のピアノ独奏曲。
フランス語のタイトル「cinquantaine(サンカンテーヌ)」は「50」を意味し、50回目の結婚記念日を金製品の贈り物で祝う、文字通り「金婚式」を指しています。
今日では、ヴァイオリンとピアノの室内楽やヴァイオリン独奏、フルート独奏曲、管弦楽曲などに編曲されて演奏される機会が多い作品です。
ガブリエル・マリーは指揮者としても活躍しており、サン=サーンスらの主導で設立された国民音楽協会(Société nationale de musique)の演奏会で7年間指揮を務めました。
なお、ガブリエル・マリーが作曲した作品はいくつか確認されていますが、この『金婚式 La cinquantaine』以外の曲は現代ではほとんど知られていません。
現在、作曲者の作品の中では唯一知られている曲で、もとは『チェロとピアノのための2つの小品(Deux Pieces pour Cello et Piano)』の2曲目ですが、チェロの代わりにヴァイオリンで演奏されることも多く、その旋律の単純な美しさからオーケストラやピアノ独奏用にも編曲され、広く演奏されています。
金婚式(結婚記念日)のお祝いという目的や、ヴァイオリンで演奏される場合はG線を使わないので澄んだ音色となり、演奏技術上も多くを求められないため、原曲をも超えてヴァイオリン愛好家に広く親しまれ、人気の高い作品です。
日本における演奏(録音)のもっとも早い例として、1934年に当時14歳の諏訪根自子がSPレコードで録音を残しています(コロムビアレコード)。

1. 楽曲の概要
項目詳細
原題La Cinquantaine (ラ・サンカンテーヌ)
副題Air dans le Style ancien(古い様式によるエール)
作曲年1887年頃
ジャンル軽快な性格的小品、ピアノ独奏曲(原曲)
調性ト短調(G Minor)のことが多い
フランス語の原題「La Cinquantaine」は「50年」という意味で、文字通り「金婚式(結婚50周年)」を指します。

2. 楽曲のスタイルと特徴
◇ 古典舞曲風の軽快さ
この曲には「古い様式によるエール(Air dans le Style ancien)」という副題が付けられており、ガヴォットやメヌエットといった古典的な舞曲を思わせる、優雅で軽快なリズムと曲調を持っています。ロマン派の時代に、意図的に古典的な形式や雰囲気を取り戻そうとした作品の一つです。

◇ 楽器編成と普及
原曲: 当初はピアノ独奏曲として作曲されました。
普及: しかし、今日最もよく知られ、演奏されているのは、ヴァイオリン独奏とピアノ伴奏のための編曲版です。その他にも、チェロ、フルート、管弦楽など、様々な楽器用に編曲されて広く親しまれています。
音楽の性格: 単純明快で耳に残る美しいメロディと、リズミカルな伴奏が特徴です。哀愁を帯びたト短調の主部と、明るい変ロ長調の中間部(トリオ)の対比が魅力となっています。

3. 作曲家 ガブリエル=マリーについて
ガブリエル=マリーは、主に指揮者としてフランスで活躍した人物です。
主な活動: パリ音楽院で学び、コンセール・ラムルーの合唱指揮者や、国民音楽協会(サン=サーンスらが設立)の演奏会指揮者を務めました。
代表作: 彼の残した数少ない作品の中で、現代でも演奏されるのはこの『金婚式』と『陽気なセレナード (Sérénade Badine)』くらいであり、特に『金婚式』が彼の代名詞となっています。『金婚式』は、技術的には比較的取り組みやすいため、発表会やアンコールピースとしても人気が高く、優雅でロマンチックな小品として世界中で愛され続けています。

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  2026/01/27   animato

木管四重奏 オーヴァーチュア・スイート第4番から第1楽章

木管四重奏 オーヴァーチュア・スイート第4番から第1楽章
ヨハン・ベルンハルト・バッハ
Ouverture-Suite No. 4, Mvmt. 1
Johann Bernhard Bach

編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。
クラリネット四重奏、サックス四重奏、金管四重奏版は発売中です。

