秋の剣山単独幕営初体験-1

 今年のGWで行った四国へのツーリングで知った「青い国」の魅力。時間の都合で実現できなかったことがあった。四国二大峰(石鎚山と剣山)に登りたかったことがそれである。今回は冬山装備を持たない筆者にとって登山可能な最後の連休で、どちらかを実現させたいと考えたのだ。(余談になるが三重県の大杉谷も候補であったが先の台風21号で通行止が解除されなかったのだ)

 もう一つのテーマは秋山での単独幕営を体験することだ。10月中旬といえば標高の高い山での夜の気温は摂氏5度程度まで下がる。それに耐えられる装備を揃えて臨んだつもりであった。また50リットルのザックを背に、どの程度の負荷がかかるのか実際に体験しておきたかったという思いもあった。長期にわたる計画性と実行力(体調管理を含む)が充分でない筆者が自らを試す旅である。

 10月16日(土)3時30分起床、4時15分には自宅を出発した。6時50分に和歌山港フェリー乗り場に到着、7時20分の徳島行き(南海フェリー)に乗船した。1800円(人)+1500円(750cc以下のバイク)=3300円。徳島港には9時10分に到着、国道438号線で木屋平村に向かう。途中で国道は崩落のため通行止、迂回しながら12時には木屋平村と東祖谷山村の峠にあるリフト乗り場「見の越」駅に着いた。

 本日の幕営地を確認し、重いザックを担いで頂上を目指した。900mの尾根道だが1時間を要した。予想どおり日頃のデイバックとは違った感触だ。肩に食い込むショルダー、よろける足、一歩一歩を踏み締めながらステッキで姿勢制御、ゆっくりと登ることが精一杯だ。何度も休憩をしながら頂きを仰ぎ見た。


木屋平村側のトンネル前


登山リフト(片道1000円・往復1800円)で西島駅到着


左側の西斜面に幕営地(野営場)を確認


尾根道の先に鳥居が見える


中間地点の大劔神社

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