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2020年7月25日

サックス四重奏:歌の翼に

メンデルスゾーン Auf Flugeln des Gesanges
サックス四重奏:歌の翼に
クラリネット四重奏や他の編成でも楽しめます。

メンデルスゾーン Auf Flugeln des Gesanges
サックス四重奏:歌の翼に
クラリネット四重奏や他の編成でも楽しめます。

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美しい名曲をコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/B4bDVk3WORE

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3


ハイネの詩によるロマンティックな歌曲。その美しい旋律から
ヴァイオリン独奏など様々アレンジされ演奏されています。

メンデルスゾーンは裕福な銀行家の家庭に生まれ育ち、
恵まれた生涯をおくったことがその作風にも現れています。
彼の作品は上品で明るい美しさに満ちた曲が多く、
この曲は美しく静かなメロディで、ロマンティックなムードに溢れ、
メンデルスゾーンの歌曲の代表作となっています。
大銀行家の倅に生まれ、何不自由なく育ったと言われるメンデルスゾーンですが、
実はユダヤ人差別の真っ只中でけっこう辛い思いもしてきたようです。
当時は音楽家自体のステータスがそんなに高くなく、
慰みもので歌わせているような感覚が王侯貴族の間ではあったのかも知れません
感受性の鋭い天才の彼にはそのような状況に耐え難いところがあったのでしょう。
彼は音楽家の地位向上のために政治的な努力もしていました。

「歌の翼に」(うたのつばさに、独: Auf Flugeln des Gesanges)は、
ハインリヒ・ハイネが1827年に発表した『歌の本』(Buch der Lieder)にある詩です。
フェリックス・メンデルスゾーンが作曲した歌曲(『6つの歌』作品34の2曲目)で、世界的にもよく知られています。
近鉄特急で近鉄奈良駅到着及び発車前の案内放送で使用されているメロディでもあります。

原詩(ドイツ語) 直訳(日本語)
Auf Flugeln des Gesanges,
Herzliebchen, trag' ich dich fort,
Fort nach den Fluren des Ganges,
Dort weis ich den schonsten Ort.

Dort liegt ein rotbluhender Garten
Im stillen Mondenschein;
Die Lotosblumen erwarten
Ihr trautes Schwesterlein.

歌の翼で
愛しい人よ、私はきみを運ぶ。
ガンジス川の流れのかなたへ
そこは美しいところと私は知っている。

そこに赤い花咲く園があり、
静かな月の光のもとで、
スイレンの花が待つ、
きみを愛する妹として。

Die Veilchen kichern und kosen,
Und schaun nach den Sternen empor;
Heimlich erzahlen die Rosen
Sich duftende Marchen ins Ohr.

Es hupfen herbei und lauschen
Die frommen, klugen Gazell'n;
Und in der Ferne rauschen
Des heiligen Stromes Well'n.

スミレは微笑んで、仲良くし、
星を見上げている。
バラはお互いに匂い、
密かに妖精の話をする。

無邪気で利口な小鹿は、
寄ってきて、聞こうとする。
遠いところでは、聞こえている、
聖なる流れの波の音が。

Dort wollen wir niedersinken
Unter dem Palmenbaum,
Und Liebe und Ruhe trinken,
Und traumen seligen Traum.

そこに座ろうよ、
しゅろの木の下に。
そして愛と安らぎにひたって、
楽しい夢を見るよ。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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  2020/07/25   animato

金管五重奏 ヘンデル:ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)

金管五重奏 ヘンデル:ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)
F-dur.の金管五重奏で、一般的な編成になっています。
Trumpet 1.2、Horn 、Trombone、Tuba、スコア&パート譜付き。
トロンボーン(Solo)はユーフォニアムに変更可能。
優雅で美しい名曲を、ぜひコンサート・ピースに。

金管五重奏 ヘンデル:ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)
F-dur.の金管五重奏で、一般的な編成になっています。
Trumpet 1.2、Horn 、Trombone、Tuba、スコア&パート譜付き。
トロンボーン(Solo)はユーフォニアムに変更可能。

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優雅で美しい名曲を、ぜひコンサート・ピースに。
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参考音源
https://youtu.be/1UYk6MioGKk

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

「オンブラ・マイ・フ」(伊: Ombra mai fu)は、ヘンデルの作曲したオペラ『セルセ』(Serse, Xerxes)第1幕冒頭のアリアです。
今日オペラはほとんど上演されませんが、この曲は美しい小品として愛され、しばしば演奏されます。
元来カストラート(去勢された男性歌手)のための曲ですが、
ペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって歌われます。
調性はヘ長調。詩はプラタナスの木陰への愛を歌ったものです。
下降と上昇を組み合わせた、伸びやかな旋律線を持っています。
旋律素材はボノンチーニの同名の曲(英語版)(1694年)の借用だとされています。

ヘンデルは没後も名声が落ちませんでしたが、レパートリーに残ったのはごく一部の作品だけでした。
オペラ作品はほとんど忘却され、『セルセ』もその例外ではなかったのですが、官能的な「オンブラ・マイ・フ」だけが
19世紀にヘンデルのラルゴの名を与えられて愛唱されるようになりました。
元来カストラートのための曲だが、今日は主にソプラノにより歌われます。

なお、原作の速度記号はラルゴではなくラルゲットであり、アリアでもなくアリオーソと書かれています。
ソプラノ歌手キャスリーン・バトルによる録音が、実相寺昭雄監督による映像とともに、
1986年夏からニッカウヰスキーのCMに使用され、
日本で大きな反響を巻き起こしました。ニッカウヰスキーには、
曲や歌手に関する視聴者からの問い合わせの電話や手紙が殺到し、
ウイスキー全体の市場が伸び悩む中、スーパーニッカの売上は2割増となりました。

原詩(イタリア語)

Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave piu

日本語訳

かつて、これほどまでに
愛しく、優しく、
心地の良い木々の陰はなかった

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  2020/07/25   animato