バッハ一族の多様さと魅力をぜひ味わってください。

木管四重奏 オーヴァーチュア・スイート第4番から第1楽章
ヨハン・ベルンハルト・バッハ
Ouverture-Suite No. 4, Mvmt. 1
Johann Bernhard Bach

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https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html

作品概要
作曲者: Johann Bernhard Bach
作品名: Ouverture-Suite No. 4
楽章: 第1楽章(Ouverture)

形式と構造
この作品は、バロック時代のオーヴァーチュア(序曲)とスイート(組曲)の形式を持ち、典型的なバロックのスタイルを反映しています。
第1楽章は、オーヴァーチュアとして、ゆったりとした序奏部分と活発な部分が交互に現れる構造になっています。

音楽的特徴
序奏:
ゆったりとしたテンポで始まり、重厚感のある和声が特徴。
力強いフレーズが印象的で、聴衆を引き込む効果があります。

アレグロ部分:
テンポが速くなり、リズミカルでエネルギッシュなテーマが展開されます。
対位法的な要素が強調され、異なる旋律が絡み合う様子が見られます。

楽器編成:
通常はオーケストラによって演奏され、弦楽器や木管楽器が主に使用されます。
オルガンやチェンバロとの共演も可能で、豊かな音色が楽しめます。

歴史的背景
Johann Bernhard Bachは、バッハ家の一員として、当時の音楽スタイルを継承しつつ独自の声を持った作曲家でした。
この作品も、彼の音楽的特徴を示す重要な作品であり、バロック音楽の魅力を伝えています。

まとめ
Ouverture-Suite No. 4の第1楽章は、Johann Bernhard Bachの音楽的才能を示す作品であり、バロック音楽の典型的な要素を備えています。
序奏とアレグロの対比が印象的で、聴く者に強い印象を与える楽曲です。

1.Ouverture
この楽章は、作品全体の導入部分として機能し、オーケストラの豊かな音色とリズム的なエネルギーを示します。
バロック時代の典型的なオーヴァーチュアの形式に従っています。
序奏: Ouvertureは通常、序奏から始まり、力強い和音やリズムが特徴です。この部分では、作品のテーマや雰囲気を提示します。
フーガ: 序奏の後に続く部分では、対位法的な要素が強調され、複数のメロディラインが絡み合います。バッハの影響を受けたスタイルが感じられます。
この楽章は、作品全体の雰囲気を設定する重要な役割を果たしています。そして聴衆に深い感動と期待感を与え、続く楽章への興味を引き立てます。

2. Caprice
特徴: 自由な形式と即興的な要素を持つ楽章で、しばしば感情的な表現が強調されます。メロディは流動的で、技巧的な演奏が求められます。
役割: カプリースは、作品全体の中で独特な色合いを加え、聴衆の注意を引く役割を果たします。

3. Marche
特徴: 行進曲のスタイルで、力強いリズムと明確なビートが特徴です。通常、軍楽隊のような荘厳さがあります。
役割: 祝賀や特別な場面を演出するために使用され、全体の雰囲気を高めます。

4. Passepied
特徴: フランスの舞曲で、軽快でリズミカルな性格を持ちます。通常は3拍子で、優雅さと活気を兼ね備えています。
役割: この楽章は、作品の中で軽やかな変化をもたらし、聴衆に楽しさを提供します。

5. Caprice
特徴: 再度登場するカプリースで、前のカプリースとは異なるメロディやリズムを持つことがあります。技巧的な演奏が強調されます。
役割: 作品におけるテーマの再現や発展を示し、全体の統一感を保ちます。

6. Air
特徴: 静かで美しいメロディが特徴の楽章で、感情的な深みを持ちます。通常はゆったりとしたテンポで演奏されます。
役割: 聴衆に感動を与え、作品の中での静寂や内面的な探求を表現します。

7. La joye
特徴: 「喜び」を意味するタイトルを持ち、明るく陽気なメロディが特徴です。軽快なリズムで、楽しい雰囲気を醸し出します。
役割: 作品全体に明るさを加え、聴衆を楽しませる役割を果たします。

8. Caprice 3
特徴: 3番目のカプリースで、これまでのカプリースとは異なるテーマやリズムを持つことがあります。技巧的な要素が強調されます。
役割: 作品のクライマックスに向けての構成を持ち、聴衆の興味を引き続ける役割を果たします。
結論

