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「大きな古時計」吹奏楽譜

「大きな古時計」吹奏楽譜

19世紀アメリカで作曲され、日本でも有名なアメリカ歌謡「大きな古時計」です。
サルサ(踊りの音楽)のリズムでぜひ軽快に演奏してみてください。

「大きな古時計」吹奏楽譜

19世紀アメリカで作曲され、日本でも有名なアメリカ歌謡「大きな古時計」です。
サルサ(踊りの音楽)のリズムでぜひ軽快に演奏してみてください。

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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/qeOJk6QVjiE

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3

この曲には2つの「時計」が描かれています。時計そのものと、命という時計です。
「おじいさんの生まれた朝に買ってきた時計」ということで、おじいさんの誕生と共におじいさんの命を刻む「時間」・「時計」が始まります。
そして「いまは動いていない」ということから、後に語られるおじいさんの死を予言させるものになっています。
おじいさんが百歳まで2つの時計と共に生き、そして亡くなったいまでは2つとも止まっていることになります。
おじいさんと共に人生を歩み、おじいさんの人生を見つめてきた時計です。
真夜中の「ベル」は「死」を示しています。
ベルによっておじいさんの「命の時計」が止まったことを暗示しています。
「時計ともお別れ」の「時計」は、現実の時計とのお別れとおじいさん自身の「命を刻む時計」です。

歌詞
おおきなのっぽの古時計
おじいさんの時計
百年 いつも動いていた
ご自慢の時計さ
おじいさんの 生れた朝に
買ってきた時計さ
いまは もう動かない その時計

百年 休まずに
チク タク チク タク
おじいさんと いっしょに
チク タク チク タク
いまは もう動かない その時計

何でも知ってる 古時計
おじいさんの 時計
きれいな花嫁やってきた
その日も動いてた
うれしいことも 悲しいことも
みな知ってる 時計さ

真夜中に ベルがなった
おじいさんの 時計
お別れのときがきたのを
みなにおしえたのさ
天国へのぼる おじいさん
時計とも お別れ
いまは もう動かない その時計

作曲の経緯
大きな古時計が出版される2年前の1874年、作曲者のヘンリー・ワークは劇場公演のツアーに加わるためイギリスに渡っていました。
宿の玄関をくぐったワークは、ジョージ・ホテルに置かれていたロングケース・クロック(long-case clock)に目が留まりました。
なぜなら、動いてもいない古びた時計が、わざわざ目立つ玄関ロビーに置かれていたからです。
針の止まった古時計に興味を持ったワークが尋ねると、ホテルの主人はとあるエピソードを静かに語り始めました。

ヘンリー・ワークが訪れる数年前まで、ジョージホテルはジェンキンズという二人の兄弟が所有するホテルでした。
彼らは生涯独身だったが、地元の人々からの信頼も厚く、人付き合いのいい兄弟だったそうです。
ジョージホテルのロビーには、2mを超える大きな木製の時計が置かれていました。
それは、ジェンキンズ兄弟の兄が生まれた日に購入されたロングケース・クロック(long-case clock)で、ジョージホテルの顔となっていました。
この大きな時計の正確さには定評があり、宿泊客が馬車の出発の時刻を知るのにとても役に立っていたそうです。
時間がずれたりすることは一日もなく、一年中正確な時を刻み続けていたそうです。

ある日、ジェンキンズ兄弟の弟が病に倒れ、そのまま亡くなってしまいました。すると、今まで正確に動いていた大きな時計の時間が急に遅れ始めました。
最初はほんの数分程度の遅れだったが、弟の葬儀が済む頃になると、修理士が注意して管理していたのにもかかわらず、
大きな時計は徐々に遅れの度合いを増し始め、ついには一日に15分も遅れるようになってしまいました。
弟の死から1年以上経過したある日、後を追うように今度はジェンキンズ兄弟の兄が亡くなりました。
彼の死を聞きつけてホテルのロビーに集まった友人たちは、大きな時計を見て騒然としました。
というのも、時計の針は「11:05」、すなわち彼の死の瞬間の時刻を指し、動いていたはずの振り子もその動きをまったく止めてしまっていたからです。

