レブルとの出会い

―背伸びしないバイク付き合い―

 かねてから持て余し気味だったYAMAHAのスーパースポーツ車R6を手放し、身の丈相応のバイクをと考えていた。ある方のガレージでエンジントラブルとリアホイールのホールド状態を抱えたHONDAレブルと出会った。

 タイヤ、フロントディスク、ワイヤー類などをリストアし、2007年10月14日に筆者が跨がることとなった。偉人さんに連れられて行っちゃった...なんて運命の一歩手前だったようである。 走行は何と65000kmであるが、エンジンはすこぶる好調だ。

 このREBELは、ゆったりとしたライディングポジションが得られるロング&ロー(ホイールベース:1460mm/シート高:660mm)の車体に、信頼性の高い軽量・コンパクト設計で経済性・耐久性にすぐれた空冷四サイクル・OHC ・二気筒エンジン(総排気量233cm3)を搭載し、ゆったりと快適な乗り心地で好評を得ている250ccのスポーツバイクである。

 低・中速域からの力強いパワーとフラットなトルク特性により、軽快な走りを可能とするとともに 55km/l(50km/h定値走行テスト値)の低燃費を実現している。

 また、減衰力が二段階に切り替るリヤダンパーやデュアルピアストン・キャリパー装着の 油圧式前輪ディスクブレーキを装備。さらに高張力リム採用のスポークホイールやハロゲンヘッドライトを採用するなど充実した装備としている。

 車体では、軽量で剛性にすぐれたセミダブルクレードルフレームを採用。車体色は、濃いブルーにネオン調でHONDA REBLEと記されている、1992年モデルで幅広いユーザーのニーズに応えられる単車だ。

 筆者にとって最も嬉しいのは、軽量設計(乾燥重量137kg)のボディと足着き性の良い低シート高 (660mm)により取廻しがしやすく通勤から長距離ツーリングまで幅広い 用途に適したスポーツバイクである点だ。50cc車とたいして変わらないコンパクト設計だ。

*REBEL(レブル)とは、直訳すると「反逆」の意。おしきせを排し、自由に行動すること。

(ロケ地 : 京都府南部・木津川にかかる上津屋橋→通称 : 流れ橋)

主要諸元

通称名

レブル

型式

MC 13

全長×全幅×全高 (m)

2.125×0.815×1.100

軸距 (m)

1.460

最低地上高 (m)

0.140

シート高 (m)

0.660

車両重量/乾燥重量 (kg)

152/142

乗車定員 (人)

2

燃料消費率(km/L)50km/h定地走行テスト値

47.1

最小回転半径 (m)

2.6

エンジン型式

MC 06 E(空冷・4サイクル・2気筒)

総排気量 (cm3)

233

内径×行程 (mm)

53.0×53.0

圧縮比

9.2

最高出力 (PS/rpm)

22/8,500

最大トルク (kgm/rpm)

2.0/7,000

キャブレター型式

VE 26

始動方式

セルフ式

点火装置形式

CDI式マグネット点火

潤滑方式

圧送飛沫併用式

潤滑油容量 (L)

1.9

燃料タンク容量 (L)

10

クラッチ形式

湿式多板コイルスプリング

変速機形式

常時噛合式5段リターン

変速比

1速

2.846

2速

1.777

3速

1.333

4速

1.083

5速

0.913

減速比(1次/2次)

3.631/2.285

キャスター(度)/トレール(mm)

32°00′/120

タイヤサイズ

3.00-18-4 PR

130/90-15 M/C 66 P

ブレーキ形式

油圧式ディスク

機械式リーディング・トレーリング

懸架方式

テレスコピック式

スイング・アーム式

フレーム形式

セミダブルクレードル

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