これらの楽章は、Johann Bernhard Bachの「Ouverture-Suite in D Dur」において、バラエティに富んだ音楽的表現を提供し
、聴衆に多様な感情や雰囲気を体験させる重要な要素です。各楽章は、全体の構成の中で特有の役割を持ち、作品全体の魅力を高めています。

●Johann Bernhard Bachについて
基本情報

生年月日: 1676年3月16日
没年月日: 1749年5月17日
職業: 作曲家、オルガニスト

経歴
Johann Bernhard Bachは、バッハ家の一員であり、ヨハン・セバスティアン・バッハの遠い親戚です。
主にドイツの音楽界で活動し、特にオルガン音楽において重要な役割を果たしました。
音楽スタイル

バロック音楽のスタイルを基盤にしており、特にオルガン曲や宗教音楽に力を入れていました。
彼の作品は、メロディーの美しさと複雑な対位法が特徴です。

主な作品
オルガンのためのソナタやコラール前奏曲が多く、彼の作品は宗教的な儀式や礼拝で演奏されることが多かったです。

影響
Johann Bernhard Bachは、後の作曲家たちに影響を与え、特にオルガン音楽の発展に寄与しました。
彼の作品は、バッハ家の音楽的伝統を受け継ぐ重要な一翼を担っています。

まとめ
Johann Bernhard Bachは、バロック時代の重要な作曲家であり、彼の音楽は今日でも演奏され、評価されています。
彼の作品は、オルガン音楽の発展に寄与し、バッハ家の音楽的伝統を支えました。

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  2026/01/26   animato

金管五重奏 ポッサム・アンド・テイターズ

金管五重奏 ポッサム・アンド・テイターズ
チャールズ・ハンター
Possum And Taters (A Ragtime Feast)
Charles Hunter

編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管五重奏、サックス五重奏、クラリネット五重奏、鍵盤打楽器とコントラバス三重奏版は発売中です。
20世紀初頭のジャズ導いたラグタイム作品を、ぜひお楽しみください。

金管五重奏 ポッサム・アンド・テイターズ
チャールズ・ハンター
Possum And Taters (A Ragtime Feast)
Charles Hunter

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1. 楽曲の基本情報
項目,詳細
曲名,Possum And Taters
副題,A Ragtime Feast(ラグタイムの饗宴)
作曲家,チャールズ・ハンター (Charles Hunter)
発表年,1900年
ジャンル,ラグタイム (Ragtime)
拍子・テンポ,2/4拍子、「Tempo di Rag. (ラグのテンポで)」
出版元,"H.A. French, Nashville, Tennessee"

2. 作曲家 チャールズ・ハンターについて
チャールズ・ハンター(1876年5月16日 - 1906年1月23日)は、ラグタイムの歴史において重要な作曲家であり、特に後の「フォーク・ラグタイム」に大きな影響を与えた人物とされています。
ナッシュビル・ラグタイム: 彼はテネシー州コロンビアで生まれ、ナッシュビルの盲学校でピアノ調律師の技術を学びました。彼はナッシュビルの民俗音楽の影響を受けながら作曲活動を行い、彼のラグタイムは「ナッシュビル・ラグ」として知られています。
初期の成功作: 1899年に発表した最初のラグ「Tickled to Death」が大ヒットしました。
早すぎる死: 彼は1906年に結核により29歳という若さで亡くなりました。