ジョージ・ホテルには現在もグランドファーザークロックが展示されています。
ジョージホテルのオーナーから聞いた大きな時計のエピソードは、ヘンリー・ワークに強いインスピレーションを与えました。
強い創作意欲に掻き立てられたワークは、その日一晩中寝ずにこの逸話についての曲を書き上げました。
この曲が今日我々の知るアメリカ歌曲「大きな古時計」の原曲というわけです。
ワークがこの曲を早速アメリカに持ち帰り発表したところ、たちまち多くの人々の賞賛を得て、この作品はミリオンセラーになりました。
この曲がヒットする前は、大きな時計は一般的に「Coffin Clock(棺おけ時計)」とか「Long case Clock(ロングケース・クロック)」などと
呼ばれていましたが、「My Grandfather's Clock」の発表以来、大きな時計はその曲のタイトルから「grandfather's clock(おじいさんの時計)」と
呼ばれるようになりました。

歌詞・日本語訳(意訳)
My grandfather's clock was too large for the shelf,
So it stood ninety years on the floor.
It was taller by half than the old man himself,
Though it weighed not a pennyweight more.

おじいさんの時計は棚に置くには大きすぎたので
90年もの間、床に置かれていたんだ
おじいさんの背丈より半分以上も大きかったけど
重さは(おじいさんの体重と)1グラム程も違わなかった

It was bought on the morn of the day that he was born,
And was always his treasure and pride.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

その時計はおじいさんが生まれた日の朝に買ってきたものなんだ
いつもおじいさんの宝物であり、誇りだったんだ
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

CHORUS
Ninety years without slumbering, tick, tick, tick, tick,
His life seconds numbering, tick, tick, tick, tick,
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

<コーラス>
90年間も休まずに チク、タク、チク、タク
おじいさんの人生の一秒一秒を刻むように チク、タク、チク、タク
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

2
In watching its pendulum swing to and fro,
Many hours had he spent as a boy.
And in childhood and manhood the clock seemed to know
And to share both his grief and his joy.

時計の振り子が前へ後ろへ揺れるのを見ていながら
おじいさんは少年時代の多くの時間を過ごしてきた
その時計は知っていたんだ おじいさんの子供の頃も青年の頃も
そしておじいさんの悲しみや喜びさえも

For it struck twenty-four when he entered at the door
With a blooming and beautiful bride.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

おじいさんが美しい花嫁と一緒に部屋に入ってきたときは、
時計は鐘を24回鳴らして祝福したのさ
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

3
My grandfather said that of those he could hire,
Not a servant so faithful he found.
For it wasted no time,  and had but one desire.
At the close of each week to be wound.

おじいさんが言ってた 彼が雇った者の中で
時計ほど忠実な召使いはいないと
時間を無駄にせず 望みといえばただひとつ
週に一回ネジを巻いてもらうことだけ

And it kept in its place, not a frown upon its face,
And its hands never hung by its side.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

自分の居場所にとどまって いやな顔一つしないんだ
両手をだらしなくぶらさげることもない
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

4
It rang an alarm in the dead of the night,
An alarm that for years had been dumb.
And we knew that his spirit was pluming for flight,
That his hour of departure has come.

時計が突然真夜中にチャイムを鳴らした
何年もの間鳴っていなかったのに
僕たちは分かっていたよ おじいさんの魂が天へ昇っていった事を
おじいさんの旅立ちの時か来た事を

Still the clock kept the time, with a soft and muffled chime,
As we silently stood by his side.
But it stopp'd short, never to go again
When the old man died.

時計は柔らかくやさしい音色のチャイムと共に時を刻み続けていたよ
僕たちがおじいさんのそばに立っているときも
でも急に止まって、もう動かなくなってしまった
おじいさんの亡くなったその時に

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

  2020/08/29   animato
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