文楽フィールドワーク

2001年1月4日、奇しくも筆者の誕生日に大学院「垣内ゼミ」の文楽鑑賞に行ってきました。大阪日本橋の国立文楽劇場での第81回文楽公演です。

人形浄瑠璃文楽初春公演

1.寿式三番叟(ことぶきしきさんばんそう)

2.七代目鶴澤寛治襲名披露口上

3.襲名披露狂言 増補忠臣蔵(ぞうほちゅうしんぐら)本蔵下屋敷の段

4.傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)新口村(にのくちむら)の段

 

◆「傾城恋飛脚/新口村の段」 この浄瑠璃の原作は、近松門左衛門の世話物浄瑠璃「冥途の飛脚」で、正徳元年(一七一一)三月竹本座で初演された。それを菅専助と若竹笛躬が安永二年(一七七三)に改作したものが、「傾城恋飛脚」である。  荒筋−大阪淡路町の飛脚屋亀屋の養子忠兵衛が新町の槌屋の遊女梅川に馴染んだ揚句、金に窮して友達の丹波屋八右衛門の為替五十両を費い込んだ。これについて一応諒解を得たはずなのに、新町の揚屋で八右衛門が大勢の前でこの件を言い触らし、悪口するのを聞いて、カッとなった忠兵衛は出入の屋敷へ持参するはずの三百両の封印を切って八右衛門に叩きつけ、梅川を身請けして駆け落ちをする二人は手にてを取って廓を出て奈良の旅篭や三輪の茶屋と二十日ばかり諸所をうろついて遂に郷里の新口村に入りこみ、旧知の農夫忠三郎の家に忍び入って、実父の孫右衛門と対面する。

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