3. 楽曲の特徴と背景
◇タイトルとテーマ
この曲のタイトル「Possum And Taters」(ポッサムとテイターズ)は、「フクロネズミの肉とサツマイモ(Sweet Potatoes)」という、アメリカ南部の伝統的な料理の組み合わせを指します。
Possum And Taters
読み: ポッサム・アンド・テイターズ
Possum (ポッサム): 「フクロネズミ」を意味する "Opossum" の、特に口語的な省略形です。
Taters (テイターズ): 「ジャガイモ」や「サツマイモ」を意味する "Potatoes" の、特にアメリカ南部での口語的な省略形です。
したがって、この曲名は、先述の通り、アメリカ南部の伝統的なごちそうである「フクロネズミの肉とサツマイモ」を指しています。
作曲家自身が目撃した収穫後の宴会から着想を得ています。

テーマの背景: 初霜が降りた後の秋、フクロネズミ(Possum)が太り、柿(Persimmons)が熟す季節は、南部のアフリカ系アメリカ人にとって狩りや収穫の喜びと、「ポッサム・アンド・テイターズ」の饗宴を楽しむ祝祭の時でした。
音楽の描写: この背景から、曲は祝宴や楽しい集まりの賑やかで朗らかなムードを表現していると考えられます。

◇音楽的特徴
形式: 典型的なラグタイムの多部形式(AABBACCDDなど)で構成されています。
Tempo di Rag.(ラグのテンポで)の指示に始まり、シンコペーションを多用した右手のメロディと、左手の規則的な「オクターブ跳躍」や「ベース・コード」の動き(ストライド・スタイル)でラグタイムのリズムを作り出しています。
強弱記号は f(フォルテ)や p(ピアノ)が頻繁に切り替わり(例:1~4小節が f、5小節から p)、ダイナミクスの変化に富んでいます。
特に、繰り返し記号が多く使用されており(18小節、36小節、52小節など)、セクションごとの対比が際立つ構成となっています。
「Possum And Taters」は、ハンターの代表作「Tickled to Death」に次ぐヒット作となり、彼のフォーク的な感性と明快なスタイルが凝縮された、初期ラグタイムの傑作として親しまれています。

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  2026/01/25   animato

クラリネット五重奏 5声のパヴァーヌ 第7番〈シャープ・パヴァーヌ〉

クラリネット五重奏 5声のパヴァーヌ 第7番〈シャープ・パヴァーヌ〉
アルフォンソ・フェッラボスコ 2世
Pavan à5 No.7《Sharp Pavan》
Alfonso Ferrabosco II(c.1575–1628)

編成はクラリネット4本、バスクラリネットです。
木管五重奏、サックス五重奏、金管五重奏版は発売中です。

イギリス宮廷を彩った名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。

クラリネット五重奏 5声のパヴァーヌ 第7番〈シャープ・パヴァーヌ〉
アルフォンソ・フェッラボスコ 2世
Pavan à5 No.7《Sharp Pavan》
Alfonso Ferrabosco II(c.1575–1628)

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1. 背景
フェッラボスコ2世はエリザベス朝から初期ステュアート王朝にかけて宮廷で活躍した作曲家で、
イングランドのヴァイオル合奏音楽(consort music) を代表する存在。
彼の《Pavan à5》シリーズは、教育的性格と芸術的完成度を兼ね備え、イングランドの音楽家たちに長く親しまれました。
《No.7 Sharp Pavan》は、その中でも特異な作品で、「Sharp(シャープ)」の名が付いているのは、調性や旋法上の特徴(特に臨時記号の頻出)によると考えられています。

2. 編成と形式
編成:ヴァイオル・コンソート(5声:トレブル、アルト、テナー×2、バス)。
形式:典型的な三部形式(AABBCC)。各部は模倣的展開を伴い、反復されます。

3. 音楽的特徴
調性(モード)
「Sharp Pavan」と呼ばれる理由は、ほかのパヴァーヌよりも 臨時記号(♯)が多く使われることにあります。
ルネサンス音楽としては珍しく、半音階的な進行や「シャープ系」の旋律変化が多く、響きに緊張感が漂います。

旋律素材
主題は長めの旋律で、荘重で落ち着いた雰囲気。
ただし「半音上行」や「不協和的な経過音」の使用により、他のパヴァーヌよりもドラマティックな表情を持っています。

対位法
各声部に主題やモチーフが模倣的に現れ、密度の高いポリフォニーを形成。
特に内声部の絡みが豊かで、半音階進行が強調される部分では、和声的緊張感が際立ちます。

和声
終止では伝統的なモード的安定感を示すものの、部分的に和声進行が不安定で、後のバロック的感覚を予感させる響きも。

4. 性格と表現
フェッラボスコのパヴァーヌは一般に荘重で瞑想的ですが、
Sharp Pavan は特に憂愁・緊張感・内面的な深さを持つと評されます。
そのため、単なる舞踏曲ではなく、精神的な黙想音楽として演奏されることも多いです。

5. 位置づけ
《Pavan à5 No.7 “Sharp Pavan”》は、フェッラボスコ2世のパヴァーヌ群の中で最も個性的な作品の一つ。
他の「4音主題」「7音主題」のような数的制約を超え、半音階的表現を探求した実験作と見ることができます。
こうした要素は後の ロバート・ジェンキンスやマシュー・ロックといった作曲家たちの「濃密で表情的なコンソート音楽」にもつながっていきます。

まとめ
《Pavan à5 No.7 “Sharp Pavan”》は、フェッラボスコ2世のパヴァーヌの中で特に臨時記号(♯)が多用され、半音階的で緊張感ある響きを特徴とする作品。荘重さに加え、憂愁とドラマティックな表現を兼ね備え、ルネサンス末期からバロック初期への橋渡しを示す重要な一曲。
フェッラボスコ2世のパヴァーヌ群は、当時のイングランドで「器楽ポリフォニーの粋」とされ、バードやジェンキンス、ギボンズらの作品にも影響を与えました。
Pavan(パヴァーヌ)という舞曲形式について(音楽史的背景から特徴まで)

1. 起源と時代
起源:16世紀初頭のイタリア。語源は「パドヴァの舞曲(Padovana)」に由来するとも、スペイン語の「pavón(孔雀)」に由来するとも言われています。
普及:ルネサンス後期から17世紀初頭にかけて、ヨーロッパ各地で非常に人気がありました。特にイングランド、フランスで多く作曲されています。
役割:宮廷の公式行事や儀式で演奏される荘重な舞曲。バロック時代初期には次第に衰退しました。

2. リズムと拍子
拍子:通常は二拍子(2/2 =カットタイム)。
テンポ:ゆったりとした歩くようなテンポ。
リズム:均整のとれたフレーズが特徴で、しばしば2小節または4小節単位で進行。

3. 形式
三部構造(AABBCC) が一般的。

各部は反復される(リピート付き)。
しばしば次の「Galliard(ガイヤルド、跳躍的で速い三拍子舞曲)」と対で組まれることが多い。
多声音楽との融合:声楽的パヴァーヌや器楽合奏用のパヴァーヌも多く作られ、模倣や対位法的処理が多用されました。

4. 音楽的特徴
荘重で静かな雰囲気:宮廷的で威厳を持ち、祝典の入場行進曲のような性格を持つ。
旋律:平穏で流麗。しばしばカデンツは明快で、典礼音楽にも使えるほど整然としている。
対位法:イングランドの作曲家(フェッラボスコやバード)は、短いモチーフを展開して緻密なポリフォニーを構築しました。

5. 代表的な作曲家と作品
イタリア:Andrea Gabrieli, Claudio Merulo など。
イングランド:William Byrd, Alfonso Ferrabosco II, John Dowland。
フランス:Claude Gervaise など。
ドイツ:Michael Praetorius(舞曲集『Terpsichore』に収録)。

6. 意義
舞曲としての役割:宮廷社会における儀礼・格式を象徴する舞曲。
芸術的発展:単なる舞踏音楽に留まらず、主題展開や対位法練習の題材としても重要視された。
音楽史的な位置付け:ルネサンス舞曲の代表格であり、後の「組曲(Suite)」の冒頭曲に選ばれることもありました(ただしフランス組曲ではアルマンドなどに置き換わっていく)。
つまり「Pavan」は、ゆったりとした歩みのような二拍子舞曲であり、荘重さと対位法的構築性を兼ね備えた、ルネサンスを象徴する舞曲形式なのです。

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  2026/01/24   animato

サックス四重奏 バターリャ第2番

サックス四重奏 バターリャ第2番
ホセ・ヒメネス
Batalla 2(Segunda)
José Jiménez

編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
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17世紀スペイン黄金期、世俗的劇的効果の融合の魅力をぜひ味わってください。

サックス四重奏 バターリャ第2番
ホセ・ヒメネス
Batalla 2(Segunda)
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サックス四重奏 バターリャ第2番
ホセ・ヒメネス
Batalla 2(Segunda)
José Jiménez

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スペイン黄金期のオルガン音楽家 José Jiménez (1601–1672) 
その代表的作品である 《Batalla 1 de sexto tono》、《Batalla 2 de sexto tono》 

José Jiménez (1601–1672)
スペイン・セビーリャ出身のオルガニスト、作曲家。
セビーリャ大聖堂のオルガニストであった Francisco Correa de Arauxo に師事。
1640年以降は トレド大聖堂のオルガニストを務め、当時スペインで最も権威あるオルガン奏者の一人に数えられた。
作風は、スペイン・オルガン楽派の典型として、厳格な対位法と劇的な即興的パッセージを融合させている。

Batalla(バターリャ)というジャンル
「Batalla」=スペイン語で「戦い(Battle)」を意味する。
16世紀後半から17世紀にかけてスペイン・ポルトガルのオルガン音楽で盛んに作曲された様式。

特徴:
金管ファンファーレ風の和音連打
リズミカルで戦闘的な模倣動機
左右手の掛け合いによる対抗効果
礼拝中に戦争や勝利を象徴的に表現するために用いられることもあった。

《Batalla 1 de sexto tono(Primera)》
調性:「第6旋法」(モード的解釈で ヒポリディア、現代的には F 旋法または近似的にニ短調/ヘ長調系に聞こえる)。
特徴:
開始部でオクターブの強奏を模倣的に繰り返し、戦いの開始を描写。
中間部では分散和音的モチーフが繰り返され、攻防の応酬を思わせる。
最後は荘厳な和音で締めくくられる。

教育的要素:対位法的模倣と和音の強調を両立させる練習曲的性格を持つ。

《Batalla 2 de sexto tono(Segunda)》
第1番に比べてより発展的で、複雑なリズム処理と多声部的展開が目立つ。

特徴:
戦闘的リズムが次第に音域を広げ、オルガン全体を響かせる。
ティエント(自由対位法的オルガン曲)の技法とバターリャの戦闘的効果を融合。
和声的な緊張と解放を繰り返しながら、勝利の高揚感を強調する。
芸術的完成度:第1番が比較的単純で「典型的バターリャ」であるのに対し、第2番はより壮大で発展的な構築を持つ。

まとめ
José Jiménez はスペイン黄金期オルガン楽派の中核的存在であり、その Batalla 作品は当時の「戦いを描く音楽」の代表。
《Batalla 1 de sexto tono》:典型的な戦闘音楽、明快で教育的。
《Batalla 2 de sexto tono》:発展的・壮麗で、劇的効果が強い。
両曲は、礼拝と世俗的劇的効果の融合を示す17世紀スペイン・オルガン音楽の典型であります。

José Jiménez(ホセ・ヒメネス, 1601–1672) は、17世紀スペインの作曲家・オルガニストで、スペイン黄金時代(Siglo de Oro) に活躍した宗教音楽と鍵盤音楽の作曲家として知られています。彼はイベリア半島のポリフォニー伝統を継承しつつ、バロック初期の和声的・装飾的なスタイルへと移行する過程に大きな役割を果たした人物です。

生涯
生没年:1601年ごろ – 1672年ごろ
出身地:スペイン南部と考えられています(正確な出生地は不明)。
職業:オルガニスト、作曲家
活動拠点:主にセビーリャ大聖堂(Catedral de Sevilla) に所属していたとされます。
セビーリャ大聖堂は当時、スペイン最大級の宗教音楽の中心地であり、ヒメネスはそこのオルガニストとして活躍しました。

音楽スタイルの特徴
José Jiménez は、スペインのオルガン音楽の中でも特に対位法的な精密さと強いリズム感、華やかな装飾音が特徴的です。
彼の作品は、後のJuan Cabanilles(フアン・カバニリェス)に繋がるスペイン・オルガン楽派の伝統の中で重要な位置を占めています。

主な特徴
厳格な対位法:ルネサンス的なポリフォニーの技法を保持している。
リズミカルな活力:「Batalla(バターリャ=戦い)」などの作品で見られる軍楽的・祝祭的なリズム。
装飾的旋律線:鍵盤音楽に特有の即興的装飾(グロッサ)を多用。
和声の明確化:バロック的な調性感の萌芽を示す。

代表作
《Batalla 1 de sexto tono》および《Batalla 2 de sexto tono》
ジャンル:オルガンのための戦闘的作品(Batalla=戦い)
「Batalla」は当時のスペインで人気の形式で、トランペットのファンファーレや軍隊行進を模倣しています。
ヒメネスの《Batalla》は、明確なリズム、力強い和声、装飾的な即興風のパッセージが特徴で、聴く者を惹きつける英雄的・祝祭的な響きを持ちます。
曲名にある「de sexto tono」は、「第6教会旋法(mode 6)」を意味し、調性概念が未確立だった時代の旋法的音楽構造を示しています。

スペイン・オルガン楽派との関係
José Jiménez は、フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(Francisco Correa de Arauxo, 1584–1654)の後継世代にあたります。
彼はその伝統を受け継ぎ、後のJuan Cabanillesへと続くスペイン・オルガン音楽の系譜を形成しました。
この系譜は次のように整理できます:
Correa de Arauxo → José Jiménez → Juan Cabanilles
この流れの中で、ヒメネスはルネサンス的厳格さと初期バロック的自由さの橋渡しをした人物です。

まとめ
名前    José Jiménez(ホセ・ヒメネス)
生没年    1601–1672
出身/活動地    スペイン(主にセビーリャ)
職業    作曲家・オルガニスト
代表作    《Batalla 1 de sexto tono》《Batalla 2 de sexto tono》など
音楽様式    スペイン・バロック初期、対位法的・旋法的・装飾的
影響    Juan Cabanilles など後のスペイン鍵盤音楽家に影響

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  2026/01/23   animato

木管六重奏 フィリス・フェアウェル

木管六重奏 フィリス・フェアウェル
トーマス・ベイトソン
Phillis farewell
Thomas Bateson

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木管六重奏 フィリス・フェアウェル
トーマス・ベイトソン
Phillis farewell
Thomas Bateson

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「Phillis farewell」は、イングランドの作曲家 トーマス・ベイトソン (Thomas Bateson) が作曲したマドリガルです。彼の最初のマドリガル集である「The First Set of English Madrigales to 3, 4, 5 and 6 Voices」に1604年に収録されています。

楽曲の概要と特徴
この曲は通常5声(Soprano, Alto, Tenor, Bass の組み合わせ)のために書かれています。

歌詞の内容:
タイトルにある「Phillis farewell」(フィリスよ、さようなら)が示すように、この曲は別れ、特に失われた愛や去りゆく恋人への惜別をテーマにしています。
フィリスは、当時の牧歌的詩歌によく登場する、理想化された羊飼いの娘や恋人の名前です。別れの悲しみ、未練、そして場合によっては再会への淡い希望のような複雑な感情が歌詞に込められていると考えられます。

音楽的な特徴:
感傷的で憂いを帯びた雰囲気: 別れの歌であるため、全体的にメジャーキーの明るさよりも、マイナーキーの響きや、メランコリックな和音が多用される傾向があります。聴く者に深い感情的な共感を呼び起こします。
緩やかなテンポと流れるような旋律: 悲しみや未練を表現するため、比較的ゆっくりとしたテンポで、各声部が流れるような、あるいは嘆くような旋律を奏でることが多いです。
緻密な対位法とハーモニー: 5つの声部が独立しながらも、互いに絡み合い、豊かな響きを作り出します。特に、不協和音やその解決(ディソナンスとコンソナンス)を巧みに用いることで、歌詞の感情的な深みを増しています。
ワードペインティング: 歌詞の「farewell」(さようなら)や「weep」(泣く)、「sigh」(ため息)といった言葉には、しばしば音楽的な描写(例えば、休符を伴う下降音型や不協和音)が施され、詩の情景や感情を聴覚的に強調します。
感情の表現の深さ: トーマス・ベイトソンのマドリガルは、歌詞の感情を深く掘り下げて音楽で表現する点で優れています。「Phillis farewell」は、彼のそうした能力が特に際立つ一例と言えるでしょう。
「Phillis farewell」は、トーマス・ベイトソンが手掛けた、美しくも切ない別れのマドリガルです。ルネサンス期のイギリス・マドリガルが持つ、詩的な繊細さと音楽的な深みを堪能できる作品であり、聴く者の心に静かな感動をもたらします。
●トーマス・ベイトソン (Thomas Bateson, c. 1570 – 1630) という、イングランドとアイルランドで活躍したルネサンス後期から初期バロックにかけての作曲家がいます。彼は特にマドリガル(Madrigal)の作曲で知られています。

トーマス・ベイトソンは、2つのマドリガル集を出版しました。

"The First Set of English Madrigales to 3, 4, 5 and 6 Voices" (1604年)
"Second Set of Madrigals in 3, 4, 5 & 6 parts" (1618年)

トーマス・ベイトソンの「Madrigali a6」について
トーマス・ベイトソンのマドリガルは、当時のイギリス・マドリガル楽派の優れた例として評価されています。彼の作品は、イタリアのマドリガルの影響を受けつつも、英語の詩に合わせた独特の表現や、緻密なポリフォニー(多声)が特徴です。

「Madrigali a6」として具体的に作品を挙げるならば、彼のマドリガル集には例えば以下のような6声のマドリガルが含まれています。

"Ah, Cupid, grant" (ああ、キューピッドよ、与え給え) - 彼の初期の作品の一つで、情熱的なテキストと豊かな和声が特徴です。
"Her hair the net of golden wire" (彼女の髪は金糸の網) - 愛の苦悩を歌ったもので、声部の絡みが美しい作品です。
"Fond love is blind" (盲目の恋は) - 視覚的なイメージと音楽的な表現が結びついた、典型的なマドリガルの特徴を持つ作品です。
"When Oriana walk'd to take the air" (オリアーナが散歩に出かけた時) - これは、エリザベス1世を称えるマドリガル集『トリウムフズ・オブ・オリアーナ (The Triumphs of Oriana)』のために書かれたものですが、実際にそのコレクションには採用されなかった作品です。
マドリガルの特徴
マドリガルは、16世紀のイタリアで発展し、後にイギリスにも伝わった無伴奏の多声世俗声楽曲です。

歌詞: 通常、恋愛や牧歌的なテーマを扱った詩が用いられます。
声部: 3声から6声(またはそれ以上)で構成され、各声部が独立した旋律線を持ちながらも、全体として複雑で豊かなハーモニーを形成します。
ワードペインティング: 歌詞の内容を音楽で描写する「ワードペインティング(Madrigalism)」が多用されます。例えば、「昇る」という歌詞があれば音程が上がったり、「ため息」という歌詞には不協和音や休符が使われたりします。
感情表現: 詩の感情を深く掘り下げ、音楽によって表現しようとする点が特徴です。
トーマス・ベイトソンの「Madrigali a6」も、これらのマドリガルの特徴を色濃く反映しており、ルネサンス音楽の豊かな響きと感情表現を楽しむことができる作品群です。

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  2026/01/22   animato